中国輸入の始め方【初心者からでも出来るやり方 完全版】

中国輸入を始めたいけどどうやればいいか分からない、本当に利益が出るかどうか分からなくて始めたいけど怖いという方のためにこの記事では中国輸入初心者のための販売ノウハウとつまづきやすいポイントをまとめています。

中国輸入には大きく分けて2種類の方法が存在します。

アリババやタオバオから仕入れて日本のAmazonやメルカリなどで販売する単純転売の方法と中国でOEM生産した商品を売るOEM販売の方法です。

この記事では前者の中国輸入転売の方法を解説します。簡易OEMもこちらに含みます。

中国輸入OEMのやり方については以下を参照してください。

中国輸入ビジネスは中国で商品を仕入れて主に日本で販売するというシンプルな輸入ビジネスですが正しいやり方を知らないとその他大勢の人に埋もれてしまい稼ぐことが出来ません。

では一体どのように中国輸入をこれから始めるにはどのように進めればいいでしょうか?

中国輸入転売の流れ

中国輸入転売の作業は以下の作業に分かれます。

  1. 資金の用意
  2. アカウントの用意
  3. 商品リサーチ
  4. 仕入れ
  5. 出品登録
  6. 集客(SEO・広告)
  7. 商品発送
  8. アフターフォロー(サンクスメール等)
  9. 再仕入れ(需要予測)
  10. 外注化・仕組み化

資金の用意

中国輸入ビジネスでは商品を販売してもすぐに入金があるわけではありません。

ヤフオクやメルカリは入金が早いですがAmazonは2週間毎の締め日のあとに3~5営業日で振込、楽天は前月26日~当月10日の売上分が、当月末に入金」「当月11~25日の売上分が、翌月15日に入金」など販売チャネルによって入金サイクルが異なります。

キャッシュフローが悪いと商品の買い付けに回せるお金が足りなくなりビジネスが停滞してしまいます。

そこで多くの人は銀行や国庫に借り入れを行うなどして資金を貯めることになります。ここでは資金調達の方法を詳しくまとめてみました。

アセットファイナンス

アセットファイナンスとは資産を何かしらの力で資金に変える資金調達の方法です。

個人であれば自宅の中古品の売却、法人であれば、不良在庫の売却、法人保険の解約、営業権の売却、不動産や有価証券の売却などがアセットファイナンスに当たります。法人レベルでは経営の無駄を省くための数字の見直しの機会に数百万円から数千万円の余剰資金を生み出すことが出来るかもしれませんが資産には限りがある為限度がある資金調達方法です。

もし個人の方が読んでいるとしたらアセットファイナンスで最低100万円は用意してください。確かに10万円程度でも始められないことはないですが非常に時間対効果が悪いです。株式投資を資金10万円程度で始めない方がいいのと同じです。

10時間かけて資金を10%増やす方法を手に入れたとしても資金10万円では+1万円なので時給1000円、資金100万円では+10万円になるので時給1万円です。株と異なり資金が増えるにつれて作業時間も増えていくため実際にはここまで単純な話ではありませんが年利3000万円程度までであれば株よりも確実性が高いのが輸入ビジネスのいい所です。

デッドファイナンス

デッドファイナンスとは負債によって資金調達を行う資金調達の方法で貸借対照表でも負債の部分に位置します。

銀行融資やビジネスローン、取引先からの前払金などがデッドファイナンスに当たります。輸入ビジネスを行う上で一番オーソドックスな資金調達方法が融資になるので詳しく見ていきましょう。なおまだ起業をしていない方は銀行ではなく日本政策金融公庫の創業融資を活用しましょう。

日本政策金融公庫とは財務省所管の特殊会社で他の民間の銀行と比べて融資が降りやすいのが特徴です。決算を迎えてしまうと実績ベースで融資額が決まりますが創業前であれば創業計画や個人(社長)のプレゼン能力など等だけが見られます。実績がない状態でも1000万円程度を低利率で借りることが出来る為創業融資は第一の選択肢になります。

創業融資の存在を知らずにビジネスを始めてしまうと最初の資金繰りで苦労して中々輸入ビジネスをスケールさせることが出来ません。ビジネス経験がない人が個人で申し込むと2~300万円程度しか借りることが出来ないケースが多い為事業計画やプレゼン能力に自信がない方はサポート会社に任せるのがおすすめです。ただし創業融資を活用せずとも他の資金調達が出来るのであれば無理に活用する必要はありません。すでに起業をしているは場合は決算書の数字に基づいて融資額が決まってくるので必ず黒字決算にしましょう。

業種によっては節税のために赤字決算にした方がいい場合もあると思いますが輸入ビジネスに関しては赤字決算にするメリットはありません。融資を受けることが出来なければ既存の利益だけでやり取りすることになるため成長速度が鈍化してしまいます。

融資を受ける先の選択肢は

  • 日本政策金融公庫
  • メガバンク
  • 地方銀行
  • 信用金庫

などが挙げられます。メガバンクから融資を受ける際は一般的には保証協会経由で融資を受け、実績を積んだ上でプロパー(直接)の融資を受けることになります。

デッドファイナンスのメリット融資の選択肢が多く、資金調達しやすい節税効果がある資本コストがエクイティファイナンスと比較して安く済む 投資家の承認を得ずに事業を進められることが可能特にMBAを所持している方などには常識になっていますが資金調達のコストとして一番コストが低いのがデッドファイナンスです。

次項で解説しますがエクイティファイナンスにより株主にお金を出してもらうと増配を期待されたり、株を売りすぎると株主の意見を重視する必要が出てきて経営に影響を及ぼしてきます。

そのため基本的に融資でお金を借りることが出来るのであれば融資で借りるのが一番です。もちろん輸入ビジネスをしていると知人が3000万円無利子で貸してくれた、FXでたまたま2000万円稼いでその資金があるといったラッキーな人に出会うこともありますがポーカーのように人それぞれ配られたカードが違う中で最適な役を考えなくてはいけません。

最初からスリーカードやフラッシュが揃っている人もいれば何も役がない人もいます。 運がいいパターンを羨ましがり自分にもそのような幸運が降り注ぐ機会を待つのではなく今できる最善の選択を繰り返していくことで資金を増やしていきましょう。単発の勝負であれば運がいい人が勝つでしょうが人生は続いていきます。堅実に資金を増やしていくためには確度の高い手法を利用する必要があり資金調達においてはそれはデッドファイナンスに他なりません。

以下融資を受けたことがない方が融資を受ける際に疑問に思いそうな点をまとめました。

 レンタルオフィスでも融資は受けられるの?

結論から言うとレンタルオフィスでも融資を受けることは可能ですがレンタルオフィスであることを条件に取引を行うことが出来ない金融機関も存在します。

個人でも融資は受けられるの?

個人でも融資は可能です。特に創業融資を受ける時点では法人化していない方も大勢いますが問題なく融資を受けることが出来ています。ただし事業計画と融資を受ける本人の資質が大きく影響してくるため法人化を予定している人の方が融資額は大きくなる傾向にあります。

特に個人と法人は別人格扱いとなるので個人事業主として事業経験があり法人化する際は融資額は大きくなります。

個人事業主として融資を受ける際は以前の勤め先や担保などにより変動します。個人の創業融資は女性限定の創業融資、若者・シニア限定(35歳未満または55歳以上)の創業融資など多岐に渡るので自分の属性が当てはまれば積極的に活用していきましょう。

年齢制限はあるの?

事業資金であれば年齢制限はないと言われていますが創業融資をサポートしている会社に問い合わせたところ20~65歳をサポート可能という回答が得られました。上記に当てはまらない年齢でも融資は可能ですが難易度は高くなると思っておいた方がいいでしょう。

融資を受け取れるまでどれくらいかかるの?

書類を提出してから2~3週間が一般的ですが初回は1ヶ月以上かかることもあるので余裕をもった事業計画を立てましょう。事業計画書は融資を受け取ったことを前提とした計画を立てることになりますがもし融資を受け取るのを1週間後に設定し事業計画書を作っていたらこの人は融資について詳しくない、という印象を与えかねません。

利率や返済期間どれくらいが一般的なの?

融資の平均利率は2~3%程度で返済期間が長くなるほど利率は高くなります。しかし利率は銀行や期間により異なります。日本政策金融公庫を例に挙げると運転資金なら7年以下、設備資金なら10年以下で利率は1~3%です。

返済期間が短ければ1%台、長ければ3%に近づくと考えていただいて大丈夫です。ただし金利は時代によって変わるため本書を数年後に手に取った場合この部分に関しては事情が変わっているかもしれません。なお融資は固定金利と変動金利があり一見固定金利のほうが有利に見えますが変動金利で融資する際銀行は固定金利比較して0.5%~2.0%程度金利を上げる傾向があります。

なぜなら、固定金利の場合は金利相場が上がると銀行側が損をしてしまうためで事業を続けていると最終的に1%未満の金利で融資を受けることが出来る様になります。ただしこの数字にこだわりすぎて本質を見失っている経営者の方もよくいらっしゃいます。大事なのは借りたお金を使って利益を出すことで、安い金利で借りることに全力を出して肝心の事業の結果はあまり振るわないというケースは非常に多いです。

金利は低いに越したことはありませんが法人向けの融資はそもそも10%以上の利率になるものもありその利率でも資金を増やす人は増やします。利率も大事ですが融資額が非常に重要になり輸入ビジネスでは1億円以上借りている人も珍しくありません。特に卸・メーカー仕入れでは使える資金により交渉できる相手のレベルが変わってきます。少量から商品を仕入れることのできる卸や新興メーカー相手に取引を行うのもいいですがやはりブランドの力は大きく、一般人でも名前を聞いたことがあるようなメーカーで取引が可能な所は少なくとも1000万円は資金が必要になります。

資金はライバルとの差別化のための立派な手段でありその資金を集める重要性を今一度認識していただければと思います。

エクイティファイナンス

エクイティファイナンスとは企業が株式を発行することにより、事業に必要な資金を調達することをいいます。

従来はこの意味だけで説明出来たのですが広義でクラウドファンディングもエクイティファイナンスに該当すると言われており輸出入ビジネスにおいてはこちらの方がより頻繁に登場する資金調達の方法になります。

エクイティファイナンスは主にVC(ベンチャーキャピタル)やエンジェル投資家からの出資や第三者割当増資などによる資金調達を指しますが輸出入ビジネスにおいてこれらの出資を期待することは難しいです。

なぜならVCが求めているのは投資対象の成長ステージに対して数百%を見込めるハイリターンや社会的意義だからです。
ベンチャー投資の多くは失敗に終わると言われていますがそれでもVCが出資を行うのは出資先が事業売却やIPOを行った時に得られるリターンが非常に大きい為です。

成功率が低いとは言え出資金が10倍以上になって返ってくるケースも珍しくなくまた社会的に意義がある企業の成長を助けることは非常にやりがいがあることである為、投資を行う企業は後を絶ちません。

先見性のあるビジネスモデル、確かな収益力が揃った時に出資を受けやすいのですが物販ビジネスは収益性は高いものの古くからあるビジネスモデルでありVCから評価されることは非常に稀です。

ただ手堅いビジネスであることも知られているので単純なM&Aの売却案件としては人気なので最初から上場を目指すのではなく売却ゴールであることを示せば十分出資を募ることも可能です。

例としてはメガネのECサイトであるoh my glassesや靴や鞄のECサイトであるロコンドが10億円以上の出資を受けていますが例えばoh my glassesはメガネ通販であるにも関わらず送料無料で試着・返品OKにするなど当時日本では珍しかったサービスを行い注目されました。 ロコンドも米ザッポスが展開している「送料無料」「返品無料」などを取り入れた「顧客サービス至上主義型のECサイト事業」を掲げ出資を受けています。

これらの事例は参考になる部分は大いにありますが時代の流れもあるので単純に今現在ビジネスモデルを真似しても上手くいくというわけではありません。

またすでに解説した通り資金調達のコストはデッドファイナンスの方が低く済むので物販ビジネスで利益が出ているのであれば銀行から借りればいいことになるため単純な金銭を目的としたエクイティファイナンスによる出資は出番が少ないです。

ECで画期的なビジネスモデルを思いつき実行したいけどそれを実行できる能力がある人を集めたり自分で必要な資本金を用意するには10年はかかってしまう、このような時にこそエクイティファイナンスは活きてきます。
VCに出資だけ受けて大成することなく潰れていく企業も数多くいるので大切なのはデッドファイナンスの時同様いくら借りたかではなくそれをどう活かすかです。

私も経営している企業の一つがIT企業であるためベンチャー企業として創業しましたがVCから何百万円借りた、シードラウンドなのに何千万円融資を貰えたという、言わばマウンティングの取り合いのような光景を見てきましたが今も経営を続けることが出来ている企業はわずかです。

それに対して輸入ビジネスで銀行融資で経営を回している周りの企業はほとんどが残っています。ベンチャー創業→IPOのように物販ビジネスで何十億円と利益を出すことは難しいですが非常に堅実なビジネスであると言えます。
どれだけ利益が出せるかは同じメーカー仕入れでも商品カテゴリーによって実は大きく異なりますが粗利益で1億円は十分狙うことが出来ます。

ただし資金100万円程度からスタートして独学で到達可能なのは粗利2000~3000万円/年程度のレベルで、創業融資を利用した上で早くても2年はかかると考えてください。他のビジネスにも言えることですが参入者が少ない黎明期は独学でも稼げますが成熟期になると競合の存在を感がないといけないので誰かに教わらないと難しいと思います。

アカウントの用意

販売サイトとしてはAmazonや楽天、メルカリ、ヤフオクなどが考えられますが副業やなるべく最終的に時間をかけずに稼ぎたいと言う方にはAmazonをおすすめします。

理由としてはAmazonは集客力No.1でありFBA(Fullfillment by Amazon)というサービスによりAmazonの倉庫に商品をまとめて預けておけば商品が売れた際に自動で出荷してくれたり自動で返品対応してくれる機能がありそれでいて月会費が4980円と比較的安価であるためです。

楽天にも楽天スーパーロジスティクスという似たようなサービスがありますが楽天は月会費が最低でも19800円かかるため初心者の方には若干ハードルが高いと思います。

アパレルや食品であれば楽天の方が売れやすいので商材によっては楽天から始めるのもありだと思いますが特に理由がなければAmazonをおすすめします。

メルカリやヤフオクは不用品の販売にはいいですが特にメルカリは値引き対応などの購入者とのやりとりが時間がかかります。

中国輸入初心者の方はおそらく1人で始めている人が多いと思いますがなるべく経営に集中するためにはそのような作業部分は本来人を雇って任せるべきことです。

そのため不用品販売の場としては非常にいい販路ですが1人で起業する場合のビジネス利用としてはおすすめできません。

以降Amazonでの販売を前提として話を進めます。

商品リサーチ

中国輸入で売れるもの利益が出るものを調べるには商品リサーチと呼ばれる作業を行う必要があります。

中国輸入で利益を出すには本格的なOEMはやらないにせよ、外装やタグだけでも変えて新規出品を行うのが主流になっていますのでその方法を軸に商品リサーチの方法を説明します。

タオバオやアリババにあるものをノーブランドでそのまま出品してもなかなか売れないですし売れるようになった頃に相乗り出品されてしまうので完全な単純転売は今の時代通用しません。

利益が出る商品自体はすでに中国輸入を行なっているセラーを見つけてそのセラーが扱う商品を参考にし簡易OEMをしていくのが基本です。

また方法を知っていても具体的な事例を知っていないとリサーチの効率が悪くなるので中国輸入でどのような商品が扱われているか知らないと言う方はまず中国輸入で売れている商品をチェックしておきましょう。

Amazonで商品を販売するには既存の販売ページに出品する相乗り出品と新規でページを作成して販売する新規出品とがありますがOEM生産を行う場合は新規出品、完全に同一の商品を販売する場合は相乗り出品となります。

中国輸入完全初心者の場合は相乗り出品からスタートすることが多くなりますが価格競争に陥りあまり利益が出ないので最終的には新規出品(OEM)を目指していきます。

相乗り出品→簡易OEM→OEM

という順にステップアップしていくのが正しい流れになります。

独学にも関わらずいきなりOEMにチャレンジすると99%失敗しますので気をつけましょう。

相乗り出品で狙うべき商品は以下の通りです。

  • 中国から仕入れている(と思われる)
  • 粗利益率30%以上を見込める
  • 月に10個以上売れている
  • ライバルの数が2人以上

最後のライバルが2人以上と言うのは出品者が1人しかいない商品はOEM商品であったり商標権を取得しているものが多くそのページに被せてしまうと違反になってしまいAmazonアカウントが剥奪されてしまう可能性が高いからです。

出品者が1人でも被せて問題ないケースも多々ありますが初心者の方がそこを見抜くのは難しいのでまずは出品者が2人以上のページを狙いましょう。

また初心者のうちに利益計算を徹底することが重要なのでその方法についてもまとめました。

リサーチにはAmazonの特定の商品ページの売上や販売個数を分析できるツールを使いましょう。

利益計算

物事をシンプルに捉えることはいいことですがシンプルに捉えすぎることはよくないことです。

あなたは普段利益計算をどのようにしていますか?

利益= 商品の販売価格 – 仕入れ価格 – 販売手数料

のような形で計算していませんか?

確かにこれは間違った計算ではありませんが利益にはいろいろ種類があり上記は利益の中でも「粗利益」を計算する方法となっています。

慣れている人がおおざっぱに利益を捉えるために頭の中でさらっと計算するような時に使うには便利な式ですが初心者の方がこれを判断基準に仕入れると失敗します。

初心者の方は営業利益ベースで利益計算を行いましょう。

また商品を売って利益を出すには回転率(販売数)についても調べる必要があります。

セミナーや情報商材などの宣伝で商品の価格差を載せこんなに利益が出ます、とアピールしているものが多いですがそれが何個売れたのか、その時のライバルは何人いたのかなどの情報まで載せている所はまずありません。

確かに仕入れの利益計算は非常に大切なことです。

しかし価格差を見る、というのは最初のフェーズをクリアしているだけであってこれだけを仕入れの判断基準にしてしまうと残りのフェーズを無視していることになります。

販売数に関してはAmazonの場合1ヶ月ごとに仕入れを行うのであれば

1ヶ月の販売数÷(Amazonのカートから10%以内の価格で販売している出品者数+1)=予想販売数

となります。

2週間ごと仕入れるのであれば2週間の販売数を、1週間ごと仕入れるのであれば1週間の販売数を計算に用いましょう。

ほとんどのブログや本で1ヶ月で計算するのが当たり前になっていますが中国輸入をプロとしてやっている人は週1か少なくとも2週に1回で仕入れている人がほとんどです、

1ヶ月で切ると過剰在庫を生みやすいですし、購買の世界では2週間ごとに世の中の需要が変わると言われています。

季節物に当てはまらない場合は何月に売ってもそれほど需要は変化しませんが何も戦略がないままただ漠然と1ヶ月スパンで計算をし1ヶ月に1回の仕入れを行なっていると世の中の需要と供給バランスの変化についていくことが出来なくなることがあります。

出来なくなることがある、と書いたのは上手くいくこともあるからです。

1ヶ月でライバルが増えず、仕入れ価格を上がらず需要にも変化がなければ結果としてまとめて1ヶ月分仕入れても売れます。

しかしそれは結果論に過ぎません。たまたま上手くいっているようであればいつか手痛いミスをする可能性があるのでいつも1ヶ月スパンでの販売数で仕入れを判断していた人はこの機会に見直してみてください。

仕入れ

中国輸入の仕入れの選択肢は大きく分けて以下の3つになります。

  1. タオバオなどのECサイト
  2. 市場・実店舗
  3. 工場(OEM生産)

どの場合も基本的には中国人パートナーか代行会社の協力が必要になってきます。

仕入れサイトやその方法に関しては以下の記事にまとめています。

この時ライバルが増えにくい商品であるかどうかを考えましょう。

現時点では利益が出ても商品が届くまでの間にライバルが同じように考えて同じ商品ページに被せてきたら計算が狂ってしまいます。

また仕入れた商品の在庫がなくなりそうになったら再度商品を仕入れる、この繰り返しの状態に持っていければ非常に楽ですが現実はそうはいきません。

商品自体の旬が切れることが原因となる場合もありますが多くの場合はライバルが増加することにより商品が売れづらくなったり値下げをし合うことによって利益が出なくなります。

しかし全ての商品がそうなるかというとそうではなくライバルが増えづらい商品ジャンルであったり商品というものは確実に存在します。

一つ前のポイントで紹介した販売規制や法律が関わる商品なんかはその一つの例でライバルが増えづらいです。

またOEM商品は別ページとした似たような商品を販売する人がいてもきちんとブランディングができていればその価格にあまり引きづられることなく商品を販売し続けることが出来ます。

また一般人ではなく特定の業界の人に必要とされるような商材はそもそもリサーチの段階で見つかりづらいので安定したリピート仕入れがしやすい商品となります。

特に最近は中国人セラーが参入してきているのでOEM商品でも真似されやすい傾向にあります。

機能面やブランディグ面で差別化できないのであればOEMを行ったところで既製品の販売とほぼ変わらなくなってしまいますので注意しましょう。

輸入に関する法律や販売規制のルールをクリアしているかどうか

利益が出て十分な販売数を見込める、と商品リサーチの段階で分かってもそれはデータ上の話で実際に取り扱いができるかどうかは別の話です。

商品リサーチ時にこれはいける、と思った商品が実は法律に引っかかりそもそも輸入できなかったり、日本国内での販売に許可や申請が必要で初心者の人では扱えない商品である可能性は多いにあります。

中国輸入ビジネスを続けていればどのような商品が法律や規制に引っかかるかは分かってくると思いますが始める前にある程度認識しておいた方が効率がいいのでまとめて学んでおきましょう。

代行会社はどこを使うべきか

中国輸入では商品の仕入れに代行会社を使うのが一般的です。欧米メーカーからの仕入れであれば代行会社など使わず直接時入れてもいいと思いますが中国輸入では検品やOEMでの工場とのやりとりが重要になるのと相当な量にならない限り直接自社で契約したFedexアカウントなどで商品を送りよりも代行会社に任せた方がいいケースが多いためです。

代行会社で重視すべきは送料と発送スピードです。

その他にも検品の質や対応の質なども見ていくべきですが送料が高かったり発送スピードが遅かったら話になりません。

1円でも安い送料の会社を追い求める必要はありませんが中国輸入ビジネスを行うのであれば16元/kg以下の所を選ぶことをおすすめします。

また発送スピードは商品が揃ってから可能な限りすぐ送ってくれる所を選ぶべきです。

夕方や週末の出荷をしてくれない会社もあり出荷が遅れると売上が入るのが遅くなるだけでなく商品需要が変化し商品が売れなくなる可能性も出てきます。

もちろんそれほどすぐに需要が変わる商品はそもそも初心者の人が扱うべきではないのですが代行会社の発送スピードは次に示すキャッシュフローの問題に大いに影響してきますので物流自体のスピードや対応のスピードを重視しましょう。

以下におすすめの代行会社をまとめています。

出品登録

新規出品登録の登録ためには出品系のツールは特に必要ありません。

1ページ1ページ作りこむことが大切だからです。

初心者のうちはいい商品を作れば商品が売れると思ってしまいがちですがいい商品が売れるのではなくいい商品ページの商品が売れます。

ネット販売の場合いい商品であるかどうかを伝えるかのは商品ページです。

いい商品ページの作り方は後ほど解説する「集客」の項目にまとめています。

いい商品ページを作成してもお客さんに見てもらえなければそのページは存在していないに等しいからです。

まず商品ページの成約率を上げる=商品が売れる状態を作り出しその上でアクセスを増やしていく必要があります。

集客(SEO・広告)

Amazonや楽天などの特定のモールで新規ブランドを販売する際SEO対策と広告の活用が必須になります。

SEO対策とはお客さんが検索したキーワードで自分の商品ページが上位に表示されるようにする対策のことです。

少し難しいですがAmazonの販売で利益を出したければ避けては通れないテーマなので時間をかけて学んでください。

その後でアクセスを増やすための施策としてモール内広告(Amazonならスポンサープロダクト、楽天なら楽天RMP)を打っていきましょう。

中国輸入で新規出品を行う場合まだブランド認知度が高雨ないのでお客さんに商品を見つけてもらうことは出来ません。そのため広告を打つことは必須です。

この広告の掛け方については以下のページに詳しくまとめています。

モール外広告(Yahooリスティング、Google広告、Facebook広告)などをAmazonや楽天の商品ページに向けても割に合うことはほぼありませんので注意しましょう。

また上級者であれば自社サイトを製作してSEO対策を行なったりSNS集客、Youtubeでの集客等の施策も考えられますがまずは基本となるAmazonや楽天、Yahooショッピングなどで商品を売れるようになることが大切です。

商品発送

商品が売れたら発送を行います。

Amazonを活用する場合は自社出荷とFBA出荷の二択となりますがおすすめは事前にAmazonの倉庫に商品を納品しておき商品が売れたら自動で発送してくれるFBA出荷です。

アフターフォロー(サンクスメール等)

商品を購入してくれたお客さんに評価を依頼するサンクスメールは手動で行うこともできますが最近いろいろなツールが出ていてどれも特に機能は変わらないので値段で決めていいと思います。

物販と同じで他と変わらない場合一番安いものが支持されます。

オリジナルな機能が存在しそれが役に立つ限り高くても支持されます。

物販も他にない顧客の購入ポイントとなる強みを付加して安売りしなくても売れるようにしましょう。

再仕入れ(需要予測)

販売データを元に再仕入れを行ったり前回の反省を活かして次の仕入れを行いましょう。

データの分析をして次回の仕入れ量を決める需要予測は非常に重要です。

データがたくさん取れてしまえさえすればそれを分析できる限り大きく失敗することはなくなります。

しかし初心者のうちは少し難しいテーマとなるため読み飛ばしていただいて大丈夫です。

外注化・仕組み化

中国輸入を続けていると作業に追われて時間が足りなくなってくるので利益が出るようになったら以下の作業を徐々に外注化していくようにしましょう。

外注化するべき項目

時間的に負担になる作業

まず時間的に負担が大きいのは商品リサーチと顧客とのやり取り・アフターフォロー等です。

顧客とのやり取り・アフターフォローに関してはAmazonFBAを利用して販売する限りほぼ0に出来るので副業でやっている人ほどAmazonFBAで売るべきです。

実は自社発送のメリットもありますがここでは説明を省きます。

法人として従業員がいたり協力してくれるパートナーがいる場合はヤフオクやメルカリも事業に組み込むことが出来ます。

商品リサーチも人に任せることが出来ますが特に最初のうちは自分でやることになります。

この際なるべく時間を減らすことが大切です。

そのため中国輸入リサーチを行う人はいわゆるツールと呼ばれるものを使っています。

有料・無料問わずいろいろなものがあります。

最初は無料のものでもいいと思いますが稼いでいる人はみな有料のものを使っています。

これはどんな世界にも共通して言えることです。

中国輸入ビジネスで稼ぎ続けるということはプロになるということです。

プロは道具にこだわります。

時間的負担を軽減するために商品リサーチに武器がいるという話です。

ぜひ自分に合った道具(ツール)を見つけましょう。

金銭的に負担になる作業

また金銭的負担が大きいのは発送(物流)の部分です。

ここでまた物流部分での武器が必要なことがわかります。

仮に同じ商品を扱うにしても自分が500円/kgで相手が250円/kgで送っているとなると重い商材を扱えば扱うほど不利になっていきます。

最初は代行会社を使っていくことになると思います。

送料はもちろん重要ですが検品体制やレスポンスの早さなども重要ですので最初から一つの代行会社に絞らず相見積もりを取って使っていくようにしましょう。

その他特殊な作業

その他特殊な作業のために優秀なパートナーという武器を手に入れる必要があります。

具体的には商品画像を加工してくれるデザイナーであったり商品登録をしてくれる外注さん、仕入れ交渉をしてくれる
中国人パートナー、訪中の際通訳をしてくれるパートナーなどです。

全部自分1人でやろうと思っても無理です。

これは昔私が経営者の先輩に言われた言葉ですが

「1番優秀なやつが稼いでいるわけじゃない、優秀になることが好きならいいけどそうでないならば仕組みを作れ。」

というものです。

当時は何でも自分で出来ると思っていました。

そのせいか英語もデザインもプログラムも営業も税務処理も勉強したためある程度自分で出来ます。

しかしそれらは時代とともに変化していき常に勉強が必要です。

そして人生の時間は有限です。

何に時間を使うかも大切ですがそれと同じくらい何に時間を使わないかも大切です。

そして私は元々一番得意にしていたマーケティング・集客以外は自分で以前ほど勉強しなくなりました。

趣味で勉強していることもありますがこれはまた別の話です。

事業でお金を稼ぐための勉強が基本的にマーケティング・集客のみになったということです。

あとは専門家に任せる、こうしてお金を回し仲間を増やし時間を節約する、その方が短期的にはお金が減ったとしても絶対効率がいいです。

ビジネスは何人でやらなくてはいけないというルールなどないのです。

アイデア勝負のジャンルは別として作業が絡んでくる部分はパートナーに協力してもらいそして自分も時に協力して進めていきましょう。

中国輸入初心者が継続して稼ぎ続けるには・まとめ

中国輸入で継続して稼ぎ続けるにはOEMがベストですが相乗り出品を行うとしてもタオバオやアリババの画像をそのまま使って何も対策せずに売るような出品方法はやめましょう。

中国輸入に限らず単純な相乗り出品は麻薬のようなものです。

集客について何も知らなくとも少しは商品が売れるためつい簡単に手を出してしまいがちです。

しかし参入者が増えた今中国輸入でノーブランド商品に相乗り出品したところで簡単に値崩れします。

そしてその繰り返しになります。

中国メーカーの商品を卸仕入れして相乗り出品するのはまた別の話です。

これは一般の人は卸仕入れできないためにチャレンジする可能性はあります。

集客が強いページに他の人が買えない価格で買った商品を並べる、これは一つの物販の戦略として何もおかしな点はありません。

誰でも出来る相乗り出品をやってはいけないというだけです。

ここで問題になるのが仕入れて売るという単純なビジネスだからこそ手を出せたのに新規出品となったらハードルが高すぎて無理、と思う人が多いことです。

世の中そう思っている人が多いですし実際新規出品商品への集客は正しいやり方をきちんと勉強しない限り絶対に無理です。

これをライバルが少なくてチャンスと考えることの出来る人だけが新しい中国輸入の時代を生き抜くことが出来ます。

完全な単純転売は一時的に利益が出ても稼ぎ続けるのは無理なので外装やパッケージ、タグ付けなどの簡易OEMを行うようにしましょう。

それが出来ないならせめて写真は既存のものではなくオリジナルのものを撮って相乗り出品をされづらくしましょう。

OEMって数十万円かかるんでしょ?

と思ってる人も多いと思いますがこれはある意味正解である意味間違いです。

ものによっては最小ロットで100万円以上かかるものから数万円程度で作れるものまで様々です。

そして簡易OEMの場合は商品代と別に数万円で済みます。

写真を変えたりセット化したりタグをつけたり(※)、パッケージをつけたり、日本語説明書を付けるだけでも差別化できます。

※現在Amazonでは商品にタグを付けるだけでも別の出品ページに出すように指導されますが結局ライバルが被せてくるかどうかなのでタグだけしか差別化ポイントがないと平気で被せてくるセラーがいてこれに対してAmazon側は対処してくれません。

またタグを差別化しただけでは結局Amazonの商品レコメンドにタグが付いていない別ページが存在し消費者からみた場合差はないので結局そちらの商品ページに合わせて価格改定をしないと商品が売れなくなります。

これではせっかく新規出品した意味がありません。

新規出品の旨味を最大限に生かすのは”ブランディング”です。

まずは相乗り出品や簡易OEMで月利30万円を目指しましょう。そこが1つの壁になり次の壁は月利100万円です。

そこからは外注化や仕組み化、資金集めの問題となってきて一気に加速させることも出来るので実質この2つの壁を乗り越えられるかどうかで勝負が決まります。

継続は力なりなので頑張りましょう。

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