中国輸入仕入れで実際に20社近い代行会社を使ったことのある経験から中国輸入を行う際に選ぶべき代行会社についてまとめました。
元々は世の中に存在する中国輸入代行の会社をリストアップしていましたが現在は役に立つ代行会社だけをまとめていますのでどこを選んでもきっと役に立つはずです。
目次
中国輸入代行業者を選ぶ際の9つのポイント
- 送料の安さ
- 発送の早さ
- 代行手数料
- 検品の質
- 対応の質
- メールのレスポンス
- 日本人対応
- FBA対応
- 倉庫
送料の安さ

なんだかんだで最も大切なのは送料です。
送料だけで決めるべきではありませんがやはり仕入れコストを下げる上で非常に重要な項目です。
送料が劇的に安い所は月額費を固定にしている所が多いですが、ビジネスとして中国輸入を行うのであればこのタイプの代行会社をおすすめします。
試しに使ってみたいという場合は、月額費用なしで代行手数料〇〇%となっている会社から選びましょう。
月額料金がかかるタイプの場合1kg当たり200円台(11~16元)で送ることの出来ない代行会社は論外ですが今回紹介しているところはどこも安いので他の基準にも着目しましょう。
発送の早さ

発送自体は早いところはどこもクーリエ(FedexやDHL)を使っているので連絡をしてから実際に発送を行なってくれるまでの早さを重視しましょう。
昔質の低い代行会社を使った時は週末や春節前に連絡をしても商品を送ってもらえないことがありました。
この発送の早さは表には出てこない部分ですが後述するレスポンスの速さとだいたい一致するのでクーリエ系の配送方法を使っていてレスポンスが早いところを使っておけば間違い無いです。
後ほど紹介するおすすめの会社はなんと商品が揃ったらすぐに商品を送ってくれるため中1日で届きます。
なお遅い会社は1週間近くかかることもあります。
代行手数料

送料が安くても代行手数料が高かったり反対に代行手数料が安くても送料が高い所もあるのでトータルのコストで比較しましょう。
また代行手数料無料を過剰にアピールしている所は基本的にやめたほうがいいです。
結局為替レートに料金を乗せるなどして利益を出しています。
利益を出すことはビジネスとして正しいことですがさもお客さんの為に利益を取っていないですよ、と見せて実は他の部分で乗せているという見せ方をしている所は信用性が低い会社です。
検品の質

1kg200円台で送ることが出来るのであれば、そこからどこの代行会社の方が1kg辺り1円安い、5円安い、という情報を追い求めても時間の無駄です。
そこからは商品の質のほうが重要になってきます。
商品の質を担保してくれるのが代行会社の検品力です。
Amazonに直送する場合、質が低い商品を送ってしまうと悪いレビューや、悪い出品者評価が入りますし、返品返金を求められる可能性も高くなってしまいます。
一度日本に入れてしまうと不良品があった時に対応が難しくなるので必ず中国サイドで検品をしてくれる会社を選びましょう。
なるべく日本人が求めるクオリティが分かっている日系の会社の方がいいですが日本と長年付き合いのある会社であれば中国外資の会社でも問題ありません。
AmazonFBA倉庫にダイレクトで送る場合は特にサンプル作成時以外一度も商品を見ないこともあるので検品の質が大切になってきます。
対応の質

OEMが可能か、ラベル張りが可能か、検品をどこまでやってくれるか、アセンブルは可能か、その他費用を払えば柔軟に要望に応じてくれるかなど実際に使ってみないと分からない部分をあるこの”対応の質”こそが実は一番重要だったりします。
OEMを行う場合工場との交渉を行なってくれるところは少ないですが何度もやり取りを行わないといい商品はできないのでこの対応の質が高いところを選びましょう。
メールのレスポンス

発送が早くてもメールでの問い合わせのレスが遅ければ税関に引っかかった際や万が一荷物が紛失した際の対応も期待できないのでメールのレスポンスが2営業日以内である所を選びましょう。
なるべくならチャットベースでやり取りをしてくれるところを選ぶのをおすすめします。
skypeやチャットワークなどでのやり取りが可能なためレスポンスが早い所がオススメです。
メールでのやり取りももちろん可能ですがskypeやチャットワークでのやり取りをおすすめします。
私は仕事のやり取りはほぼチャットワークかSkypeで完結させているので自分のビジネスのやり方にマッチしていて良かったです。
有名な所でもメールを送って次の日以降にしか返ってこない代行会社があります。今回掲載している代行会社ではそのようなところはありませんので安心してください。
他の業界なら2,3日後に返ってきても気にしませんが鮮度が大事な物流・OEM代行会社でレスの速さは非常に重視すべきポイントだと思います。
日本人対応

現場の作業は中国の方でも問題ありませんがOEM依頼を受ける担当者の方は絶対に日本人の方か日本語が堪能な方が在籍しているところがいいです。
FBA対応
日本やアメリカのFBA倉庫にダイレクトで送ってもらうためには代行会社がFBA納品に対応してくれている必要があります。
メーカー商品であればAmazon prepサービスを利用してAmazon側でラベルを貼ってもらうこともできますが中国輸入の際は代行会社側で事前に貼ってもらっておいた方が安全です。(ラベルがないと倉庫内での紛失が起きるケースがあるため)
メインの配送方法をOCSやFedex、DHLにしている所であればほとんどのケースで対応しています。
反対にメインの配送方法がEMSや佐川急便などの場合はFBA納品を行なってもらうことができませんので気をつけましょう。
倉庫
特に中国輸入OEMをしている方であれば3ヶ月分程度のロット数で商品を作らざるを得ないことが多いと思います。(長い場合は半年程度になることも)
この在庫を日本のAmazonFBAの倉庫に入れている方も多いですがFBAの在庫保管手数料は普通に高いです。FBA倉庫は在庫を寝かしておくべき場所ではありません。
そのため中国の倉庫でOEMで作成した商品を保存してもらい小分けにして中国から輸入をしてFBA倉庫に入れるということが出来ます。
倉庫代は別で必要になりますがAmazonのFBA倉庫に大量に在庫を置いておくよりはるかに安いです。
おすすめの中国輸入代行会社7社

記事を読む時間がないという人はこの部分だけ見ていただければ大丈夫です。
おすすめするサービスは以下の7社です。
- THE 直行便
- アマコン
- ダイコー輸入.com
- タオ太郎
- イーウーパスポート
- HAM
- ヲヲフェニックス
それぞれについて詳しく見ていきたいと思います。
送料はボリュームゾーンである101~200kgで比較していますがそれより量が増えても最安は11.5元/kgでした。
なお送料や手数料を業界最安と謳っている代行会社が多いですがそのほとんどが最安ではありませんでした。
現在の業界最安は11.5元/kgになります。
ただ送料だけで選ぶべきではない点は先ほど説明した通りです。
複数配送方法を載せている場合は最も安い配送方法の料金を掲載しています。(船便は除く)
また追跡番号等があるFedex,DHL,OCS,EMSをはじめとしたメジャーな配送方法以外の料金は参照していません。
料金が変更になっている可能性もあるので最終的には見積もりをもらって判断するようお願いします。
もし掲載している代行会社で料金が変わったから修正して欲しいという場合はすぐに対応しますのでご連絡ください。
THE 直行便

中国輸入代行業界最強の会社です。
代行会社という枠で紹介すると他の代行会社が霞んでしまう規模でD2C大手の企業が利用しています。またその他名前は出せませんが5大商社の一つや日経大手企業も利用する会社で物流会社、フォワーダーと行った方が正しいかもしれません。
日本人も数多く在籍している企業で送料が最安なのはもちろん対応の質も一級品で今まで紹介してきませんでしたが正式に業務提携したことで紹介する運びとなりました。
弊社は最上位のファーストクラスを利用しています。規模が大きい会社であれば土日も即対応してくれるこちらのプランがおすすめですがほとんどの企業で真ん中のビジネスクラスで十分だと思います。
有在庫・OEMはもちろんですが特筆すべきは無在庫販売のシステム。
アリババ→Amazonの無在庫やアリババ →Shopifyの無在庫が可能になっています。有名D2C企業が利用しているのもこの無在庫のシステムが素晴らしいためです。
アパレル商材を中心にD2C系は無在庫販売が多くなっていますが中国からの配送なのに3日程度で着く場合もありBtoCの輸送に関しては他の代行会社を大きく突き放しています。
OEMに関しては他の代行会社も良い企業が揃っているので気に入ったところを使えば良いと思いますが私が推奨している次世代型のハイブリッド型物販は無在庫+有在庫のD2Cビジネスなのでそのようなビジネスモデルを考えている企業であればTHE 直行便以外の選択肢はないです。ちなみに船便も嘘のように安いです。
THE 直行便については弊社の活用法を踏まえて別記事にまとめています。
業務提携しているため当ブログ経由限定で以下の条件で最大3ヶ月分の還元になっています。
初月仕入れ金額25万円達成
2ヶ月目仕入金額100万円達成
3ヶ月目仕入金額150万円達成
入会後6ヵ月間以内還元分:総計3ヵ月分の会員費用還元
最大3ヶ月の還元利用をご希望の方はこちらからご登録ください。
配送元
杭州
国際配送料
航空便11.5元~
船便5.5元~
代行手数料
なし
月会費
9800~59800円
為替レート
TTSレート+1円
Amacon

まずアマコンについてですがとにかくOEMに強いです。
社長と知り合いですがとにかく誠実な社長で簡易OEMでなく本格的なOEMをやりたいのであればここを使うことをおすすめします。
購買代行をできるところは多くてもOEM代行はなんちゃってOEM代行をやっているだけのところが多く、ただ商品を作るだけに終始しているところが多いですがアマコンではマーケティングまで考えてアドバイスをしてくれるのでレベルは段違いと言えます。
日本人資本なのでディレクションや検品の質はNo.1です。送料を重視する場合は次に紹介する代行会社の方が合うかもしれません。
配送元
義烏
国際配送料
航空便13元~
船便10元~
代行手数料
なし
月会費
10000~50000円
為替レート
当日レート+1円
ダイコー輸入.com

購入金額によって発送料金が決まる特殊な料金体系でサービスを繰り広げる代行会社です。検品の質や分かりやすい料金体系で評判がいい代行会社です。
現在は係数で合計料金が決まる無料会員プランと通常の代行会社と同じような計算方式のビジネス会員プランがあります。
ビジネス利用の場合は月会費がかかる通常の料金形態での利用をおすすめします。
ダイコー輸入.comは中国育ちの日本人の社長が運営しており中国周りの人脈が桁違いなこともおすすめの理由の一つなのですが主なオススメ理由は対応の質・スピードの速さです。
日本人対応で対応の質が良く、そして何よりも早いです。
当日16時に届いたという商品をその日のうちに出荷してくれたこともありました。
これは業者側で間に合う間に合わないの問題もあったと思うのですが発送指示や連絡のレスポンスの質がピカイチです。
代行会社は中国輸入ビジネスをしてみたいという新規のお客さんが入ってくるものの稼げずに辞めるというパターンが多いのですがの入れ替えが激しい業界の中でもリピーターのお客さんが多いことで評判がいい会社です。
ただしOEMは簡易OEMしか行なっていないため本格的なOEMを行いたいという場合は他の代行会社を使う必要があります。
配送元
深圳
国際配送料
14.5円/kg
代行手数料
なし
為替レート
TTSレート+0.2円
イーウーパスポート

月会費は29,800円と比較的高めですが送料は業界最安級です。
OEMのサポートはそこまで充実していないものの初心者が多く情報交換がしやすいというメリットがあります。
また代表の佐藤さんが中国輸入に関するセミナーをよく開いているためその点でも情報を入手しやすいと思います。
配送元
浙江省
義烏市
国際配送料
- 10~20kg:378元
- 21~50kg:18元/kg
- 51~100kg:17元/kg
- 101~200:16元/kg
- 201:15元/kg
代行手数料
無料
その他手数料
OEM・ODM交渉無料
為替レート
当日レート+0.5円
タオ太郎
日本人資本の代行会社です。
配送元
浙江省
義烏市
国際配送料
- 21~50kg:24元/kg
- 51~100kg:22元/kg
- 101~:20元/kg
代行手数料
無料
その他手数料
OEM・ODM交渉無料
為替レート
当日レート+0.5円
中国輸入代行HAM

一般的な送料・手数料の代行会社ですが撮影代行、翻訳代行、アパレル加工作業代行、商品リサーチ代行などのサービスが提供されています。
OEM事例が豊富にのっており初心者の方は特に参考になると思います。
配送元
香港
広東省
恵州市
国際配送料
EMSの半額
代行手数料
初回無料
購入・開梱検査プラン:10%
購入・簡易検査プラン:7%
為替レート
当日レート+1円
ヲヲフェニックス株式会社

日本人スタッフが多めで検品力に定評のある会社です。
料金は高めですが検品が重要になる商材を扱う時はこのような代行会社を選ぶといいでしょう。
配送元
不明
国際送料
- 21~50kg 22元/kg
- 51~100kg 21元/kg
- 101kg~ 20元/kg
代行手数料
商品代金の7%
検品手数料
商品代金×7%
その他手数料
調査費用(インボイス等書類作成含)1500円
反対にひどい代行会社は山ほどあります。
- 違うものが届く
- 商品の品質が低い
さ〇〇代行、義烏〇〇〇〇〇〇〇〇辺りは過去に使った中でも特にひどかったです。ミスを指摘しても謝らなかったり返金がないようこともありましたが他の代行会社でも被害者は多いようです。
今回掲載しているような代行会社では少なくともそのような酷い対応は聞いたことはないです。
中国輸入代行の比較・おすすめまとめ
相当な数の代行会社をまとめましたが結局どこがいいかというと送料の安さだとBANRI、検品ならダイコー輸入.com、ヲヲフェニックス、OEM対応ならAmaconかBanri、HAM辺りが評判がいいです。
速さはここに挙げている代行会社であれば正直どこも早いのでその部分での差は小さいです。
月会費無料の所としてはイーウースマイルライナー辺りが安かったです。
反対にOEMを頼む場合多少高めでもサービスの質が高い所を選ぶようにしましょう。
OEMでは要望にあった商品を作ってくれるかどうかが全てでそのほとんどは工場とのやり取り回数で決まります。
ここで手を抜く代行会社であれば仮に同じ工場を使っても出来に差が出てくるので最終的には会社単位というより担当者単位で決めましょう。
メールをした時の対応の感じがよくなければ、工場などに対しても同様のやり取りを行なっているはずなのでそこはやめましょう。
なるべく公平に見るようにしても独断は入っているのでもし興味があるところがあれば上記でおすすめにあげていなくてもぜひ実際に使って自分にとってベストな中国輸入代行会社を見つけてください。