中国輸入で起業・独立する為に抑えるべき11のポイント

中国輸入ビジネスが流行りだしてから10年以上が経ち中国輸入ビジネスで起業・独立をする人が増えました。

この記事ではそんな中国輸入ビジネスで起業・独立する方法を解説しています。

中国輸入と一口に言ってもアリババやタオバオから仕入れを行うような単純転売の中国輸入と中国の工場で商品をOEMして輸入する中国輸入の2種類があります。

単純転売の方でも現在はパッケージを変えるなどの簡易OEMが必要となってきて両者の方法は近くなってきていますがそれぞれ紹介しておきます。

参照:中国輸入転売のやり方

参照:中国輸入OEMのやり方

これらの方法を学んだ上で中国輸入で起業・独立する際に気をつけるべきことを順に解説します。

経費に出来るもの・出来ないものを把握しておく

知り合いの社長が経費に出来ると言ってたからといってその人の所にたまたま税務調査が入っていないだけで本来は経費に認められないものだったり、そもそもその人がやっている業務があなたと同じとは限りません。

例えば通常衣服は経費で落とせませんが芸人さんやモデルの方の衣装代は経費で落ちますし温泉やマッサージ代なんかも通常は経費で落ちませんが温泉やマッサージに関するアフィリエイトサイトをもっているような方であれば研究開発費で落とすことができます。

中国輸入の経費を考える時に最も注意をしなければならないのは商品は売れて初めて経費になり仕入れた段階では経費にならないということです。

中国輸入で経費に出来るものの・出来ないものの詳細はリンク先にまとめています。

参照:輸入ビジネスの確定申告の方法

中国輸入は積極的に外注化・効率化すべし

起業したての頃などは何でも自分でやろうとしてしまう人が多いと思います。

梱包、発送、中国語での交渉、リサーチ、商品画像の撮影などすべて自力でやっていたらいくら時間があっても足りません。

そしてよくツールは使うべきかという質問をされますがこの答えは本人にしか分かりようがありません。

もしリサーチや売上の分析、価格改定などで時間がかかっていて時間を短縮したいと思うならツールのコストを鑑みて導入を検討するべきです。

私は時間がかかるのが一番嫌なので時間短縮できるものはどんどん導入しています。

私生活でもネットスーパーで家まで食材を運んでもらったりハウスキーピングで掃除をしてもらったりしていますし仕事は会社のスタッフにたまに電話するくらいです。

そして空いている時間で事業計画について考えているので、外から見ると暇そうに見えるかもしれません。

中国輸入で稼ぎたいのであればまずはこのように時間を生み出すべきだと思っています。

そしてこのような仕組みを作るには外注化やツールの導入、スタッフの採用などが必要不可欠です。

中国輸入の失敗事例を知っておく

中国輸入で成功するためには失敗事例を数多く知り同じような過ちを犯さないようにすることが大切です。

車に乗っているとしてこの先路面が凍っている、道がでこぼこしているという情報が事前にあれば防げる事故は山ほどあります。

それと同じように準備を怠って失敗してから情報収集し、あーその失敗分かる、と言っていては仕方がありません。

特にリスク管理をしらない初心者のうちは一度に大きな投資をして再起不能な失敗をしてしまう可能性もあります。

必ず失敗事例・リスクについて学んでから取り組みましょう。

参照:中国輸入の失敗事例と注意点

Amazon以外の販路を活用する術を知っておく

中国輸入で最も危険なのは仕入れた商品が販売できないということです。

なかなか利益が出る商品が見つからない、作業時間が縮まらない等であればツールを導入したり外注化することで解決可能ですが仕入れてしまった商品が販売できないとなると再仕入れする資金もなくなってしまいます。

そのため輸入ビジネスに関係する法律を学ぶとともに万が一の時のためにAmazon以外でも商品が売れるマーケティングをしておくことが大切です。

具体的にはAmazonで商品が売れないとなった時即金性のあるヤフオクやメルカリで商品を販売出来るようにしておきましょう。

Amazonで売れるならヤフオクやメルカリでも売れるだろうと考えるのは短絡的です。

必ず需要をチェックしましょう。

またOEMの際なども作成したサンプルをメルカリやヤフオクで売ることでテストマーケティングを行うことも出来るのでAmazon以外を活用することは重要です。

参照:メルカリ×中国輸入の方法

Amazonのアカウント凍結リスクの管理方法を最初に学んでおく

ビジネスで一番大切なのは続けることです。

Amazonでの販売ルールを知らないがために思わぬことで出品アカウントが停止してしまうことがありますがそこで中国輸入ビジネスが終了とならないようにアカウント停止を回避する方法を学んでおきましょう。

アカウントを複数作る方法もあるのでまとめてリンク先で紹介しています。

参照:Amazonのアカウント凍結・停止からの復活方法や対策

輸入ビジネスでの法人化のタイミングはいつ?

法人成りのタイミングはいつがいいでしょうか?

個人事業でも法人でも最初に2年間は消費税の支払いを免除されているため2年間は個人でやるという方が多いと思います。

しかし融資やその他の信用の面では早めに会社を作るに越したことはありません。

そのため作るなら可能な限りすぐ作る、作らないなら2年は作らないというのがおすすめです。

ただし会社は設立費用や維持コストがかかるので利益が出ていないうちから作ることはおすすめできません。

私が起業した時は税金面や社会保険(健康保険料や厚生年金保険料)の負担のみで考えると個人の所得(売上-経費)が800万円を超えだしたら法人成りを検討した方がいいという情報を信じて起業しましたがもう少し早くてもよかったな、と思いました。

その理由は既にお伝えした信用面からです。

当時個人として半年で800万円近い利益が出てすぐに会社を作ったのですが起業したばかりであったため不動産の審査の時に渋い顔をされたのを覚えています。

ビジネスを飛躍させるためとまだ学生だったため学校の近くがいいと思い、少し無理をして渋谷の一等地のマンション(家賃25万円ほど)に住もうとしたためです。

結局敷金を3ヶ月分払うという条件でどうにか審査は通ったのですが、三菱地所のような財閥系の不動産会社だったら門前払を食らっていたと思います。

贅沢をするために住んだわけではなく私は自分を追い込まないと本気を出せないタイプだとわかっていたので引っ越しただけだったので渋谷に引っ越しても学校に行く時以外は結局家に引きこもって仕事をしていたのを覚えています。

結果論でしかありませんがそこから起業家の知り合いが一気に増え、環境が変わることで色々なアイデアも生まれたので会社を早めに作り情報が集まる街に住むことはいいことだと思います。

というわけで税金的には利益が800万円出てから法人化するのがいいと言われているもののい最終的には自分がしたいタイミングでするのがいいと思います。

中国輸入に税理士や弁護士、弁理士は必要?

税理士

税理士は絶対に必要になってきます。

起業当初は自分で確定申告・決算をやろうと思ったこともありましたが私は領収書の管理さえ面倒に感じるタイプなので早々に税理士事務所に税務をお願いすることにしました。

税理士のレベルで会社の利益や税務調査の入られやすさなども変わってくるので慎重に選びましょう。

参照:輸入ビジネスにおすすめの税理士・税理士事務所の選び方

弁護士

私はたまたま弁護士の友達が多いのでたまに相談に乗ってもらうことはありますが顧問弁護士などは付けていません。

輸入に関する様々な法律を勉強するのが面倒で逐一弁護士の先生に確認したいという方は雇った方がいいと思いますが中国輸入を行う上で必要になるケースはそれほど多くありません。

ただし中国国内で事業をしたりその他の国で事業をするような際には現地の弁護士はほぼ必須になってきます。

弁理士

弁理士は聞き覚えのない方もいらっしゃるかもしれませんが知的財産権等に関する業務を行うための国家資格者または国際資格者のことを言います。

中国輸入では商標権の取得の際などに活躍してくれますが頻繁にタスクがあるわけではないので中国輸入を行う上では商標の取得の際に弁理士事務所に任せるだけで十分だと思います。

商標の取得はやろうと思えば自分でも行えますが5~10万円くらいで出来るので任せてしまった方がいいです。

資金は分けて投資し当たった分野に全力で再投資

どんなに優秀な人でも絶対に失敗はします。

そのため失敗することを前提に資金を一度にまとめて投資しないようにしましょう。

100万円の資金があったら最初は10万円くらいでテストしてその後は残りの90万円を最低でも3等分して仕入れを行い一回目仕入れより2回目の仕入れ、2回目の仕入れより3回目の仕入れと精度を少しずつ上げていき売上を作りながらその数字を銀行などに評価してもらい融資を受け、作り上げたルートに投資するのがオーソドックスなやり方となっています。

優秀な人材の見つけ方・育て方を学ぶ

今まで外注パートナーとして仕事を振ってきた人は100人以上になりますが優秀と言える人は10人に満たなかったと思います。

優秀であれば自分で起業・独立できてしまうので少ないのです。

しかし優秀な人がいない・すぐに人が辞めてしまうと嘆いていては何も始まりません。

言い方は悪いかもしれませんが “普通の人”

優秀な人を雇いたければ基本的に報酬単価をあげるしかありません。

起業当初ライティング業務が必要になりケチって1記事600円位で外注したいたことがあったのですがクオリティは惨憺たるものでした。

しかしそこから育てて結果的に報酬を上げていきました。

それから2年ほどして資金に余裕があったので1記事2000円でライティング業務の外注先を募集したところ、ほとんど指示をせずともこちらの意図を理解してくれる人ばかり集まり「これが資本主義社会か・・」と思ったのを覚えています。

まずは普通の人を優秀に育てましょう。

そして人が辞めても新しい人に引き継げるように業務は可能なかぎりマニュアル化しておきましょう。

他にもキャッシュポイントを用意しておくのが吉

中国輸入ビジネスはいわゆる投資の一つになります。

どうしても資本金が必要になってきますし、投資の初期段階では一時的にお金が減ります。

商品を買い付け日本に届き全て売れるまでには時間がかかりますし、最初のうちは仕入れた商品が全て売れるとは限らないためです。

そのため資本金と中国輸入の利益だけで回そうとするのではなく、給与所得がある方はそこからの追加投資を、他のビジネスをやっている人はそこからの追加投資を行うことでより成功までのスピードが速まります。

私は起業当初学生でしたが輸入ビジネスと並行して行っていたアフィリエイトによる収益も月20万円ほどあったため積極的に投資することが出来ました。

二つの新しいビジネスに同時にチャレンジすることは本来推奨されるべきことではないのかもしれませんが投資の属するビジネス以外を行う必要があると思いアフィリエイトにも果敢に挑戦したのを覚えています。

そしてその延長で集客に詳しくなり飛躍的に成功できたので将来的にネットショップ運営などを考えている人はチャレンジしてみると面白いかもしれません。

※本業を持っている人は本業を頑張った上で給料から追加で中国輸入に出資していくのがベストです。

何よりも勉強に投資すべき

起業にあたって1500冊近い本を1年で読みました。

輸入ビジネスで出た利益の多くを本の購入代金に回していたのです。

使ったお金は200万円ほどです。

今思えば図書館などで本を借りて読めばよかっただけなのですが当時は前しか見えていなかったため気づきませんでした。

歩いている時間が惜しく歩きながら本を読んでいた時期もあったくらいですがこれは危険などで決してまねしないでください。

それだけ勉強が大事ということを伝えたいだけです。

中国輸入で起業する為に抑えるべき11のポイントまとめ

  1. 経費に出来るもの・出来ないものを把握しておく
  2. 中国輸入は積極的に外注化・効率化すべし
  3. 中国輸入の失敗事例を知っておく
  4. 輸入ビジネスに関する法律・規制に要注意
  5. Amazonのアカウント凍結リスクの管理方法だけは最初に学んでおく
  6. 輸入ビジネスでの法人化のタイミングはいつ?
  7. 中国輸入に税理士や弁護士、弁理士は必要?
  8. 8 資金は分けて投資し当たった分野に全力で再投資
  9. 優秀な人材の見つけ方・育て方を学ぶ
  10. 他にもキャッシュポイントを用意しておくのが吉
  11. 何よりも勉強に投資すべき

以上のように中国輸入は他の物販ビジネスと比べると学ばなければならないことが多いですがその分利益率も高くそれでいて自分の好きなものを作ることも出来るので自由度が高く面白いビジネスです。

全くビジネス経験がない人が中国輸入でいきなり起業しようと思っても難しいので通常の欧米仕入れの輸入ビジネスにチャレンジ時てからでも遅くないと思います。

起業した際には世の中の役に立つ商品を作ったり、中国輸入で得た資金を元手に面白いサービスを作るなどしていただければこの記事を書いた甲斐があるので嬉しいです。

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