Amazon輸入を始めるにあたって欠かせない存在が代行業者・転送業者です。
荷物の量が増えたり取引先がメーカーなどになってくると自分でDHLやFedex、UPSの契約をもらった方が安くなりますが
※それらクーリエサービスの送料だけを比較する人がいますが燃油サーチャージ料を無視している人もいれば代行業者・転送業者に任せた場合は発生しない通関時の対応コストなどを無視している人もいます。
通関対応のできる人を雇う規模で輸入ビジネスをしていない人は無理にクーリエの契約を取ろうとせず代行業者・転送業者を使うことをおすすめします。(外注でもOKです)
この記事では輸入ビジネスの要になりやすいアメリカ、ヨーロッパ、中国の代行業者・転送業者を紹介しています。
※このページでは実際に自分で利用したり知り合いの話を聞いたりホームページを見て恣意的にランキング付けしているだけですので全ての代行業者・転送業者を載せているわけではありません、あらかじめご了承ください。
初心者・中級者・上級者を想定して10kg,50kg,300kgの料金を比較してみました。
商品代金や商品数によって値段が変わる代行業者も多いので値段は実際にそれぞれ過去に近い重量で輸入したことある時の商品代金・商品個数を使っています。
10kg→$1200(2個)、50kg→$7000(120個)、300kg→$54,000(600個)です。
※実際の状況になるべく近づける為中国輸入の時だけ別の値を用いています。詳しくは中国輸入代行・転送代行の項を参照して下さい。
また配送先は東京を,3辺の合計160cm以下の段ボールを想定しています。
細かな条件は人によって変わってきますその時々でレートは変わってくるのでより詳細に比較したいという場合はやはり各社に見積もりをもらってください。
目次
アメリカの輸入代行業者・転送業者・配送業者の比較
- USPS
- Fedex
- MyUS
- World-Ark
- スピアネット
- AshMart
- US-BUYER.com
- 輸入com
アメリカからビジネスとして輸入する場合1kgあたりの送料で5ドルは切りたいところです。それを一つの目安としてください。
USPS
まず代行業者ではありませんが配送業者の一つとしてアメリカの郵便局の国際送料の料金を基準として掲載しておきたいと思います。
ビジネスパートナーがいる場合料金によっては代行業者に頼まずその人に任せた方がいいこともあります。
USPS(Priority Mail International)の場合:
重量 | 10kg | 50kg | 300kg |
商品代金 | $1,200 | $7,000 | $54,000 |
個数 | 2個 | 120個 | 600個 |
送料 | $115 | $414 | $2,544 |
Priority Mail International(PMI)は安いですが紛失リスクがあります。郵便局を配送会社として用いている代行会社も多くの場合以下のEMSを推奨していますのでPMIはずば抜けて安いですがあくまで参考価格として見て代行会社と比べる場合はEMSと比べるようにしましょう。
PMIとEMSの違い
郵便局での発送にはPMI(Priority Mail International)とEMS(Express Mail Service)があります。
PMI | EMS | |
---|---|---|
サイズ制限 | 胴回り+長辺が108inch以内 | 胴回り+長辺が108inch以内 |
金額制限 | $300 (*1) | $2,500 【重要】 課税価格が$2000以上になる場合は日本で荷物を受け取る際申請が必要になりますのでこちらをご確認ください。 |
送料 | EMSより安い | 高め |
荷物の追跡 | 可能(追加料金なし) | 可能(追加料金なし) |
保険 | オプション(*2) *商品$100ドルあたり$1.6 |
$200まで保険込み(merchandiseに限る)、それ以上はオプション(*2) *商品$100あたり$1.35 |
発送にかかる 時間 |
遅め ※弊社出荷後1~2週間程度もしくはそれ以上 |
早い ※弊社出荷後5日~1週間程度で到着 |
紛失等の事故 | 時々ある | ほとんどない |
PMIは紛失が時々ありそれに対する保険・保障も少ないのでおすすめしません。
USPS(Priority Mail Express International)の場合:
重量 | 10kg | 50kg | 300kg |
商品代金 | $1,200 | $7,000 | $54,000 |
個数 | 2個 | 120個 | 600個 |
送料 | $165 | $624 | $3,744 |
※いわゆる速達扱いのGlobal Expressは料金が高くまず使うことがないので除外しています。
Priority Mail Express Internationalは日本でいうEMSのことです。
当然代行会社を使う場合よりは安くなりますが梱包・インボイスの作成などはすべて自分またはビジネスパートナーの方が行うことになります。
Fedex
こちらも配送業者の一つとして料金を載せておきます。
個別で契約を取ると割引があるのでもっと安くなる場合があります。
また毎年料金は改訂されるのであくまで参考価格として見てください。
なお国際物流料金はどの会社も年々値上げ傾向にあります。
主に扱うことになるであろうFedEx International Economyを掲載しています。
FedEx International Economyの場合:
重量 | 10kg | 50kg | 300kg |
商品代金 | $1,200 | $7,000 | $54,000 |
個数 | 2個 | 120個 | 600個 |
送料 | $253 | $576 | $2879 |
割引がない見た目上の数字だとkgあたり1000円を超えるのでビジネス利用にはイマイチですが個別の契約を取れば安くなります。
そしてクーリエサービスは送る量が少ないと割高になります。
FedEx International Priorityの場合:
重量 | 10kg | 50kg | 300kg |
商品代金 | $1,200 | $7,000 | $54,000 |
個数 | 2個 | 120個 | 600個 |
送料 | $350 | $930 | $4643 |
MyUS
いきなり本命の輸入代行業者を紹介します。
他の輸入代行業者と比べて群を抜いて安いです。私自身しばらく使っていました。
MyUSはFedexやUPSなどいくつかの配送業者を使い分けて送っていますが他の代行業者と比較しやすくするためFedex Economyの料金を見ていきたいと思います。
重量 | 10kg | 50kg | 300kg |
商品代金 | $1,200 | $7,000 | $54,000 |
個数 | 2個 | 120個 | 600個 |
送料 | $132 | $402 | $2,271 |
AmericanExpressのカードを持っていると30%引きになるのでMyUSを使う場合は必ず用意するようにしましょう。
VISA、JCBでも20%OFFになります。
World-Ark
アメリカからの輸入、ヨーロッパからの輸入両方に対応している物流業者です。
アメリカはカリフォルニアに、ヨーロッパはイタリアに倉庫がありますがそれ以外のエリアへの集荷も可能となっているのでメーカー仕入れをしている人に特におすすめできるサービスとなっています。
MyUSよりも安く何よりメーカーや物流倉庫に集荷に行ってくれるので本格的なビジネス利用では一番おすすめです。物流拠点自体もあるのでMyUSを使う時のように何箇所から商品をまとめて送って転送することも可能です。
MyUSから20~30%引いたとしてもこちらのWorld-Arkの方が安いです。
重量 | 10kg | 50kg | 300kg |
商品代金 | $1,200 | $7,000 | $54,000 |
個数 | 2個 | 120個 | 600個 |
送料 | $89 | $281 | $1,894 |
スピアネット
私が輸入ビジネスを始めた時一番初めに使った輸入代行業者です。
無料会員登録をすると転送先の住所が与えられ、すぐにその住所宛に商品を注文可能です。
商品が届くとWebの画面から転送依頼をかけられるようになります。
配送方法は宅配と郵便局の2種類があり郵便局による配送方法はさらにPMIとEMSに分かれます。
基本的には宅配を選んだ方がお得ですが、見積もりを出してくれるので配送前に見積もりをもらってお得な方で送るようにしましょう。
スピアネットで宅配を使った場合:
重量 | 10kg | 50kg | 300kg |
商品代金 | $1,200 | $7,000 | $54,000 |
個数 | 2個 | 120個 | 600個 |
送料 | $90 | $1,038 | $5,400 |
※1箱の同梱数が55個までだったので複数回に分けて見積もりをして足し合わせています。
スピアネットでEMSを使った場合:
重量 | 10kg | 50kg | 300kg |
商品代金 | $1,200 | $7,000 | $54,000 |
個数 | 2個 | 120個 | 600個 |
送料 | $180 | $1,409 | $7,502 |
郵便局は複数小口の重量の合計では送料を計算してくれないので大量に商品を送る場合はあまり向いていないですね。
個人利用におすすめのサービスと言えます。
AshMart
AshMartでは重量ではなく商品代金により料金が決まります。
また会員種別によっても料金が変わってきます。
サービス内容 | 無料会員 | ビジネス会員 | エグゼクティブ会員 |
転送手数料 | 10% (ミニマム$10.00) |
5% (ミニマム$5.00) |
5% (ミニマム$5.00) |
複数のオーダーSUBTOTALが$100に満たさない場合オーダーナンバー各1件に付 | $5.00 | $4.00 | $3.00 |
検品転送手数料 *注 | 14% (ミニマム&14.00) |
9% (ミニマム$9.00) |
8% (ミニマム$8.00) |
会員種別 | 対象 | 会員費 | 保証金 | 契約 期間 |
無料会員 | ・とりあえずお試しでご利用したい方 ・年に数回しかご利用する予定のない方 |
無料 | ― | ― |
ビジネス会員 | ・ビジネスとしてご利用されたい方 ・エンドユーザーへ発送代行もお任せしたい方 |
月額2,700円 | 25,000円 | 3ヶ月 |
エグゼクティブ会員 | ・全てのサービスを最もお得に利用したい方 ・経営戦略や卸販売における仕入れ商材のご相談をされたい方 |
月額10,800円 | 25,000円 | 3ヶ月 |
年額108,000円 | 25,000円 | 1年間 |
別途送料(EMS)が実費でかかってくるので手数料の性質を考えると高額な商品の輸入には向きません。
AshMart(無料会員)で転送を行った場合:
重量 | 10kg | 50kg | 300kg |
商品代金 | $1,200 | $7,000 | $54,000 |
個数 | 2個 | 120個 | 600個 |
送料 | $182 | $687 | $4,119 |
AshMart(ビジネス会員)で転送を行った場合:
重量 | 10kg | 50kg | 300kg |
商品代金 | $1,200 | $7,000 | $54,000 |
個数 | 2個 | 120個 | 600個 |
送料 | $187 | $668 | $3,944 |
AshMart(エグゼクティブ会員)で転送を行った場合:
重量 | 10kg | 50kg | 300kg |
商品代金 | $1,200 | $7,000 | $54,000 |
個数 | 2個 | 120個 | 600個 |
送料 | $224 | $706 | $3,981 |
今回すべての計算で検品代を含んでいないので検品代が安くなるAshMartのエグゼクティブプランは数字だけ見るとあまりメリットがない形になってしまいましたが検品を行う場合はエグゼクティブプランの方がお得になる場合もあると思います。
US-BUYER.com
転送手数料は届いた荷物の重量により計算され、重量1ポンド(0.45Kg)につき1ドルで最低5ドル、重量50ポンド越えの部分は0.75ドル/ポンド、100ポンド越えの部分は0.5ドル/ポンドとなっています。
これとは別にUSPSやFedexなどの配送料がかかってきます。この部分は特に割引料金などが提供されているわけではなく公式の配送料金通りでした。
US-BUYER.com(EMS)で転送を行った場合:
重量 | 10kg | 50kg | 300kg |
商品代金 | $1,200 | $7,000 | $54,000 |
個数 | 2個 | 120個 | 600個 |
送料 | $211 | $691 | $4,089 |
US-BUYER.com(Fedex-economy)で転送を行った場合:
重量 | 10kg | 50kg | 300kg |
商品代金 | $1,200 | $7,000 | $54,000 |
個数 | 2個 | 120個 | 600個 |
送料 | $253 | $643 | $3,224 |
輸入com
日系の企業の中では比較的安いです。
重量 | 10kg | 50kg | 300kg |
商品代金 | $1,200 | $7,000 | $54,000 |
個数 | 2個 | 120個 | 600個 |
送料 | $143 | $581 | $2,849 |
ただし転送手数料以外にも以下のような細かい手数料がかかってきます。
結局アメリカの転送業者はどこが一番安いの?
今回の調べた条件だと全てのケースでWorld-Arkが安かったですが重量帯によっては全てを調べたわけではないのでMyUSの方が安くなるケースもあるかと思います。
また個人輸入のような規模の小さい輸入の場合10kg以下限定ですがはスピアネットも安かったです。
商品代金などによって結果は前後すると思いますのであくまで参考程度に留めていただいて実際の輸入時には相見積もりを取ることをおすすめします。
アメリカの輸入代行業者・転送業者・配送業者についてさらに詳細に比較してみたいと思い比較した結果をリンク先にまとめていますので合わせてご参考ください。
参照:アメリカの輸入代行業者・転送業者・配送業者の比較とおすすめ
ヨーロッパの輸入代行業者・転送業者・配送業者の比較
ドイツやイギリスを中心とした代行サービスの比較を以下の記事でしています。
ヨーロッパはメーカー仕入れの穴場ですが代行会社選びを間違えるとライバルに勝つことは難しいので自分に合ったものを選びましょう。
中国の輸入代行業者・転送業者・配送業者の比較
また中国輸入の代行業者に関しては以下の記事にまとめています。
参照:中国輸入の代行業者・転送業者・配送業者の比較とおすすめ
中国輸入代行は送料の安さだけで決められないので対応の良さやOEMの対応力など細かな面も見て使う代行会社を選びましょう。