中国輸入OEMを始めたいけどどんな商品を作ったらいいか分からない、どんな商品が利益が出るの?どんな商品だったらライバルが増えづらいの?と思っている方のためにこの記事は中国輸入OEMでオリジナル商品を作ったり簡易OEMを行う上で利益の出る・出た商品とその特徴をまとめました。
OEM生産は市場の需要、自社の強み、競合の強み等を考慮して行うべきなのでここで掲載する商品をそのまままねしても利益が出るわけではありません。
しかし事例や生産のポイントを知っていればOEM生産のクオリティが上がり成功確率が上がるのは間違いないのでぜひこの機会にOEMの事例を学んで帰ってください。
過去に自社で販売した商品の類似商品やクライアントが扱っていた商品の類似商品でクライアントの許可を取って情報としてまとめていいと言われたものを載せています。
私自身は最近は国内OEM+中国輸入OEMの二刀流になり高単価商品や輸入が難しい商品(化粧品や食品)は国内生産を行いそれ以外でライバルが増えづらい商品は中国輸入OEMを行なっています。
どこで生産しようが肝心なのは商品づくりのマーケティングや販売ノウハウ、集客ノウハウになるので本質を見失わないようにしましょう。
中国輸入に限らずこれからOEM生産を行いたいという方の参考になれば幸いです。
目次
中国輸入OEMで利益が出る商品
事例だけを見てもリサーチ能力は身につかないので先にOEM商品のリサーチ方法を掲載しておきます。
このページで紹介しているOEM事例は全てこれから紹介するOEM商品のリサーチ方法によって見つけた商品になります。
OEM商品のリサーチ方法
OEM商品を探す方法は中国輸入のリサーチ方法で紹介している方法と同じで
- キーワード検索
- 画像検索
のどちらかを使うことになります。
詰めの甘い出品者であればOEM前のアリババ市場に並んでいる商品画像をそのまま掲載しているのでアリババ内の画像検索で見つけることも出来ますが単純転売と異なりわざわざOEMを行っている人はさすがに写真を撮り直している人が多いです。
また既存商品とはデザインを変えている場合がほとんどなので完全に同じものを中国市場で見つけることは困難です。
それに加え現在のアリババの画像検索の精度は高くありませんのであまり期待せず、キーワード検索をメインで行うようにしましょう。
ただし手順としては画像検索→キーワード検索の順です。
なおアリババにはAlibaba.comという国外向けのサイトと1688.comという中国国内向けのサイトがありますがOEMを行うのであれば後者の中国国内のサイトで探すようにしましょう。
その方がコストが安いのと商品数が多いためです。
なおOEM生産ができる工場かどうかはアリババ内の絞り込み機能で行うことが出来ます。
またこのページではアリババをOEM工場検索先の例として挙げていますがAliexpressを使うのもおすすめです。
中国輸入OEMの事例
自動給餌器
Amazonのペットカテゴリで2000位なので売れ筋商品です。
“Auto feeder fish”というキーワードを中国語に変換し検索することでアリババで発見しました。
販売価格1600円ほどに対して仕入れ価格500円ほどなので送料等を含めても十分利益が出るでしょう。
しかし以前は2000円程度で売れていたようなのでライバル出品者が増えて利益率が落ちているのがわかります。
ちなみに画像検索をしてみた結果はこちら。
色味は似ていますが全く異なる商品しか出てきませんでした。
卓上扇風機
大型家電で10位以内にランクインしていた商品です。相当売れていると思います。
大カテゴリランキング4桁以内の商品を参考にOEMをする際は正確な販売数を調べるために在庫追跡系のツールを使いましょう。
同一の型の商品を画像検索で見つけました。
Amazonの方の商品はボタンが2つあったのでOEMされていて機能面で類似商品と差別化されています。
ここで注意が必要なのはこの商品ページはランキング10位以内であっても類似使用品の商品ページは5000位程度のものもあれば5万位程度のものもあるということです。
これはその人のビジネスレベルと相関するので初心者の方がこのページを真似しても同様の売上を作ることは出来ません。
初心者の方はランキング1001位〜5000位程度の商品を真似するように中級者の方はそれに加えて101~1000位の商品、上級者の方は1~100位の商品も対象にするようにしましょう。
VR用3Dゴーグル
VR用のゴーグルは旬が過ぎていますがPlaystation VRが流行っているときに爆発的に売れました。
流行が来る少し前にこのような商品をOEMして仕込んでおくことが大切です。
このような単発向け商材を後追いで作っても全く旨みがありません。
しかしここで注意が必要なのが流行る商品を予測して先回りをしてOEMをする方法はセンスがある人にしか出来ないということです。
常に多方面にアンテナを貼っておきじわじわ流行っている辺りでOEMを行うのが再現性がある方法で雑誌などで取り上げられた時にはもう遅いと思った方がいいです。
ただし自社の強みがありそれが他社を上回っていて需要がまだ残っていると判断できる場合は後追いでも飽和気味の市場にあえて商品を投じることもあります。
動物用爪ヤスリ
掲載時点でホーム&キッチンで15,000位程度。類似商品も多く軒並み10,000位~50,000位辺りにランクインしていました。
“動物 爪ヤスリ”というキーワードを中国語に変換しusbというキーワードを足して検索し見つけました。
3000円程度の販売価格に対して仕入れは500円程度なので利益率はかなり高めに取れそうです。
しかしこのような商品は差別化が難しいので私なら単発では手を出さないです。
仮にペット向け商品を多数扱うネットショップを運営しているのであればブランディングもしやすいのでOEMしていると思います。
結局自社の強み、軸がないと一時的にしか稼げません。
腹筋パッド
Amazonのスポーツ&アウトドアで100位の商品、類似商品も軒並み上位でした。
アリババで腹筋パッドの別名である”EMS”というキーワードで検索すると腹筋パッドが大量に出てくるので目的に合うショップ(工場)を選んでOEM生産をしましょう。
このようなダイエット系の商品は薬事法が絡んでくるので販売を行う際は言葉の表現に気をつける必要があります。
テント
スポーツ&アウトドアで6,000位程度の商品です。販売価格は2400円、仕入れは700円と十分な利益が取れそうです。
この商品は折りたたみ式で小さくなるのでいいですが大型商品は在庫保管料がかさむので大型商品のOEMの際には倉庫代も考慮して採算が合うか計算しましょう。
画像検索で見つけた商品です。このように防水性やUVカットの機能がある商品はキーワードで集客しやすいため販売しやすいです。
レディース水着
Amazonの服&ファッション小物で10,000位前後。仕入れ値は500円程度。
画像検索で見つけた商品です。トップ画は異なりますがネイビー色がロゴだけが異なる同一商品です。
水着もOEMをしやすくまた利益が出しやすいジャンルの一つです。
特に女性の方は男性が参入しやすい電子機器や工具のOEMよりも女性向けの子供服や水着、化粧品のOEM、アクセサリーなどの販売に挑戦した方が上手くいくでしょう。
なお単なるレディースアパレルは集客が非常に難しいためおすすめしないのと化粧品のOEMは検査などで他の商品よりも必要な資金がかさむので初心者の方にはおすすめしません。
レインコート
服&ファッション小物で1,500位程度。販売額2500円に対し仕入れ価格900円ほど。送料等を入れても十分に利益が取れます。
アパレルに分類されるもののいわゆるレディースアパレルやメンズアパレルといったおしゃれ系のくくりで勝負しなくて済む商品の一例としてレインコートを取り上げてみました。
こちらも画像検索で見つけました。
ボタンの数などは違いましたが十分OEM可能です。ただしこういった「機能系商品」は機能や特徴の魅せ方に関してページ作りが上手い人でないと売上を伸ばすのは難しいです。
アパレルは初心者向けでないだけで実は狙い目な市場がまだまだあるのですがその辺りはぜひ自分で探してみてください。
アクセサリー
アメリカではよく知られているparacodeと呼ばれるアクセサリーです。
掲載時でSports&Outdoorsで1000位以内でした。販売額は$8で仕入れは$1。
ParacodeというキーワードでAlibaba.comで見つけました。
中国語では直感的に分かりにくいのとAlibaba.comでは英語で検索できるので私はAlibaba.comで見つけてから1688.comで見つけることが多いです。
アリババに並んでいる商品は上記の写真のようにお世辞にもデザインがいいとは言えないものが多いですがデザインをこちらで用意すれば基本的にはその通りに作ってくれます。
もちろんパターンまで作れれば完璧ですが多くの場合既製品を参考商品として送ったりラフ画からパターンを起こしてもらうことになると思います。
既製品を用意するやり方の方が比較的クオリティの高いものが出来ます。
一度でヒット商品を作ろうとせず、改良を重ねていくことが必要です。
ホバーボード
掲載時でSports&Outdoorsで5,000位程度でした。販売価格25,000円程度に対し仕入額12000円程度。
競合が多かったのでAmazon SEOが分かっている人でないと扱うのは難しいでしょう。
便利系ガジェットもOEMも鉄板です。
先にAlibaba.comで検索しましたが高かったので改めて1688.comで検索しました。
一例としてホバーボードを挙げましたがガジェット系の雑誌やブログで情報を常に追うようにしましょう。
サングラス
掲載時Clothing, Shoes & Jewelry で15,000位程度でした。販売額$25に対して仕入額$5なので十分利益が取れます。
“Bamboo Sunglass”のキーワード検索で見つけた商品です。
商品の性質上は損には注意が必要ですがこのようなケース入りの販売であればまず問題ないです。
参考ページは Clothing, Shoes & Jewelry で15,000位程度でしたがランキング4桁のページもいくつかありました。
大切なのはどの商品を参考にするかです。ランキングが高い商品を真似すればいいわけではありません。
中国輸入OEMを成功させるには複数の商品ページを分析して空いている領域を狙う必要があります。
厳密に計画を立てたいのであればマーケットシェアとポジショニングの考えを学ぶ必要があります。
ここでは説明を省きますが概要だけ説明しておくと上記のようなマトリックス分析を行い領域ごとの予想売上からどこにポジショニングをするか決めていくことになります。
ただしこれでは訂正的になってしまうので3つ目の軸として売上を用意するのがいいでしょう。
あるいは簡易的に価格、販売個数の2軸で分析してボリュームゾーンとなっている価格帯、あるいは競合が少ない割に売れている価格帯を調べそこからは競合の強さを見てOEMで抵抗するか否か決めましょう。
ちなみにポジショニングマップを簡単に作成できる高価なマーケティングツールも存在しますが私はExcelの散布図の機能を使ってやっています。
また大企業のクライアントと仕事をさせていただく場合はキーワード検索順位、キーワードボリューム、値段、販売個数などを使って重回帰分析をして、空いているポジションを提案することもあります。
OEM販売が難しい商品例
検索キーワードになる特徴が複数思いつかない商品は生産をすることは出来ても検索キーワードで上位表示をして大量に売ることが難しいので注意しましょう。
また日本で販売するとブランドの著作権や意匠権を侵害してしまうようなこのようなデザインのOEMも行わないように気をつけましょう。
中国輸入売れ筋OEMの事例まとめ
再現性を高めるためにOEM商品の事例だけでなくOEM商品の見つけ方自体も紹介し久しぶりに自分でリサーチ作業を行いましたが私自身は普段自分でこの作業を行っているわけではなく代行業者の方に任せています。
リサーチ作業や工場探しまでしてくれる代行業者は少ないですが作業はなるべく人に任せられるようにしましょう。
以下のページでリサーチ作業や工場探し等まで行ってくれる代行業者のおすすめを紹介しておきます。
また商品を作ること自体は案外簡単です。
大切なのは商品を売る戦略の方で商品を売るには集客力の向上とコンバージョン率の増加をさせることが重要です。
集客はAmazonSEO対策やスポンサープロダクトの活用、コンバージョン率の増加には商品ページの作り込みや画像のクオリティの向上をはじめとしたブランディングの方法を学ぶことが必要です。
※ブランディングの方法は商品毎に大きく変わってくるためコンサルタントなど専門家に教わりつつ進めることをおすすめします。