評価を「上げよう」としている時点で間違っている
「セラー評価を上げよう」という発想自体が間違いで、正しくは「低評価がつく原因を取り除く」という守りのアプローチが★4.9維持の本質だ。コンサル先で★4.9以上を半年以上継続しているセラーの共通点は高いクオリティの標準オペレーションを維持していることだった。
「どうすればセラー評価を上げられますか?」
Shopeeのコンサルティングをしていると、この質問をほぼ毎回いただきます。気持ちはよくわかります。評価が低ければ検索順位にも影響しますし、購入者の信頼を得るためにも高評価は欲しいところです。
しかし、私はこの質問を聞くたびに少し違和感を覚えます。なぜなら、評価は「上げにいく」ものではなく、「下がらない仕組みを作る」ものだからです。
以前、コンサル先のセラーさんが「レビューお願いします」というメッセージを全購入者に送っていました。購入直後、発送後、到着後と、計3回もメッセージを送っていたのです。結果はどうなったかというと、逆効果でした。しつこいと感じた購入者からネガティブレビューをもらってしまい、★4.2だった評価が★3.8まで下がったのです。
この事例が示しているのは、「頑張って評価を上げよう」という姿勢そのものが、かえって評価を下げるリスクになるということです。
考えてみてください。あなたがネットショッピングをしていて、購入するたびに「レビューを書いてください」と何度もメッセージが来たらどう思いますか?正直、うっとうしいですよね。購入者も同じ気持ちです。
では、どうすればいいのか。答えはシンプルです。「低評価がつく原因をつぶして、自然と高評価になる状態を作る」だけです。
この記事では、Shopeeでセラー評価★4.9を維持するための方法をお伝えします。ただし、テクニックの羅列ではありません。「なぜ低評価がつくのか」を理解し、その原因を一つずつ消していくという、地味だけど確実なアプローチです。
私自身、Shopeeでの販売経験と、多くのセラーさんへのコンサルティングを通じて確信していることがあります。それは、評価の高いセラーは特別なことをしているわけではなく、「当たり前のことを当たり前にやっている」だけだということです。
では、具体的に何をすればいいのか、順を追って解説していきます。

低評価がつく3つの原因と対策
低評価の原因は①商品説明と実物の乖離、②配送遅延(48時間以内に発送処理できていない)、③チャット無視(24時間以内に返信していない)の3つで全低評価の80%以上を占める。この3点を解消するだけで★3台のセラーが★4.5以上になった事例が複数ある。
セラー評価を上げたいなら、まず「なぜ低評価がつくのか」を知る必要があります。
私がこれまで多くのセラーさんの評価データを分析してきた中で、低評価の原因はほぼ3つに集約されることがわかっています。逆に言えば、この3つをつぶすだけで、評価は自然と上がっていきます。
原因①:配送遅延
低評価の原因として最も多いのが、配送の遅延です。購入者が「いつ届くのか」と不安に感じた時点で、たとえ商品が良くても評価は下がります。
ここで重要なのは、実際の配送が遅いかどうかではなく、「購入者の期待」と「実際の到着日」のギャップが問題になるということです。
たとえば、DTS(Days to Ship)を2日に設定しているのに、仕入れの都合で3日かかってしまう。たった1日の遅れでも、購入者からすれば「約束を破られた」と感じます。
対策はシンプルです。DTSの設定に余裕を持たせてください。具体的には、実際にかかる日数に1〜2日のバッファを加えた日数を設定します。
「でも、DTSが長いと購入者が買ってくれないのでは?」と心配される方もいます。しかし、実際にはDTSが1日長くなったからといって、購入率が大幅に下がることはほとんどありません。むしろ、早く届いたほうがポジティブサプライズになり、好印象につながります。
約束より遅いのは不満ですが、約束より早いのは喜びです。この心理をうまく使ってください。
日本からの発送の場合、国内での集荷・梱包に加えて、国際輸送の時間も考慮する必要があります。日本国内なら翌日届くものでも、東南アジアへの発送となると最短でも3〜5日、場合によっては1週間以上かかることもあります。天候や税関の混雑など、自分ではコントロールできない要因もあるため、余裕を持ったDTS設定は必須です。
私のコンサル先では、DTSを3日から5日に変更しただけで、配送関連の低評価がゼロになったケースがあります。売上への影響はほとんどありませんでした。むしろ、「思ったより早く届いた」というポジティブなレビューが増え、結果的に評価が上がりました。
原因②:商品と写真の不一致
次に多いのが、「写真と実物が違う」というクレームです。
これは特に、メーカーの公式画像や、加工しすぎた写真を使っているセラーに多い問題です。写真では美しく見えるのに、届いた商品がチープに見える。色味が違う。サイズ感が想像と異なる。こうした「ギャップ」が低評価の原因になります。
対策は、実物の写真を使うことです。
「でも、実物写真だと見栄えが悪くなるのでは?」と思うかもしれません。確かに、プロが撮影した公式画像に比べれば、素人が撮った写真は見劣りするかもしれません。しかし、ここで大切なのは「見栄え」ではなく「正直さ」です。
実物写真を使うことで、購入者の期待値が適切にコントロールされます。届いた商品が写真と同じ、あるいは写真より良ければ、購入者は満足します。期待値のコントロールこそが、高評価への近道です。
具体的なやり方としては、以下の点を意識してください。
- 自然光の下で撮影する(蛍光灯の下だと色味が変わりやすい)
- 商品の全体像だけでなく、細部や質感がわかるアップ写真も用意する
- サイズ感がわかるように、手に持った写真や比較対象を入れる
- 公式画像を使う場合は、実物写真と並べて「実際の商品はこちら」と明記する
メーカー画像を1枚目に使い、2枚目以降に実物写真を入れるという方法も効果的です。見栄えと正直さの両立ができます。
また、動画を活用するのも有効な手段です。Shopeeでは商品ページに動画をアップロードできます。実物を手に取って見せる短い動画があれば、写真だけでは伝わりにくいサイズ感や質感、色味を正確に伝えることができます。動画を掲載している商品は、掲載していない商品に比べて返品率が低い傾向があります。
原因③:チャットの返信が遅い
3つ目の原因は、購入者からのメッセージへの返信が遅いことです。
Shopeeでは、購入前に商品について質問してくるお客さんが少なくありません。「この商品は日本から発送ですか?」「到着までどれくらいかかりますか?」「サイズはどれがおすすめですか?」といった質問です。
こうした質問に対して、返信が遅い、あるいは返信がないと、購入者の不信感につながります。そして、その不信感を抱えたまま購入した場合、何か少しでも不満があると低評価をつけやすくなるのです。
とはいえ、24時間チャットに張り付いているわけにはいきません。ここで活用したいのが、Shopeeのチャット自動応答機能です。
Shopee Seller Centerの設定から、自動応答メッセージを設定できます。たとえば、以下のようなメッセージです。
「Thank you for your message! We will reply within 12 hours. If you have urgent questions, please check our product description for details.」
これだけで、購入者は「ちゃんと対応してくれるセラーだ」と安心します。実際に12時間以内に返信すれば、問題ありません。
また、よくある質問に対するテンプレートを用意しておくと、返信時間を大幅に短縮できます。配送日数、サイズガイド、返品ポリシーなど、繰り返し聞かれる内容は定型文を作っておきましょう。
テンプレートの作り方ですが、まず1〜2週間分のチャット履歴を見返して、よく聞かれる質問をリストアップしてください。私の経験上、購入者からの質問の8割は以下の5パターンに集約されます。
- 「いつ届きますか?」(配送日数に関する質問)
- 「本物ですか?」(正規品かどうかの確認)
- 「サイズはどれを選べばいいですか?」(サイズ選びの相談)
- 「返品できますか?」(返品・返金ポリシーの確認)
- 「まとめ買い割引はありますか?」(価格交渉)
この5パターンに対する回答テンプレートを英語で用意しておけば、チャット対応の負担は大幅に軽減されます。

3つの原因をつぶした結果
私のコンサル先で、この3つの対策をすべて実施したセラーさんがいます。タイのマーケットプレイスで日用品を販売していた方で、当初の評価は★3.5でした。
DTSを余裕のある設定に変更し、商品写真を実物に差し替え、チャットの自動応答を設定しました。特別なことは何もしていません。
結果、約2ヶ月で★4.8まで回復しました。新しい注文に対して低評価がつかなくなったため、古い低評価レビューが薄まっていったのです。
この事例からもわかるように、評価を上げるために必要なのは、特別なテクニックではありません。低評価がつく原因を一つずつ、地道につぶしていくこと。これに尽きます。
Shopeeの評価アルゴリズムを理解する
Shopeeの評価アルゴリズムは「最新90日間の評価の重み」が高く設定されており、過去の低評価は時間経過で薄まる構造になっている。低評価がついても「今後3ヶ月の高評価の積み上げ」に集中することが最も効果的な回復戦略だ。
低評価の原因をつぶすことが大切だとお伝えしましたが、もう一つ理解しておくべきことがあります。それは、Shopeeがセラーをどのような基準で評価しているかというアルゴリズムの仕組みです。
購入者からのレビュー評価(★の数)だけがセラー評価を決めているわけではありません。Shopeeはセラーのパフォーマンスを複数の指標で測定しており、それぞれに基準値が設定されています。
チャット返信率(Chat Response Rate)
Shopeeでは、受信したチャットメッセージに対する返信率が計測されています。基準値は概ね80%以上です。つまり、10件のメッセージが来たら、最低でも8件には返信する必要があります。
さらに、返信までの時間も重要です。12時間以内の返信が推奨されています。返信率が低いと、セラーダッシュボードにペナルティポイントが加算される場合があります。
先ほどお伝えした自動応答の設定は、このチャット返信率の維持にも役立ちます。自動応答が入った後に、きちんと個別に返信すれば、返信率は維持できます。
発送遅延率(Late Shipment Rate)
DTSで設定した期限内に発送できなかった注文の割合です。この数値は5%未満に抑えるのが理想です。
Shopeeはこの指標を非常に重視しています。発送遅延率が高いセラーは、検索結果での表示順位が下がるだけでなく、Preferred Sellerなどの上位セラープログラムから除外される可能性もあります。
対策は前述の通り、DTSに余裕を持たせることです。また、在庫がない商品は速やかに出品を停止し、無理な受注を避けることも重要です。
キャンセル率(Cancellation Rate)
セラー都合でキャンセルした注文の割合です。購入者都合のキャンセルはカウントされませんが、セラー都合のキャンセルは厳しくペナルティが課されます。
基準値はマーケットによって異なりますが、概ね2%未満が求められます。在庫管理がずさんだと、この数値が上がりやすくなります。
特に、複数のプラットフォームで同じ商品を販売している場合は注意が必要です。他のプラットフォームで売れた商品がShopeeでも注文が入り、在庫切れでキャンセル、というケースは少なくありません。在庫の一元管理ツールを導入するか、Shopee側の在庫数を少なめに設定しておくことをおすすめします。
紛争率(Dispute Rate)
購入者がReturn/Refundを申請した割合です。商品の品質問題や、説明と異なる商品が届いた場合に発生します。
紛争率は1%未満が理想です。紛争が発生するとShopeeの介入が入り、セラーの信頼性に大きなマイナスとなります。
紛争を防ぐためには、やはり商品写真と実物の一致が重要です。加えて、商品説明に正確な情報(サイズ、素材、重量、使用上の注意点など)を記載しておくことで、「思っていたのと違う」というクレームを予防できます。
Preferred SellerとShopee Mallの条件
Shopeeには、一定の基準を満たしたセラーに与えられる特別なステータスがあります。
Preferred Sellerは、上記の各指標が基準値を満たし、かつ一定期間の販売実績があるセラーに付与されます。Preferred Sellerになると、検索結果での露出が増え、購入者からの信頼も高まります。具体的な条件はマーケットによって異なりますが、概ね以下の基準を満たす必要があります。
- チャット返信率:80%以上
- 発送遅延率:5%未満
- キャンセル率:2%未満
- セラー評価:★4.5以上
- 最低注文数:月間一定数以上(マーケットにより異なる)
Shopee Mallは、公式ブランドや正規代理店向けのプログラムです。こちらはPreferred Sellerよりもさらに厳しい基準が設けられていますが、Mall出店セラーには専用バッジが付与され、購入者からの信頼度は格段に上がります。
ここで伝えたいのは、これらの上位プログラムの条件を見ると、「特別な高評価施策」ではなく、「当たり前のことを確実にやる」ことが求められているという点です。チャットに返信する、期限内に発送する、無理なキャンセルをしない。地味ですが、これがすべてです。

高評価セラーが共通してやっていること
★4.9を継続している高評価セラーの共通行動は①発送を常に36時間以内に行う(基準の48時間より12時間早い)、②購入後に商品到着確認の自動メッセージを送る、③商品説明に「実物の写真で撮影」と明記する、の3つだ。
ここまで、低評価の原因をつぶすことと、Shopeeのアルゴリズムを理解することについてお伝えしました。ここからは、実際に高評価を維持しているセラーが共通して行っていることを紹介します。
先にお断りしておくと、ここで紹介する内容はどれも地味です。派手なマーケティング施策でもなければ、裏技でもありません。でも、だからこそ効果があるのです。
丁寧な梱包で「開封体験」を作る
ECにおいて、購入者が最初に商品に触れるのは「梱包を開ける瞬間」です。この瞬間の印象が、レビュー評価に大きく影響します。
高評価セラーの多くは、梱包に気を配っています。といっても、高級な包装材を使うという意味ではありません。商品が破損しないようにしっかり緩衝材を入れる、商品がビニール袋の中でぐちゃぐちゃにならないように整える、といった基本的なことです。
特に海外発送の場合、輸送中の衝撃は国内配送とは比較になりません。プチプチ(エアークッション)で商品を包み、段ボールの中で動かないように固定する。これだけで、商品到着時の印象が大きく変わります。
私がコンサルしているセラーさんの中で、特に評価が高い方は、透明のOPP袋で商品を個包装してから梱包しています。手間はかかりますが、「丁寧なセラーだ」という印象を与える効果があります。
手書きのお礼カードを入れる
これは意外に思われるかもしれませんが、小さなお礼カードを商品に同梱するだけで、レビュー率と評価が上がる傾向があります。
ポイントは「手書き」であることです。印刷されたカードでも効果はありますが、手書きのほうが温かみがあり、「このセラーは一人ひとりの注文を大切にしている」という印象を与えます。
カードの内容はシンプルでかまいません。以下のような文面で十分です。
日本語面:「ご購入ありがとうございます。何かご不明な点がございましたら、お気軽にチャットでお問い合わせください。」
英語面:「Thank you for your purchase! If you have any questions, please feel free to contact us via chat. We hope you enjoy your product!」
日本語と英語の両方を記載するのがおすすめです。日本から発送していることが伝わり、「日本製品を日本のセラーから直接買えた」という特別感が生まれます。東南アジアの購入者にとって、日本のセラーから直接購入できることは付加価値になります。
ここで大切なのは、カードに「レビューを書いてください」とは書かないことです。あくまでお礼と、困ったときの連絡先を伝えるだけ。レビューの依頼をしなくても、丁寧な対応を受けた購入者は自然とポジティブなレビューを書いてくれます。
私のコンサル先で、この小さなお礼カードを入れ始めてから、レビュー記入率が約2倍になったセラーさんがいます。以前はレビューを書いてくれる購入者は全体の5%程度でしたが、カードを入れるようになってから10%前後に増えました。しかも、書かれるレビューのほとんどが★5でした。
レビューを「お願い」するのではなく、「書きたくなる体験」を提供する。これが本質です。
問題が発生した場合の即時対応
どんなに丁寧に運営していても、トラブルはゼロにはなりません。配送中の破損、商品の初期不良、購入者の勘違いによるクレームなど、避けられない問題は必ず発生します。
高評価セラーとそうでないセラーの差が最も出るのが、問題が発生した後の対応スピードと姿勢です。
高評価セラーは、問題の連絡を受けたら即座に対応します。具体的には、以下のようなステップを踏みます。
- まず、謝罪と状況確認のメッセージを送る(「ご不便をおかけして申し訳ありません。状況を確認させてください」)
- 購入者に写真や詳細を送ってもらう
- 状況に応じて、交換品の発送、一部返金、全額返金のいずれかを提案する
- 購入者が納得する解決策を迅速に実行する
ここで重要なのは、「正しいかどうか」ではなく「早いかどうか」が評価に影響するということです。セラーに非がない場合でも、対応が遅いと低評価につながります。逆に、迅速に誠実な対応をすれば、トラブルがあっても高評価をもらえることさえあります。
「商品に問題があったけど、セラーがすぐに対応してくれたので★5」というレビューは、実はかなり多いのです。
コンサル先のあるセラーさんは、配送中に商品が破損したという連絡を受けて、30分以内に返信し、翌日には交換品を発送しました。その購入者は、レビューに「配送中のトラブルがありましたが、セラーの対応が素晴らしかったです。信頼できるショップです」と書いてくれました。しかも、その後リピート購入もしてくれたのです。
トラブル対応は、ピンチをチャンスに変える最大の機会です。問題が起きたとき、それを「面倒ごと」と捉えるか、「信頼を勝ち取るチャンス」と捉えるかで、その後の評価は大きく変わります。
ネガティブレビューへの対応方法
ネガティブレビューには24時間以内に返信することが重要で、返信文には「謝罪→改善策の明示→連絡先の案内」の3要素を必ず含める。丁寧で誠実な返信をすることで他のバイヤーへの信頼性がむしろ上がるケースがあり、返信なしのままにすることが最も悪い対応だ。
どんなに対策を講じても、ネガティブレビューがゼロになることはありません。これは受け入れなければならない現実です。
しかし、ネガティブレビューは「消す」ものではなく「活かす」ものです。適切に対応すれば、ネガティブレビューがむしろセラーの信頼性を高めるツールになります。
ネガティブレビューへの返信の基本
Shopeeでは、セラーがレビューに返信することができます。ネガティブレビューに対しては、必ず返信しましょう。ただし、返信の仕方にはコツがあります。
最も大切なのは、感情的にならないことです。
低評価のレビューを見ると、カッとなることもあるでしょう。「この購入者は間違っている」「こちらに非はない」と反論したくなる気持ちはわかります。しかし、感情的な返信は絶対にNGです。
なぜなら、レビューへの返信は、そのレビューを書いた購入者だけでなく、商品ページを見ているすべての潜在的な購入者が読むからです。
感情的な返信をしているセラーを見たら、「このセラーはトラブル時に面倒そうだ」と思われます。一方、冷静で丁寧な返信をしているセラーを見たら、「何かあってもちゃんと対応してくれそうだ」と安心します。
つまり、ネガティブレビューへの返信は、レビューを書いた人への対応であると同時に、これから購入を検討している人へのメッセージでもあるのです。
効果的な返信の型
ネガティブレビューへの返信には、以下の型を使うと効果的です。
ステップ1:感謝と謝罪
「レビューをいただきありがとうございます。ご期待に沿えず申し訳ございません。」
まず感謝から入ります。ネガティブなレビューであっても、フィードバックをくれたこと自体に感謝を示します。そして、購入者が不満を感じたことに対して謝罪します。
ステップ2:原因の説明と解決策の提示
「ご指摘いただいた点について確認いたしました。今後、同様の問題が起こらないよう〇〇の対策を講じました。もしよろしければ、チャットにてご連絡いただければ、交換品の手配または返金対応をさせていただきます。」
具体的な解決策を提示することが重要です。「申し訳ありません」だけで終わらせず、どう対応するかを明確に伝えます。
ステップ3:今後の改善意思
「いただいたフィードバックを今後の改善に活かしてまいります。引き続きよろしくお願いいたします。」
最後に、改善の意思を伝えて締めくくります。
この3ステップの返信を見た潜在的な購入者は、「このセラーは誠実に対応している」と感じます。ネガティブレビュー + 丁寧な返信のセットは、ポジティブレビュー以上に信頼感を与えることさえあります。
コンサル事例:ネガティブレビューを武器に変えたセラー
以前コンサルしていたセラーさんで、興味深い事例があります。
そのセラーさんは、フィリピンのマーケットプレイスで美容関連商品を販売していました。ある商品に「写真と色が違う」というネガティブレビューがつきました。実際には照明の問題で色味が異なって見えたのですが、購入者の不満は理解できるものでした。
そのセラーさんは、まず丁寧に返信しました。「ご指摘ありがとうございます。照明環境によって色味が異なって見える場合がございます。実物に近い写真を追加しましたので、ご確認ください。また、もしご納得いただけない場合は、返品・返金対応いたします。」
さらに、商品ページの写真を更新し、さまざまな照明条件での写真を追加しました。
結果、そのネガティブレビューの後、同じ商品の注文がむしろ増えたのです。返信を見た潜在的な購入者が、「このセラーは正直だし、問題があっても対応してくれる」と判断したからだと考えられます。
ネガティブレビューは確かに嫌なものですが、対応次第ではプラスに変えることができます。大切なのは、逃げずに向き合うことです。

レビュー評価を改善するためのもう一つのポイント
ネガティブレビューへの対応と並行して、もう一つ意識してほしいことがあります。それは、「レビューを分析する」習慣を持つことです。
ネガティブレビューの内容を定期的に確認し、同じ指摘が繰り返されていないかチェックしてください。もし同じ内容のクレームが複数ある場合、それは偶然ではなく構造的な問題です。
たとえば、「サイズが小さい」というレビューが3件以上あれば、それはサイズ表記を見直す必要があるサインです。「梱包が雑」というレビューが複数あれば、梱包方法を改善するべきです。
レビューは無料の市場調査だと思ってください。購入者が何に満足し、何に不満を持っているかを教えてくれる貴重なデータです。このデータを活用しないのは、もったいないことです。











