加藤さん(42歳)は印刷会社の制作ディレクターを15年務めた後に独立し、eBay輸出×無在庫に挑戦。独学では3度のアカウント停止を経験しましたが、コンサルで学び直し、印刷物の目利きと「見せる」スキルを活かして月商1,000万円・月利約250万円に到達した受講者です。制作の経験はあったものの、eBay運営は失敗続きからのやり直しでした。
目次
印刷会社の制作ディレクターから独立——最初の選択肢がeBay輸出だった
制作ディレクターとしての「見せる」スキルが商品ページ作成に直結し、eBay輸出を独立の最初の収益源として選んだ背景がある。

加藤さんは印刷会社の制作ディレクターから独立されたそうですね。なぜeBay輸出を選んだんですか?

大手印刷会社で15年、広告やカタログの制作ディレクターをしていました。いわば段取りのプロです。ただ、スマホの普及で紙媒体の需要が激減して、自分の部署の仕事もピーク時の半分以下に。40歳を超えての転職も難しいし、だったら自分でビジネスを始めるしかないと。在庫リスクがなくて初期費用も少ない、慎重な自分の性格に合っていたのがeBay輸出×無在庫でした。

最初からコンサルを受けたわけではないんですよね。

そこが失敗で。最初は独学で始めたんです。今思えば、最初からコンサルで正しい方法を学ぶべきでした。独学で時間と労力をムダにした1年間は、本当にもったいなかった。
独学時代に参考にした情報源と何が間違っていたか
無料ブログ情報に依存した独学では最新のポリシー変更や効率的な運用手法を学べず、誤った商品選定と出品方法が続く原因となった。

独学時代は、どんな情報を参考にしていたんですか?

YouTubeの無料動画、個人ブログ、Xの断片的な情報です。「eBay輸出 初心者」で検索して、再生回数の多い動画を信頼して、そのまま真似していました。でも、ここに大きな落とし穴があって。

どんな落とし穴ですか?

まず無料情報は更新されていないことが多い。eBayのポリシーは頻繁に変わるのに、2〜3年前の動画が残っていて、当時OKだったやり方が今はポリシー違反になっている。VeROがまさにそれで、動画では「このブランドは大丈夫」と言っていたのに、実際はもうVeROリストに入っていた。あと、無料情報は都合の悪い部分が省かれている。「月商100万達成!」という結果は書いてあっても、その裏のリスク管理やトラブル対応の地味な作業は触れられていない。断片的な情報を集めても、完成図がなければ組み立てられないんです。
3度のアカウント停止——独学eBayの地獄
アカウント停止の主因は無在庫出品規約違反とキャンセル率超過であり、正しいルール理解なしに始めた場合のリスクがいかに高いかを示している。

独学時代に、3度のアカウント停止を経験されたとか。差し支えなければ聞かせてください。

はい、正直にお話しします。1回目は開始2ヶ月目、ブランド品を安易に出品してVeROに抵触して7日間停止。英語のメールが来たんですが、最初スパムだと思って無視して(苦笑)。ログインできなくなって初めて事態の深刻さに気づきました。

2回目、3回目は、どんな失敗だったんですか?

2回目は5ヶ月目。無在庫で注文が入った商品が仕入れ先で在庫切れ。仕入れ先を楽天の1店舗だけに頼っていたので、在庫が切れたら打つ手がなくて。3週間で6件キャンセルが続いて、セラーレベルが最低ランクに転落しました。3回目は8ヶ月目、発送遅延の連続です。ハンドリングタイムを1営業日に設定していたのに実際は3〜4日かかっていて、30日間の停止に。

かなり、追い詰められたのでは。

3回目でさすがに心が折れました。1年間の努力が水の泡で、売上はほぼゼロ。妻からも「もう普通に就職したら?」と言われて。
妻の理解を得るまで——家族との対話の重要性
副業から独立への転換を家族に納得させるには、リスク計算を数値で示し「万が一の場合のシナリオ」を共有することが信頼関係維持の前提となる。

ご家族、特に奥様との関係が一番の壁だったそうですね。

そうなんです。妻は最初から懐疑的で、それを「在庫リスクがないから大丈夫」と説得して始めた。なのに3回も停止して、1年経っても月に数万円。妻はパートで月8万稼いでくれていて、私の収入はほぼゼロ。「子どもの教育費も増えるのに、いつまでパソコンの前に座っているの?」と。この言葉は今でも胸に刺さっています。

そこから、どう向き合ったんですか?

感情論ではなく、データで説明することにしました。独学で失敗した1年の分析、何が足りなかったか、コンサルで体系的に学べば成功確率が上がること。印刷会社時代にクライアントへのプレゼンで培った「データで説得する力」を、まさか妻に使うとは思いませんでした(笑)。そして3つの約束をしたんです。「受講後6ヶ月で月商50万を超えなければ就職活動を始める」「毎月の売上と経費を家計簿アプリで共有する」「週1日は必ず家族の時間を優先する」。

その約束が、原動力になったと。

なりました。「6ヶ月で月商50万」というデッドラインがあったからこそ、死に物狂いで学べた。結果は受講5ヶ月目で月商120万。約束を大幅にクリアできた時、妻が初めて「すごいね」と言ってくれた。あの一言は、月商1,000万達成よりも嬉しかったです。
コンサル受講——「正しいやり方」を学ぶ決断
3度の停止という失敗実績が「独学の限界」を認識させ、コンサル受講への投資判断を後押しした。費用対効果は初月から黒字化で回収できた。

コンサル受講を決めた、最終的な理由は何だったんですか?

独学の限界は「何が間違っているかが分からない」ことだと気づいたんです。自分では正しいと思っていたことが、実はeBayのルールに反していた。その誤りを指摘してくれる人がいなかった。決め手は実践ベースのカリキュラムがあることでした。初心者はそもそも何を質問すればいいか分からない。ステップバイステップで進められる仕組みが必要だったんです。

受講して、まず何に取り組んだんですか?

過去の失敗の原因分析です。カリキュラムに沿って整理すると、1年間悩んでいたことが数日でクリアになって。「失敗しないための3原則」も学びました。eBayのポリシーを徹底理解してVeROリストを常にチェックする、仕入れ先は必ず2箇所以上確保する、ハンドリングタイムに余裕を持つ。この3つを守っただけで、それ以降のトラブルは激減しました。失敗の原因が分かれば、対策はシンプルなんです。
コンサル受講後のマインドセットの変化——焦りから冷静さへ
正しいルールと手順を理解することで、アカウント停止への恐怖から解放され、月次計画に基づいた冷静な運用ができるようになった。

コンサルで、マインドセットも変わったとか。

一番大きな変化がそこでした。独学時代は「1日100品出せばどれか売れるだろう」と、とにかく量で勝負していた。コンサル受講後は「量より質」に180度変わりました。まず10品を完璧に仕上げる。売れる根拠のある商品だけ厳選する。1品にかける時間は10倍になりましたが、成約率は5倍になりました。

ほかにも、変わった点はありますか?

「短期的な利益より長期的な信頼」を優先するようになりました。独学時代は今月の売上しか考えず、リスクのある商品にも手を出した。今は「この商品でアカウントの長期的な健全性にマイナスはないか」を常に考える。あと、過去の販売データ(Sold Listing)を必ず確認してから出品する。データに基づく判断は、感情よりはるかに正確で、大きな失敗を防いでくれます。
復活劇——月商ゼロから1,000万円へ
アカウント復活後の最初の3ヶ月は商品数を絞り基準を守ることに集中し、6ヶ月目から月商100万円、12ヶ月目には月商1,000万円に到達した。

アカウント復活後、どう立て直したんですか?

最初の2ヶ月は低リスクな商品だけを少量出品して、取引完了率100%・ポジティブ評価100%を維持することに専念しました。焦って売上を追わず、アカウントの健全性を最優先に。「利益より信頼」と学んだ時は正直もどかしかったですが、信頼を取り戻さない限り長期的な成功はない。それは3回の停止経験で一番分かっていました。

そこからの推移を教えてください。

1ヶ月目8万、2ヶ月目20万、3ヶ月目55万でセラーレベルがTop Ratedに復帰。5ヶ月目120万、7ヶ月目220万、10ヶ月目350万で外注を開始、15ヶ月目600万、そして受講24ヶ月目に月商1,000万、利益率25%で月利約250万です。独学時代はジェットコースターのような売上グラフでしたが、エスカレーターのように安定して上がるグラフに変わりました。
得意カテゴリーの確立——日本の印刷物・紙もの
印刷業界出身の知識を活かし「日本製の紙製品・和雑貨・印刷物」に特化することで競合の少ない独自ポジションを確立した。

印刷会社出身ならではの、得意カテゴリーがあるそうですね。

日本のヴィンテージ印刷物・紙ものです。古い映画ポスター、レトロな広告チラシ、戦前の絵葉書、浮世絵の復刻版。15年印刷物を扱ってきたので、紙の質、印刷技法、保存状態を見ただけで価値が分かる。この目利きは普通のセラーには真似できない強みです。

具体的には、どんな違いが分かるんですか?

例えば浮世絵の復刻版でも、木版摺りとオフセット印刷では価値が10倍以上違う。木版摺りはインクが裏に透けるけど、オフセットは裏が白いまま。紙を裏返せばすぐ分かるんです。映画ポスターだと、黒澤明や宮崎駿作品は海外コレクターに人気で1枚200〜800ドル。国内で2,000〜5,000円で仕入れたものがeBayで200ドル以上になる。このカテゴリーだけで月商の約40%、利益率は30%超です。ニッチだからこそ参入障壁が高くて、価格競争に巻き込まれないんです。
月商350万から1,000万円へ——スケールアップの転機
物流の外注化と複数カテゴリへの展開を同時進行させたことが月商3倍増の転機となり、業務標準化が先にあったからこそスケールが可能だった。

月商350万円から1,000万円へは、どうスケールしたんですか?

一人の作業量では限界があるので、外注化です。制作ディレクター時代のチームマネジメント経験がそのまま活きました。第1段階は月商350万の頃、出品作業を在宅ワーカー2名に。「誰がやっても同じ品質になるマニュアル」を作るスキルが直接役立ちました。第2段階は600万の頃、発送代行を1名。自宅が段ボールで埋まる生活から解放されました。第3段階は800万の頃、リサーチ補助を1名追加しました。

外注化の効果は、いかがでしたか?

今はチーム4名で人件費は月40万ですが、外注費40万の投資で月商が650万伸びた。自分は商品の目利きと仕入れ判断という「自分にしかできない仕事」に集中できる。これが制作ディレクター時代と同じで、スケールアップの本質だと思います。カテゴリー拡大のタイミングもコンサルのAIに相談して、データで判断できたのが大きかったです。
失敗経験が「最強の武器」になった理由
3度の停止で学んだリスク感覚と問題解決能力が、他のセラーが陥るミスをほぼ全て事前に察知できる経験値として蓄積されている。

3度の失敗を経た今、その経験をどう捉えていますか?

失敗が最強の武器になった、と思っています。失敗したことがない人は何がリスクか分からない。でも3回停止を食らった自分は、リスクの匂いを嗅ぎ分けられる。これは教科書では身につかない、実体験からしか得られない能力です。新しいカテゴリーに進出する時も、いきなり50品でなく、まず5品テスト出品して2週間データを見てから判断します。

最後に、これから始める方へ伝えたいことはありますか?

42歳で独学で始めて3回失敗した自分が言うから間違いないんですが、最初からコンサルで正しい方法を学ぶべきです。独学で失った1年は取り戻せない時間。でもその後、実践ベースのカリキュラムで学び直したことで2年で月商1,000万まで来られた。失敗の経験も、正しい方向に修正できれば最強の財産になる。これから始める人には、同じ失敗を繰り返してほしくないんです。

本日は貴重なお話を、ありがとうございました。
印刷会社の制作ディレクターとして15年「見せる」仕事を続けた加藤さんが選んだeBay輸出は、独学では3度のアカウント停止という地獄からのスタートでした。VeRO違反、在庫切れによるキャンセル、発送遅延——独学では「何が間違っているか」すら分からなかったといいます。妻とデータで向き合い「6ヶ月で月商50万」を約束し、コンサルで失敗の原因分析と「量より質」「長期的な信頼」を学び直し、制作ディレクターの目利きと段取り力を紙もの・印刷物カテゴリーに注いだことが、2年で月商1,000万円という再起につながりました。失敗は終わりではなく、正しく学び直せば最強の武器になることを示す事例です。
監修:ロジャー
2012年に貿易業を開始。eBay・Amazon・ShopeeなどのクロスボーダーEC、AI活用による業務効率化、コンサルティングを専門とする。コンサルティング支援は累計1,000社以上。うち3億円以上の事業・法人売却を実現した企業50社以上、年商10億円超え80社、年商1億円超え600社以上を支援。











