eBayの無在庫販売と有在庫販売結局どっちがおすすめ?

eBay販売において、無在庫販売有在庫販売のどちらが良いかは、あなたの状況や目標によって異なります。それぞれのメリット・デメリットを比較して、どちらが適しているか考えてみましょう。まずは一般論から見ていきたいと思います。

一般論としての無在庫販売(ドロップシッピング)

メリット

初期投資が少ない → 在庫を持たないため、仕入れのリスクがない
キャッシュフローが良い → 売れた後に仕入れるため、資金繰りがしやすい
商品数を増やしやすい → 在庫スペースが不要で、幅広い商品を扱える

デメリット

アカウント停止のリスク → eBayは無在庫販売を公式に禁止しているわけではないが、ルール違反(Amazonや他ECサイトからの直送)と判断されると、アカウント停止の可能性がある
発送が遅くなりやすい → 仕入れ先の在庫状況に依存するため、配送の遅れやキャンセルリスクが高まる
利益率が低め → 転売的な形になるため、競争が激しく価格競争に巻き込まれやすい

 一般論としての有在庫販売

メリット

アカウントが安定しやすい → eBayのポリシーに準拠しやすく、評価が良くなれば「Top Rated Seller」になれる
発送をコントロールできる → 自分で管理するため、迅速な発送が可能で顧客満足度が上がる
利益率が高くなりやすい → 仕入れを工夫すれば、無在庫よりも高い利益率を確保しやすい

デメリット

初期投資が必要 → 仕入れコストがかかり、売れなければ在庫を抱えるリスクがある
商品選定が重要 → 売れない商品を仕入れてしまうと、資金がロックされてしまう
在庫管理の手間がかかる → 倉庫や保管スペースが必要になり、在庫管理の作業が発生する

結局どっちがおすすめ?

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✔ 初心者・リスクを抑えたい人 → 無在庫販売(ただし、アカウント停止リスクを考慮)
✔ 長期的に安定したeBayビジネスを構築したい人 → 有在庫販売

結論:
・短期的に資金を増やしたいなら無在庫販売(ただし、アカウント停止リスクに注意)
・長期的に安定したビジネスを築きたいなら有在庫販売(仕入れ戦略を工夫する)

ここまでは一般論です。私の意見ではなくここからが一般論に対する私の意見です。

ロジャーの考える無在庫販売(ドロップシッピング)

メリット

初期投資が少ない → 無在庫販売をやるとしても有在庫販売から始める必要があるのでやや間違い。損して得を取れ、の考え方で評価を貯めツールか外注さんによる在庫管理はほぼ必須であるため初期投資は10~20万円は必要。

キャッシュフローが良い → これは原則と同じで最大のメリット。結局物販で大きく稼ぐにはレバレッジをかける必要がある。そのレバレッジは融資、法人売却、無在庫のいずれか。成功者は必ずこのどれかを通っている。

商品数を増やしやすい → 無在庫でいきなり商品数を増やしたらサスペンドしやすいので間違い。このコントロールが非常にシビアで何も知らない参入者は消えていく。

デメリット

アカウント停止のリスク → 対策していれば問題ない、むしろ他の参加者はほとんど消えていくので自分を守る盾となってくれる。

発送が遅くなりやすい → 仕入れ先にどこを選ぶかにもよるが商材によってはハンドリングタイム10日でも売れるので問題ない、もちろん他に有在庫セラーがいる商材をハンドリングタイム長めにしては売れない。逆に仕入れ先でAmazonのような発送が早いモールを選ぶ場合はハンドリングタイム3~5日にして有在庫セラーと変わらない状態で送ることも可能なので商品毎にシッピングポリシーを変えるのが最適解。

利益率が低め → 参入ジャンルによるので無在庫販売=利益率低めは間違い。私は還付込みで20%弱になるようにしている。回転率を優先して物によっては10%弱にする場合もあり、有在庫で10%を切るとキャッシュフロー的に厳しくなるものの無在庫だとほぼ関係ないため。ただしあまり低くすると返品リスクをカバーしきれないので注意が必要。

ロジャーの考える有在庫販売

メリット

アカウントが安定しやすい →その通り。ただ安定することが正義かというとそうではなく、売上0円という状態もある意味安定している。多少リスクがあってもそれをコントロールして利益を増やせることが重要。

発送をコントロールできる → その通り。中古メインの場合は検品もしやすいのが◯。

利益率が高くなりやすい → 商材によるものの業者向けオークション仕入れなどを行うのであればその通り。その分手間は増えるのでどちらを取るか。

デメリット

初期投資が必要 → 無在庫も多少初期投資が必要なのと無在庫をやるとしても結局有在庫からやるので条件はほぼ同じ。

商品選定が重要 → その通り。在庫は物販の最大のリスク。ただし売れる商品の在庫を積むことで稼げるのでリスクであり最大の武器でもある。売れる商品は無在庫セラーでは勝てない。

在庫管理の手間がかかる → スペースを取ったり配送する人員が必要なのでその通り。ただし無在庫は無在庫で在庫切れのコントロールを行う必要があるので別の手間はある。

 無在庫販売と有在庫販売に対する考察

無在庫の最大のメリットは何といっても在庫リスクがない所です。しかし在庫管理ツールを使うなどして適切な在庫管理をしないと出荷キャンセルによるアカウント停止や為替変動による赤字リスク、時間だけかかって商品が全然売れないというリスクも発生します。

またよく無在庫はプラットフォームで禁止されているからダメ、という原理主義者の人がいますがeBayのアワード受賞している人の半分位無在庫もやっているのはトップセラーの間では有名な話です。

半ばeBay公認となっています。いつも言っていますがeBayだろうがAmazonだろうが商標に違反せずきちんと在庫管理してきちんと発送し続けている限り無在庫でもサスペンドしません。その前提条件が厳しいので出来る人が少ないだけです。

有在庫の最大のメリットは続けやすい所です。無在庫と違ってサスペンドリスクはほぼありません。

またそもそも無在庫と有在庫では扱う商品が異なります。無在庫販売で他の有在庫セラーが扱っているような商品をそのまま出品しても当然売れません。そのため大雑把に言うとあまり売れない回転率が低い商品を販売するのが無在庫販売です。それに対して有在庫販売は売れる商品をリサーチして出品していきます。売れる分通常のプレイイングだと利益率は高くなりませんが買取事業を行う・商品の修理を行うなどをすれば差別化と同時に利益率upを狙うことも出来ます。

よく無在庫でテスト販売して売れる商品を有在庫販売するという考えを持っている人がいますが誰も扱っていないような商材であればその考え方でもいいですが他に有在庫セラーがいるような商品ではその考え方は通用しません。

ただし他に有在庫セラーがいてもそのセラーより大幅に安めに出品することで無在庫でも販売していく手法は存在します。正規ルートからの仕入れ証明などが求められるマーケットプレイスでなければこの手法は有効です。さらに言えば真贋調査が求められるAmazonのようなマーケットプレイスでも実は真贋調査が入る商品は限られていて全然無在庫販売が出来るのはあまり知られていません。

おそらくレベルの低い無在庫塾運営者がそのレベルまで至っていないからでしょう。宣伝だけ上手い塾が広めた方法が世の中のスタンダードになりやすいのです。彼らは意味なく大量出品が基本なのでその方法で無在庫をやると簡単に失敗します。

最終的には自分のライフスタイルによって取捨選択していきましょう。無在庫と有在庫のハイブリッド型も非常におすすめです。

私なら初心者の状態で地方在住であれば倉庫のコストも人件費も安く買取事業を始めやすいので有在庫メインにすると思います。初心者で都内在住でも結局有在庫ですがその場合は早めにコンサルを受けると思います、地方在住者より不利な点が多いので。また落とし穴が色々あるので独学無在庫は今の時代難しいです。ただ後半にも書きますが無在庫メインで質の高いコンサルは本当に数少ないです。基本的に無在庫は自分で稼げているならばその情報を独占した方がいい性質を持つためです。

無在庫は一般的に利益率が高く取れないと言いますがそれはジャンルによります。人気のゲームやフィギュアなどのジャンルだと還付を入れても10%程度しか取れませんが需要があるにも関わらずそこまで日本人が多くないジャンルだと20%は取れます。

また見落としがちなデメリットですが有在庫販売だとオフィスに行かないと行けません。自宅が広ければ自宅で保管するという手もあるかもしれませんがそうすると自分で梱包・発送作業を行う必要があり自由になれません。人を雇うとしても自宅に入れるのには抵抗があると思いますし本格的にやるのであれば自宅の広さでは足りなくなるのでオフィスが別で必要になります。そうなると毎日出社する必要はないとしてもオフィスに定期的に行く必要が出てきます。

それが嫌なので実際私は無在庫:有在庫=8:2か9:1位でほぼ無在庫メインにしていますがこれはeBayセラーの中でもかなり珍しい方だと思います。※有在庫セラーでも外部の倉庫と契約するなどしてオフィスにほぼ行かない人もいるのでここも唯一絶対の正解がある訳ではありません。

個人的にわざわざ在庫を持つならもっと利益率の高いOEMビジネスに投資したいと考えるので輸出で有在庫販売をメインにすることはないと思います。と言ってもOEMと比べると在庫期間は圧倒的に短くなるのでメリットがない訳ではありません。OEMは学習コストも高いですしAmazonに限れば飽和気味なのでその辺りを考慮するとeBayの有在庫の方が合っている人も多いでしょう。

また一般論だと無在庫販売は仕入れで差がつかないと言われがちですが意外と仕入れ先でも差が付きます。有在庫も無在庫もメルカリやヤフオクで仕入れている個人セラーがほとんどですが私はそれらの仕入れ先はほぼ使っていません。
またそもそも売れてから買い付けることになるのでまず売る段階で価格設定やページデザインで差別化を図ることの方が重要です。

有在庫だと仕入れで差別化するためにせどりの延長でトラックでブックオフやハードオフを回って仕入れをしているような人もいます。店員と仲良くなって特定の商品が入荷したら教えてもらっているという人もいます。私は真似したことはありませんがいい方法だと思います。色々な方法がありますがよく言われるように間違いは明らかな間違いがあるものの正解はいくつもあります。

またそもそも初心者が今いきなり無在庫販売を始めてもアカウントがサスペンドになるリスクが高いという問題がありますし世間に広まっている無在庫販売のノウハウを定期的にチェックしていますが質が低いものが多いのでそういった部分も加味すると有在庫の方がおすすめです。

ここまでお伝えしたように一概には正解を決めることは難しいものですがeBay輸出自体は非常にやりがいのあるビジネスなので何かのきっかけになれば嬉しいです。

結論

  • 独学なら基本的には有在庫
  • 個人的には評価を伸ばすまで有在庫→無在庫と有在庫のハイブリッドがおすすめ
  • 回転率が高いものは有在庫、回転率が低いものは無在庫が原則
  • eBayのアワード受賞者の半分位無在庫もやっている位なので在庫管理をきちんと出来る人であれば問題ない
  • 個人的には在庫を持つビジネスならメーカー仕入れやOEMの方が楽なのでeBayは無在庫型のアカウント構築を推奨、最終的に卸や専門店の無在庫が安定

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