無在庫販売とは?やり方や仕入れ先を解説【儲からないって本当?】

無在庫販売

最近流行りの無地在庫販売って言葉は聞いたことがあるけどどういう意味?少ないリスクで稼げるって聞いたけどどうやってやるの?という疑問を解決するべくこの記事を書きました。

無在庫販売とは

無在庫販売とは在庫を持たないで商品を販売し商品が購入されてから商品を仕入れて販売するビジネスのことです。

バイオーダー、受注生産なども広い意味で無在庫販売に含まれます。

在庫を持たないため物販の弱点であるキャッシュフローの問題を解決できる手法でインターネットと物流が発達した現代だからこそ可能なビジネスと言えます。

無在庫販売では

  1. 在庫を切らさない
  2. 安く仕入れる方法を見つける
  3. 効率よく利益の出る商品を見つけ続ける

という3つのことが重要になります。

在庫を切らさない

まずアカウント維持のために在庫管理は徹底して行う必要があります。

どのモールでも無在庫販売を行おうと思えば可能ですが規約では禁止されている所が多いです。無在庫販売の初心者ユーザーは商品が売れても在庫管理が出来ておらず発送を行えないことが多く購入者に迷惑をかけることが多いので運営側が禁止するのはある意味当然のことと言えます。

しかし商品をきちんと送り稀にキャンセルをする位では在庫を持って販売しているか在庫を持たずに販売していうかなどは分からないためグレーゾーンで無在庫販売は成立していることになります。

安く仕入れる方法を見つける

次に一般的な輸入ビジネス同様安く商品を仕入れることが重要になります。

国内仕入れ→国内販売の無在庫販売の多くは飽和しています。2015年頃までは稼ぎやすく実際にAmazon→楽天やAmazon→メルカリの無在庫販売で利益を出している方も多かったですが現在はAmazonからの直送は禁止されていることもあり国内転売での無在庫販売では利益を出しづらくなっています。

そのため多くの場合は無在庫販売というと商品が売れたら海外から商品を輸入する無在庫輸入(Buyma、Amazon)か海外マーケットで商品を販売し商品が売れたら商品を輸出する無在庫輸出(ebay、Amazon)が主流になっています。

ポイントは市場規模が大きいジャンルで無在庫販売を行うことです。アカウント凍結リスクを過剰に恐れて自社ECの無在庫販売をやろうと思うとそもそもの集客面で問題が起きるので大抵の場合うまくいきません。

輸入の場合は海外のショップモールやネットショップで仕入れる場合はAmazonやebayでの購入でポイントがつくMr.Rebatesのようなキャッシュバックサイトを活用して安く仕入れたり送料の安い代行会社を使うようにしましょう。

輸出の場合は新品であればAmazon、楽天、Yahoo仕入れがメインになるのでHapitasのようなキャッシュバックサイトの利用がおすすめです。中古の場合はオンライン中古サイトで主に仕入れることになります。

また送料が安くても配送に2週間近くかかるようではリードタイムを2~3週間に設定しなければならず商品が売れづらくなるため配送が早いことも重要です。

なお頻繁に売れる商品に関しては卸交渉をして在庫を持って販売した方がいいです。

また在庫を持って販売する場合は仕入れられる数に限界があるため商品数が1000点を超えることは少ないでしょう。

しかし無在庫販売では売れるであろう商品をどんどん出品していく必要があるので最終的に1万点近い利益が出る見込みのある商品を出品する必要がありそのためにはツールが必要不可欠です。

次にもう少し詳しく無在庫販売のやり方について見ていきたいと思います。

無在庫販売のやり方

無在庫販売ではECサイト上に商品の登録をしておき売れたら商品を仕入れてその差益で利益を出す手法になりますが一般的に次のような手順を通ることになります。

  1. 無在庫販売を行うマーケットを決める
  2. 無在庫販売の仕入先を決める
  3. 利益が出る商品を見つける
  4. 無在庫用のクレジットカードを作る
  5. ツール等を導入して効率化・リスクの低下を狙う
  6. 商品が売れたら仕入れて発送

無在庫販売を行うマーケットを決める

  1. Amazon
  2. 海外Amazon
  3. Buyma
  4. ebay
  5. メルカリ・ヤフオク(現在禁止)
  6. その他

Amazon

Amazonでは無在庫販売はセラーセントラルに問い合わせても担当者により返答が異なり常にグレーゾーンとなっていますがただの出品者出荷なのか無在庫販売なのかは外部からは区別がつかないため無在庫販売を行うことが出来ます。

これは以後解説する全てのマーケットに共通することです。仮に無在庫販売NGとなっていても法律で禁止されているわけではなくそのECサイトのルールで禁止されているだけで実際には無在庫販売がNGとなっている販売チャネルで無在庫販売を行なっている方も多いです。

海外Amazon

日本のAmazonでなく海外のAmazonでも無在庫販売を行うことは出来ます。

海外のAmazonで商品を出品して勝因が売れたら日本のAmazonや楽天、Yahooショッピングなどで商品を購入し発送することになります。

配送は代行会社や海外の外注さんに行なってもらうのが一般的な方法です。

Amazonは物流の問題から自社出荷も推奨しており期限内に送る限り通常の自社出荷と無在庫販売は外から見て区別がつかないため今後も残っていく手法です。(もし無在庫販売を完全に規制しようと思うと自社出荷自体を規制する必要がり、それはありえないため)

海外Amazonへの自社出荷は在庫を持っていた場合でもある程度時間がかかるため無在庫販売との区別が特に付きづらく日本のAmazonを活用した無在庫販売より参入者が多いです。

Buyma

Buymaとは日本にいながら世界中のファッションアイテムを簡単に購入できるサイトです。

Buymaに商品を出し商品が売れたら海外のネットショップなどで仕入れる手法で女性の参入者が多いです。

ebay

ebayは世界中に展開するインターネットオークションサイトです。オークションサイトですが定額販売も可能です。

ebayで商品を販売し国内の大手ショップモールで仕入れる無在庫販売の方法で中古販売をメインにしている人が多いですが新品でも同様に無在庫販売を行うことができます。

メルカリ・ヤフオク

メルカリやヤフオクに空出品して商品が売れたらAmazonや楽天で仕入れて購入者にギフトで直接送るという手法が2015年くらいまで存在していましたが今は規約で禁止されています。

特にメルカリはAmazonのマルチチャネルサービスや倉庫会社から送るのも禁止されているため仕入先としては使えますが無在庫販売の販売先として使うのはほぼ不可能でしょう。

一応無在庫で出品してAmazonから自宅に送り自宅から購入者に送るというやり方であれば無在庫販売ということは分からないので問題にならない可能性が高いですがその場合は送料の兼ね合いで利益が出ることはほぼないでしょう。

その他

楽天やYahooショッピング、Wowmaなど無在庫販売が禁止されているECサイトでも無在庫販売を行なっている人は存在していて注文から出荷まで3~5日程度要する場合は無在庫販売なのかメーカー発注品なのか分かりません。

多くのECサイトでメーカー発注品の販売は許可されています。

規制されているのは小売仕入れの空出品にあたる無在庫販売なので楽天やYahooショッピングで無在庫販売を行えないわけではありませんが原則NGなので推奨はしません。

無在庫販売の仕入先を決める

  1. Amazon・楽天 ・その他実店舗など国内ショップ仕入れ(電脳せどり・Amazon輸出・ebay輸出)
  2. ebay・海外Amazon仕入れ(Amazon輸入・欧米輸入)
  3. タオバオ・アリババなどの中国サイト仕入れ(中国輸入)
  4. 海外ネットショップ仕入れ(Amazon輸入・Buyma)

Amazon・楽天・その他実店舗など国内ショップ仕入れ(電脳せどり・Amazon輸出・ebay輸出)

最もシンプルな無在庫販売の仕入先になります。

販売先も国内の場合国内のショップ同士では差益が小さいため継続して10万円以上稼ぐのは難しくなっています。

そのため国内で仕入れて海外のAmazonやebayに輸出するビジネスに主に用いられる仕入先です。

Netseaなどの1点から商品を購入できる卸サイトと海外Amazonで無在庫販売を行なっている方もいますが効率を考えると楽天やYahooショッピングなどでポイントが最大限還元される状態にして仕入れに利用した方が効率がいいのでおすすめしません。

ポイントを考慮しなくてもAmazonや楽天などより価格が高い場合も多いですし1点から買える商品は結局誰でも扱えるのでほぼ意味がありません。

ebay・海外Amazon仕入れ

利益を出しやすい手法の中では最もオーソドックスな手法となっています。

ebayや海外Amazonと日本のAmazonの価格比較を行うことができるツールを使うのが一般的です。

無在庫販売ではなく在庫を持って販売する際にも活用されます。

タオバオ・アリババなどの中国サイト仕入れ

中国の国際発送は非常に価格が安くなっており小さい商品であれば国内送料と同程度かそれ以下でも価格で配送可能となっています。

それを利用してタオバオやアリババなどの中国のECモールから商品を仕入れる手法になりますが在庫切れは起きやすいのでAmazonなど在庫切れがアカウント維持リスクに繋がってしまう販売サイトでは不向きの仕入れサイトです。

追記:アリエクスプレスでは代行会社を挟まず直送可能なので無在庫販売に使えないこともないですが顧客の住所を第三者(アリエクスプレス)に教えていることになるのでグレーゾーンです。

海外ネットショップ仕入れ

ディズニーストアやレゴの販売サイトであるBrickStoreなどで限定品を中心に仕入れる手法になります。

比較的利益を出しやすい手法です。

販路としてはAmazonやBuymaなどがメジャーになります。

利益が出る商品を見つける

無在庫販売では商品を大量に出品しても買い付け資金が減ったり在庫保管手数料がかかるわけではないので利益が出る商品であれば基本的にはどんどん出品を行なっていくことができます。

そのためどのショップモールで販売するにせよ利益が出る商品のリサーチ方法を学んで1日10品程度は出品できるようにしましょう。

なお大量に出品して大量に商品が売れた場合クレジットカードの枠が足らないという問題が発生する可能性もあるのであらかじめ枠の多いクレジットカードを作成しておきましょう。

無在庫販売用のクレジットカードを作る

無在庫販売用のクレジットカードを作る際のポイントは3つです。

  1. ポイント還元率
  2. 貯まるポイントの用途
  3. 限度額

ポイントは仕入れ費用を下げることにも繋がります。

特に楽天仕入れが多い場合は楽天カード、Yahoo仕入れが多い場合はYahooカード、Amazon仕入れが多い場合はAmazonカードがあると10%以上仕入れ価格を下げることができることもあるのでおすすめです。

ツール等を導入して効率化・リスクの低下を狙う

無在庫ツール

手動でも無在庫販売を小なうことはできますがビジネスとして取り組んでいる方のほとんどが何かしらのツールを使っています。

無在庫販売で必要になるツールは

  1. 商品リサーチツール
  2. 在庫管理系ツール

の2つになります。

そのほかにもあったら便利なツールが色々とありますが最低限この二つがあれば効率的に無在庫販売に取り組むことが可能です。

無在庫販売のリスク

無在庫販売には

  1. 在庫切れリスク
  2. 赤字リスク
  3. 通関リスク
  4. アカウント閉鎖リスク

という主に4つのリスクが存在します。

特にアカウントを存続させ安定して無在庫販売を行うことが何よりも重要になりますのでその方法を学んでから取り組むようにしましょう。

通関リスク以外はツールの使用でリスクを抑えることができます。

詳しくは以下のページにまとめていますので参考にしてください。

参照:無在庫販売のリスクについて

商品が売れたら仕入れて発送

自宅に商品を送る場合は自宅に送ってから購入者の元へ発送、代行会社を使う場合は代行会社の元にダイレクトで購入商品を送りそこから購入者の元へ商品を送ってもらうことも出来るので発送作業に時間がかかっている方は検討してみてください。

商品が売れた際に仕入れ商品がない際はなるべくなら他のショップなどで商品を探すようにしましょう。

注文キャンセルや発送遅延はアカウントの閉鎖リスクがあるためです。

無在庫販売のやり方まとめ

  1. 在庫を切らさない
  2. 安く仕入れる方法を見つける
  3. 効率よく利益の出る商品を見つけ続ける
  4. リスクをコントロールする

無在庫販売は資金が少ない状態からでも取り組みやすい、キャッシュフローの問題をほとんど気にしなくていい、というメリットがあり副業が注目される今の時代に非常に注目されているビジネスですが曖昧な知識で取り組んでしまうとアカウントの停止などになり収入源を失ってしまうことになります。

そのためきちんと勉強した上で取り組むようにしましょう。

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