輸入と送料・関税・消費税
Amazon輸入に関するブログを書いていると質問がよく来るのですがその中でも多いのは「Amazon輸入やってみたいんですけど送料どれくらいかかりますか?」
というもの。
しかし送料がどれくらいかかるかと言われても配送方法や輸入する国よって異なりますし商品の重さや容積によっても異なるので質問するよりFedeX,DHL,EMS辺りのホームページを見ましょう、としか言えません。
しかもおそらく考慮されていないのが関税と消費税。
関税についてもどのくらいかかりますか?
という質問がよく来ます。
関税も品種別によって違うので税関に聞くか(これが一番確実)
財務省の貿易統計を見ましょう。
私は後者で確認しているので一応リンク貼っておきます。
ちなみに関税の計算式は以下のとおりです。
CIF価額(取引価額+輸送料+保険料+
加算要素*-千円未満切り捨て)×関税率=関税額(千円未満切り捨て)*CIF価額の加算要素とは、関税定率法4条(課税価格の決定の原則)に定めがあり、例えば「当該輸入貨物の生産及び取引に関連して、売り手の輸出者が買い手の輸入者から原材料を無償で提供された場合の当該部材の評価額」など
イタリアの靴やフランスのワインには非常に高い関税が掛かっていることで有名です。
TPPで関税撤廃になるとヨーロッパは関係ありませんがアメリカやアジア諸国を中心に輸入品に関税が掛からなくなります。
その分商品の市場価格が安くなり経済が活性化するという見通しだと思いますが一次卸、二次卸の利益が増えるだけで個人がその恩恵に預かるようなことはすぐには起こらないでしょう。
さらに消費税は(CIF価格(切り捨て前)+関税)×4%-百円未満切り捨てで求めることが出来ますが商品によって関税が異なるので実は税関では複雑な計算が行われているということが分かります。
私は消費税はおおざっぱに10%で計算しています。
以上のことから送料、関税、消費税を人に聞いても意味が無いということがお分かりいただけたでしょうか?
商品代を過少申告して関税額を引き下げようなんていう非合法な方法を考えるくらいなら(やっている人は結構いますが絶対NG
そもそもの商品を独自の取引先を開拓して安く買うということに注力したほうが今後のためです。
個人的経験に基づくと送料、関税、消費税を一品一品厳密に計算して輸入する必要はありません。
それは大規模な商社などがやることです、小規模でましてや自分一人でやっているうちからそんなことをしていたらいつまで経っても進みません。
やるなら外注に任せましょう。
私はコスト管理として1回の輸入における一品辺りの送料、関税、消費税は簡易計算で平均値を出しそれで採算が取れるか計算しています。
ちなみにリサーチには自信がありますがそれでも在庫率を1割、破損率を0.5割で予めリスク計算に盛り込んでいます。
あらかじめ計算に入れているので仮に在庫やロスが出ようと全く問題ありません。この考えは大切です。
輸入と配送方法
配送方法については大きなテーマなので別の記事で扱いますが個人で初めて輸入する人はEMSになると思います。
でもEMSって量が増えると通関手続きが面倒臭かったり保証がイマイチだったり大規模なビジネス利用には向いていません。
中規模ならDHL,FedeX、大規模なら船便になります。
私は何度かコンテナ(1t)で輸入したことがありますが通関手続きがかなり大変だったのを覚えています。
後から通関業者なんていう作業もろもろを代行してくれる方々がいたのを知ったのは苦い思い出。
当時はわざわざ横浜港に出向いて「あぁ貿易って辛いなぁ」と思っていました笑
ちなみに船便の場合荷渡し方法が10種類くらいあって大概その中の3種類くらいの相見積もりをとって自分で保険をかけたり取引先にかけてもらったりそれこそもう個人の自由ですがフォワーダーという貨物利用運送事業者に任せるのが一般的です。
代行会社自体がフォワーダーを手配してくれるので面倒だという方はいい代行会社を見つけて任せてしまってもいいと思います。