中国輸入の入り口として扱いやすそうな衣類・アパレルですがいくつかのポイントを押さえておかないと商品を仕入れても売れないという事態に陥ってしまいます。
そこでこの記事では中国輸入での衣類・アパレル販売時の注意点をまとめました。
目次
洗濯タグが必要
中国国内で流通している商品は当然日本向けの洗濯タグ(品質表示タグ)はついていません。
洗濯タグ(品質表示タグ)がないと日本では販売できないためタグが付いていない商品を販売したい場合は代行会社に頼むなどしてタグを付与する必要があります。
差別化が困難
商品に性質的な特徴がある衣類・アパレルでないち集客の時に苦労します。
例えばダンスの衣装やコスプレの衣装あれば比較的集客しやすくてもレディースのワンピースやメンズのベルトなどは通常の方法では差別化が困難です。
価格競争に陥る
衣類やアパレルをノーブランドで販売すると類似のノーブランド商品の価格に影響されるため価格競争に陥りがちです。
新規マーケットではノーブランド商品の販売も可能ですがAmazonや楽天などの成熟したマーケットでノーブランド商品を扱い利益を出すことは非常に難しいので商品のブランディングを意識して販売を行うようにしましょう。
粗悪品が多い
タオバオやアリババで仕入れる場合画像では綺麗でもほつれが多いなど日本人が納得いくクオリティのものは少ないです。
必ず検品を挟むようにするかOEMで納得のいくクオリティの商品を作って販売しましょう。
季節の影響が大きい
衣類・アパレルの売れ筋は細かく見ると2週間ごとに売れ筋が変わると言われています。
そのため特にOEM生産を行う場合は販売の2,3ヶ月前から準備をしておく必要があります。
またハイブランド路線で行く場合海外旅行に行く富裕層が買っていくことが増えるため冬に水着が売れたり夏にマフラーが売れることもありますがこれは例外として考えておくのがいいでしょう。
革製品の関税に要注意
商品によりますが本革の商品は最大で20%程の関税がかかります。
もちろんこの計算も含んだ上で利益が出るのであれば問題ありません。
参照:中国輸入の関税計算の方法
特殊な素材に注意
メッシュ・ゴアテックスなどの素材が入ると作成が不可能であったりコストがかさむことがあるので注意が必要ですが特殊な素材は商品としての強みを生み出します。
例えばメッシュ素材は通気性という強みを生み出しゴアテックスは防水という強みを生み出し集客キーワードとして使うことができます。
サイズ展開に注意
複数サイズが必要な商品は特に初心者の方にはおすすめできません。
衣類・アパレル販売を始める場合なるべくフリーサイズあるいは2サイズ展開から始めるようにしましょう。
ここまで注意点を扱ってきましたが以下は中国輸入で衣類(アパレル)を扱うメリットです。
中国輸入アパレル販売のメリット
ロット数が少ない
衣類・アパレルは OEM生産する際のロット数が比較的少なく50枚程度から作れるものもあります。
工業製などでは5000ロットからという商品もあるので資金が比較的少なくても取り扱えるのがポイントです。
利益率が高い
衣類・アパレルは利益率が高いのでその点ではおすすめです。
そのため広告費を多めにかけても大丈夫ですがそれでも商品価格の15%までにしておきましょう。
OEM生産がしやすい
衣類・アパレルは非常にOEMを行いやすい商品です。
デザイン商標が取られているような商品やキャラクター物の商品でなければデザインも真似しやすく一定のレベル以上の工場に現物をサンプルとして送れば同一の商品を作ってもらえるので仕様書等がなくてもOEMが可能です。(トラブル防止のため実際は仕様書を書きます)
中国輸入の衣類(アパレル)販売のポイント・注意点まとめ
中国輸入での衣類(アパレル)販売は差別化を行うために市場調査やライバルの調査・自社の強みとの比較等のマーケティングが必要なため完全な初心者の方にはおすすめできませんが利益率が高くOEM生産がしやすいためすでに中国輸入のやり方をきちんと学んだ人にはおすすめできます。
デザイン面での差別化はネット販売では難しいので機能面での差別化を図ったり、初めからニッチな市場を攻めるようにしましょう。