この記事ではテラピークの効果的な使い方について説明します。
最初に条件を指定して検索していきます。
eBayアカウントを登録後Seller Hubにアクセスしその中からProduct researchというページに遷移し検索を行なっていきます。
検索結果にはSoldという過去に売れたものと販売中のActiveというものがありますが基本的にはSoldの方を見ていきます。
ただ絞り込みをしないと数が多すぎるためキーワード等で絞っていくことになります。
例えば japanというキーワードを入れます。現場レベルでは使うことはありませんが初心者の人が最初にどんな日本商品がeBayで売れているのかを調べるために使います。
海外のバイヤー(購入者)も実際にjapanで調べることはあまり多くありませんが日本商品であることをアピールするために使う方が多いです。実際には他のeBayセラーに真似されやすくなるので出品する時には使いません。
上記の図は期間が2024年の5/6~6/4の1ヶ月間のデータです。
Avg sold priceが$73.55
Sold price rangeで売れた商品の価格幅は最小の価格は$0.01~$41,500。100円から600万円位です。
Avg shipping(平均送料)に関しては$12.92
Free shippingという送料無料の率は54%
Sell-through(成約率) 5.05%
Total Seller(販売者の合計)14万2790人
以前はTotal Sold(総売上数)とTotal Sales(総売上)の項目がありましたが現在はなくなっています。
ただ商品別のItem SoldとItem Salesという項目存在するので問題ありません。
デメリットとしては以前はTotal SoldとTotal Salesが分かったのでjapanというタイトルで商品を出したセラーがそれらの商品で平均1ヶ月間何個くらいの商品を売ったかが分かったのが現在は分からない事くらいです。ただ物販の世界ではこのような平均値はあまり意味がなくパレートの法則的に基本的にどのカテゴリだとしても上位2割のセラーが全体の8割の売上を作っていることになります。
平均で計算すると総売上月$2500万に対してユーザー5000人ほどだったので
月に$5000程売っていたことになりますが実際には正規分布になっていないのでそのような計算は無意味ということです。
実際には1/5に当たる1000人が$25万ドの4/5にあたる$2000万を稼いでいるので一人あたり$2万稼いでいる計算になります。
なるほど、と思った方はちょっと待ってください。
このパレートの法則で分布している上位層だって正規分布しているわけではないのでこの平均もあまり意味がありません。上位2割の下位の方にさらにパレートの法則を適用すると800人で$400万を稼いでいることになるので平均は$5万ですね。利益で言うと100万円~150万円です。
これ以上計算を突き詰めるとキリがないのですが大体このくらいまでは再現性を持って到達することが可能です。
どんな世界でもプロと呼ばれる人は0.1%~1%、セミプロでも5%です。それを20%のラインに入るだけで売上$5万に達することが出来ると思うと簡単に思えませんか?
実際ものすごい簡単という訳ではありませんがこの位の数字は十分再現性を持って到達できるラインとなっています。
最初に検索した状態だと期間が30日間になっているので長期的に見たいという場合は期間を365日に変更すると一年間の傾向を見ることが出来ます。
ホリデーシーズンと呼ばれる10月後半から12月あたりまでが1年の中でも販売単価が高くなっています。
また毎年この3月4月も単価が上がりやすくなっていますがこれはTaxreturn(日本でいう確定申告)でアメリカの税金がこ返ってくる時期であるためお金に余裕がある人が増え売上が増えます。また大前提としてeBay輸出の売上のメインはアメリカの購入者になります。
次にテラピークの検索条件について詳しく見ていきます。
テラピークの検索キーワード
検索ワードとして考えられるのは次の2通りです。
- 抽象的なキーワード
- 具体的なキーワード
抽象的なキーワードというのは先ほども使ったjapanであったりbaseball、Kitchenなど具体的な商品(シリーズ)を特定することが出来ないキーワードのことです。
具体的なキーワードは型番やブランド名、シリーズ名などのキーワードです。pokemonやdaymon slayer(鬼滅の刃)、Canonなどがそれにあたります。
最初にeBayで売れるもの一覧から具体例を知ってそこから抽象的なキーワードを拾い具体的な利益を商品を見つけていきます。
そこから具体的なキーワードで検索して派生商品を調べまた抽象化し具体的な商品を見つける、ということを繰り返していきます。
キーワードだけで絞り込むのは難し事も多いのでその場合はカテゴリを使ってさらにフィルタリングしていきます。
条件の絞り込み(フィルタリング)について
さらに条件を絞り込むため状態、価格、期間について解説します。
状態は大きく分けるとNew、UsedがありますがUsedはさらに細かく絞り込むことも可能です。
価格はアカウント作りたての頃は評価稼ぎのために利益が出ない範囲のものも扱っていい、というより利益を犠牲に評価を稼いで行った方がいいのですがある程度評価が貯まったら30ドル以上のものを扱います。
1000ドル以上の高額商品は初心者が扱うとアカウントのサスペンドに繋がりやすいため評価が貯まるまでは取り扱いは控えておきます。
(eBay本社で働いている知り合いがいて情報を共有してもらったためコンサルでは凍結しないための具体的な金額やアカウント開設からの期間まで教えています。評価別に扱っていい金額の目安が異なります。)
期間に関しては7日間と30日を基本的に使います。365日などの長期は市場調査の名目ではいいかもしれませんが短期、中期のトレンドや需給を見た方がeBayでは上手くいくので私はほとんど見ていません。90日は初心者のうちは必要ないです、中級者以上が無在庫で高単価商品を扱うような場合に見ます。
無在庫に関していうと365日に1,2個売れているような高単価商品ページを大量に作る方法も昔は存在していましたが今は通じません。eBayは出品数当たりのCVR(成約率)まで見ているため仮に1000ページ出品して7日間で10品程度しか売れていないセラーと100ページ出品して7日間で10品売れているセラーだと後者を優遇するようになっています。
ただバランスが大切なので10ページ出品して7日間で10品売れるようなやり方だとこれまた上手くいきません。最初は質より量で、そのうち量より質に変えていく必要があります。この目安がカテゴリによって異なりますが大体出品数の1/10です。(高額商品ではこの限りではないのであくまで300ドル以下のような低価格帯の話です)
eBayでは他のセラーの平均と比べてそのセラーが指標を上回っているかどうかを非常に重要視しているため極端に商品を厳選するのではなくあくまで平均より悪苦なるような大量出品を控えればいいだけなので気にしすぎもよくないという事です。
大量出品するあまり本来であればもう少し上位に表示された商品まで下位に表示されてしまい売れづらくなり悪循環を招きます。
そのため私は値段設定が大事というのを事あるごとに言っているのですがこれが出来ている日本人eBayセラーは少ないので今の所楽勝です。価格改定はリサーチとは関係ない話なのでここでは深く触りませんが気になる人はeBayの価格改定の記事を読んでください。
検索結果の絞り込みについて
検索結果にはSoldとActiveがありますが基本的には過去に実際に売れた商品であるSoldを見ていきます。
商品の中には複数のセラーが売っている商品と1人が独占的に売っている商品とがあり後者は価格の要素以外で売れている可能性が高いので単純に最安値に合わせるだけでは売れないことも多いので注意が必要です。
同じセラーが売っている場合は以下のようにSold数が複数になります。
逆に複数のセラーが一つずつ売っているような商品は以下のようになります。
テラピークに関する拡張機能
テラピークではカテゴリを変えるたびにFrom Japanなどの部分がリセットされてしまい再度設定するのに微妙に手間がかかります。
そこで「Requestly」という拡張機能を使えばこの手間を省くことができます。
Googleアカウントでログインすると以下のような画面になります。
この画面はSkip For Nowで飛ばして大丈夫です。
次の画面のCreate new Ruleというところをクリックします。
Replace stringを選択しCreate Ruleをクリックします。
「Enter rule name」に適当に名称を設定します。デフォルトのままでもOkですがわかりやすい名前をつけましょう。
「URL」「Contains」を選択し以下のURLを入力します。
https://www.ebay.com/sh/research
「Replace」には以下のアドレスを入力します。
SOLD&tz=Asia%2FTokyo
「With」には次のアドレスを入力します。
0&sellerCountry=SellerLocation%3A%3A%3AJP&offset=0&limit=50&sorting=-itemssold&tabName=SOLD&tz=Asia%2FTokyo
入力が完了したら画面上の「Create rule」をクリックして完了です。
これで検索時に常にSoldかつ日本発の商品にすることが出来ますがクエリ文(URLの中の文字)を変更すれば自分の好きなようにカスタマイズ可能です。
ちなみに一部無料のフリーミアムモデルですが発送元を日本に固定するだけであれば無料の範囲で使えます。
テラピークを活用したeBay輸出のリサーチ方法まとめ
初心者のうちは高回転で低利益率のものを扱って評価を積み上げていくことになるのでこの記事で紹介したテラピークの活用法を利用して実績を積み重ねていきましょう。
コンサルティングでは初心者段階でのさらに細かいリサーチ方法やその先にある利益をとっていくためのリサーチ方法などを詳しく扱っています。