Amazon内SEOについて現時点での最新のノウハウを詰め込みました。
最近の新規出品セミナーで扱った内容にも一部触れています。
新たなノウハウが分かったら追記していく予定です。
早速Amazon内SEOについて見ていきたいと思います。
目次
Amazon内SEO対策とは?
Amazon内SEO対策とはAmazonで自らが商品を出品する商品ページを特定のキーワードに対して上位表示する為のあらゆる施策のことです。
Amazon内のSEOについて考える前にまず考えなくてはならないことがあります。
それはGoogleとAmazonの検索エンジンの違いです。
この二つの違いはビジネスモデルの違いに現れています。
では二つの検索エンジンの違いとは一体なんでしょうか?
GoogleとAmazon
Googleはユーザーが探している情報を的確に見つけることを手助けしてくれます。
そして広告枠から多くの収益を上げています。
誰も広告をクリックしないと収益が発生しません。
それに対してAmazonは今でこそ広告枠がありますがもともと広告枠はありませんでしたし今でも仮に広告が誰にもクリックされないとしても販売手数料による収益があります。
会計上はGoogleはGoogleドライブの収益が大きくAmazonもメインの収益が実はAWSだったりするのですがそれは別事業として捉えここではあくまで検索エンジン部分でのビジネスモデルに注目します。
話を戻すとAmazonの検索エンジンの目的は最も売れそうなものを表示させることです。
ユーザーが真に探しているものからは微妙にずれているのです。
これは元々のビジネスモデルによるものです。
Amazonのアルゴリズムはどのように機能するか
Amazonの目的は最も利益を最大化できるのであろう商品を表示することでした。
Amazonとしては顧客の興味を実際の購買へと変えてくれるセラーの商品を表示したいのです。
単なる言い換えになりますが特定のキーワードで商品を検索した時に最も購買につながる(であろう)商品から順に表示していくことになります。
ここまでであれば話は単純です。
Amazonは過去のデータをもとに一番売り上げが高い商品から順に表示すればいいだけになります。
しかし実際はそのような動作をしません。
ものには旬がありますし新着商品の販売も考えなくてはならないためです。
そこで考案されたのがベストセラーランキングです。
Amazonでは累計の売り上げではなく一定時間での売り上げでランキングがつくようになっています。
しかし商品が一瞬だけ売れてすぐに売れなくなった場合でもランキングは上昇します。
そのためランキングが高いからといって上位表示されるわけではありません。
また何ヶ月も前に商品が大量に売れたとしても最近商品が売れていなければランキングは落ちます。
ランキングが高ければ上位表示されるというわけではありませんが直近で商品が売れれば売れるほど上位表示されます。
具体的にどのようになっているかというと特定のキーワードで検索したお客さんが商品を購入した時そのキーワードで他のお客さんが検索した時に上位表示する仕組みとなっています。
つまり例えば”iPhone ケース ブラック”と検索したお客さんがあなたの商品ページにたどり着いてそこであなたの商品を購入すればA9はあなたの商品が”iPhone ケース ブラック”で商品を検索しているお客さんが商品を購入しやすいページと評価するのです。
つまりAmazonSEO対策というのは実はページ単位ではなくキーワード単位で行う必要があるのです。
海外ではこの仕組みを利用して特定のキーワードで上位表示するツールも出ているくらいです。
(グレーな手法なので推奨はしません)
最近ではAmazonのSEOアルゴリズムは安定して大きく変化することがなくなりました。
おそらくAmazonの中でおおよその最適解が見つかったのでしょう。
もちろんGoogleが未だに検索エンジンのルールを少しずつ変えているようにAmazonの検索エンジンアルゴリズムも進化していくと思います。
しかしそうだとしても現時点のアルゴリズムを理解することは非常に価値があることです。
Amazon内SEOに直接影響する要素
販売個数
特定のキーワードで上位に表示されているからたくさん売れているという考えも出来ますが、特定のキーワード経由でアクセスを獲得し「直近で多くの商品を販売した」という実績があるほど、検索エンジンはその商品ページを高く評価して検索上位に表示するようになっています。
ここで重要なのは、「直近の販売件数」という部分です。1年以上前に爆発的に販売した日があったからといって、Amazonのアルゴリズムが評価してくれる訳ではありません。
新しく作成したページの場合販売個数は0なのでライバルセラーが多いジャンルの場合はAmazon広告を活用して商品の販売個数を増やしていく必要があります。
新着商品
Amazonでは商品登録から2~3週間ほどサムネイル画像に新着マークがつきマークが付いていない場合と比べ上位表示されやすくなっています。
販売個数はAmazonSEOに最も影響を与える要素でその辺りがGoogleのSEOなどのキーワードの入れ込みによる対策などと根本的に違います。
Amazonではどんなに適切なキーワードを入れようが売れなければ意味がありません。そのためSEOと言いつつ結局広告運用や価格改定、レビュー対策、マーケティングによる販売個数の増大が結局上位表示に良い影響を与えるのでそれらの対策が出来ていない状態でこれから紹介するタイトルの付け方やキーワードの入れ方だけ対策しても効果は薄いので注意してください。
コンバージョン率(ユニットセッション率)
Amazonでは絶対値としての販売数だけでなくコンバージョン率(ユニットセッション率)の値も見ています。
他の条件が同じと仮定すると1000ページビューに対して5個売れている商品よりも100ページビューに対して5個売れているような商品の方が上に表示されるということです。
よって新着のうちになるべくコンバージョン率を上げて販売数を増やしていくということが大切になります。
これらを踏まえた上で具体的にどのようにすれば検索結果で上位に表示されるようになるでしょうか?
Amazon内SEO対策の具体的なポイント
Amazon内SEO対策を行うポイントは5つあります。
- 内部対策(LPの最適化)
- カスタマーレビュー対策
- 広告の活用
- セールの活用
- 外部対策
内部対策(LPの最適化)の方法
AmazonSEOの内部対策で重要なのは
- タイトル
- 商品の仕様
- 出品キーワード
- 商品説明
- 商品画像
です。
優先順位は
- 商品画像
- タイトル
- 出品キーワード
- 商品の説明
- 商品の仕様
なので重要な順に説明します。
商品画像
Amazonではメイン画像1枚とサブ画像8枚の計9枚の画像を設定可能です。
海外Amazonではメーカーを中心に動画をアップロードすることも出来、今後も仕様変更が予想されますが本質さえ押さえておけば大丈夫です。
メイン画像はAmazonでは白抜きにする必要があるのでサブ画像をどのようにするかが鍵となってきます。
画像で伝えるべきは
- 用途(どんなシーンで使えるか、どんな悩みを解決してくれるか)
- メリット
- メリットの根拠
- サイズ感
- 人が使っている所
- カラーバリエーション
- 推薦者の声・受賞歴など
- 保証
用途説明の画像は大切です。
例えば毎日朝起きるのが辛いと思っている人に対してアラームを設定した時間に光で起こしてくれる時計を売りたいとしたら2枚目の画像でこんな方におすすめです。
- 朝起きるのが辛い方
- 睡眠の質を上げて短時間で疲れを取りたい方
- うるさい目覚まし音で起きたくないという方
と説明してあげるとコンバージョン率が上がります。
そして3枚目の画像でそれらの悩みに対するメリットを提示します。
まずこんな悩みをお持ちではありませんか?と問題提起をしてその解決策を提示。
4枚目の画像でそれに対する根拠を示します。
例えば先ほどの光で起こしてくれる目覚まし時計でメリットの1つとして「目覚めがスッキリ」ということを伝えたいとします。
言葉ではいくらでも言えます。
その根拠を示して初めて人は動きます。
「目覚めがスッキリ」というメリットに対して
- 太陽と同じブルーライトを含んでいる
- 通常の蛍光灯1000lx(ルクス)に対し3000lx(ルクス)の照度を誇る
- 目覚ましの設定時間が近くにつれて徐々に明るくなる。
- アプリと連動して睡眠が浅いときに照射してくれる
などの根拠を示しましょう。
ちなみにメリットは3つ伝えたほうがいいです。
多い分には人間が覚えられるマジックナンバー7±2の範囲にある9まで増やしても大丈夫ですが8枚しか使えないサブ画像の中ではそれほどのメリットは謳うことが難しいので私は3つにしています。
ネットショップやメーカー公式HPではもっと縦長のLPを作ることも出来ますし楽天などのLPでも一緒ですね。
根拠も1つの意見(メリット)に対して3つ示すのがベストではありますがそのようなスペースはないので1つあれば大丈夫です。
カラーやサイズ感をしっかり伝えることで単純にイメージしてもらいやすくなりコンバージョンが上がることに加え期待していた商品と違ったというレビューを防ぐことでこちらも結果としてコンバージョンの増加に繋がります。
人が使っている所を示すのも同じですね。
少しネット販売をかじっただけの人の商品ページを見ると人が入っていないのですぐ気づきます。
大手メーカーの商品などはほぼ確実に入っていますし消費者はそれを指摘しなくても違和感は感じています。
その違和感がコンバージョン率の低下につながります。
ちなみに基本的な話なので省略しようかと思いましたがこちらも初心者の人が犯しがちなミスなので一応紹介しておくと画像の明るさが足りていないことが多いです。
明るさは画像加工ソフトで加工して明度を上げても不自然になるだけです。
商品の撮影を行うときに明かりを確保しましょう。
自宅で行いたいのであれば3点のライティング(照明器具の配置による明るさの調整)が基本となりますが簡易キットのようなもので撮影してもいいと思います。
ただし本気で売りたいなら外注してプロに任せましょう。
推薦者の声や受賞歴を示すことは心理学効果でいうウィンザー効果というものを使っています。
何かの効果を直接伝えられるよりも第三者から間接的に聞いたほうが信憑性は高まるというものです。
Instagramなどでメーカーが宣伝したきれいな写真よりも素人が撮った写真がバズって購入に繋がることが多いにもその効果によるものです。
保証はネットショップなどでは必ず使うべき効果です。
AmazonではFBA納品をしている場合は特にAmazonの返品規定が適用され結局購入者が優遇され返品されるときはされてしまうので保証があることを伝えたほうがお得です。
ただし画像の枚数制限で他に優先的に伝えたいことがある場合はカットしても問題ありません。
タイトル
タイトルに含めるべきなのはブランド名、商品名、サイズ、商品数、色、材質、USP(キャッチフレーズ) です。
以下のような規約違反になる文言を入れると検索で表示されなくなったり出品が制限されることがあるので注意しましょう。
規約違反に該当する文言:
配送料無料、無料、訳あり、%OFF、NEWモデル、あす楽、オススメ、
お得、お買い得、セール、Sale、 メール便、Mail便、mail便、楽ギフ、
割引、激安、再入荷、最新、新作、新製品、新発売、新品、即納、
代引き、代引、定価、同梱不可、特価、配送、発送、未使用、予約 など
出品キーワード
ユニットセッション率を上げることがすべてなのでAmazonのサジェストで表示されたキーワードをそのまま使うのはやめましょう。
ここではAmazonのサジェスト、Googleキーワードツール、Yahooキーワードアドバイスツールなどを使うことができますがあくまでブレスト(アイデア出し)の道具として使ってユニットセッション率が高いキーワードはセンスと経験で選んでいく必要があります。
私の手順としては
- アイデアキーワードをリストアップ
- そのキーワードで実際に検索
- ライバルとそのキーワードでの強みを比較
- 勝てると踏んだらキーワードに加える
- キーワードの表示順位を継続的に調べる
ということをします。
キーワードを入れるだけではダメです。
ビジネスに必須のPDCAサイクルを回すためにも必ず特定のキーワードでの表示順位を調べるようにしましょう。
表示順位が上がればそのキーワードで商品が売れたと判断できるのでライバルページも含め調べることでどういった商品ページがどういったキーワードで売れているかデータを集めることができます。
私はAmazonの集客の場合は対象総件数(Amazonの商品数)とAmazonの検索数、Googleの検索数、CPC、競合度をチェックしています。
ネットショップの集客の際はこれに加えてYoutubeの検索数とInstagramのハッシュタグの数などを調べてどんなショップを作るか、どんな商品を扱うかを決めています。
ランキングが高い商品がどのキーワードで集客しているかを分析するのは自分のページをSEO対策で上位表示していく上でも非常に重要な作業です。
なお追跡対象の価格帯が変わればライバルも変わるので要注意です。
例えば並程度の価格帯の商品を出すとして高額高クオリティの商品にはクオリティで勝てませんし低額低クオリティの商品には価格では勝てません。
自分でミドルレンジの価格帯の商品を出すのに参考にする商品が低価格帯であったり高価格帯ではダメということです。
必ず自分が出す商品に近い商品を追いかけましょう。
この場合はミドルレンジに市場があれば勝負できるので高価格帯や低価格帯に負けている所があるのは問題ではありません。
特に新規出品であれば弱者の戦いというものを理解する必要があります。
この辺りはマーケティングの話になるのでランチェスター戦略に関する本を1冊読むことをお勧めします。
商品説明
HTMLタグの使用は推奨されていませんがそれは一部のHTMLタグで見やすさを向上させるためにはHTMLタグは必須です。
強調タグ<b><em><u>やリストタグ<ul><ol>などは積極的に使うようにしましょう。
今は新規ページ作成時に商品紹介コンテンツという機能を使うことで請求力を上げることができるのでぜひ活用しましょう。
セラーセントラルの画面から編集可能です。
下の画像は後ほど解説する商品紹介コンテンツの例です。
変更前と変更後でコンバージョンが上がったかを測定する部分が最も大切ですのでコンサルタントが「〇〇した方がいい」と言っていたテクニックを用いてそのままにするのだけはやめましょう。
施策実行前との差を測らないことには意味がないどころか下手をすれば変更前の方が良かったというケースも出てきます。
商品紹介コンテンツの活用
Amazon商品紹介コンテンツはAmazon側で用意されたテンプレートを用いて魅力的な商品ページを作ることが出来る機能です。
説明文中に商品画像を含めることが出来るのでコンバージョン率の向上に役立ちます。
おすすめはテンプレート4です。
商品紹介コンテンツで使う画像は1SKUあたり、コンテンツサイズの上限は250Kbということ以外特に規約が定められていませんので、商品の魅力を伝えることが出来るならどのような画像でも大丈夫です。
編集後Amazonのチェックを受けて問題なければ商品ページが掲載されます。
問題がある場合には以下のようなメッセージが表示されます。
Amazonの公式ページに以下の様な商品紹介コンテンツの活用例が掲載されているものの正直あまりいい例ではないのでよく売れているページを参考にする様にしましょう。
ちなみに今は動く画像(apng)ファイルを埋め込んで動画のように見せるのがアメリカAmazonでは流行っており日本でも行うセラーが少しずつ増えてきました。
動画(mp4)を動画編集ソフトや無料の変換サイトなどで3MB以下のapngファイルに変換することで使用可能なのでぜひ試してみてください。
商品仕様
ライバル商品と比べて差別化できている部分、特徴、見込み客にとってのメリット、タイトルでカバーできない単語などを記入することが大切ですが他の項目に比べて影響度は低いです。
次に直接的ではないもののSEO対策以外で集客に効いてくる対策を紹介していきます。
Amazonカスタマーレビュー対策
Amazon内SEO対策では細かい対策より何よりレビュー対策の効果は絶大です。
Amazonの内部情報として知っているのですがレビューはの数は直接SEOの効果があるというわけではなくレビューが多いことにより信頼性を得てコンバージョン率が高くなるため結果として上位表示されます。
そのため100件の星5レビューを得ているページを何らかの方法で1000件の星5レビューにしたところで順位は変わりません。
ただし商品購入を証明するマークを付ける為に実際に商品を購入している場合はコンバージョン率に影響するのでこちらも結局全くの無関係とは言えません。
カスタマーレビューを増やす方法は以下の3通りが考えられます。
- Amazon VINEサービスを使う
- ベストレビュワーに直接依頼する
- 評価依頼ツールを使う
AmazonVINEサービス
予約商品や新商品のサンプルを提供する代わりに、Amazonのトップレビュワーの方達に意見や感想をカスタマーレビューとして投稿してもらうサービスです。
Amazonの担当者が付いていないと現在は使うことができません。
新規出品の時は非常に強い武器となりますがVINEによるレビューであることはわかってしまうので通常のレビューよりは質が落ちます。
初動で10~15レビューが付くと新規商品でも上位表示されやすいので価格帯が安い商品を中心に積極的に使っていきましょう。
ベストレビュワーに直接依頼する
最近ではいわゆるお金をもらってサクラレビューをした会社がAmazonに訴えられていますがインセンティブを払わずベストレビュワーにレビューを書いてもらうのは問題ありません。
しかし実際に購入済みかどうかで
レビューの価値はかなり変わってきて
特定の商品を
購入していないアカウントで
レビューを書いてもらっても効果は落ちます。
大々的にレビュー代行会社でも使わない限り実態としてどの会社もある程度知り合いなどに頼んでいてまずAmazon側には分かりません。
推奨しているわけではありませんがこういう方法もありますよ、ということで一応紹介しておきました。
Amazonの評価(レビュー)を増やす方法についての詳細はリンク先をご覧になってください。
ちなみに私自身もベストレビュワーに入っています。
評価依頼ツールを使う
実際に商品を買ってもらったにもかかわらずレビューをしてくれていない人にレビューを促す為のツールです。
最近流行っています。
月額4980円なんてものもありますが相場は月額1980円くらいでしょうか、正直機能はどれを使っても変わらないので安いのでもいいと思います。
評価依頼メールをお客さんの方で受信しないように設定できるようになってからは効果が落ちたので過度な期待は禁物です。
なおメールを見ていない人に向けて電話でレビューを依頼するというのも有効です。
ちなみに悪い評価を付けられてしまった時に評価を消してもらうことも可能ですがこの場合2通りのパターンがあります。
- 商品・FBA配送に関するコメント
- 出品者に対するコメント
前者は商品レビューは商品ページの評価に書くべきでFBA配送に関する遅延・梱包不備等は出品者側ではどうすることも出来ないのでセラーサポートに連絡すれば評価を消してもらえます。
これで過去についた悪い評価30個のうち28個を消してもらった経験があります。
残りの2件が後者に当てはまるパターンでした。
それが
「画像と違うものが届いた」
「配送通知が遅かった」
というものです。
写真写りが違うならそれは商品に関するレビューですが間違った商品を送ってしまったら出品者のミスです。
配送通知が遅かったとしたらそれも出品者側のミスです。
しかしこれに関しても消してもらえました。この場合は購入者に連絡する必要があります。
しかしこの場合も注意が必要でインセンティブを与えて評価を催促してはいけないのと同様返金するので評価を消してください、という言い方はアウトです。
「大変申し訳ありません。返金・返品等誠意ある対応をさせていただきます。
とまずは対応。
そして後日
「先日はお手数おかけして申し訳ありませんでした。もし私共の対応にご満足いただけたら評価を再検討していただけると幸いです。」
と言えばメールだと5割くらいの確率でいい評価に変えてくれます。
電話だとさらに成功率が高いです。
実際のところ電話だと証拠が残らないので評価を変えてもらえれば返金・返品対応すると言っている所も多いようですがよそはよそなのでノーコメントで。
この一連の作業に関しては外注さんに任せた方が良いでしょう。
skype番号を取得すれば簡単にできます。
Amazon Brand Analyticsの活用
現在Amazonではブランド登録しているセラーを対象にAmazon Brand Analyticsというツールを提供してくれています。
これはライバルセラーを含む特定の販売ページの特定のキーワードに対するクリック率のデータを閲覧可能なツールで非常に役に立ちます。
ページインプレッション数=キーワードの検索数×クリック率
販売個数=ページインプレッション数×CVR
で決まります。
CVRをコントロールするのはページのクオリティやレビュー数、レビュー平均点です。
Amazonでは売れていない商品をいきなり上位に表示することは出来ないのでこの部分をコントロールするのはニッチなキーワードを見つけるマーケティング(キーワード分析やレビュー分析、バリューチェーン分析、マトリックス分析など)と広告です。
キーワード分析やレビュー分析は文字通りなので分かりやすいと思いますがバリューチェーン分析は馴染みがない方も多いと思うので解説しておきます。
商品トレンド解析ツールの活用
brand analyticsに加えて商品トレンド解析ツールが加わりました。
商品トレンド解析ツールは、カテゴリー検索データから購入者の需要顧客ニーズを理解して、新しい商品や出品に関するアイデアを得られるツールです。
市場の動向が可視化されるツールを利用できるようになったことで、どの新商品を投入すべきかより明確に認識できるようになりました。 商品トレンド解析ツールでは、市場調査を行い競合他社の商品と比較することで、商品の特性や特徴を理解し、改善するのに役立ちます。
今までも過去の販売データなどから動向を読み解く事はできましたがより狭い期間でのトレンドを分析しやすくなりました。
元々のbrand analyticsがgoogleのキーワードツールだとするとこの機能はgoogleトレンドに当たる機能と言えます。
実はAmazonがこのような機能を投下してきたのには裏事情があります。それは競争が激化して商品が売れづらくなっているという理由です。Amazonの関係者の確かな筋で確認している情報ですが2023年界未半期時点で全体では売上が増えていても1セラーあたりの売上は停滞気味です。
今までも提供しようと思えばこのようなツールを用意することは容易にできたはずですがこのタイミング(2023年上半期)で投下してきたのはそんな状況を打開すべくお客さんにきちんと組み合っている本来生き残るべきセラーにはきちんと生き残ってほしいというAmazonの意図が見え隠れします。
かなり便利なツールなので徹底活用しましょう。
バリューチェーン分析
- 研究開発
- ブランドイメージ(有名人の起用など含む)
- デザイン設計
- 調達
- 製造加工
- 物流
- 販売
- マーケティング
- CRM(アフターフォロー)
を分析して競合に対してどの部分で強みを発揮できるか分析する手法でMBAなど経営学を学んでいる方であれば聞いたことがある方もいると思いますが通常の物販のレベルで導入できている企業は少ないです。
大手であればP&Gなどのマーケティングが強い企業は当然のように導入していますが最近は大手の優秀な企業を辞めて独立する人も増えているので以前よりバリューチェーン分析やフレームワークの活用を行う人が少しずつですが増えています。
一般的なセラーと大手セラー両方数多く接してきましたが一番差を分けているのはこの部分ですので独学は難しいかもしれませんがぜひ分析力を上げていきましょう。
Amazon広告の活用
Amazonスポンサープロダクトの利用はページの表示順位に影響を与えることが知られていますがこれは特定のキーワードによるコンバージョンが増加するためです。
オーガニック検索の時と等価に扱われているかどうかまでは分かりませんが出稿したキーワードでコンバージョンしたと見なされるのは間違いないです。
(特定のキーワードでのコンバージョン確認後SEO対策ツールを使って表示順位を確認したところ上昇していました。)
現在は競合セラーが多いジャンルで新規出品を行い大カテゴリ4桁前半以内を狙う場合はAmazon広告の活用が不可欠となっています。
Amazon広告の活用法については以下にまとめています。
Amazonタイムセールの活用
Amazonの検索エンジンで上位表示するには販売数の増加が何より大切になります。
販売数を増加させるためにレビューを獲得したりスポンサープロダクトを出したりするのです。
そして販売数を増加させるための一つの手法にタイムセールの活用があります。
一般のセラーが使えるのは数量限定タイムセールです。
Amazonタイムセールに出品するためには、「管理画面」の「広告」→「タイムセール」を選択しタイムセールに出品できる商品を、「数量限定タイムセールダッシュボード」から選択することで行えます。
現在は全ての商品が出品できる訳ではなく、一定の条件を満たす商品が出品できる状態にあります。
売上が一定数を超えている商品しかタイムセールに出すことはできず完全な新規出品の状態ではその商品をタイムセールにかけることは出来ませんのでご注意ください。
AmazonSEOに重要なのはレビューは数・質?
上位表示させるために内部対策だけではなくAmazon広告やレビュー対策が大切ということが分かったかと思いますがではレビューは数と質、どちらが大切なのでしょうか?
それを検証するために”iPhone ケース”というキーワードの検索結果に対し掲載順位やランキング、評価数、いい評価率などの関係性を調べてみました。
上記のグラフはランキングとレビュー数の関係を示したものです。
相関係数は-0.62だったので負の相関があると言えます。
つまりはレビュー数が多いほどランキングが高い傾向にあるということです。
しかしレビュー数だけで決まるのであれば相関は-1に限りなく近づくはずなので他の要因も大きく影響していることが分かります。
こちらはランキングとレビュー平均点の関係性を示すグラフです。
相関係数は-2.4×10-2でした。
相関はないと言えます。
次にレビュー数とレビュー平均点を掛け合わせた数値をレビュー値と定義しランキングとの関係性を調べてみました。
これでレビューが多いだけでなくそのレビュー平均点がいい評価であればあるほど売れるのかどうかということがわかります。
相関係数は-0.6です。
なんとランキングとレビュ−数の関係より相関が減ってしまいました。
ここで自分の中で以前から考えていた仮説が確信へと近づきました。
それはずばりレビューの点数は関係ないということです。
誰もがレビューは高いほうがいいと何となくで言っています。
確かにレビュー平均1点のものとレビュー平均5点のものだったらどちらに興味を持つかというと明らかですが今回サンプリングした対象商品はレビュー平均点数が4点以上のものがほとんどでしたがレビュー数が少なくてもレビュー平均点がいいから上に来るということは確認できていません。
明らかにそれ以外の要因に左右されています。
実際レビュー数3件、レビュー平均点2点の商品も上位表示されています。
当然といえば当然ですけどね、レビュー数が多いものが単純に上に来るのであればAmazon内SEOなんて意味がなくなりますしそもそも新商品が上に来なくなり消費者にとって使いづらいものとなってしまいます。
参考までに上位表示のランキングとAmazonベストセラーランクを比較してみました。
23位の商品だけ別の大カテゴリに分類されていたためデータを除外しています。
上図は上位表示のランキングとベストセラーランキング(家電・カメラ)の関係性です。
相関係数は0.24、つまりほぼ関係ないことが分かります。
売れた数のデータもあればより面白い検証ができるので後日追加検証を行いたいと思いますがいい評価率はそこまで関係なくまたレビュー数だけで判断されるわけでもなく結局Amazonにとっては特定のキーワードでどの商品を上に持ってくると
お客さんが買ってくれやすいかというところを一番重視しているという点を忘れないでください。
では具体的にはどのようにその指標を見ていけばいいかというと残念ながらAmazonのビジネスレポートではキーワードごとのコンバージョンは表示されません。
ちなみにページごとのコンバージョン率はビジネスレポートのユニットセッション率を見れば分かります。
キーワード毎のコンバーション率とはAmazon以外の媒体であっても公開されることはまずありませんがネットショップをやっている場合はGoogleAnalytics等を活用して集計することができます。
ちなみにEC系のコンバージョン率は平均3%と言われていますがよくを言えばページ毎でなくキーワード毎のデータが取れる仕組みを作っていきたい所です。
Amazon Super URLって何?効果はあるの?
日本ではよく知られていませんが海外では一時期Amazon Super URLというAmazonの検索エンジンの特性を使って上位表示をする方法が流行りました。
AmazonSuperURL用のツールも販売されている位です。
一般的に見込み顧客ははAmazonの検索バーに検索したい商品の特徴となるキーワードを入れて表示された検索結果から商品ページに辿り着きます。
一部Facebookや外部のブログなどからダイレクトに商品ページに辿り着くこともあります。
この時に商品が売れたきっかけとなった検索キーワードはクエリ文と呼ばれる仕組みでurlに含まれていることになります。
例えば日本のAmazonで”iphone ケース”で検索を行うとhttps://www.amazon.co.jp/s?k=iphone+ケース&__mk_ja_JP=カタカナ&ref=nb_sb_noss_1というURLがブラウザに表示されていると思います。
このURLをFacebook広告などに使って特定のキーワードで検索を行われた結果商品が購入されたと偽装し商品を購入してもらい狙ったキーワードで上位表示を行うことが出来たのですが今ではAmazonに検索順位の意図的な操作は禁止されています。
それに該当するのがAmazon Super URLの利用とインセンティブを付与したレビューの依頼です。
この二つは一時的には効果があるかもしれませんが長い目で見た場合検索順位の下落だけでなくアカウント自体にも影響を与える可能性があるのでご注意ください。
ちなみにSuperURLを使っても何も効果はないとAmazonが公式に見解を出しています。
Amazon内SEOのまとめ
- Amazonの検索エンジンA9のルールを学ぶ
- キーワードごとの対策が重要
- 画像や文言の調整が重要
- レビュー平均点は関係ない
- ある程度のレビュー数は重要(一定数以上から特に効果なし)
- ベストセラーランクは上位表示に関係ない
- ユニットセッション率は重要
- SuperURLは効果がない
Amazon内SEOはこれからも進化していくと思いますが一番大切なのはお客さんの立場になって考えるということです。
お客さんのために商品を売るというスタンスだと失敗しやすいのでそうではなく自分がお客さんだったら本当に商品を買うか、他の商品に流れたりしないだろうか、流れるとしたらその理由は何だろうと、考えることが大切です。
全てで勝つことは出来ません。
ぜひこれを機にAmazon内SEOを体得してライバルと大きく差をつけましょう。