Amazonの検索ボリュームツールの活用方法

Amazonで新規出品を行う上で重要になる検索ボリュームですがウェビナーなどを行う中で効果的に活用できている人が多くないと感じたので販売に生かす方法をまとめました。

Amazonの検索ボリュームは相対的指標

Amazonの検索ボリュームが1万を超えていればチャンス、100を下回っていれば商品が売れないといったことは決してなく重要なのはAmazon上の商品数に対する検索ボリューム数です。

A 商品数 100000 検索ボリューム 1万
B 商品数 10 検索ボリューム 100

だと一見検索ボリュームだけを見るとAの商品の方が売りやすそうですが実はBの商品の方が集客しやすいのは商品数÷検索ボリュームの相対的指標で考えていただければわかりやすいと思います。

Aのキーワードは相対値1に対してBのキーワードは0.1です。

値が小さいほど相対的なライバルが少ないことになります。

私は検索ボリュームが最低100以上あることを確認した上で既存の商品に対して相対値を比べて勝てると判断できる集客キーワードが5つ以上ある場合はその商品を仕入れたりOEMで作成しています。

例えば以下のような腹筋ローラーのキーワードごとの検索ボリュームをツールで調べてみます。

まず最初にキーワードサジェストで抽出したキーワードを対象に検索をかけます。

以下は検索結果です。日本で販売を行う場合は主にAmazonの対象総件数(商品数)、AmazonとGoogleの検索ボリューム、競合度などをチェックします。

競合度はAmazon商品数や検索ボリューム、レビュー件数の多いライバル商品ページなどから総合的に判断される指標で星が多いほどライバルが多く、星が少ないほどライバルが少ないことを意味します。

競合度が少ないキーワードでAmazonの検索ボリュームが多いキーワードは狙い目なキーワードのなるので商品開発や出品キーワードの設定、広告運用のキーワード設定に活用します。

上記の例で言うと”腹筋 ローラー”、”腹筋ローラー おすすめ”というキーワードは競合が多いように見えますが実際にはまだ市場に空きがあることが判断できます。

検索ボリュームに対して商品数がそこまで多くないためです。

もちろんその分野で1つの会社がシェアを独占していて商品数が少ない場合もあるので実際に検索してライバルの商品ページをチェックすることも重要です。

ニッチなキーワードとしては”腹筋 ローラー バネ 付き”、”腹筋ローラー 片手”が競合度が少ないことが分かります。

ただ検索ボリュームが少ないのであくまでここは商品の改良ポイントの切り口になる程度です。

画像は一部なので他にも狙い目キーワードはいくつかありましたが割愛しています。

この商品ページは多くのキーワードで表示順位ランキング一桁を獲得しているため非常に強いページだと判断できますが”腹筋ローラー セット”のようなキーワードでは500位以内に入っていません。

これはこの商品がセット商品でないためそのようなキーワードを入れていないことが関係します。

このような強いライバル商品ページが存在する場合ライバルの商品ページが上位を取得できていない部分で自社が強みを発揮できないかを考えます。

またSEO対策は検索ボリュームや検索順位の分析などによるマーケティングも重要ですが

  1. 商品ページ作り
  2. 商品作り(仕入れ)
  3. 広告運用

の力がないと結局売れる商品ページを生み出すことは出来ません。

特に新規販売の場合は出品キーワード対策よりも広告のかけ方が最重要になって来ています。

例えば相対値が高いジャンルでもCPCが低ければ広告をかけている人が少ないということになるのでチャンスと見て積極的にかけていった方がいいと判断できます。

Amazon以外の検索ボリュームも重要

国内でAmazon以外で楽天やyahooショッピング、自社ショップでの販売を行う場合はAmazon、Googleの検索ボリューム、海外で商品販売をする際はAmazon、Google、ebayの検索数が特に重要になります。

また上級者の方でAmazon外集客の経路としてYoutube、Instagram、Twitterなどを活用できている方であればもちろんそれらのメディア内での検索ボリュームも重要です。

今Amazon外の集客が特に重要になってきていて特にAmazonはSNS系の集客に弱いのでYoutube、instagram、Twitterからの集客対策が出来ているショップは非常に有利に戦えるようになっています。

メルマガやLine公式アカウントなどでもいいのですがファンが付いているアカウントを持っていれば新商品を販売すると同時に告知することで究極AmazonSEOを全然分かっていないとしても特定の検索キーワードでの順位は上がります。

先ほど活用したツールの別画面ですが過去12ヶ月の検索需要の推移を確認可能です。

競合度が高い所は実際にそのキーワードで検索を行なって自社の力で勝てるか吟味します。

私が競合を見るときに避けるべきだと考えているのは

  1. ページが作り込まれている
  2. 規模の大きい専門店

です。

ページ作りのポイントはAmazonSEO対策の記事にまとめているのでそちらを参照してもらうとして特に強いと感じるのは商品紹介コンテンツの活用で動く画像を入れているページ(最新のページ対策の方法のため情報感度が高い)、美人・イケメンモデルを起用しているページ(心理学のハロー効果を理解しておりCVRに効果があることを知っている)などです。

規模の大きい専門店も強いです。大手家電量販店などはすでにECへの参入が住んでいるので同じ土俵では歯が立ちません。

例えば画材やカメラのパーツなどを売ろうと思ったときにそれ専門で扱っている人がいても規模が小さいことが多いのでその場合は先ほど挙げた

  1. 商品ページ作り
  2. 商品作り(仕入れ)
  3. 広告運用

で勝てるので勝負します。

その上で実際に販売を行う上で検索キーワードごとの順位測定を行いマーケティング仮説が正しかったどうかシミュレーションとのギャップを測定し次回の仕入れや商品開発、ページ作りなどに活かします。

ここまでマーケティングが出来るレベルの人であれば楽天やYahooショッピング、自社ECへの横展開もスムーズに出来るはずです。

自社では楽天やYahooショッピングはAmazonとGoogleの検索数、自社ECはGoogleとYoutube、Instagramの検索数を調べておりウェビナーやコンサルティングなどでもそのやり方を推奨しています。

商材によりけりですが全てきちんと対策すると売上比でAmazon:楽天:Yahooショッピング:自社EC=3:3:1:3位になると思います。

高い価格帯になるとAmazonでは売れづらい、アパレルはAmazonでは売れづらいという問題があったりYahooショッピングはzozoを買収してから伸びてきているので最終的には全部同じくらいの売上で落ち着くかもしれません。

EC業界においてAmazonの検索ボリュームはGoogleの検索ボリュームと同じかそれ以上の価値があるので積極的に活用していきましょう。

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