無在庫販売は違法?

メルカリやヤフオク、Amazon、Ebayなどを使った無在庫転売が近年注目を集めています。

初期投資が少なくて済むことが人気の一旦を担っていますが無在庫転売は違法なのでは?という問いかけを見かけて取り組むべきか躊躇している方も多いと思います。

そこでこの記事では無在庫転売の違法性についてまとめています。

無在庫転売は違法ではない

結論から言うと無在庫販売は違法ではありません。

無在庫転売自体を規制する法律などは一切存在しません。

ではなぜ違法なのか?という疑問が生じているかと言うと理由は二つあります。

  1. 古物商許可や商標権など他の法律に違反しているケースがある
  2. 販売チャネル自体が禁止しているケースが多い

無在庫転売を行なっている方は以下のような法律や規制に気をつける必要があります。順に見ていきたいと思います。

古物商許可や商標権など他の法律に違反しているケースがある

古物商許可

日本で中古品を仕入れて日本で再販売する場合古物商許可を取る必要があります。

特に最近では古着を仕入れてメルカリやヤフオクで売る古着販売などが流行っていますがこのビジネスを行うには古物商許可を取る必要があります。

実際には取っていない方も多いと思いますが古物商許可を取らずに古物の取引をした場合、古物営業法違反(3年以下の懲役又は100万円以下の罰金)として逮捕・処罰されてしまう可能性があります。

著作権法

無在庫販売をする際に自分で商品ページを作るタイプの販売サイトでは画像が必要になりますがその際に他人の画像を無断転載すると著作権法違反の罪の問われる可能性があります。メーカーの型番商品のような場合はネットに数多く転がっておりメーカー側が文句を言うこともまずないので問題になる可能性は非常に低いですがオリジナル商品を販売していてオリジナルで画像を作成している場合は問題になることがあります。

申告罪であることに着目すると一番危険なのは他のセラーが自分で撮影した写真を勝手に使用することです。この場合はそのセラーの利益を明確に奪っていることになるので画像の転用で訴えてくる確率も上がるでしょう。仕入れ元の場合も国内→海外、あるいは海外→国内だと気づかれづらいだけで著作権法自体には触れています。(平成30年より非親告罪になっているので国内での画像転用の無在庫は特に危険度が高くなっています)

そもそも私は無断での人の画像の転用は一切推奨していませんが、あえて言うのであれば安全度が高いのは小売店に卸しているようなメーカーの画像です。この場合は高い確率でメーカー側が画像の使用を認めています。しかし万全を期すならメーカーに確認したほうがいいです。そしてメーカーが直販しかやっていないような場合は危険度が高いです。

抜本的な対策方法もあるのですが質の低い無在庫セラーを世の中増やすことになりかねないのでその方法は公には公開していません。

逆に権利者側の立場としてはプラットフォームの問い合わせ窓口から権利の侵害を問い合わせましょう。
ただしバナー画像の転用レベルで著作権法で訴えるのは現実的ではありません。

著作権法違反が適用される漫画の不正アップロードなどでは具体的な損害額を算出できますがバナー画像を転用されたことによる損害額を証明できる規模の会社は少ないと思います。

現実的にはメルカリや大手ショップモールの場合は運営に連絡しそれ以外のショップモールなどでは相手に直接連絡して取り下げてもらうしかありません。

販売チャネル自体が禁止しているケースが多い

無在庫転売自体に違法性はなくても販売サイトで無在庫販売が規制されていることはあります。

具体的にはメルカリやヤフオクでは無在庫販売が禁止されています。それでもリスクをコントロールして取り組んでいるセラーはいますが少なくとも初心者にはおすすめできません。

AmazonやEbayなどはグレーゾーンです。

商品が売れてから仕入れて販売を行うのが無在庫転売のやり方ですがキャンセルを繰り返すとアカウントが停止になる可能性はあるものの特にAmazonの場合お客さんのために海外からの発送や自社出荷も推奨しているため商品のキャンセルを繰り返さない限り問題になることはありません。

実際問題在庫を切らしたり発送が遅れたりしない限り通常の自社出荷と無在庫転売による出荷は全く見分けがつきません。

APIが提供されているサイト同士は無在庫販売がしやすいため

  1. 国内Amazon→海外Amazon
  2. 国内Amazon→eBay
  3. 海外Amazon→国内Amazon

などの無在庫転売が考えられます。

もしくはスクレイピングが禁止されていないサイトを活用するか過度に負荷をかけないようにして自分だけの仕入れサイトを見つけるのも面白いと思います。

海外ネットショップ→Buyma

などはその一例になります。

無在庫転売が禁止されているサイトでも上手く無在庫転売を行う方法も存在しますが推奨はしないのでやりたい人は自分で調べてください。

おすすめは

  1. 国内Amazon→eBay
  2. 国内Amazon→海外Amazon

です。

なぜなら特に海外発送だと売れてから仕入れても在庫をち商品を売って発送しても1~2日程度しか変わらないためです。

結論としては無在庫販売自体は違法ではないのでそれ以外の部分で法律や規制に引っかからないようにしながら取り組みましょう。

これは無在庫販売に限ったことではありませんが特に無在庫販売の場合は売れてくると商品が真似されやすくなります。

普通にやる分には一つのモールで月商1000万円(利益で150万円)位が限界になってきます。

無在庫販売の違法性についてまとめ

  • 無在庫販売自体は違法でないものの人の写真を勝手に使うなどは違法
  • リスクコントロールを徹底すればビジネスとして成立する

また無在庫販売は独学でやると失敗するので独学で挑戦することは推奨しません。
一般的に物販ビジネスはキャッシュフローが悪くなりがちな中無在庫販売ビジネスはキャッシュフローが安定しやすいですし融資を受けなくても取り組みやすいので資金が少ない状態からでも取り組みやすいという大きなメリットがあります。

ただしそこに目をつけたような連中が初心者でも資金0から稼げます、といった謳い文句で無在庫販売を教えるスクールのようなものを推奨しがちなので注意が必要です。

過去に被害に遭った方にノウハウを共有してもらったことがありますが在庫のリスクコントロールを一歳教えていない非常に陳腐な内容でした。

無在庫販売自体は何も悪くないですがそのような悪質なスクールに入らないようにだけ気をつけましょう。

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