Amazonには「マーケットプレイスで出品」する方法(いわゆる相乗り出品)と、新たに商品ページを作成して出品する「新規出品」の2つの販売方法があります。
今回は後者の新規出品のやり方を解説します。
目次
Amazon新規出品の流れ
- 参入するカテゴリを調査する
- 事前にJANコードを取得しておく
- セラーセントラルにログイン → 「商品登録」をクリック
- 「商品を新規登録」をクリック
- 登録する商品カテゴリーを選択
- 商品情報を入力する
- 商品を納入する
- 広告をかける・セールに出す
参入するカテゴリを調査する
Amazonはカテゴリによって売上規模が大きく変わります。
例えば季節にもよりますがスポーツのカテゴリは上位100商品全て月商1000万円を超えていますがアパレルカテゴリでは1商品も超えていないこともあります。
安定して売上規模が大きいのはスポーツ、家電、おもちゃ、ホビー、ビューティ、ホーム&キッチン、カー&バイク、DIY・工具・ガーデン、ビューティ辺りです。
これから新規でAmazonに参入する場合参入するカテゴリを間違うとそれだけ難易度が上がってしまうので自社の強みとライバルの強さを見極めた上で参入カテゴリを選択しましょう。
副業であればあまり気にしなくても問題ありませんが推奨しているのは月商100万円以上のページです。利益ベースで言うと1ページ30万円稼いでいるページ。
最低でも1ページ30万円稼げるページを作っていかないと大胆な投資も出来ないので本業で取り組む人はそれ以下の売上のページは副業の人に譲るくらいの気持ちで進めていきましょう。
事前にJANコードを取得しておく
Amazonの新規出品では基本的にはJANコードが必要となるので事前に取得しておきましょう。
JANコードの取得方法
登録申請書付バーコード利用の手引きを購入- 一般財団法人 流通システム開発センターのHPでGS1事業者登録申請を行う
- 登録申請料の払込を行う
- 登録通知書を受け取る
以前は冊子を購入する必要がありましたが今はHP上から申請できるので冊子を買う必要はありません。
GS1事業者コード登録申請料は以下の通りです。
JANコードを取得しないでも新規出品できるケース
Amazonブランド登録
Amazonでは出品者自身が商品を製造している場合や独自ブランドを販売している場合は、Amazonブランド登録という登録可能です。
Amazonブランド登録の申請が承認されると、それぞれの商品にグローバルカタログID (GCID)が割り当てられJANコードの代わりに使うことができます。
それ以外のケース
以下のケースではJANコードを取得しないでも新規出品が可能です。
- 製造元(メーカー)が製品コードを付与していない特殊商品:少量生産の部品やパーツなど。
- 非消費者向け商品:小売販売ではなく企業間で取り引きする商品。
- セット販売が必要な商品:理由があって製品コードがなくセットで販売する商品。
セラーセントラルにログイン → 「商品登録」をクリック
「商品を新規に登録する」をクリック
すでに同一の商品が販売されている商品ページがある場合はそのページに相乗り出品をする必要があります。
新規出品を行う前にAmazonのサイト内に商品カタログがあるかどうか確認するようにしてください。
Amazonでは同一の商品であれば同じ商品カタログで販売する、つまりは相乗り出品するという規約になっています。
Amazonのサイト内に商品カタログがあっても出品は出来ますが、Amazonに見つかると結局は相乗り出品をするように注意されまます。
またそれを繰り返すととアカウント停止などペナルティの可能性があります。
登録する商品カテゴリーを選択
出品カテゴリーが分からない場合
販売したい商品の類似品を探し、その商品の「登録情報」を参考にするのが確実です。
セラーサポートに連絡すれば後からカタログ情報(カテゴリ)の修正をお願いすることも出来ますが最初に間違いのないように設定するようにしましょう。
商品情報を入力する
- 重要情報の入力
- 出品情報の入力
- 画像のアップロード
- 説明文の入力
- キーワードの入力
- 詳細の入力
重要情報の入力
- 商品名
- ブランド名
- 対象(アパレルの場合必須)
を入力します。
取得したJANコードはここで使います。
出品情報の入力
- 出品者SKU
- コンディション
- 販売価格
- 在庫
- 出荷方法
を記入します。
画像のアップロード
商品画像のガイドラインは以下の通りです。
【メイン画像】
- 商品を正確に表示し、かつ販売商品のみを表示してください。
- メイン画像の背景は純粋な白を使用してください。
- 背景が白であり、かつ、無地で陰影がない画像を使用してください(デジタルカメラなどで撮影した写真は、画像処理ソフトで背景を完全な白にしてください)。
- メイン画像に、グラフィックやイラストを使用することはできません。商品に同梱されないアクセサリー類、購入者に誤解を与えるようなコーディネート品、商品の一部ではない文字、ロゴ、透かし、挿入画像も使用できません。
- 画像全体の85%以上を商品が占める必要があります。
- 縁取りや装飾、文字入れ、ロゴ入れ、イラスト入れは不可。
【サブ画像】
- サブ画像では、メイン画像では写っていない側面、使用方法、詳細などを表示してください。
- 文字入れ、スタイリング、カラーバリエーション、モデル撮りいずれも可能。
- 「送料無料」「金額」「●%OFF」などのサービスに関する記載がある画像の使用は不可。
- 白の背景を推奨しますが、必須ではありません。
説明文の入力
キーワードの入力
検索で上位に表示させるためにキーワードの入力は非常に重要となっています。
詳細の入力
その他必要に応じて詳細情報を入力します。
商品を納入する
商品ページが出来たらFBAの場合は納品プランを作成しましょう。自社出荷の場合はすぐに売り始めることが可能です。
カート獲得や表示順位においてFBA出荷が優遇されるようになっているので基本的にはFBA出荷がおすすめですがメーカー仕入れやOEMではある程度の量の在庫を持つ必要があるので外部の倉庫にまとめて納品し、そこからFBA倉庫に入れていくようにしましょう。(FBA在庫保管料は他の倉庫と比べて高い為)
広告をかける・セールに出す
新規出品の場合は広告をかけたりセールを活用しない限り商品を売ることは難しいです。
そのため広告予算を用意した上で販売を行いましょう。カテゴリにもよりますが新規出品の場合売上の3~4割は広告費用がかかります。有名ブランドであったり競合商品が少ない場合は1~2割です。
月商100万円に対して最初は広告費30~40万円かかるイメージです。
逆算すると十分な利益を取る為には仕入れ価格の3倍以上で売る必要がありこれに当てはまらない商品は広告を十分にかけることが出来ないのでおすすめしません。
月商100万円、仕入れ30万円、広告費30~40万で利益30~40万円と言った数字を取れる商品が安定して売上を作ることが出来る商品の例です。
逆に広告費をかけないと売上10万円程度に終わってしまうことも珍しくありません。今は商品が溢れているのでセッション数を増やして以下な限りは商品が売れません。商品タイトルや内部キーワードだけで上位表示できたのは昔の話なので注意しましょう。
Amazon新規出品の方法まとめ
以上でAmazonでの新規出品の方法の解説は終わりますが新規出品では商品カタログを作成しただけではなかなか商品が売れません。
以下のページでAmazonSEO対策や広告対策を行い新規出品で商品を売る方法を解説しているので合わせて参考にしてください。