2020年に新しくアパレルのD2Cビジネスを始めたのですがこれが好調でその中でも韓国仕入れは韓国商品が人気な割にライバルが少なく今後の輸入ビジネスの手法の一つとして確立されると思ったのでノウハウをまとめました。
韓国仕入れ輸入ビジネスとは
韓国のマーケットやECサイトから商品を仕入れて日本で販売するビジネスのことです。近年KPOPが人気なこともあって韓国のアパレルやコスメの人気度が非常に高くなっています。
仕入れ先としては
- 日本のNETSEAヤTOPWHOLEなどの卸サイト
- 中国のアリババやタオバオ
- 韓国の仕入れサイト
があります。厳密にいうと1番と2番は韓国仕入れではないのですが韓国っぽいデザインの商品を仕入れることになります。
仕入れ易さは1>2>3の順ですがそれと逆行して利益を出しやすいのは1<2<3となっています。理由は後ほど解説します。
距離が近いことからエンドユーザーへ直送する方法を使えるので個人輸入代行の形を取れば食品や化粧品を販売することができるのもメリットです。
一度国内に入れて輸入する場合はその辺りのハードルが上がりますが韓国仕入れ輸入ビジネスの中でも無在庫販売を選ぶ場合はそのハードルがなくなります。
中国輸入との違い
韓国の商品は中国で製造されているものが多いのでタオバオやアリババで中国仕入れっぽいものを仕入れればいいから韓国仕入れは必要ない、と言っている人をたまに見かけますがこれは半分正解で半分間違いです。
確かに韓国で売られている商品で中国で製造されているものは多いです。
しかしそれを言ったらアメリカで売られている商品でもイタリアで売られている商品でも中国で売られている商品は多いです。
アメリカの商品やイタリアの商品は中国で作られているものが多いから中国で仕入れればOKとなるでしょうか?なりませんよね。
日本で人気の韓国商品は韓国のブランドが自社のデザイナーを使って中国で生産しているだけで、それを表面的に真似したノーブランド品が中国で販売されているだけです。
韓国アパレルの安売り路線で行くのであればそれでもいいのですが最終的にブランディングしてある程度の価格で売っていかなければビジネスとして成立しません。
そのため日本で流行している韓国商品を仕入れたいのであればやはり韓国で仕入れた方がいいです。
タオバオやアリババにある商品で代替出来るものであればそちらの方がいいですが皆考えることは同じなので正直韓国仕入れをしている身としては楽でありがたいです。
韓国仕入れもブームが来れば結局価格でしか勝負出来ない人は消えていくので大切なのはあくまでマーケティングやブランディングです。
韓国輸入の販売チャネル
Q100やYahooショッピング、ヤフオク、メルカリで販売する方法もありますが一応Yahooショッピングとヤフオク、メルカリは無在庫NGなので詳しく紹介しません。実際にはそれらのチャネルで無在庫販売に取り組んでいる方は多いです。
私はShopifyで中国・韓国商品の無在庫販売をして一部の商品は在庫を持ちOEMに切り替えAmazonや楽天などでも販売する形を取っています。結局Amazonが一番売れているのですがいきなりOEMで大量に在庫を持つのは資金力に余裕がある企業以外おすすめできません。
自社ECで無在庫で売りつつ人によってはQ100やYahooショッピング、ヤフオクで併売、売れる商品は在庫を持ってAmazonや楽天で販売していくというのが私が実践しているモデルで新規でビジネスを立ち上げる場合はこのモデルが最強だと思っています。
ちなみに倉庫代が安い中国の倉庫にある程度商品を置いておけばそれはもう有在庫なのでAmazonで販売する上でも何も問題ありません。正直Amazonでも無在庫で売っている人が多いですが韓国仕入れで多いアパレルはAmazonではカテゴリ的に小さいのと逆に売れるスポーツ系、エレクトロニクス系は在庫を持った上で広告をかけていかないといけないので少なくとも韓国仕入れ無在庫販売との相性はよくありません。
無在庫が出来ない商材は最初から在庫を持っていて最初からOEMをすることもあるのですがそれは今まで様々な商品を販売してきたデータがあるからで未経験の人が独学でデータなしに商品を仕入れても上手くいくのは2,3割の人だけです。これは実際に見てきた上での数字です。
ShopifyでなくBASEでも同じことは出来ますがどちらを選ぶにせよ自社ECはモールよりも集客が難しく広告に資金を投じることが出来ない方には厳しいと思います。初心者・中級者向けのはBASEです。
しかし新規ブランドであればAmazonや楽天などでも広告費を使わないと販売するのが難しいので結局先行投資なしで成功するのは難しい時代に突入しています。
もしも先行投資なしで無在庫販売に成功したければ新しく出たマーケットが流行る前に取り組むしかありませんが新興マーケットはそもそも知名度が低くて売れづらく、有名になりすぎるとライバルが増え広告なしでは売れなくなるので先行投資なしでほどよく売れる寿命は1年程度です。
そんなマーケットを探しては撤退するようなことを繰り返すより広告の掛け方を含めた集客のやり方を覚えて商品を販売できるようになりましょう。
集客方法
集客方法としてはSNSをメインに活用します。Instagramです。
広告はFacebook広告、instagram広告をメインにしたりインフルエンサーに宣伝を依頼します。
昔であればSEOで記事を上げて集客していたのですが今の時代それだとスピード感的に厳しいです。
SEOが効果がないわけではなくむしろ今でも効果は高いですが半年かかって記事が上がらないケースもあるのでビジネスの立ち上げ期においてSEOを集客のメインの手法にするのは悪手です。
韓国輸入ビジネスの代行会社
韓国仕入れを行うには検品やタグ付けのために代行会社を使う必要があります。
ネットで調べると上から順に
- U.T.S
- イイコレ!
- ロコタビ
- Next One International
- アプロ
などの韓国輸入代行会社が出てきます。
残念ながら私はそれらの代行会社は使用したことがありません。商品が売れてからタグ付けをしたり数日でエンドユーザーの元へ送ってくれるD2Cビジネス向けの代行会社ではなかったためです。
こういう代行系のビジネスは個人輸入代行会社が最初に登場して次第にビジネス向けの代行会社が登場するのですがまだ市場が成熟していないのでビジネス向けの代行会社が少ないという感じです。欧米輸入や中国輸入の時も同じ流れを辿っています。一応U.T.SはHPを見る限りはビジネス向けでした。
まだネット上では有名でない会社で非常にいい会社があり実際にそこを使って韓国仕入れも行なっているのですがそこは混むと嫌なので申し訳ありませんが一旦紹介は控えておきます。しかしいい代行会社を見つけられるかどうかで韓国輸入ビジネスの命運が決まってしまいますので問題ないことを確認できたら読者の方のためにこの記事で紹介します。
P.S 韓国輸入も無在庫から有在庫に移行し競合と被ることがなくなったため利用している代行会社を紹介することにしました。
利用しているのはTHE 直行便という会社で以下の中国輸入のおすすめの記事で紹介している会社と同じ会社です。
ここは表立っては行なっていませんが韓国仕入れやイタリア仕入れなども提供しておりそのうちの韓国仕入れを利用しています。
当サイト経由限定で専任担当者が1人つくスタンダードプランが1ヶ月無料になるのでビジネス利用の方はそちらがおすすめです。
中国輸入で利用する際は工場の斡旋等も担当者に任せられるので絶対にビジネスプランの方がいいと思いますが韓国輸入ではどちらでもいいと思います。当サイト経由で申し込んだ場合は途中で切り替える際も一ヶ月無料になるので初心者の人は最初はエコノミープランがいいのではないでしょうか。
THE 直行便のビジネスプラン月会費一ヶ月無料での利用をご希望の方はこちらからご登録ください。(途中で切り替え可能なエコノミープランもこちらから申し込めます)
韓国輸入の仕入れ先
東大門広場
アパレルの仕入れであればメインになるのがこの東大門仕入れです。
基本的に代行会社経由か自分で韓国に行って仕入れないと仕入れができない為韓国EC仕入れより競合が少ないです。
以下は東大門市場の様子を撮影した画像です。
中国仕入れと違い日本で売れやすいデザインのものが多いです。
“韓国ファッション”という大きな括りでは競合が多いのでSNSで集客する場合は子供服、プチプラ韓国ファッション、オルチャンファッションなどターゲットを絞る必要があります。
また化粧品やコスメは無在庫販売はしづらいですが美容関連用品で薬事法に当てはまらないような商品は人と被りづらく利益を出しやすいです。
例えばヘアキャップ、パフ、ブラシなどがそれに当たります。また輸入代行の形で海外から直送する場合はコスメなども取り扱い可能になるので自社ECの場合での販売を行う場合はそちらの形も検討してみてください。
G-Market
ebayに買収され日本ではQ100としてサービスを展開しているECモールです。
韓国コスメはもちろん、アパレルや雑貨なども豊富です。
Coupang
韓国仕入れ輸入ビジネスの方法まとめ
韓国輸入ビジネスは参入者が少なく無在庫×D2Cというここ数年流行しているビジネスモデルとも相性が良いので今後流行していくと思います。
D2Cで有名な17kgも無在庫×D2Cで成功した最たる例で1年で年商10億円に到達しています。元々アメリカやヨーロッパでは無在庫販売やドロップシッピング型のショップも多かったものの日本で流行らなかった理由として物流スピードの問題がありましたが韓国仕入れであれば国内とほとんど変わらないスピードで配送可能です。
同じ理屈で中国輸入でも無在庫販売×D2Cをを行っておりこちらも物流スピードが上がって一部の代行会社だけですが3~5日位で日本に送れるようになっているのでなるべく在庫を持たない企業が増えています。
近年ODP(オンデマンドプリント)型の無在庫販売も海外では流行しているように世界の物流が進化することで距離が近くなり今後無在庫販売は日本でも市民権を得ていくでしょう。
10年くらい前にあった注文を受けてから海外を商品に発注して1ヶ月程度してお客さんに届けるような無在庫販売や今現在も多くのプレイヤーが挑戦している1週間~10日程度かかる無在庫販売ではなくユーザーにとってのメリットも大きい無在庫販売が密かに流行っており成功者が増えているので今回紹介しました。
大ロットで生産しなくてはいけない商品は当然在庫を持つとして小ロットで買える商品の3割くらいが無在庫販売によるものになる日もそう遠くはないと思います。今回の記事が参考になれば幸いです。