物販でセミリタイアする方法【おすすめのFIREの種類とは】

この記事では物販ビジネスを活用してセミリタイアする方法をまとめています。

最近ではFIREという言い方の方が馴染みがある方が多いかもしれません。

FIREとはFinancial Independence, Retire Earlyの頭文字を取ったもので経済的に自立し、早期リタイアを実現することです。

一昔前で外銀勤めの方や開業医の方、一部の投資家、経営者の人しか達成できなかったFIREですがその数は確実に増えておりアメリカの若い世代を中心にFIREを目指す人も増えています。

FIREの方法について語る前にまずはFIREの種類について見ていきたいと思います。

FIREの種類

実はFIREにはいくつか種類があります。私もFIREを達成していますが現在も仕事をしておりそれってFIREじゃないんじゃないの?と思う方もいると思いますが今から紹介するFIREの種類の一つに当てはまっています。

  1. ファットFIRE
  2. リーンFIRE
  3. バリスタFIRE(サイドFIRE) ←おすすめ
  4. コーストFIRE ←私はこれ

ファットFIRE

十分な資産を確保して早期リタイアするという理想のFIREです。後に解説する4%ルールでは1億円の資産を持っていても400万円にしかならないので2~3億円ほどは必要になります。

周りにも20代、30代でファットFIREを達成した人が少なくとも10人はいるので不可能だとは思いませんが皆10代や20代前半から経営者・投資家をやっていたような人たちなので普通の人がマネ出来るかどうかというと怪しいです。

リーンFIRE

最低限の支出でミニマルに暮らすFIREです。

地方移住や海外移住を行い生活コストを下げるタイプもこの型に含まれます。ただ海外移住の場合はタイやフィリピンなどの物価が低い国に移住するパターンとキャピタルゲイン(株式等の売却益)に対する課税率が低いシンガポール、香港、ニュージーランド、スイスなどに国に移住するパターンで分かれます。

後者の場合は属性的にはリーンFIREではなくファットFIREに分類されるでしょう。

バリスタFIRE(サイドFIRE)

バリスタFIRE(サイドFIRE)は、ある程度の資産を貯めてフルタイムの仕事を辞め週二程度働く、あるいは副業で収入を得続ける形になります。

ある程度資産形成をして本業をやめ、コーヒーショップのバリスタとして月10万円程度稼ぐような人からネーミングされています。

もっと身近な例としては本業があり副業で物販ビジネスやアフィリエイト、Youtuberなどで副収入を得てある程度資金が貯まった段階で本業をやめるという形で昔から一定数いたと思います。

FIREを目指す人の中でも一番割合が多く再現性も高いでしょう。

資産形成を行う上ですでにある貯蓄のみを回していくとなるとどうしても生活費を切り詰めるリーンFIREになってしまい、それが苦でない人であればいいのですがある程度好きにお金を使いつつFIREをしたいという場合は必然的にこの形を目指すことになります。

コーストFIRE

完全リタイアできるだけの資産を構築し、経済的独立を達成しつつも仕事自体が好きなので仕事は続けるというタイプのFIREです。

年齢が若いうちに資産形成に成功した場合ファットFIREを選ばずコーストFIREを選択する人も多いです。

バリスタFIREとの違いはバリスタFIREは生活費、あるいは投資資金のために多少仕事をしなくてはならずコーストFIREでは生活費のためには仕事をしなくていいという所です。

生活のために仕事をする必要がないことで嫌な仕事は断れるのでバリスタFIRE→コーストFIREの転身を目指す人も多いです。

境目が曖昧なので好きな仕事ではないけどギャラが高ければ引き受けるという人も多く、一見するとどちらか分かりませんが完全なコーストFIREになるとファットFIREとの境界も分からなくなるのでこの当たりの区分けはあまり気にせず柔軟に考えていきましょう。

FIREに必要な貯蓄額

目指すFIREの種類によって必要な貯蓄額は変わってきますが統計上年間支出の25倍が必要と言われています。

月の支出が25万円であれば年で300万円、25倍して7500万円貯蓄出来た時点で後は運用すればFIRE出来るという計算です。

ここで気になるのはどうやって運用するのかという話ですがFIREでは基本的に米国のETF、S&P500を使って運用します。

45年間の毎年の平均リターンが7%で、アメリカのインフレ率が平均3%であるため運用額のの4%しか使わない生活を続けていれば資産を減らさず生活し続けることが出来るというのが基本的なFIREの考え方になります。

株で年のリターン20%以上得ている、不動産で年1000万円以上収入があると言うような人は一昔前でもセミリタイア出来ていましたがそうではなくより一般的な層でもセミリタイアが出来るというのがFIREが流行っている理由でしょう。

ただそこで話が終わってしまえば普通のFIRE提唱者と変わりません。私が提唱したいのは物販+米国株によるFIREです。人によってはそこに不動産投資などを加えた方がいいという意見もあると思いますが物販+米国株だけでも十二分に達成可能です。

物販も株もうまく行っていてさらに個人の借入でレバレッジをかけて不動産を回したり減価償却の効果を使って節税したいという場合はもちろん取り組んでもいいと思いますが少なくともレバレッジの部分に関してはCFD取引を行うことにより株式投資に近い感覚で資産を増やせるのと私自身過去に不動産を購入したこともありますが個人レベルだと案外手間になり事業に集中した方が遥かに効率が良かったため現在は物販+米国株のみで運用しています。

物販+米国株によるFIRE

まず先に米国株に回すお金を増やすために物販で成功する必要があります。物販ビジネスのノウハウ自体はブログに色々まとめているのでそちらを参考にしてください。

物販ビジネスで利益を出した上で投資に回せるお金を増やすために給与(役員報酬)として会社の利益から個人に資金を少しずつ移していくというのが通常の考え方ですが日本では年収が1800万円を超えたあたりで所得税+住民税で最高税率55%がかかってしまうため資産形成目的で給与(役員報酬)を増やすのは得策ではありません。

法人の売却であれば税率20%で済むのでFIREを目指す場合会社自体を数年で売って個人資産を増やすのがベストです。売却については以下の記事に詳しくまとめています。

参照:輸入ビジネスの事業売却・M&Aについて

Amazon輸入やECサイト運営などのM&Aはマッチングサイト経由だけでも最低年500件は成約しています。高く売りたいのであれば専門家に依頼した方がいいのでマッチングサイトはあまりおすすめできませんがそれでも物販系のM&Aが頻繁に行われていることが分かります。

売却を目指さず経営を続けながらFIREを目指すバリスタFIRE(サイドFIRE)を理想のモデルとしている場合は売却については無視してください。

最速で資産形成をするのであれば会社の売却が最も効率がいいだけで法人を続けることにも社会的立場の確保ややりがいなどでのメリットはあります。
ただ節税面を考慮すると売却した後に別法人を立てればいいだけなので綺麗な数字の決算書を作って高く売れるなら売った方がいいと私は考えています。

どちらにしろ何の変哲のない普通のビジネスパーソンが物販ビジネスで達成できるのは営業利益+役員報酬=2000万円程度が頭打ちです。

仕事が出来る人であれば余裕でこれ以上稼ぐことが可能ですがそれでは多くの人に再現性をもたらしているFIREの考え方から外れてしまうので現実的に達成可能なこの数字をベースに考えます。

なお営業利益+役員報酬=2000万円達成は私が過去に教えた人の中央値なので世間一般の物販セラーの中央値はもっと低いと思います。統計データがないので分かりませんがおそらく500~1000万円程だと思います。

これは単純に知識不足や経験不足なだけなので特別な才能がなくとも達成できる額としてはやはり営業利益+役員報酬=2000万円で考えたいと思います。

物販では借入のために決算書を黒字、それも多少の黒字ではなく数百万円の黒字を出すべきなので営業利益+役員報酬=2000万円なら役員報酬は多くても月100万円、営業利益を抑えて数字を良くするのであれば月50万円程度に抑えるべきです。

月収100万円の手取りは約72万円、月収50万円の手取りは約40万円です。

生活費は人によって変わってきますが一般的な月25万円を当てはめるとしたら月収100万円の人が貯蓄に回せる金額は月47万円、月収50万円の人であれば15万円です。

貯蓄からどれだけ投資に回すべきかも人によりますがアメリカでは50%程度を直接・間接的に投資に回しています。日本では20%弱です。

年齢に応じて3~5割を投資に回すのがいいでしょう。参考までに私は毎月貯蓄できる金額の5割を投資に回しています。

物販でセミリタイアする方法まとめ

本来のセミリタイア、FIREは追加の入金なしで仕事を辞めた時点での貯蓄のみを運用することになるのでどうしてもリーンFIRE型のミニマル・質素な生活をするFIREが多く真の意味でのFIREは結局一部の資産家にしか出来ていませんでしたが今はバリスタFIREを中心にFIREを達成できる人が増えています。

FIREを目指している人全員がそれを達成できるかというと全くそのようには思っていません。

しかし仮に昔は100人に1人しかセミリタイアが達成できなかったとして100人中10人位は達成できる世の中になってきたとは思います。

上位10%と言うと給与所得者で言うと年収750万円位です。給与所得で年収750万円を超える力を持っている人であれば昔はセミリタイアは難しかったものが今は達成できると考えれば夢があるでしょう。

もちろん日本は年功序列制なので現在本業があり現時点の年収が750万円に達していないとしてもいくらでも可能性はあります。20代に限れば達成している人の方がレアなのであくまで参考までに留めておいていただければと思いますがFIREは決して誰でも簡単に出来るものではありません。

FIREを目指すための資産形成として結局副業の活用が必要で、このブログでおすすめしているような物販ビジネスは結局最低でも100万円の資金が必要です、理想は200万円~です。

その資金を作るためにはまずバイトでも何でもいいのでまずは本業を頑張って貯める必要があります。一攫千金の物語ではありません。一攫千金を狙うならYoutubeでもやりましょう。

FIREは普通の人がセミリタイアを目指すためのものなので資金が100万円未満、あるいは借金が数百万円あるといった状態では何の役にも立たない理屈です。自分の現状を踏まえた上で本当に今目指していいものなのか、準備として何が必要なのは、FIREを達成した上で結局何がしたいのかなどをよく考えた上でに目指していきましょう。

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