この記事ではヨーロッパ仕入れの輸入ビジネスの具体的な方法・流れをまとめています。
基本的なやり方は欧米輸入転売と同じですので欧米輸入について知らない人は先に勉強しておいてください。
一応この記事だけでも全体の流れが分かる様にはしています。
目次
ヨーロッパ輸入転売のメリット
- 競合が少ない
- 価格競争に巻き込まれづらい
- 安定した販売が可能
- 人にどんなビジネスをしているか話しやすい
- 高単価商材が多い
などが挙げられます。参入障壁が高いため競合が少なくメーカーとの交渉もしやすいのが最大のメリットです。
ヨーロッパ輸入転売のデメリット
- 仕入れ価格が中国商品と比べて高い
- VATがかかる
- 日本向けに特化した物流がない(中国、アメリカは多い)
- 他の輸入ビジネスと同様単純転売では飽和する
ヨーロッパ輸入転売のデメリットは仕入れ価格が高くなりがちな所です。
卸・メーカー仕入れを行うのでアメリカや中国などからの輸入同様小売価格より安く仕入れること自体は出来るのですがヨーロッパにはVAT制度というものがあり非常に高い税金がかかっています。
正式な手続きを経てVATの免除を受けるかあるいはVAT登録を行った上で還付を受ければVATを差し引いた分は利益になるのですが個人レベルでは難しくなっています。
また中国やアメリカと異なり代行会社がほぼ存在しないことからすでに物量が多くDHLやFedexなどと安い契約を取れる人しか参入していないので市場が空いています。
もちろんこれも2~3年もすれば埋まってくると思いますがメーカー仕入れと組み合わせるので飽和しません。
小売仕入れのヨーロッパ輸入で送料が安い代行会社に頼るだけのビジネスモデルであれば飽和しますし真贋調査の問題でAmazonなどで安定して売るのは難しくなるためメーカーか正規代理店からしか仕入れません。
輸入ビジネスというのは始める時は誰でも個人です。そこから少しづつステップアップして法人化していくのですがヨーロッパ輸入転売はその最初の入り口でつまづきやすいため敬遠されがちです。
ただしVATを引くことが出来る特殊な代行会社を利用すれば仕入れ価格を下げることが可能で今一部界隈でヨーロッパ輸入に火が付いています。
一般的な欧米輸入や中国輸入と異なり大きなデメリットにより参入人口が少なかった部分にそれをクリアする方法が生まれたため商品を仕入れやすい状態となっています。
ヨーロッパで日本への輸出額が多い国ランキング
以下は2021年のデータです。
- ドイツ: ドイツはEU加盟国の中で日本への輸出額が最も高い国です。自動車、機械装置、医薬品などが主要な輸出品目となっています。
- イタリア: イタリアはファッション、自動車部品、産業機械などの分野で日本への輸出が盛んです。
- イギリス: イギリスは自動車、薬品、機械装置などを中心に日本への輸出が行われています。
- フランス: フランスは航空機、自動車、化学製品、食品などの分野で日本への輸出が行われています。
- スウェーデン: スウェーデンは自動車、医療機器、情報通信技術などの分野で日本への輸出が盛んです。
- オランダ: オランダは化学製品、農産物、電子機器などを中心に日本への輸出が行われています。
- スペイン: スペインは自動車、食品、化学製品などの分野で日本への輸出が行われています。
- ベルギー: ベルギーは自動車部品、食品、化学製品などを中心に日本への輸出が盛んです。
- フィンランド: フィンランドは機械装置、電気機器、森林製品などを中心に日本への輸出が行われています。
- デンマーク: デンマークは食品、医療機器、情報通信技術などの分野で日本への輸出が盛んです。
- オーストリア: オーストリアは自動車部品、機械装置、鉄鋼製品などを中心に日本への輸出が行われています。
- ポーランド: ポーランドは自動車部品、機械装置、家電製品などの分野で日本への輸出が盛んです。
- チェコ共和国: チェコ共和国は自動車、電子機器、機械装置などを中心に日本への輸出が行われています。
- スロバキア: スロバキアは自動車、電気機器、機械装置などの分野で日本への輸出が行われています。
- アイルランド: アイルランドは医薬品、情報通信技術、化学製品などを中心に日本への輸出が盛んです。
- ルクセンブルク: ルクセンブルクは金融サービス、情報通信技術、航空機部品などの分野で日本への輸出が行われています。
- ハンガリー: ハンガリーは自動車部品、機械装置、食品などを中心に日本への輸出が行われています。
- ルーマニア: ルーマニアは自動車部品、機械装置、化学製品などの分野で日本への輸出が盛んです。
- スロベニア: スロベニアは自動車部品、電子機器、化学製品などを中心に日本への輸出が行われています。
- ラトビア: ラトビアは食品、木材製品、化学製品などの分野で日本への輸出が行われています。
- エストニア: エストニアは情報通信技術、木材製品、食品などを中心に日本への輸出が行われています。
- マルタ: マルタは薬品、船舶および船舶用品、電気機器などの分野で日本への輸出が行われています。
- キプロス: キプロスは医薬品、化学製品、食品などを中心に日本への輸出が行われています。
イギリスやドイツから輸入だけに注目しがちですがそれ以外のヨーロッパ国からの輸入も多く、仕入れ先の選択肢として候補に入れてみてはどうでしょうか?
特にイギリスやドイツなどAmazonが存在する国はリサーチもしやすいため輸入する商品を探す際にも人気ですがebayを仕入れ対象に入れる場合以下のような国も選択肢に上がってきます。
- イギリス(ebay.co.uk)
- ドイツ(ebay.de)
- フランス(ebay.fr)
- イタリア(ebay.it)
- スペイン(ebay.es)
- オランダ(ebay.nl)
- ベルギー(ebay.be)
- アイルランド(ebay.ie)
- ポーランド(ebay.pl)
- スイス(ebay.ch)
- オーストリア(ebay.at)
- チェコ共和国(ebay.cz)
- スウェーデン(ebay.se)
- デンマーク(ebay.dk)
- ノルウェー(ebay.no)
- フィンランド(ebay.fi)
- ハンガリー(ebay.hu)
- ルーマニア(ebay.ro)
- ブルガリア(ebay.bg)
- クロアチア(ebay.hr)
- スロバキア(ebay.sk)
- ギリシャ(ebay.gr)
- エストニア(ebay.ee)
- ラトビア(ebay.lv)
- リトアニア(ebay.lt)
ヨーロッパ輸入転売の流れ
- 資金集め
- 商品リサーチ(Amazon ebay)
- 仕入れ交渉
- (クラウドファンディング)
- 買い付け
- 発送
- ECサイトで販売
- 販促(価格改定・広告運用・ABテスト・レビュー対策)
- 需要予測
以降1から繰り返し
資金集め
メーカー仕入れの場合は小売仕入れと比べて創業融資が取りやすいのがポイントです。
この際慣れていない人が自分でやってしまうと創業融資を取ることが出来るのには出来るのですが200~300万円程度で終わってしまいます。
プロが付いていれば1000万円は融資を受けることが出来ます。これは事業開始前の融資なので当然実績はない状態です。
スタートの時点で結構な差がついていることに気がついていない人が多いますが例えば法人2期目など中途半端に実績があると融資を受けることが出来ません。
なお個人で実績があっても法人をこれから興すという場合は個人の経験をアピールしつつ法人で創業融資を取ることが出来ます。
商品リサーチ
ヨーロッパ輸入の商品リサーチは2種類あります。
- すでに発売済みの商品を相乗り出品
- 日本未発売商品を新規出品
初めて行う方はすでに日本で販売が行われている商品を同じ商品ページで販売するのがいいでしょう。
ただし初心者の方のために言っておくと日本に正規代理店がいる場合海外メーカーと代理店契約を結ばないで海外の卸業者や小売業者から仕入れた場合規約違反になってしまうので販売ページに”並行輸入”の記載がある商品を扱う必要があります。
この加減が絶妙に難しいところで”並行輸入”と記載がなくても他のセラーを含め並行輸入で出しているページがありそのようなページは”並行輸入”というキーワードで検索しても見つけることが出来ないため比較的長期にわたってライバルが増えづらく狙い目なページになります。
日本未発売品を扱うリサーチ方法は上級者向けで私は現在こちらの手法しか使っていませんが
- 海外Amazonにあって日本Amazonにないもの
- メーカーHPからコンタクト
- 展示会
- クラウドファンディング
のどれかでアプローチしていくことになります。
名前を聞いたことがあるようなメーカーはほぼ確実にすでに日本に代理店がいると思った方がいいです。
そのため並行輸入以外では扱うことが出来ません。並行輸入は手っ取り早いですが他のセラーも簡単に扱うことが出来るためおすすめできません。
特に食品衛生法などの検査が必要な商品の場合並行輸入でも必要になるのですが審査を通してライバルセラーが増えて売れなくなってしまったら元も子もありません。
並行輸入のページで相乗り出品をしてくるセラーは素人も多いので検査を通していない商品を販売していることもありますがPSEの取得などと異なり基本的には外部から確かめる術はないためコスパが悪くなりがちなので代理店契約を取った商品以外にはおすすめしません。
後に販売するサイトに応じて仕入れ場所は変わります。
Amazonで販売する場合はAmazonで商品リサーチを、Buymaで販売する場合はBuymaで商品リサーチをクラウドファンディングを活用する場合はクラウドファンディングサイトで商品リサーチを行う必要があります。
Buymaでの販売は他のサイトに譲るとしてこの記事ではAmazonおよびクラウドファンディングサイトで販売する事を想定します。
ただし資金に余裕がある場合はクラウドファンディングの工程をカットした方が効率がいいです。
最初からAmazonで販売する場合はAmazonだけを見ていれば大丈夫ですがクラウドファンディングサイトで売る場合クラウドファンディングが終了した後の販路に困ることが多いので必ずクラウドファンディング、Amazon両方で売れやすいものをチェックしておきましょう。
例外的にクラウドファンディング後に家電量販店や雑貨屋に卸す総代理店の手法が使えることもありますがそのためには東京ギフトショーのような展示会に出展する必要があり初心者の方には難度が高くなります。
ECで自分で売ることが出来る商品であれば卸さずに自分で売った方が利益は大きくなるのでその辺りは使い分けましょう。
ヨーロッパ輸入はどこから仕入れる?
まず第一の選択肢として上がるのはドイツになります。
日本の輸入相手国として8位にランクインしています。
ちなみに2020年の時点で順位は以下の通り
1位 中国
2位 アメリカ
3位 オーストラリア
4位 サウジアラビア
5位 韓国
6位 アラブ首長国連邦
7位 台湾
8位 ドイツ
9位 タイ
10位 インドネシア
中国や韓国からはアパレルや家電の輸入が多いですが家電は大型量販店などの仕入れに勝つことは難しいので行うのであれば日本未発売品の販売になりますが電気用品安全法の審査等を自分でメーカーに頼んで通す必要があります。
アメリカは言わずもがなでオーストラリアは石炭、牛肉、羊毛などの第一次産品が元々有名でしたが最近ハイテク産業も伸びていて実際日本に輸入されているものもちらほら見かけるのでメーカー仕入れの穴場としてはいい感じです。
サウジアラビアやUAEからは原油が主なので除外、台湾はメーカー仕入れとして非常にいい選択肢です。
タイやインドネシアからは石油・天然ガス、機械機器、銅鉱、エビ、天然ゴム、合板が多く物販セラーにとっては一部民芸品やアパレルOEMをこれらの国でやっている人もいますが現状は中国OEMの方が圧倒的に市場が大きく利便性も高いです。
また国として見た場合トップ10圏外ですがEUとしてひとまとめにした時EUからの輸入額はアメリカよりも多いです。
国として見た場合はEUを離脱しましたがイギリス、オランダ、フランス、イタリアの順に続きます。
統計には載ってきていませんがスイスやフィンランドなどの国のメーカーは日本との取引がないところも多いわりに世界的に評価されている商品が多く独占卸を狙う際もおすすめです。
Amazonのリサーチ
Amazonのリサーチは独占卸を前提とするので日本のAmazonになく海外のAmazonに存在する商品をまずリストアップします。
この辺りは商品リサーチツールを使うのが手っ取り早いです。
- 海外AmazonでASINFetcherのようなChromeプラグインでASINリストを抜く
- アマトピアの商品リサーチ機能で海外のAmazonにだけ存在する商品をピックアップ
- レビューが100以上の商品に絞り込む
- 類似状品の日本Amazonでの需要をSEO対策機能の検索ボリューム数や商品リサーチ機能の予想販売数などで調べる
- 海外商品の小売価格の4掛けで商品を仕入れたとして日本で5倍以上の販売価格で販売できるか検証
海外AmazonでASINFetcherのようなChromeプラグインでASINリストを抜く
ASINFetcherという無料ツールが使いやすいですが何を使っても大丈夫です。上記はドイツのAmazonのセラーからASINリストを取得した例です。
csv形式でエクスポートできるので加工してリサーチツールで読み込める形にしておきます。
アマトピアの商品リサーチツールのようなツールで海外のAmazonにだけ存在する商品をピックアップ
どのリサーチツールを使っても問題ありませんがアマトピアの商品リサーチツールを使っての解説をします。
前のパートで加工したCSVファイルを読み込ませてCSVで検索を行います。
アマトピアの場合は加工しなくても読み込めるようになっているのでASINFetcherなどで出力したcsvファイルはそのまま読み込み可能です。この微妙な手間がリサーチのやる気を削ぐのでシンプルにしています。
アマトピアはKeepaのAPIがあればドイツAmazonや日本Amazonの販売アカウントを持っていなくても利用可能なのでこれからAmazonで販売を始める方にも使いやすいはずです。
レビューが100以上の商品に絞り込む
一定時間経過するとリサーチが終了するのでフィルタリングを行います。
場面によって絞り込みを行うべき項目は異なりますがヨーロッパ輸入メーカー仕入れでは独占仕入れを狙いやすいのでレビュー数で絞り込みます。
なお市場が成熟期に入ると独占仕入れが取りづらくなるので相乗り出品も狙っていきますがその場合は販売数やセラー数などで絞り込みます。
類似状品の日本Amazonでの需要をSEO対策機能の検索ボリューム数や商品リサーチ機能の予想販売数などで調べる
独占仕入れでは日本の商品ページ自体が存在しないので類似商品の販売状況を調べる必要があります。
中国仕入れの商品と違い欧米輸入の商品では類似商品を見極めるのも難しいので難しい場合は検索ボリュームだけ調べます。
ブランドキーワードである程度の検索ボリュームがある場合は勝ち確です。
ブランドキーワードでの検索ボリュームがない場合は一般キーワードの検索ボリュームを調べつつ最終的には少量を実際に仕入れていく他ありません。
海外商品の小売価格の4掛けで商品を仕入れたとして日本で5倍以上の販売価格で販売できるか検証
海外Amazonの販売価格の4割で商品を仕入れる計算でシミュレーションを行います。
これはメーカー仕入れでは掛け率が4掛け、5掛けになることが多いためです。商品ジャンル、メーカーにより大きく異なります。
その上で日本での小売価格で仕入原価の5倍取れるような商品であればAmazon広告だけでなく外部広告をかけても安定しやすいので私は5倍以上取れる商品を狙っていますがAmazon広告だけを考えれば3倍取れればギリギリ成立します。
3倍だと売上は伸びても利益が増えないという状態に陥りやすいのでこの計算の部分は重視しましょう。
これをクリアした商品をリストアップして仕入れ交渉に移っていきます。クラウドファンディングを活用する場合は次のクラウドファンディングのリサーチの条件にも当てはまっているかチェックしましょう。
クラウドファンディングサイトのリサーチ
日本のクラウドファンディングサイトで”ヨーロッパ”や”ドイツ”などの国名、”ローマ”などの地域名で過去のヨーロッパ仕入れのプロジェクトを見ていきましょう。
仕入れ交渉
仕入れ交渉に関して展示会ではどれだけその商品に興味を持っており日本で売ってみせるという情熱が有効なことも多いですがメールや電話で交渉する限りは基本的には取扱い数量で決まります。
例えばまとめて10カートン買うから日本での半年間の独占販売権をいただけませんか?という形で交渉して独占販売権をもらうことになります。
そのメーカーの知名度や日本との関わり具合によりますが実はわりと簡単にもらえます。
独占販売権の期間は半年~1年が一般的です。
それ以降は売上に応じて更新していくことになるので独占販売権がすでに取られていて一度断られた所でも半年後に交渉したら卸OKな事も結構あります。
なおヨーロッパ諸国では消費税(VAT)の税込表示が義務づけられていますが日本へ送る際はその消費税は免税されます。(日本到着時の日本の消費税はかかります)
交渉相手の商品を日本で販売したい旨を伝えます。
ヨーロッパの企業は手付かずの企業が多いためアメリカや中国より交渉が決まりやすいです。
ポイントは2つです。
- 独占販売契約
- MOQは出来るだけ少なく
独占販売契約
独占販売契約は相手にとってリスクがある行為です。あなたと独占販売契約を結んでいる期間に他の有力なセラーから声がかかる可能性もあるためです。
だからこそ相手へのメリットを示すと同時にリスクをケアしてあげる必要があります。具体的には独占販売契約の期間を4ヶ月と短くします。4ヶ月なのはクラウドファンディングの準備から販売まで3、4ヶ月かかるためです。
クラウドファンディングを利用しない場合でも3ヶ月は欲しいです。一般的な独占販売契約は1年単位なので3、4ヶ月程度であれば様子見でリスクも小さいしいいか、とOKしてくれる企業が多いです。
MOQは出来るだけ少なく
次にMOQ(最低発注量)は限りなく1に近づけてもらうよう交渉します。普通に仕入れる場合はMOQを1にすることは難しいですがクラウドファンディングを活用して日本での反応を見たい、そのための販促コストはこちらで全て負担するという旨を伝えれば割と行けます。
自分で交渉できない場合でも問題ありません。クラウドワークスで探すと時給1500円~出せばZoomの英語交渉に参加してくれる方が見つかるので通訳してもらいましょう。
(クラウドファンディング)
クラウドファンディングサイトはMakuake、Campfire、Greenfundingを活用します。
他にもマイナーサイトはありますが基本この3つで十分です。Makuake、Campfireしか使わないこともあります。
昔と違ってプロジェクトが増えているため差別化できていない商品は集客がしづらくなっているのですがヨーロッパ仕入れの商品はヨーロッパ製の商品というだけで比較的差別化しやすくなっています。
中国産の商品が増えている中、国産だと差別化しやすいのと同じです。もちろん実体がヨーロッパ仕入れでも中国輸入と変わらないデザインの商品であればほぼ意味はないのですがそこはさすがヨーロッパ。ドイツやイタリア、イギリス、フランスを中心にデザインや機能に優れた商品が多いので心配は無用です。
買い付け
クラウドファンディングの場合は事前に需要がわかるので受注に応じて仕入れるだけなのでほとんどリスクがありません。実際にはプロジェクトが終わる少し前には仕入れないといけないですがキャッシュフローは非常にいいです。
それに対してAmazonなどのECサイトで仕入れる場合は先に商品代金を払うことになります。メーカーによっては発注時に5割、到着後に5割だったり発注時に3割、到着時に7割仕入れればいい場合もありますがその辺りは契約条件によって変わります。
こうして比べると先に資金が出ていかないクラウドファンディングの方が優秀に見えますがそれだとクラウドファンディングだけで販売していても先がないのでキャッシュフロー が良くなる様に在庫を持ちすぎない様にしながらも商品を仕入れていきましょう。
このあたりは商品リサーチの段階で勝負が決まっています。過去のデータの基づいて適切な量を仕入れるだけです。
発送
発送は自分で契約したDHLやFedexなどのクーリエアカウントで送る方法と代行会社利用する方法があります。
最低でも月に100kgを超える物量がないと安い料金で契約は出来ないので初心者の方は代行会社を使いましょう。
またヨーロッパの場合はVATが料金に含まれていて通常はその料金を差し引くことは出来ないため現地でVAT登録を行い免税手続きを行えない場合は上級者でも代行会社を利用した方がよくなります。
ECサイトで販売
基本はデータが入手しやすく再現性が高いAmazonで販売していきます。
食品や衣類、コスメなどは楽天の方が売れやすいため楽天で売り出す場合もあります。
この際海外Amazonにだけ商品ページが存在する商品であればそのレビューを引っ張ってくることが可能なので中国輸入などとは異なり最初から売れる状況を作ることが出来ます。
販促(価格改定・広告運用・レビュー対策)
独占販売なので価格は他の競合商品のページに基づいて変動させる設定にします。
広告はAmazon広告運用の方法のページに詳しくまとめていますがブランドキーワードを中心に一般キーワードを取っていきます。
このブランドキーワードの検索ボリューム数をリサーチの段階で調べておくのが重要です。
レビューは海外のAmazonページから引っ張ってこれているはずなのでそこまで頑張らなくてもいいのですがやはり日本人のレビューがあった方が売れやすいのでレビュー依頼メールは送るようにしましょう。
需要予測
商品が売れたら丼勘定で済ませてしまう人が多いのですが売れた商品とリサーチ時の想定と違ってなかなか売れなかった商品を分析して今後に活かすことが重要です。
特に独占販売の場合は最初の仕入数は類似商品から推定することしかできないので大きくぶれます。二度目の仕入れの際は一度目の仕入れデータがあるためそこkら計算した予想販売数を元に仕入れ量を決めていきましょう。
ヨーロッパ輸入転売の方法まとめ
いかがだったでしょうか。猛者で溢れ初心者の参入が難しくなった中国輸入OEM・D2Cビジネスと異なりヨーロッパ輸入は今からでもいくらでも取り組めるビジネスになっています。
この記事で紹介したのも個人的にヨーロッパ製の商品が好きでもっと広まって欲しいと思ったためです。中国製は中国製でいい所はありますが日常をおしゃれに彩りを与えてくれるのはヨーロッパの製品ならではです。
興味を持った方はぜひヨーロッパ輸入に挑戦してみてください。