私はInstagramでフォロワー3万人、Youtubeでは登録者数5万人弱でいわゆるマイクロインフルエンサーというやつです。
仕事として新規に作成した自社のアカウント、クライアントのフォロワー数も軒並み1万フォロワーを超えておりマイクロインフルエンサーのマーケティング戦略を得意としています。
この記事はすでにフォロワーが1万人以上いる人向けに書いているので一部の人にしか必要とされていない内容だと思いますがその条件が当てはまる方には相当役に立つ情報だと思います。
Instagramをメインで使っているのでInstagramを中心にマネタイズ方法を解説していますがTwitterでも同じことが言えます。というより現代のインフルエンサーは両方使っているはずなので最後にそれらの使い分けについてもまとめています。
すでに10万人以上フォロワーがいるような方は正直適当にやってもいくらでもマネタイズ出来るのでインフルエンサー活動に集中しましょう。
フォロワーが1~10万人のマイクロインフルエンサーの中にはマネタイズを意識していないと全然稼げていない人も数多くいます。
目的がみんなにちやほやされることだったらそこで終わりでもいいかもしれませんが生活の中心にInstagramがある方はやはりInstagramをビジネスとしても捉える必要があります。
ただしInstagramでは企業感やマネタイズ感を出すと嫌われます。多くの企業やインフルエンサーがここで失敗しています。
あくまで自分の中で意識した上で表には商売っ気を1%程度しか出さないようにするのが成功のポイントです。
目次
なぜSNSのマネタイズの方法を教えるのか
Instagramに限らずtwitterでもYoutubeでもやはり一定のフォロワーを獲得している方というのは何かしら社会に必要とされているスキルを持った方です。
それなのにマネタイズの方法を知らないでやりたくもないバイトで生計を立てているとしたらそれは日本全体で見ても非常にもったいないことだと考えています。
現状はフォロワーが10万人以上の人かマネタイズを知っているマイクロインフルエンサー(おそらく2割程度)のみが稼げています。
ちなみにこの場合の稼ぐというのは一般的なサラリーマンの収入月30万円以上を想定しています。
フォロワー5000人程度でも営業をかけて単発で1万5000円稼げた、とかそういう話は無限に転がっていますが安定しません。
私自身20代前半にバンド活動をしていてレーベルから声がかかっていましたがお金の問題と将来性を考えて一度断念しています。
今は8年ほどの経営者期間を経て再び音楽活動を再開できているのですが時代が違うので今ならそのような苦労(?)をしなくてもインフルエンサーの活動を主軸にして生きていくことができます。
モデル、絵師、歌い手、ダンサーなど何でもいいのですがなるべくお金に苦労せずその才能を伸ばして活躍欲しいと思っています。
私は経営者として成功し、今でこそ人よりお金も時間もありますがそれでも経営に相当な時間を割いてきました。
楽しかったので苦労という表現も違うと思いますが、今当時と同じ状況だったら経営者にならずインフルエンサーとしてマネタイズして生きていく道を選んでいたでしょう。
方法を知っているか知っていないかの違いもありますが単純に今の時代はチャンスに溢れています。
純粋に才能があるのにうまく表現出来ていない方を応援したいと思いよくあるnoteの有料記事などにはせず全部公開しているのでぜひフル活用してファンの方に価値を与える活動を続けてください。
Instagramのマネタイズの種類
- 企業案件(ノーマル)
- 企業案件(特殊)
- インフルエンサーマッチングサイト
- ライブ配信
- サブスクコミュニティ
- Instagramショッピング・baseなど物販
- note
1つずつ解説していきます。
企業案件(ノーマル)
マイクロインフルエンサーとして活動していると何もしなくても稀に企業案件の依頼が来ます。
専門性に特化したアカウントを運用していると特にその業界の会社から依頼が来やすいです。
例えばダイエット、英語教育、家電、カメラなどに関するアカウントです。
モデルの場合はホワイトニング、美容系の案件が来そうなイメージがあるかもしれませんがそれはファン層によります。
マーケティング能力が低い会社からは依頼が来るかもしれませんが10代のファン層が多いインフルエンサーに高いサービスを訴求しても反応が取れないため一般的には倦厭されます。
そのためInstagramやYoutubeで新規にアカウントを育てる場合もファン層・顧客層を意識する必要があるのですが1つ注意して欲しいのが自分が本当にやりたいことを忘れないことです。
例えばyoutubeでお金を稼ぎたいという目的で30~50代の男性ビジネスマン向けの動画コンテンツを投稿していって高単価の広告で稼ぐというのは理にかなっています。
しかし例えば10代のファッションリーダーを目指しつつ企業案件でも稼ぎたいというのは諦めてください。
たまたま企業案件が舞い込んでも10代、20代は企業案件に敏感です。ファン離れにも繋がります。
心配しないでも他のマネタイズ方法があるので大丈夫です。
企業案件(特殊)
相手企業から来る依頼ベースの企業案件は〇〇という商品を投稿の中で紹介して欲しい、というものがほとんどです。
そのまま紹介していてはファンが減ることに繋がるのでカウンターオファー(対案)を提示しましょう。
フォロワーのエンゲージメント率を高めた上で本当にフォロワーに役に立つと思ったものだけを紹介して着手金+成果報酬で企業側にも少ないリスクで提示できれば案件は増えやすくなります。
またただの1度きりの商品紹介ではなく実際に1ヶ月使ってみた上で紹介したり、使用感をレビューとして掲載してもらう条件で報酬を上げてもらうことも可能です。
こちらのやり方が通るなら直接紹介の案件は受けずにストーリーの中で着用・使用している動画を何本かアップするという形にしてもらう、などして宣伝感を薄めましょう。
企業側は宣伝してもらわないと効果が出ないと思っていることが多いですがそのための成果報酬です。こちらのやり方を通してもらう代わりに相手にリスクのない形を提示してあげることでファンを減らさずに企業案件をこなす方法はいくらでもあります。
アンバサダー契約の縮小版で月額数万円~で常に着用・使用している画像・動画をupする契約にするのもありです、私がアドバイスしているインフルエンサーの子達は実際そうやっています。
インフルエンサーの収益が安定しないのはストックフローになっていないことが多いことが一番の要因なのでなるべくこのような形で半年間や年間の契約をしていきましょう。
インフルエンサーマッチングサイト
インフルエンサーのマッチングサイトははっきり言って普通に使っていては稼げません。
そもそも黙ってても依頼が来るようなインスタグラマーにはマッチングサイトは必要なくマイクロインフルエンサーには月1回仕事が来るかどうかです。
企業側もInstagramの効果的な使い方が分かっていない所がほとんどなので商品紹介をしてもらっていくらという形でフォロワー数に見合った反応が取れずインフルエンサー側もフォロワーにマイナスイメージを与えるだけで両方損しているパターンをかなりの数見てきました。
この辺りはすでに紹介したようにフォロワーのエンゲージメント率を高めた上で本当にフォロワーに役に立つと思ったものだけを紹介して着手金+成果報酬で企業側にも少ないリスクで提示できれば案件は増えやすくなります。
ただしこのやり方はそもそもフォロワーを水増ししたり相互フォローなどだけで増やしているようなアカウントだと出来ません。
ライブ配信
現状インフルエンサーのマネタイズはたまに来る単発の企業案件かshowroomや17 liveの投げ銭に支えられていると言っていいでしょう。
ライブ配信市場は確かに伸びていて、視聴者もライバーの数も増えています。しかし、配信中に頻繁に投げ銭する富裕層的なユーザー数は横這いなので、収益が分散化されてきています。
Youtubeのスーパーチャットやツイキャスの投げ銭などもありますがメジャーな媒体ではすでに昔から配信しているニコ生主やYoutuberなどが参入してライブ配信で稼ぐのが難しいのでマイクロインフルエンサーが投げ銭で稼ぐならふわっち、Pococha、MixChannel、Live meなども選択肢に上がると思います。
サブスクコミュニティ
ニコニコの有料会員やYoutubeのチャンネルメンバーシップなどがこれに当たります。
はっきり言ってマイクロインフルエンサー向けではありません。
単純にフォロワー数で考えれば分かると思いますが仮にフォロワーが3万人いたとしてその中で有料会員になってくれる人は1%程度です。(濃いファンが出来ている場合は10%程度まで上がる)
一般的にサブスクコミュニティの料金は500円程度なので
3万円×1%×500=15万円/月
なので悪くないとは思いますがサブスクなので当然それ用の配信動画などは用意する必要があります。
この位の規模であれば新規のファンを増やすためにコミュニティ限定配信ではなく一般視聴ができるようにした方がいいです。
この場合もフォロワーが10万人以上いる場合は十分に成立。
結局フォロワー10万人以上集めればいいのでは?と思うかもしれませんがフォロワー10万人以上のインスタグラマーの割合は上位2%です。
芸能人・スポーツ選手の方なども含まれているので一般人→インフルエンサーのルートだと1%を切っているはずです。
しかしビジネスの売上はインプレッション数×反応率×顧客単価で決まります。
多くの人にリーチできないとしても専門性を高めて反応率を上げたり顧客単価をあげることで先ほどの問題を解決することができます。
例えば私はフォロワー3万人程度で投稿を行うと多い時で5000いいね、少ない時で2000いいね、平均ではだいたい3000いいねが付きます。
これは反応率でいうと3000/3万×100=10%です。
平均よりかなり高い方だと思います。
特定のアカウントをフォローする理由として
- 面白い
- 役に立つ
- ファン
の3つの要因がメインの要因となっていてファンを集めている場合はエンゲージメント率が高くなりますが面白ネタやあるあるネタなどでフォロワーを獲得した場合はエンゲージメント率は下がります。
これはいいねのエンゲージメント率になるので有料コミュニティのエンゲージメント率となると確実にもっと下がりますがインフルエンサーの人達のアカウント運用を手伝っている経験上ファンを集めている場合は1%よりは高くなるケースが多いです。(私はコミュニティはやっていないので約10人分のマイクロインフルエンサーのインサイトを見た結果です)
また顧客単価も500円/月で計算していますがジャンルによっては3000/円で成立する場合もありますしビジネス系であれば10000円/月でも成立することもあります。
マネタイズの1つの選択肢として十分機能します。
Instagramショッピング・baseなどの物販
Instagram上で直接稼ぐならInstagramショッピングを使うという手法があります。
しかしショッピング投稿を頻繁に投稿しすぎたり、製品タグを付けすぎるとセールス色が強くなってしまい、ユーザーからのエンゲージメントが下がってしまいます。
また一般的なインフルエンサーが作成することが出来るのはTシャツ、タオル、ステッカー、iPhoneケースなどが限界です。
私みたいに経営者になれば本格的なアパレル商品やコスメの作成なども出来るようになりますがその道はおすすめしません。
この記事を読んでいる人は経営者になりたいのではなくインフルエンサーとして活躍してその上でお金を稼げたらいいな、という方がほとんどだと思います。
経営者になって頑張れば確かにお金は稼げますが安定するまで最低でも3年程度は忙しいです。
そのため自分で開発しようとするのではなく多少利益を渡すことになってもどこかの企業とコラボして商品開発は企業、プロデユース・宣伝を自分という形にしないと本来やりたかった活動を見失ってしまいます。
ミュージシャンあるあるなのですがCDよりTシャツなどのライブ物販の方が正直稼げます。
ミュージシャンをやめてTシャツ屋になった先輩もいてその人は楽しそうなのでいいのですがもし自分の音楽を人に聞いて欲しいという思いがありでも活動にはお金も必要と思っている方は商品づくりはプロに任せましょう。
ミュージシャンだったら曲を作って、俳優だったら演技をして、イラストレーターだったら絵を描いてなんぼの世界です。
のめり込みすぎて本質を見失わないようにしましょう。
InstagramショッピングではなくbaseやAmazon、楽天などにInstagramのプロフィール欄にURLを貼ったりストーリー投稿にURLを貼り流すことも出来ますがこちらも同様です。
確かにEC業界はきちんと取り組めば稼げるようになりますがあくまでコラボで留めておくことをおすすめします。
イラストレーターの方であればその技術が直接商品開発に繋がるので例外です。イラストを1枚5000円程度で売るよりそのイラストをマグカップやエコバッグに印刷して売った方が売上が伸びますし喜んでくれるファンの方も増えます。
在庫を持たないで予約販売にして自分がデザインしたイラストを載せたグッズ販売をすればキャッシュフローなども気にしなくていいのでビジネスの勉強に余計なリソースを取られなくて済みます。
やはり主軸としている活動にいい影響があるかどうかで判断することが大切です。
note
ノウハウ系の投稿をしているインフルエンサー限定になりますがnoteのような有料コンテンツを売ってマネタイズするという方法があります。
確かに単発で数十万円程度なら比較的簡単に稼ぐことが出来ますがインフルエンサー活動で重要なのはストックフローです。
noteだけで稼ごうと思うと
情報を売って稼ぐ→新たな情報を仕入れてnoteにまとめる→情報を売って稼ぐ
という行為はひと昔前の情報商材屋と同じになってしまいます。
note自体は悪くありません。入り口として自分という存在を知ってもらう上で役に立つので1000円程度の安い記事を売ってSNS・Youtubeへの誘導をしその先のサブスク、投げ銭・物販でマネタイズするといったやり方はありですがnoteだけで稼ごうと思うといい印象がつかないのでビジネス系のインフルエンサーを除くと活動にマイナスの影響を与えてしまうので気をつけましょう。
Instagramのマネタイズ方法まとめ
ここまでの話をまとめると
- Instagramを主軸に活動し、企業案件は宣伝っぽさを出さなくてもいい案件なら受けてよし。
- 最終的に安定するマネタイズモデルはサブスクやライブ配信、物販だけど本来の活動から逸れないように注意。
- その他noteなど単発収入はあくまでおまけでそこで稼ごうと思うと悪いイメージがついてファンを失う。
フォロワー数が増えれば規模の大きい企業案件などを受けたり広告収入だけでも収益額が多くなるのでInstagramのマイクロインフルエンサーにおすすめの活動方法は以下の通りです。
- ややマイナーなライブ配信メディアやTiktok、ツイキャスなどのメディアでファンを増やす活動を行い、InstagramやTwitterに誘導。
- Youtubeコンテンツを増やしライブ配信メディアやTwitterからアクセスを流す。(Instagramは投稿別のURLは載せられないためファン全体に行動を促すなら必然的にTwitterになります。Instagramはブランディング活用の側面が強いです)
- ニコ動やYoutubeのサブスク課金(絵描きならpixivのファンボックスなどでもok)
- 半年に1回か1年に1回のファンミーティングなどで物販商品を売る。
- 企業案件はファンを失わない形なら適宜受けてもよし、受けなくてもマネタイズは十分可能
Youtubeコンテンツは普段インフルエンサーとして行なっている活動を動画として記録したものの延長で大丈夫です。
もちろんYoutube向けのコンテンツを意識した方がいいのでYoutube向けのコンテンツを作ってその15秒尺のものをTiktokに載せTiktokから誘導という形でもいいですし、反対に15秒尺の動画のまとめ動画として3分程度につなぎ合わせたものをYoutubeにアップロードしても大丈夫です。
ベストはそれぞれの媒体向けの動画を用意することですが、それぞれの媒体向けの動画を用意することが多くて時間が足らなくなると思います。
またライブ配信したものをYoutubeに流してもYoutube SEOには引っかからないのでその場合はアクセスを稼ぐことは難しいです。少し難しい話になりますが今現在ある程度のフォロワー数を獲得できているマイクロインフルエンサーでそこからさらにフォロワーを増やしたいならキーワード検索や関連動画に引っかかる動画作りというものを常に意識する必要があります。
これに関してもすでに10万人以上フォロワーがいるような人であれば意識しなくてもYoutube急上昇を取れたりSEOよりもバズりの方が大切になってくるのであくまでマイクロインフルエンサーの為のマネタイズです。
逆にマイクロインフルエンサーの段階でバズリを狙うと十中八九失敗します。有名なInstagramer、Youtuberも多くは下積み時代があるのでまずは検索で引っかかるようにして徐々に登録者数を増やすことを意識しましょう。
フォロワー1万人程度でもマネタイズを意識すれば生活できるということを伝えたかったので参考になれば幸いです。
もちろんマネタイズは本質的な部分ではないのでフォロワーを10万人以上に増やしていくための活動も重要で私もとりあえず次の目標としてそこを目指しています。
この記事を読んだマイクロインフルエンサーの方が今後飛躍的に活躍されることを期待しています。最後まで読んでいただきありがとうございます。