この記事ではeBay輸出に取り組む上で初心者が躓きやすい代表事例をまとめました。
目次
1.アカウントの凍結
eBayは既存の無在庫セラーは優遇していますが新規の無在庫セラーは排除する姿勢を見せています。これは昔から同じで一度安定するとむしろその参入障壁に守ってもらうことが出来ますが知識が乏しいまま取り組むと簡単にサスペンドを食らい復活できなくなります。
アカウントの凍結の理由は主に7つです。
- 大量出品
- 出荷キャンセル
- 空出荷
- 知的財産所有権への抵触
- 重複出品
- 人の画像を勝手に使う
- 評価稼ぎ
大量出品
eBayでは大量出品をするとサスペンドを受けやすくなります。
私はエイジングと呼んでいますがeBayの新規出品を行なう際には必ず購入で評価を10程度貯めてから出品しています。これは基本中の基本なのですが何も知らずにいきなり無在庫出品をしてアカウントが凍結しないようにしましょう。
たまにツールを使って出品を行うとサスペンドを受けやすくなる、という情報を見かけることがありますがそれは半分正解で半分間違っています。それはツールを使うことで効率よく出品しやすくなりアカウントを作って間もないうちにいきなり大量出品をすることで凍結しているだけです。
私は新規アカウントでもエイジングして最初からツールを使って出品していますがそれを理由に凍結などしたことがないです。
出荷キャンセル
上記の大量出品との組み合わせで起きやすい出荷キャンセルもアカウントサスペンドに繋がります。
空出荷
設定したリードタイムでの発送が間に合わない場合にシステム上とりあえず出荷したことにすることを空出荷と言いますが追跡番号でバレるのでやめましょう。
知的財産所有権への抵触
VeROと呼ばれるeBayの知的財産保護プログラムに登録されているブランドを扱うとサスペンドを受けます。
VeRO登録ブランド一覧は公式ページから確認可能です。ヨーロッパだけ禁止など地域限定のものがあったり新品だけでなく中古もダメなブランドも存在します。
eBayだとカメラの輸出が人気ですがTAMRON・OLYMPUS・FUJIFILMなどは中古も禁止なので気をつけましょう。
重複出品
同じ商品を重複して出品するとサスペンドを食らいます。
コンディションが異なる中古品を出品してもアウトですので気をつけましょう。
人の画像を勝手に使う
無在庫販売とは切っても切れない部分があるので難しいのですが使う場合は画像は加工して分からないようにしたり個人が撮ったものではなくメーカーの画像を混ぜるなどの対策が必要です。少なくともライバルセラーの画像をそのまま真似するのは通報されるリスクが高いです。この辺りはグレーゾーンなので建前上は自分で撮った画像だけ使いましょう、とだけ言っておきます。
評価稼ぎ
複数アカウントを用意して自分で商品を購入し評価を付ける行為を繰り返すなどの不正な評価稼ぎをするとサスペンドリスクが高まります。
また$0.01でBuy it Nowのフリーシッピングの設定の場合も不正操作とみなされる可能性は非常に高いです。
2.出荷商品が真似されて売れない
これはメルマガの中で解説していますがタイトルや商品ページ、価格設定などで差別化出来ていないのがいけません。
単純にすでに売れているセラーを真似して勝てる訳がありません。見込み顧客があなたから商品を買いたくなる理由を考えましょう。
3.商品破損の報告が届いた
この場合は配送方法にもよりますがすぐには返金はせず冷静に対処しましょう。
郵便局で送った場合はダメージレポートと呼ばれるレポートを購入者側に提出してもらい郵便局側から補償を受けることでBuyerに返金を行います。ラグがあるので私は郵便局からの補填を待たずして返金することが多いですが待ってからの方が確実ではあります。
Fedexで送った場合はFedexのクレームフォームと呼ばれる書類に必要事項を記入しFedexのカスタマーサポートから連絡しサポートを受けます。
ちなみに郵便局だから破損しやすい、Fedexだから破損しづらいというのはありません。
4.高額商品がキャンセルされる
返品は一定確率(3~5%)で起こるので仕方ありません。重要なのはそのリスクを織り込むことです。
そのためリミットの問題を抜きにしても初心者がいきなり高額商品を扱って返品させると資金繰り的に詰むので絶対にやめましょう。
すでに売上が高い状態であれば数十万円の商品がキャンセルされても20~30品に1品は確率的に返品あるよね、ということで気にしなくなります。
なお購入して何も問題ないのに難癖を付ける詐欺バイヤーも僅かですが存在するので責任の所在が明らかになるように高額商品の販売の時は梱包の動画を撮るなどでいざという時に証拠を提出できるようにしておいた方がいいです。
5.発送先を間違う
代行会社に任せず自分でやっていると年に数回はやってしまうミスがこれです。誤って送った送り先に頼んで返品してもらえたらラッキーですが返品してもらえないこともあります。
こればかりは二重チェック、三重チェックなどでミスを減らす対策をしていくほかありません。
正規の発送先にももちろん連絡が必要です。
6.発送費用で赤字になる
無在庫販売で送料をAmazonに記載のサイズなどで計算したものを採用していると実際のサイズと異なり送料で赤字になることがあります。
これは無在庫販売の宿命なので絶対に避けたい場合はメーカー公式ページでサイズを確認する必要があります。
7.全部自分で何とかしようとする
これはeBay輸出に限ったことではありませんがスキルがある人ほど人程なまじ出来てしまうのでリサーチも分析も、在庫管理も発送も自分でやろうとしてしまいます。
確かに自分の時給を無視すれば自分で全部やるのが一番利益が残ります。
しかしebay輸出に取り組んでいるのがお金を増やすことが目的なのであれば最終的には労働者ポジションではなく投資家ポジションにつく必要があります。
私は物販以外にも色々事業をやっているのでよく1人の人生と思えない、時間配分どうなっているの、などと聞かれますが仕組み化して人に振っているだけです。
唯一本を読んだりコンサルを受けたりの勉強の部分は自分でやっていますがその知識もすぐに社員や雇用している社長に共有して自分ではお金を払っているだけです。
最近は自分でコンサルを受けないで最初からお金を出して社員に受けてもらうことも増えました。経営者は突き詰めると暇になっていきます。もちろんその暇になった時間で新しいことにチャレンジするので結局暇にはならないのですがビジネスの本質はそこではありません。
AmazonやeBayのUIはこまめに変わるので久しぶりに自分で見ると色々進化してるな、と感じることもあります。以前はマニア的にプレイヤーとしてそのような変化も追えるようにしていたのですがこれだけ時代の流れが早い中そのような本質的でない部分に力を入れても仕方がないと悟ったので今はむしろ社員に色々聞くことのほうが多くプレイヤーとしてのスキルは落ちていると感じます。
しかしそれと反比例するように投資家、経営者としての収益は伸びています。やはり求められる能力が異なります。お金を稼ぎたいのであれば同じようにまずはプレイヤーとして成功してその資金で投資していくのがおすすめです。
金銭的に余裕があり投資的に人を雇ってeBay輸出に取り組みたい方も必ず一回は自分で一通り経験してから振るようにしましょう。
eBay輸出無在庫販売の失敗事例7選まとめ
失敗事例の中で何よりも注意すべきなのはやはりサスペンド関係です。
eBay輸出に取り組む人はビジネス初心者が多いため凍結になる事例が多いですが今回記事で紹介した内容をはじめとしたサスペンドリスクが高まるポイントを抑えておけば何も問題ありません。
文頭にも書きましたがむしろきちんと取り組めている人にとっては自分を守る盾になってくれるのでプラスに捉えましょう。
最初は購入からeBayの評価を貯めていきましょう。そこから評価を貯めるための商品を扱い評価が100程度貯まっているとそこからの販売がかなり安定します。