物販×クラウドファンディングの方法

クラウドファンディング

この記事では卸・メーカー仕入れや中国輸入OEMと密接な関係のあるクラウドファンディングについてまとめました。

まずはじめに融資をどんどん受けることができている人と他のビジネスなどで利益を出して物販に投資することができている人はその限りではありませんが今後クラウドファンディングを活用できない人は生き残れなくなっていくと思います。

そのためこの機会にしっかりとやり方を学びましょう。

なぜクラウドファンディングを始めたか

私は年1でコンサルを募集しているのですが応募していただく方の中には自己資金が少なめの方も多くコンサル費用以外に用意できるのは100万円以下という方も結構いらっしゃいます。その場合は成功させるのが難しくなるので断ることにしています。

よく10万円や30万円でも物販は出来るといいますがその程度の資本金だけだと本当に小遣い程度にしか稼ぐことができません。

融資を受けるには売上が必要なものの売上を上げるには融資が必要という堂々巡りに陥るわけですが今回勝算があったため自己資金が少なめの方でも時間がある方は採用しました。

なぜなら自ら手がけたクラウドファンディングの成功例を20件以上持っているためです。

件数はそれほど多い訳ではありませんが最低でも300万円の出資金を受けています。クラウドファンディングに挑戦したことがある人であれば分かると思いますがそこそこの規模です。多いと出資額は1000万円を超えます。

1億円を超えるような大型案件は経験したことがありませんが再現性が大切なのでここでは再現性高めでクラウドファンディングで300万円以上集める方法を紹介します。

クラウドファンディングの手数料を引かれても利益率は5割近くなるような商品を出すので売上300万円に対して150万円は利益です。

もちろん単月売上300万円を達成しても融資が下りるとは限りません。

半年くらいは実績が必要です。

しかしクラウドファンディングで箔をつけた商品はAmazonなど捌いたり卸で販売がしやすいため売上が単月で終わることは少ないですし年に3商品くらいはクラウドファンディングにかけていきましょう、ということでハイペースで進めてきたので再現性には自信がありました。

そこで今のコンサルの参加者にも取り組んでもらっていますが4名中3名は過去の例同様出資金300万円を達成して残りの1名も奮闘中です。

自己資金が少ない状態から輸出入ビジネスを始める方がほとんどだと思うので役に立てばと思いクラウドファンディング初心者の方が失敗しがちなそのポイントをまとめることにしました。

クラウドファンディングの仕組み

クラウドファンディングの仕組み

クラウドファンディングとはインターネットを介して不特定多数の人からお金を集める仕組みのことです。

物販以外にも飲食店の開業資金を集めたり、映画を撮る資金を集めたりする目的で活用されます。

有名な「カメラを止めるな」という映画もクラウドファンディングで資金を集めることにより実現しています。

クラウドファンディングでの資金の受け取り方

クラウドファンディングでの資金の受け取り方は2種類あります。

  1. All or Nothing方式
  2. All-In方式

の2つです。

All or Nothing方式では設定した期間内に目標金額が集まらなければ資金を受け取ることができません。

十分な資金が集まらないと実行できないプロジェクトに適しています。

それに対してAll-In方式は集まった分だけ資金を受け取ることができます。

100万円の募集に対して70万円しか集まらなかった場合でも資金を受け取ることができます。

ミニマムコストの低い物販に活用する場合はこちらの方がおすすめですが初心者の方はリスクの低いAll or Nothing方式をおすすめします。

クラウドファンディングを行う場所はどこがいい?

クラウドファンディングの最大手はマザーズに上場しているMakuakeです。

他にもGreen Funding、Campfire辺りが有名です。

手数料は記事執筆時点ではMakuakeが20%、Green Fundingが20%、Campfireが17%です。

しかし手数料はあまり重要ではありません。

手数料を考慮して値段設定をすればいいだけなので重要なのはお客さんが集まるかどうかです。

そのため第一の選択肢はやはりユーザー数が多いMakuakeになります。

※Makuakeは上場前くらいから審査が厳格化されるようになりました。

具体的には今までPSEマークの取得などは資金集めの期間終了後実際に商品を送る段階で良かったのですがプロジェクトの審査時に求められるようになりそうです。

実際Makuakeに限らないことですが過去の事例でも資金集めには成功したものの食品衛生法の審査を通過せず融資してくれた人に商品を届けることの出来ない会社などやPSEマークを取得せずに届ける会社などがいて炎上することがありました。

本来のクラウドファンディングはアイデアや夢に投資してもらって資金調達を行うことが目的なので輸入に関する法律に詳しくない方が多くこのような自体になったのだと思いますが上場企業はコンプライアンスの遵守が厳しく求められるためMakuakeでは審査が厳しくなるのは間違い無いです。

他にもReadyfor、kibidango、MotionGallery、WonderFLY、First Flight、A-portなどのクラウドファンディングサイトがあるので初心者の方は他のサイトを使いましょう。

PSEの取得や食品衛生法の検査の突破方法などはこのブログを読んでいる方であれば特に問題なくクリアできると思うのでその場合はやはり集客力があるMakuakeは使いたい所ですね。

物販向けだとCerevo DashやSpotlightという特化型のクラウドファンディングサイトもあります。

クラウドファンディングの流れ

全体の流れは

  1. 事業計画を立てる
  2. 審査を受ける
  3. プロジェクトページを作成する
  4. プロジェクトの開始
  5. 集客
  6. プロジェクト終了時に資金を受け取る

という流れになります。

ちなみに物販の場合はクラウドファンディング期間中は1つのクラウドファンディングサイトでしか販売しないことがルールとして求められます。

これは運営側の立場になれば当たり前のことですね。

場所を提供して人件費を割いて宣伝してくれている訳なのでこっそり別サイトでクラウドファンディングサイトに掲載した価格よりお得な価格で販売を行うようなことをしてしまえば運営側は損をしてしまいます。

プロジェクトページの作成について

クラウドファンディングでは縦長のLPを制作することが出来るので基本的には一般的なLPの作り方と同じになります。

プロジェクトに対する熱意、なぜ資金が必要なのか、目標をLP上で表現した上でユーザメリットとして他の商品ページと差別化を図るためにも

  1. 物語(ストーリー性)のある商品
  2. ブランド(のれん、地域、職人、生産者等)
  3. こだわり(機能、つくり、素材、希少性等)

について書くようにしましょう。

構成としては私は仕事柄今まで100本以上LPを作ったことがありますが王道の構成として以下のような形にしています。順番は前後させることもありますが大体この形です。

  1. 潜在欲求の開示
  2. 解決策(メリット)
  3. メリットの根拠となる証拠
  4. ストーリー
  5. 第三者の推薦、受賞歴などの提示
  6. お客様の声
  7. クロージング

これを押さえておけば最低75点のLPは作れます。

それ以上はセンスや経験が必要ですが最低でも75点のLPを作ることが出来ればクラウドファンディングの成功率はぐっと高まります。

期間について

掲載期間は長くても2ヶ月で私は1ヶ月を推奨しています。

長ければ長いほど資金を集められそうな気もしますが長すぎても間延びしてしまいます。

独自に広告をかけるなどして集客しない場合は開始直後と終了間際に支援が集まるので長くしても間の期間はほぼ支援を受けることができずあまり意味がないのです。

また終了日は土日・祝祭日を避けた方が駆け込みでの支援を得やすい傾向にあります。

物販×クラウドファンディングの事例

クラウドファンディングの事例を紹介します。

全て画像にリンクを貼っているので気になった方はリンク先を直接ご覧になってください。

ガジェット機器

クラウドファンディング事例1

こちらはクラウドファンディングでよく見る充電器の事例です。

もちろん既存の商品と同じではこれだけの資金は集まらず、この商品の場合はサイズで勝負しています。

このように一点でいいので既製品では解決できない悩みを解決できる商品はクラウドファンディングで資金を集めやすいです。

この場合は市販の充電器は大きくて持ち運びでかさばるので小さい充電器があればいいなという悩みですね。

アパレル商品

クラウドファンディング事例2

このようなアパレル系商品もクラウドファンディングでは定番です。

こちらの商品は色々メリットが書かれていますが素材がスエードなのに防水・防汚機能があるというのが一番の強みでしょう。

スエードは元々軽く柔らかいのでキャッチコピーでは軽量・屈曲性抜群という所より防水・防汚機能をアピールするべきだったと思いますがクラウドファンディングのような縦長のLPはファーストビューを突破すればわりとページを隅々まで読んでもらいやすいのでキャッチコピーで伝えなくても商品の魅力を伝えやすいというメリットがあります。

調理器具

クラウドファンディング事例3

調理器具もクラウドファンディングでは定番です。

こちらは「鉄製なのに軽い」というのがポイントですね。

似たような商品が増えていますが商品自体のデザインとLPの作りがいいので表面的には真似してもこの商品のようには売れないでしょう。

他にも無限にあるので事例に関しては実際にクラウドファンディングサイトを見ていただいた方がいいと思います。

いい商品を作るには成功例を参考にすることが大切なので実際に購入体験を通してどのような商品を販売すればいいか考えましょう。

クラウドファンディングの注意点

  1. 集客の導線が必要
  2. 機能やサービスの強みは必須
  3. 輸入規制がある商品の検査や商標取得が事前に必要

集客の導線が必要

LPのクオリティなども確かに重要なのですがクラウドファンディング内で何か面白い商品はないかな、と投資先を探している方は稀です。

特に日本の場合そのような人種は非常に少ないとあるクラウドファンディングサービス会社の社長にお会いした時に聞きました。

そうなると集客の導線は自分で用意する必要があり広告なりSEOなりSNSなりで外部サイトからアクセスを引っ張ってくる必要があるわけです。

SEOとSNS運用は自力でやれば費用はほぼかかりませんが広告は資本金が少ない場合は
投資費用に対してリターンがどのくらいかわからないうちはかけるべきでないのでSEOかSNS運用を行う必要があり結局クラウドファンディングを行うまで半年近い時間がかかります。

そのため既存の集客経路がない場合はプレスリリース、広告、インフルエンサーの活用を行う必要がありますがその場合は事前にほとんどコストがかからないというクラウドファンディングの強みを消してしまうことになります。

新規性が高い商材の場合はまだ育っていないTwitterアカウントなどでも反応が取れやすくTwitterアカウントを運用して関連ツイートをしてくれたユーザーのツイートにいいねをしたりリツイートを行う、などしてインプレッション数を増やすことは出来ます。

結局LPも大事ですがそれと同じくらい商材自体も大切です。

機能やサービスの強みは必須

支援者がいて初めて成り立つので今まであったような当たり前の商品であれば誰も興味を持ってくれません。

とは言ってもいいアイデアはなかなか浮かばないものです。

そこでそうすればいいかというと既存の出資額の多い商品を参考にするようにしましょう。

似通った商品も数多く出ていることに気づくはずです。既存の商品と比べて強みがない場合は先ほども記載したように集客が難しくなります。

実際0から1を作ることは非常に難しいですがクラウドファンディングで流行っている商品は既製品に何か一つの機能を足したもの、というケースがほとんどです。

輸入規制がある商品の検査や商標取得が事前に必要

事例で紹介した充電器であればUSB給電なので電気用品安全法に基づくPSEマークの取得は不要ですがコンセントがある商品を輸入して販売するのであれば検査が必要です。また事例にあったフライパンのような調理器具は食品衛生法の検査を通す必要があります。

正確に言うと例えばテフロン加工のフライパンは書類だけで通過できて審査が不要なのですがその辺りは物によって変わってくるので法律を学びましょう。

また商標の取得をしておかないと販売自体できないクラウドファンディングサービスもりますしそうでなくても商標を取っていない商品は後から同一名の商標を取られた場合でも販売できなくなってしまうので必ず商標は取得するようにしましょう。

物販×クラウドファンディングの方法まとめ

以前は資金が多いか融資を取ることの出来る属性の人しか大きく成功しづらい物販ビジネスでしたがクラウドファンディングの台頭によ低リスクでレバレッジを利かせて資金を動かすことができるので周りでも学生や主婦の成功者もちらほら増えています。

もちろん何も考えずただクラウドファンディングに商品を出して資金を集めることのできる甘い話ではありませんが努力次第で資金が少ない状態からでも資金を増やすことができるようになっているので資金繰りに困っている方はぜひ一度クラウドファンディングに挑戦してみてください。

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