物販は投資として本当に最適な手法なのか

投資

物販は投資として最もおすすめであるという意見がネット上で散見されます。

しかしそれは物販での成功体験しか知らない人によるものであることがほとんどです。

大前提として私は物販・不動産・株式投資全ての経験があります。

投資と聞いてより一般的なのは株式投資や不動産投資でありそれらを差し置いて本当に物販が最適な投資手法であるかどうかについて検討しました。

20代までなら自己投資が最適な投資手法

20代のうちは一般的に給与が少なく物販や株、不動産を投資対象にしても基本的には十分なリターンを得ることができません。

色々な成功者に会って話しても20代のうちは貯金なんてしていなかったという方ばかりで私自身もそうでした。

学生なら海外留学でもベンチャーへのインターンでもどんどんチャレンジしましょう、お金なんて後からいくらでも稼げます。

特に若いうちは現在いる地点を単なる通過点だと思いがちです。私もそうでした。

しかしその時にしか出来ないことというのが必ずあります。未来に想いを馳せるのも大切ですが今を全力で生きましょう。

個人的には30代でもまだどんどん自己投資に使って行っていいと思いますが並行して金融資産への投資を少しずつでも始めていくべきだと考えています。

反対に例えば60代になって留学などの自己投資を行う経済的メリットは減ります。

個人的には年を取ったら趣味で大学に入り直して好きなこと勉強したいですけどね、経済的観点からは自己投資はなるべく若いうちにするべきなのは誰しもが同意しうる所だと思います。

物販投資の最大のメリット

物販投資の最大のメリットは比較的少ない資金から始めることが出来る点です。

本格的にやるのであれば初期費用が200万円ほどは必要になりますが100万円程度でも始めること自体は可能です。このくらいであればアルバイトでも十分貯めることが出来ると思います。

物販のジャンルにもよりますがどのジャンルでも諸経費を引いて月利ベースで10%は稼げます。

キャッシュフローを考慮すると融資を取っていかないと単純に複利で回すことは難しいですがきちんと取り組めば年で100%増くらいは余裕で出来ます。

この後に話す不動産投資と一緒で融資を受けやすいのも強みです。

難点としては人を雇わないと意外と手間がかかります。

ただ今の時代はアウトシーシングサイトなどを活用してフリーランスの協力者を見つけやすいのでそこまで問題にはなりませんが不動産投資や株式投資よりははるかに手間がかかると思ってください。

ここで問題になるのが自分だけ稼げればいいのか?という問題点です。

外注さんや社員を安い給料で雇い仕組みを作り会社の利益を上げる、ある種合理的に見えるかもしれませんがそれを徹底すると従業員がいなくなってしまい仕組み自体が崩壊する恐れがあります。そのような会社を数多く見てきました。

あるいは反対方向に極端に進むと従業員に幸せになって欲しい、もっと稼いで欲しいと思い色々と頭を悩ませ画策することになります。

そのため一握りののセラーを除いて実は時間的に自由になるというのは難しいです。

そのため属人性のない一定の収益を上げる仕組み化ができたら事業売却を行う方も増えています。

実際月利100万円のAmazon、楽天アカウントというのは1年位で作ることができ2~3000万円で売ることが可能です。

しかしここから税金も引かれるので私はあまり美味しいとは思いません。他にやりたいビジネスがあったり、商材の旬を見定めていて高く売れるうちに売りたいという場合は話は別ですが基本的に物販は事業売却せずに続けた方がいいです。

また初期費用がほとんどかからない無在庫販売という手法もありますが手間は増えるので資金があるのであれば在庫を持った手法の方がおすすめです。

無在庫販売は基本的には学生や主婦の方向けの手法になります。

利益3000万円くらいまでは物販で稼ぎやすいですが法人設立をしてもおよそ2000万円以上を役員報酬として取ると法人+個人で考えた場合残るお金が少なくなるので個人の資産を増やすためにのちほど紹介する株式投資の手法と組み合わせるのがおすすめです。

不動産投資の最大のメリット

不動産投資の最大のメリットは融資によるレバレッジを利かせることが出来ることです。

スルガ銀行の不正融資問題の件以降不動産投資に対するローンは下りづらくなっていますがそれでも融資を取ることが出来る属性の人にとっては不動産投資は魅力的な投資対象であると思います。

ただし個人的には自己資本比率5割を超える融資を受けて投資に回すのはおすすめ出来ません。

ということでデメリットは初期費用が高いことです。

また管理が意外と手間になるものの管理会社にすべて任せていては利回りが低くなりますしそもそもいい管理会社というものがあまり多くありません。

新興国の海外不動産であれば1000万円程度から投資できるものも多いので自己資本でも回しやすいですがリスクは高くなります。

ただしリスク自体は別に悪いものではありません。

変動幅が大きいものほど稼げるチャンスが眠っているので大切なのはリスクのコントロールです。

株式投資の最大のメリット

株式投資の最大のメリットは税率の低さです。

他の投資手法のほとんどが所得をまとめたものに課税される総合課税であるのに対し株式投資は申告分離課税で最大で20%程度しか税金がかかりません。

給与取得では控除があるとはいえ個人で所得税+住民税で最大55%も税金がかかることと比べると大きな違いです。

また色々ある投資手法の中で投資にかける時間的コストが最も少なくて済みます。

もちろん勉強はしなくてはならないのでイコール簡単という話にはなりません。

昔は投資信託の手数料が5%以上で高かったためおすすめ出来ませんでしたが今は海外ETFを中心としてインデックス投資の投資信託報酬も0.5%程度になっているので長期投資手法としておすすめです。

また投資信託でなく自分で購入する場合はより勉強が必要になってきますがその場合は短・中期的投資と長期投資で手法が変わってくるので自分のライフプランにあった投資手法を選びましょう。

私はお金は必要であるもののなるべくお金のことについて考えていたくないというタイプなので個人の所得のほとんどを投資信託・ETFで運用していましたが途中から株自体が面白くなり個別銘柄も5銘柄程度常に保有するようになっています。

物販ビジネスでは自分の会社では輸入がメインのためリスク分散のためにもETFは米国株の指数と連動しているものが中心となっていますが個別株に関してはテーマ株を扱っています。

これから始める方は積立NISAやIDeCo(確定拠出型年金)から始めるのがおすすめです。

FXやビットコインはどうなの?

FXやビットコインはゼロサムゲーム(正確には手数料が引かれる分マイナスサムゲーム)です。

得をしている人の影に損をしている人がいます。

機関投資家やプロのトレーダーと戦っていく力がある人であれば挑戦してもいいと思いますが基本的におすすめはしません。

なお素人でもボラティリティ(価格変動)の大きいFXやビットコインに手を出して短期的に利益を上げる人もいますがそのほとんどはじゃんけん大会で最後まで勝ち抜いた人と同じで再現性がないと言われています。

FXやビットコインで絶対勝てないという訳ではありません。周りにもFXや仮想通貨の専業のトレーダーの人がいますが彼らはめちゃくちゃ稼いでいますが世界経済について常に情報を仕入れ夜間でも市場が開いている時間はPCの前に張り付いてトレードしている人がほとんどで非常に努力をしています。

また投資としてではなく投機という括りになってしまうので投資対象としては外しています。

その他の投資

上記で挙げたもの以外にも金、美術品、太陽光発電への投資などがあります。

太陽光発電などは一時期非常に優遇されていた時期がありましたしこれからもアンテナを張っていれば明らかにお得な投資対象というものは出てくると思います。

しかし基本的には不動産であればREIT(不動産投資信託)に投資したり金であれば金鉱関連株に投資することで間接的に投資することも出来るので基本となる株式投資の手法を身に付けることが大切だと思います。

ちなみに日本人は投資に弱いと言われていますが投資に強いと言われているアメリカでも1970年代までは日本と同じ状況だったということはご存知でしょうか?

1970年代にアメリカで確定拠出年金制度(日本でいうiDeCo)が始まってから国民が投資に関心を持つようになったそうなので日本もこれから投資に興味を持つ人は増えそうですね。

まとめ

  1. 20代までは自己投資一択
  2. 30代から自己投資、お金を増やすための投資も
  3. 年3000万円くらいまでは物販がオススメ
  4. 個人の資産運用なら株がオススメ
  5. 融資をバンバン取れる属性の人には不動産投資もオススメ
  6. 個人的には法人で物販、個人で株式投資で資産運用するのがオススメ

貧すれば鈍するという言葉がありますが研究でもお金がないと脳が萎縮したり病気にかかりやすくなるという研究があります。

これは相関があるだけで因果関係ははっきりしていませんがやはりお金はしっかり稼いだ上で大切なのはお金じゃないと言いたい所です。

人によって必要なお金の額は異なりますし年齢によって最適な投資手法も異なってくるので世間の情報を鵜呑みにせずにライフプランについてこの機会に改めて考えてみてはいかがでしょうか。

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