米国に続いて日本でもAmazonインセンティブレビューが禁止されました。
インセンティブレビューとは報酬や利益を与えることで顧客に書いてもらうレビューのことです。
以前までは明確化されたルールがなかったため無料サンプルを配ったり割引クーポンを発行することでレビューを集めることが出来たのですがこれが出来なくなりました。
以前使えたAmazonレビュー依頼の方法はこちら
では一体販売者はこれからどのようにレビューを集めればいいのでしょうか?
Amazonのインセンティブレビューについて
以下はAmazonのインセンティブレビューに関する規約です。
- カスタマーレビューとの引き換えに、無料または割引商品、ギフト券、払い戻し、現金の支払い、その他報償を提供する。
- 購入者がカスタマーレビューを投稿したかどうかに応じて、以後の無料または割引商品やその他特典を提供する、または差し控える。
- レビュアーの会員継続条件がカスタマーレビューの投稿となっているレビューサービスを利用する。
- 購入者のカスタマーレビューに基づいて、出品者が購入者を評価できるレビューサービスを利用する。
- 購入者のAmazonで公開されているプロフィールが登録され、出品者が商品に関するカスタマーレビューを監視できるレビューサービスを利用する。
- 購入者のカスタマーレビューに対して見返りを与えることは、Amazonの方針に違反します。
昔Facebookでもいいねと引き換えにプレゼントをあげるような手法が横行して後にインセンティブレビューが禁止されました。
顧客にとって不利益となるものを防ぐのは母体を運営する側としては当然の行動です。
Amazonでも多くのユーザーがレビューを参考に買い物をするため購入者に対して正しい指標を提供するため今回のインセンティブレビューの禁止が発表されたわけです。
顧客側はすべてのレビューが自然についたものであるべきだと信じていますが販売側はなるべく自分の商品を売りたい、特に新規商品、新興ブランドの場合初売り出しでレビューがつくのを待っていたらなかなか売れないからやはりどうにかしてレビューを集めたいと思うのは当然だと思います。
経営者と雇用側が完全に相容れることがないように販売者と購入者も完全に相容れることはありません。
私は今回のAmazonのインセンティブレビューの禁止は当然だと思いますし一消費者としてもいいことだと思っています。
しかしその意見だけで終わっていたら凡百のブログと同じになってしまうのでインセンティブレビューの禁止に対する対応策を考えてみたいと思います。
インセンティブの抜け穴

物事について考えたければまず定義を見直す必要があります。
Amazonが定義するインセンティブは先ほどのレビューの規約にもあるようにレビューの対価としての無料の商品の提供、割引の提示、その他特典の提供です。
そうなるとAmazon側ではどうしても防ぎようが無いものがあります。
それは報酬の対価が無い場合です。
それには二つのケースが考えられます。
与えられる前に与える
レビューの対価として報酬があるのが禁止なので先に商品を提供する行為は実はインセンティブとは言いません。
つまりレビューをしてくれるなら商品を無料にしますよ、ではなく商品を無料でプレゼントします、よかったらレビュー書いてくださいね、はインセンティブに当たらないということです。
先に商品を与えたらレビューを書いてくれない人が続出するんじゃないの?
と思いがちですが人間には返報性の原理という強い心理効果が働きますしそもそも相手はある程度絞るので書いてくれない人が一定数いることを織り込んおけば成立します。
明確な対価と言えるものがない
これはどういうことかというと明確に禁止されているのは無料提供や割引の提示です。
では普段あの人にお世話になってるから役に立つんだったら商品を買ってレビューを付けてあげようと思う感情は人間として自然なものだと思います。
知り合いが本を出版して買ってあげたりするのもよくあることです。
こうなるとAmazon側では禁止できません。
明確な対価が無いからです。
例えば私が大変お世話になっている人がAmazonで新商品を出したとなればそれは値段にもよりますが自腹で買っていいレビューを書いてあげるでしょう。
もちろん商品自体がひどければ書きませんがそのようなことはまずありません。
相手からレビューを書いて欲しいと直接言われても書きますし見返りを要求することはありません。
結局そんなもの求めなくてもお互いの関係性で仕事やら何やらで良くしてくれることは分かっているからです。
Amazonレベルだと家族までなら関係性を見破って家族が出品している商品を購入してレビューを付けたらレビューを取り消しにすること位は行ってくるでしょう。
実際こちらのGIZMODEの記事で見つけましたが家族でなくても知人の商品に対するカスタマーレビューが削除されたというケースもあります。
それでもこれは特例でありほとんどの場合は成立します。
Amazonレビューのこれから
Web上など関係性が構築できていない人にレビュー依頼をするのは今後なくなっていくでしょう。
これは販売者側に取ってもいいことだと思います。
なぜならインセンティブレビューに大胆に予算を投じることができるのはお金を持っている企業だけだからです。
しかし後半で紹介したように対価として商品を提供しない方法や知り合いなどに対価なしで書いてもらう方法も存在します。
与えられたルールの上でもいくらでもやり様はあるということです。
今回の改定に対する考え方を踏まえた上で正攻法のAmazon評価依頼メールでレビューを増やす方法もぜひ試してください。