以前Amazon輸入代行業者・転送業者・配送業者の比較一覧のページでいくつかのアメリカの輸入代行業者・転送業者・配送業者の料金を比較したのですがこの際徹底検証してみたくなったのでネット上で名前を見たことがある業者全ての料金を比較してその上でおすすめを決めてみたいと思います。
今回比較のために使うのは実際に過去に輸入したものと同じケースを想定して10kg、50kg、300kgです。
ダンボールのサイズは50cm,50cm,50cmの160サイズを想定しています。
条件が変われば一番安いところが変わる可能性もあるのであくまで参考価格としてご覧になってください。
目次
アメリカの輸入代行業者・転送業者・発送業者の比較
USPS
日本でいう郵便局に当たるアメリカの配送業者です。
Priority Mail Express Internationalという日本でいうEMSの料金を載せています。
重量 | 10kg | 50kg | 300kg |
商品代金 | $1,200 | $7,000 | $54,000 |
個数 | 2個 | 120個 | 600個 |
送料 | $165 | $624 | $3,744 |
Fedex
アメリカ→日本のクーリエサービスとしては最もメジャーな配送業者です。
毎年料金は改訂されるのであくまで参考価格として見てください。
ここではFedEx International Economyの料金を用いています。
重量 | 10kg | 50kg | 300kg |
商品代金 | $1,200 | $7,000 | $54,000 |
個数 | 2個 | 120個 | 600個 |
送料 | $253 | $576 | $2879 |
UPS
アメリカに本社を構える配送業者です。
UPS Worldwide ExpeditedとUPS Worldwide Saverがありますがここでは安い方のUPS Worldwide Expeditedの価格を用いています。
重量 | 10kg | 50kg | 300kg |
商品代金 | $1,200 | $7,000 | $54,000 |
個数 | 2個 | 120個 | 600個 |
送料 | $538 | $894 | $8208 |
Fedex同様個別で契約を取ればもっと安くなります。というより割引なしだと高すぎですね。
UPSは発送する日が近いと料金が高くなったり日本人には馴染みのない料金体系です。料金を知りたい場合はシミュレーターを使って実際に見積もりをしてみてください。
MyUS
アメリカからの輸入ビジネスに取り組んでいる人で代行会社を使っている人の半数近くが使っていると思われる代行業者です。
MyUSはFedexやUPSなどいくつかの配送業者を使い分けて送っていますがここでは他の代行業者と比較のためFedex Economyの料金を掲載しています。
重量 | 10kg | 50kg | 300kg |
商品代金 | $1,200 | $7,000 | $54,000 |
個数 | 2個 | 120個 | 600個 |
送料 | $132 | $402 | $2,271 |
AmericanExpressのカードを持っていると30%引きになるのでMyUSを使う場合は必ず用意するようにしましょう。
VISA、JCBでも20%OFFになります。
Boxinus
アメリカで有名な物流サービスです。
低めの重量ではMYUSよりも安い優れたサービスです。
実際の配送業者としてはDHLとTNTを使っているようです。
重量 | 10kg | 50kg | 300kg |
商品代金 | $1,200 | $7,000 | $54,000 |
個数 | 2個 | 120個 | 600個 |
送料 | $120 | $231 | $3,988 |
PLANET EXPRESS
FedexとDHL、USPSを使い分けて送っているアメリカの転送会社です。
重量 | 10kg | 50kg | 300kg |
商品代金 | $1,200 | $7,000 | $54,000 |
個数 | 2個 | 120個 | 600個 |
送料 | $112 | $278 | – |
残念ながらシミュレーターで300kgの時を計算できませんでしたが一番安いということはなさそうです。
VIABOX
MYUSをライバルに掲げるアメリカの転送会社です。
日本ではあまり知られていませんがアメリカの友人に教えてもらいました。
料金は確かに安いですがサイトで料金シミュレーターを使ってみると10kg,50kg,300kg全てでMyUSの方が安いという結果に。
重量 | 10kg | 50kg | 300kg |
商品代金 | $1,200 | $7,000 | $54,000 |
個数 | 2個 | 120個 | 600個 |
送料 | $158 | $486 | $5,949 |
しかしUSPSなどよりは確実に安いです。
Green Liner
重量 | 10kg | 50kg | 300kg |
商品代金 | $1,200 | $7,000 | $54,000 |
個数 | 2個 | 120個 | 600個 |
送料 | $66 | $222 | $1,332 |
ロサンゼルスに拠点を構える物流で唯一と言っていいくらいCtoCの送料が安い業者です。
まとめて送る場合MyUSの方が安くなるケースもありますがまとめて送った際もgreen Linerの方が安いことがほとんどです。
アメリカからダイレクトに日本の顧客に商品を送りたい場合はここ一択となるでしょう。
固定費がかかるのでその分を考えると初心者の人に対する使いやすさはMyUSに軍配が上がりますが配送スピードはMYuSは1週間以上かかるのに対しGreen Linerは5日程度で届くので圧倒的です。
※Green Linerと私の会社で業務提携を結ばせていただいたのでAmazon輸出入支援ツールアマトピアを利用している方はGreen Linerの月会費を無料で利用することが出来るようになりました。
スピアネット
個人輸入ではおすすめできる使いやすいサイト。
無料会員登録をすると転送先の住所が与えられ、すぐにその住所宛に商品を注文可能です。
事前に届く商品情報をWeb上で入力し商品が届くとWebの画面から転送依頼をかけられるようになります。
スピアネットの配送方法は宅配と郵便局の2種類がありますがここでは安い宅配の場合だけを載せておきます。
重量 | 10kg | 50kg | 300kg |
商品代金 | $1,200 | $7,000 | $54,000 |
個数 | 2個 | 120個 | 600個 |
送料 | $90 | $1,038 | $5,400 |
※1箱の同梱数が55個までだったので複数回に分けて見積もりをして足し合わせています。
AshMart
AshMartでは重量ではなく商品代金により料金が決まります。
一番お得になるビジネスプランに基づいて料金を計算しました。
重量 | 10kg | 50kg | 300kg |
商品代金 | $1,200 | $7,000 | $54,000 |
個数 | 2個 | 120個 | 600個 |
送料 | $187 | $668 | $3,944 |
US-BUYER.com
日系のアメリカ転送業者の一つです。
EMSとFedexを使いわけているようなので重量ごとに安い方の料金を採用しました。
重量 | 10kg | 50kg | 300kg |
商品代金 | $1,200 | $7,000 | $54,000 |
個数 | 2個 | 120個 | 600個 |
送料 | $211 | $643 | $3,224 |
輸入com
日系の企業の中では群を抜いて安いです。
重量 | 10kg | 50kg | 300kg |
商品代金 | $1,200 | $7,000 | $54,000 |
個数 | 2個 | 120個 | 600個 |
送料 | $143 | $581 | $2,849 |
HPに備え付けの料金シミュレーターは実重量計算のものでしたが実際は実重量と容積重量の大きい方を使って計算する、とのことでしたのでそれに基づいて計算しています。
他の代行会社でもこの辺りをきちんとしないと想定していたより送料が高い、という事態になってしまうので注意してください。輸入comのシミュレーターは容積重量計算に対応していなかったので容積重量を割り出して実重量と比較して計算しています。
グッピング
重量 | 10kg | 50kg | 300kg |
商品代金 | $1,200 | $7,000 | $54,000 |
個数 | 2個 | 120個 | 600個 |
送料 | $225 | $928 | $6,970 |
転送手数料とは別に10%の購買手数料がかかるので今回の条件では非常に高額な料金となってしまいました。
その他1箱辺り500円梱包代がかかる、同梱商品6点目から1商品につき100円かかるなど細かいルールが色々とあったのですが上位争いに食い込んでくる様子もなかったのと煩雑だったためそれらは計算に含んでいません。
ビジネス向けとは言えないですね、アメリカの本を一冊買いたいなどという場合にはいいのかもしれません。
アメリカの輸入代行業者・転送業者・配送業者のおすすめ
10kgではスピアネット、
50kgではBoxinus、
300kgではMyUS
が一番安いという結果になりました。
ちなみに100kgではBoxinusが$475、MyUSが$758、200kgではBoxinusが$947、MyUSは$1513でした。
割引なしの状態で逆転する重量を探したところ228kgからはMYUSの方が安くなるということがわかりました。(MYUSは支払い方法によって最大30%の割引があります。)
これは会社によってクーリエに安くしてもらっているボリュームゾーンが異なるために起こります。
MYUSはより扱う重量の多い顧客を多く抱えているのでしょう。
というわけで輸入ビジネスで使うならアメリカ資本の会社が圧倒的ににおすすめという結果になりました。
日本語で作られた代行会社のWebサイトは日本人だけしかターゲットにしていないのでどうしても物流量が少なくなりますし当然の結果とも言えます。
というわけで他の国の場合も現地の言葉で検索した方がいい代行会社が見つかるので試してみてください。