現状考えられるAmazon輸出輸出代行会社をなんとなく使って輸出ビジネスをしているという人は一度その危険性に気づくべきです。
確かに代行会社は面倒な業務を全て請け負ってくれるので楽です。
また表向きの送料だけに注目する人は失敗しやすいです。
目次
Amazon輸出代行会社を選ぶ際に重視するべきポイント
- FBA向けか出品者出荷向けか
- 送料(燃油サーチャージ込み)
- 配送スピード・対応スピード
- 扱える最大のダンボールサイズ
- 一箱あたりの発送手数料・その他手数料
FBA向けか出品者出荷向けか
FBA出品をしている方の場合海外AmazonのFBA倉庫に送るためにFBA代行業者を使うことになりますが出品者出荷をしている方は出品者出荷向けの代行業者を使うことになります。
出品者出荷向けの代行業者は数が少ないですがそれは手数料を加えると郵便局の送料より高くなってしまうところがほとんどでサービスとして成立しないためだと思います。
そんな中でも手数料込みで郵便局より安い会社が1社あるのでのちほど紹介したいと思います。
送料
やはり多くの人が注目するのは送料です。
送料は500円/kg台が最安ゾーンとなっています。
まれに400円/kg台にしているところがありますが後述するようにそのような代行会社は一箱あたりの発送手数料で水増ししているため気をつけましょう。
配送スピード・対応スピード
まず配送に2週間も3週間もかかる代行会社を使ってビジネスをやる理由はどこにもありません。
そして現状では2週間も3週間もかかる代行会社が7,8割を占めています。
これは輸出ビジネス実践者のレベルをそのまま反映しています。
輸出ビジネス実践者が物流スピードの重要性に気づきニーズが高まれば代行会社も対応せずに入られないはずですが
現状安さばかり注目されているのでしばらくこの傾向は続くでしょう。
きちんとやれば3日でアメリカでもイギリスでも商品が届き商品が並びます。
ニーズを読んで買ってすぐ売るのは当たり前の事なのに商品を買い付けて代行会社を利用し実際に商品が並ぶ頃にはライバルが増えてしまいます、どうすればいいでしょう、という人が多すぎて辟易とします。
ツールなどでニーズを調べて3日で 商品を届けている人と3週間かかってようやく届けている人 、ただそれだけの差です。
どうすればいいかというと早く送るしかないでしょう。
dhlかfedex,、UPSを使っている代行会社を使って送ってください。
個人で契約を取ってももちろんいいのですが通常貿易会社を営む法人は半額以下の送料レートをもらっています。
しかし個人の物流量ではなかなか割引にならないのですし、インポーターの用意まで考えると結局いい代行会社に任せた方がよくなります。
月利100万円以上であれば自分で物流を構築するべきですがそれ以下の場合代行会社に任せた方が送料自体も安くなることがほとんどです。
扱える最大のダンボールサイズ
140サイズ、あるいは160サイズまでしか扱うことが出来ない代行会社というのは多いです。
特にEMSで送っている代行会社にはそのような制限があることが多いです。
ただし180サイズで送るとなるとしっかりとしたダンボールを使わない限り底が抜けてしまうような問題が起きることがあるのでプロでも実用的に160サイズで送っている方もいます。
一箱あたりの発送手数料・その他手数料
ネットを調べているとまれに送料が異常に安い代行会社があります。
そういった会社の料金を細かく見ていくと一箱あたりの発送手数料を2000~3000円に設定しています。
一箱辺りに入る商品の平均重量は弊社のデータでは15kgとなっています。
容積重量と実重量が同じ商品というのはほぼないためです。商品によっては実重量で22kg分入るものもあれば9kg程度しか入らないものもあります。
Amazon輸出でメインで扱われるものの一箱辺りの平均重量が15kgとなっているということは手数料を3000円とすると
3000円➗15kg=200円/kg
つまり1kg辺り200円もの手数料がかかることになります。
送料を500円/kgと提示していても一箱あたりの発送手数料を3000円にしている所では結局700円/kgかかっているのと同じです。
そのため発送手数料にも注目するようにしましょう。
それを踏まえ対応が問題ないことを確認しているAmazon輸出の代行会社のサービスや料金を比較したいと思います。
Amazon輸出代行会社7社の比較
比較するのは以下の7社のAmazon輸出代行会社です。
アメリカアマゾンでFBAを通して販売を行う場合FBA倉庫へ納品するまでの物流に何を選択するかで、最終的な利益がかなり変わってきます。
FBA納品までに重視する点としてまずは送料が挙げられますのでその点で言うと、クーリエがベストでしょう。
ですが、通常のレートであれば割高過ぎて、一般の販売者が使う意味は余りありませんので、ここで物流の
代行業者が選択肢に浮上します。
ひと昔前と比較しますと代行業者の業界も、アメリカアマゾン輸出と同じく黎明期から進展していますのでサービス内容も充実してきています。
では、代行業者を選択するとして何を基準に判断すれば良いのか具体的に、代行業者の特徴を並べて説明していきます。
※最新の料金は各社のHPをご覧ください。
- 海外発送7
- 黒船物流
- サムライズ配送代行
- S&K Logistics
- スピアネット
- 2nd post
- ランドクリエイト
1ドル110円、燃油サーチャージは標準の15%で計算しています。
海外発送7.com
「FBA納品サービスの流れ」
商品が自宅にある場合
- 梱包
- 東京倉庫への発送
- ブラウザ登録
- あとはお任せ
ネットショップで購入する場合
- ネット注文
- 東京倉庫への発送
- ブラウザ登録
- あとはお任せ
「各種料金等(ゴールド会員)」
- 月会費: 2,100円
- FBA直送割引: 送料40-75%割引
※FBA利用には保証金3万円が必要 - ラベル貼り代行: Amazonより安い費用
- 梱包材(新品): 無料
- 対象国: アメリカ、カナダ
- 決済方法: PAYPAL
- 関税保証金: 有り
- 送料: 実重量と容積重量の何れか数値の大きい方
- 20kg送料:1464円/kg
40kg送料: 1070円/kg
100kg時送料:不明
(燃油サーチャージ込みの値段)
黒船物流
「FBA納品サービスの流れ」
- 荷受け
(商品ラベル等の貼付は各自負担) - インボイスの作成
- 集荷依頼
- 発送
- 発送通知(チャットワーク)
- 黒船倉庫
- アマゾンFBA倉庫
- エンドユーザー
「各種料金等」
- 月額会費: 9,800円
- 直納手数料(1発送): 1,500円
- インボイス作成: 無料
- 送料通常便: 2,594円(kg)
- 配送日数: 4-7日
- 送料お急ぎ便: 2,691円(kg)
- 配送日数: 2-4日
※実重量と容積重量の何れか数値の大きい方
※燃油サーチャージ: 15% - 関税: 別途請求
- 20kg送料:755円/kg
40kg送料: 754円/kg
100kg時送料:不明
(燃油サーチャージ込みの値段)
サムライズ
「FBA納品サービスの流れ」
- HAKOBUNEで依頼用CSVを作成
- 倉庫システムにCSVをアップロード
- 荷物を倉庫に送る
「各種料金等」
- 入会金: 0円
- 月会費: 3,980円
- 検品(緩衝材追加): 無料
- 発送箱の切替: 無料
- インボイス添付: 有り
- 北中米向け送料(書留有): 1,738円(kg)
- 北中米向け送料(書留無): 1,328円(kg)
- 北中米向け送料(EMS): 2,658円(kg)
- 返品商品受取: 330円
- リチウムイオン電池取付: 330円-
- MSDS取寄代行: 440円-
- 専用スペース(1パレット単位): 5,190円(月)
- 20kg送料:1206円/kg
40kg送料:1206円/kg
100kg時:1206円/kg
S&K Logistics
「FBA納品サービスの流れ」
- Googleスプレッドシートを上に商品情報を記入
- 物流倉庫に商品を送る
- 商品到着
- 納品チェック
- 商品を選択して出荷指示
- ラベル貼り、梱包作業
- 箱数と見積もり連絡
- 入金
- 出荷&追跡番号のお知らせ
「各種料金等(おまとめ転送)」
- 月会費: 9,800円
- 20kg送料:592円/kg
40kg送料: 579円/kg
100kg時 送料:505円/kg
(燃油サーチャージ込みの値段)
※重量は実重量と容積重量のうち大きい方 - 配達日数: 5-7日
- キャリア: Fedex
- 転送手数料: 500円(箱)
- おまとめ手数料: 15円(商品)
- FBAラベル貼付: 15円(商品)
- プレップ(特殊梱包): 15円(商品)
- 同梱: 50円(unit)
- インボイス作成代行: 40円/SKU
- 通関書類作成代行: 500円(1種類)
送料最安の輸出代行会社です。アメリカだけでなくヨーロッパやオーストラリアのAmazonFBA納品も対応しています。(アメリカはほとんどの代行会社が対応していますがヨーロッパやオーストラリアは対応していない会社も多いので貴重です)
エンドユーザー向けの発送にも対応しているのでAmazonやeBayの無在庫販売でも活用可能です。
スピアネット
「FBA納品サービスの流れ」
- 発送元(お客様)
- スピアネット大阪発送センター
- スピアネット東海岸倉庫
- アマゾン倉庫
「各種料金等」
- 月額固定費用: 無料
- 手数料: 1,000円(箱)
- 国際送料通常(EMS): 2,900円(kg)
- 国際送料5%OFF(EMS): 2,755円(kg)
※実重量と容積重量の何れか数値の大きい方
FBA納品時は別途USPS(アメリカ国内配送料) - サイズ制限: 最長辺150cm以内 重量30kg以内
- 配送日数(アマゾン東海岸倉庫): 最短2日
- 配送日数(アマゾン西海岸倉庫): 5-7日
※通関状況により関税等別途請求有り - 決済方法: Paypal決済、銀行振込(三菱東京UFJ銀行)
- 20kg送料:1261円/kg
40kg送料: 1261円/kg
100kg時 送料:1261円/kg
※FBA納品時はアメリカ国内配送料が別途かかるのでもう少し高くなります。
EMSなので他社と異なりたくさん送れば安くなるということはないようです。
2nd Post
「FBA納品サービスの流れ」
- 会員登録
- セカンドアドレス取得
- セカンドアドレス宛に購入した商品の送付手配
- 商品国内発送
- 商品海外発送
「各種料金等」
- 会員登録: 無料
- 北中米向け国際配送料(EMS): 2,900円(kg)
- オプション料金: 500円(kg)
- EMS損害賠償保険: 2万円まで無料
- 20kg送料:1423円/kg
40kg送料:1423円/kg
100kg時:1423円/kg
送料以外に以下の転送手数料がかかります。
※上記の20kg時の送料には転送手数料を含んでいます。
お荷物の合計重量 | 転送手数料 |
---|---|
500gまで | 370円 |
1.0kgまで | 550円 |
5.0kgまで | 950円 |
10.0kgまで | 1,950円 |
20.0kgまで | 2,950円 |
30.0kgまで | 3,950円 |
ランドクリエイト
「FBA納品サービスの流れ」
- 到着荷物の代理受け取り
- 荷物の検品作業
- 商品ラベル、配送ラベルの印刷
- 商品ラベルの貼り付け
- 商品梱包
- インボイス、発送伝票の作成
- 発送
「各種料金等」
- 月額料: 9,800円+Tax
- アメリカFBA納品用ラベル(1枚): 100円
- 特殊ラベル(1枚): 100円
- 梱包用の段ボール代(1箱): 210円
- インボイス作成手数料(1発送): 3,000円
- 配送日数: 最短2日
- 20kg送料:735円/kg
40kg送料: 661円/kg
100kg時 送料:631円/kg
(燃油サーチャージ込みの値段)
Amazon輸出代行会社の比較まとめ
アメリカアマゾンへ発送する為の代行業者はご覧の通りかなりの数があります。
諸々の送料、手数料等を網羅したサイトがなかった為各代行サービスを纏めてみましたが本当に数年前と比較しますと料金体系やサービス内容は充実していました。
最終的には実際に使ってみないと分からないことはありますが事前に自分に合うと思われる代行業者をこの記事を参考に選んでください。
代行業者の選択基準はサービス内容も勿論重要ですが物流代行としての本質(送料/kg)を理解した方が良い結果となる様に思います。
最後に料金表の比較をまとめておきました。オプションの選択などで多少料金が前後することがあると思うので参考までにとどめておいてください。
利用する際には実際に見積もりをお願いしてからにしましょう。
サービス名 | 月会費 | 配送方法 | 20kg時の送料(円/kg) | 40kg送料時の送料(円/kg) | 100kg送料時の送料(円/kg) |
---|---|---|---|---|---|
海外発送7 | 2980円 | クーリエ | 1464 | 1070 | 不明 |
黒船物流 | 9800円 | クーリエ | 755 | 754 | 不明 |
サムライズ配送代行 | 無料 | EMS | 1206 | 1206 | 1206 |
SK Logistics | 9800円 | クーリエ | 592 | 579 | 505 |
スピアネット | 無料 | EMS | 1261 | 1261 | 1261 |
2nd post | 無料 | EMS | 1423 | 1423 | 1423 |
ランドクリエイト | 9800円 | クーリエ | 735 | 661 | 631 |