この記事ではeBayで販売を行うにあたって
「クーポンの発行方法を知りたい」
「いつクーポンを発行したら良いの?」
「クーポンを使って売上アップ出来るの?」
という疑問をお持ちの方に向けてクーポンの活用法をまとめた記事になります。
クーポンは新規で購入してくれるバイヤーにアプローチできたり、過去に商品を購入してもらった人に追加で商品を買ってもらったりとメリットがありますが何も考えずに発行しているとクーポンなしでは買ってもらえず売上は出るけど利益が出ないという状態に陥ってしまいます。
まずはクーポンの発行条件やその方法について見ていきましょう。
目次
eBayのクーポンの発行条件
eBayでクーポンを発行できるのはストア登録しているセラーに限られます。クーポンにはコードが記載されており、バイヤーが商品を購入する際にクーポンコードを入力することで割引が反映される仕組みとなっています。
様々なパターンのクーポンが発行でき
- 100ドル以上購入で20%割引
- 3個以上の商品購入で20ドル割引
のように詳細な条件を指定してクーポンを発行できます。
また、特定の商品やカテゴリーのみを対象とするクーポンなど細かく設定できます。
毎回同じ内容のクーポンにしているとバイヤー側で慣れのようなものが発生しクーポンがないと売れない状態になるので微妙に変えるのが重要です。
eBayクーポンを発行するメリット
クーポンはバイヤーがお得に商品を買えるだけではなく、こちら側ににも様々なメリットがあります。どんな利点があるかを理解することで、売上アップが狙える方法が見えてきます。ここでは以下の内容を説明していきます。
- 新規顧客に対するセール戦略
- 既存顧客に対するリピーター戦略
- クレーム対応や値引き交渉に使える
順番に説明します。
1.新規顧客に対するセール戦略
商品をウォッチリストに登録しているけど購入に至らないバイヤーを中心に新規商品を買ってもらうために役に立ちます。
購入予定の商品にプラスして買ってもらえることもあるのでクーポンで一見利益率が減りますがまとめて商品を送ることができる分送料の効率は良くなるので結果として利益率は実はあまり変わりません。
またパブリッククーポンを発行すると、eBayページ上に割引クーポンが表示されるためセール割引のように目立たせることができるので成約につながりやすくなります。
2.既存顧客に対するリピーター戦略
例えば、過去に購入し期間が空いたタイミングでの配布です。思い出してもらうことで再購入の確率がグンと上がります。また「〇〇ドル以上」や「◯個以上」などの条件を設けることでアップセルに成功します。
3.クレーム対応や値引き交渉に使える
クーポンは発行する相手を設定出来るのでバイヤーからのクレームが発生した際に適宜クーポンを発行して解決することが可能です。返金よりもクーポンで割引した方が喜んでくれることもあるので臨機応変に対応しましょう。
また、メッセージから値引き交渉され、商品ページで値引きしてしまうと、交渉相手ではない他のバイヤーに買われてしまうことがあるので特定の相手にクーポンを発行することでトラブルを防ぐことが可能です。
eBayクーポンを発行するタイミング
クーポンは購入者が使いやすい内容やタイミングで発行する必要があるので実際に使ってもらいやすいタイミングを以下にまとめています。
- 値引き交渉時
- 配送後・取引終了後
- クレームを受けた時
- 一定期間購入されていない時
詳しく見ていきましょう。
1.値引き交渉時
値引き交渉時に個別でクーポンを発行すると、特別感を与えられることが出来るのでリピーターになってもらえる可能性が高まります。
また、先程も書いていますが商品ページの金額を直接値引き変更してしまうと、交渉中の相手以外のバイヤーに商品が購入されてしまいトラブルの原因となることがあります。バイヤーの希望に応じたスムーズな対応を心がけることで、信頼を高め、ショップのファンを増やすことに繋がりますので、ぜひ取り入れてみてください。
2.配送後・取引終了後
取引終了後にクーポンを配布するのも非常に有効です。
商品を発送したら配送番号を添えたメッセージと一緒に「positiveフィードバックをしてくれた場合は◯%OFFのクーポンをプレゼントします」と添える方法がおすすめです。positive数upも狙えるのでぜひ試してみてください。
また少し手間になりますが印刷したクーポンを同封する方法もありこの方法だとさらにクーポンを使ってもらう確率を高めることが可能です。
3.クレームを受けた時
全額返金になるような大きなトラブル以外にも購入後に在庫が切れてしまった時などきちんと対応した後に、お詫びの気持ちを込めてクーポンを渡すことでネガティブフィードバックの回避と共に購買へと繋げることができます。
4.一定期間購入されていない時
リマインダーとしての役割のために一定期間購入されていないタイミングで、クーポンを配布するのも有効です。この場合は割引率は20%以上など少し高めにする必要があります、
以前購入してくれたことへの感謝や、商品ラインナップの最新情報を伝えることで購買へと繋げることが可能です。
eBayクーポンの発行手順
ここではeBayのクーポン発行手順を、画像を用いながらわかりやすく解説していきます。以下の5つのステップで進めていきます。
- クーポンコード
- 公開範囲
- 割引上限や使用回数
- 割引対象の設定
- クーポンの説明や画像
- 開始日と終了日の設定
1.クーポンコードの発行
「My eBay」から「Seller Hub」を選択し「Marketing」、「Create coupon」をクリック。
次にバイヤーが割引を受ける際に使用できるコードを作成していきます。Coupon codeは8文字以上の任意の文字列で設定します。
このCoupon codeをバイヤーに伝えて、購入画面から入力すれば割引が反映されます。
Offer nameはバイヤー側からは見えないので、好きな名称を設定すればOKです。
2.公開範囲
クーポンを公開範囲を設定できます。「Public」にすると誰でもこのクーポンを使用できます。
「Private」クーポンは、共有したバイヤーのみ使用可能です。
3.割引上限や使用回数
割引の設定は、デフォルトだと3つの項目が表示されてますが、左下の「Show more」をクリックすると1商品購入で20% OFF、3商品購入で$50 OFFなど細かい設定を行うこともできます。
割引上限や使用回数、予算も設定可能です。
一律で20%OFFなどにすると高額商品に使われてしまうと赤字になるため割引上限は必ず設定するようにしましょう。
4.割引対象商品
クーポン割引の対象となる商品を選択します。価格帯やコンディションまで設定可能です。
全品対象にもできますが、該当カテゴリーでさらに価格やコンディションを設定できます。
5.クーポンの説明や画像
クーポンを使用してもらえるような説明文を書きましょう。以下は例文です。
Grab a Special Coupon! Use the coupon code SAVE10 and get 10% off on all items! Simply enter the code during checkout to apply the discount. This offer is valid for purchases of $50 or more, so don’t miss out on this chance! The coupon is valid until October 31st. Please note that some items or sellers may be excluded from this offer.
訳) 特別クーポンをゲット!このクーポンコード SAVE10 を使用して、全商品が10%オフに!ご注文手続き時にコードを入力するだけで割引が適用されます。$50以上のご購入が対象ですので、この機会をお見逃しなく!クーポンは10月31日まで有効。一部の商品やセラーでご利用いただけない場合がございます。
なおクーポンには画像も添付可能です。
6.開始日と終了日の設定
最後にクーポンの期限を設定します。初期画面では終了日のみ表示されていますが「Schedule start date」にチェックを入れると開始日も設定可能です。
割引対象商品の設定で予算の項目を入力している場合、終了期間に満たなくても達し次第終了となります。
クーポンの共有方法
クーポン設定後はActionから「Shiare」もしくは「Print」でクーポンを共有できます。
「Share」をクリックするとクーポンリンクや各SNSにクーポンが送信できるようになっています。シンプルにリンクをeBayのメッセージで送ってもいいですね。
「Print」をクリックするとクーポンが印刷できるようになります。すでに紹介済みですが印刷して商品と同封することで次回の購入に繋げることが可能です。
eBayクーポンの効果的な活用法まとめ
eBayクーポンを効果的に活用するため最後に記事の内容を以下にまとめました。
- クーポン利用での収益シミュレーション
- 割引額の調整と制限
- 販売期間と商品選定の戦略
1. クーポン利用での収益シミュレーション
クーポンを使用するときに重要なのは、実際にどの程度の利益を見込めるかを事前にシミュレーションすることです。
たとえば、商品に対してクーポンで提供する割引額が利益を圧迫するようであれば、そのキャンペーンは長期的に見て持続可能ではありません。クーポンによって得られる販売数の増加や、リピーター獲得の効果を慎重に計算し、利益率をしっかりと維持できるラインを見極める必要があります。
具体的には、クーポンを適用したときの利益率を計算し、予想される追加販売数と比較して、全体の収益がプラスになるかを確認しましょう。
2. 割引額の調整と制限
割引クーポンを発行する際、バイヤーにあまりに多くの恩恵を与えすぎると、利益が失われるだけでなく、セールに依存した顧客が増えてしまうリスクがあります。
そこで、クーポンには以下のような制限を設けるのがおすすめです。
- 最低購入金額の設定:一定金額以上の購入に対してのみクーポンが利用可能にする。これにより、低額商品のみが購入される事態を防ぎ、より大きな取引を促します。
- 割引率を適切に調整:割引率が高すぎると利益を圧迫するため、バイヤーにとって魅力的な水準を維持しながら、利益を確保できる適切な割引率を設定します。たとえば、10〜15%の割引がバイヤーにとって魅力的なラインになることが多いです。
また、クーポンを発行する際にその有効期限を短めに設定することで、バイヤーに「今すぐ買わなければ」という心理を生み出し、成約率を上げることが可能です。
3. 販売期間と商品選定の戦略
クーポンを活用してセールのように販売促進を行う場合、対象商品と販売期間の設定も戦略的に行うことが大切です。
商品選定の重要性:クーポンの適用対象となる商品を事前に選定し、在庫を抱えている商品や新商品などを上手に組み合わせることで、バイヤーの興味を引きつけることができます。また、クーポンの適用対象商品が高額商品であれば、利益率も高くなるため、全体の利益向上に繋がる可能性が高いです。
販売期間の設定:短期間のセールを実施することで、バイヤーに緊急感を持たせ、短期的な売上を確保します。特に季節商品や特定のイベント(例: ブラックフライデーやクリスマス)に合わせたクーポン発行は非常に効果的です。