Amazon輸出で商品を発送・配送する方法は出品者出荷の場合とFBA出荷の場合でやり方が異なります。
まずは出品者出荷のケースを見ていきたいと思います。
Amazon輸出の出品者出荷の配送方法
Amazon輸出の出品者出荷にて利用する配送サービスは大きく分けて
- EMS
- 航空便(国際eパケット)
- SAL便
の3つがあります。
EMSとは世界120ヵ国以上の国や地域に30㎏までの書類や荷物を速達で送ることができるサービスです。
また追跡番号もあるので荷物がどこにあるかを調べることもできます。
さらに荷物の補償も2万円まで無料、最大でも4,950円の保険料を支払うことで最大200万円までの補償を付けることができます。
航空便やSAL便は通常便ですので、EMSより送料が安くなりますがその分配達日数がかかります。
特にSAL便は航空便よりも時間がかかりますが送料を安く抑えることができます。
しかし、追跡番号や補償がついていないのでオプションサービスにて追加料金を支払うことで追跡番号や補償を付けることができます。
Amazon輸出と配送日数
アメリカに送る場合
- EMSが5日程度
- 航空便(国際eパケット)は1週間前後
- SAL便は2週間前後
で商品が配達されます。
どの配送サービスを利用するかはその時送る商品によって異なりますが初心者の方は6000円までの保証が効き配達速度も速いeパケットをおすすめします。
また高価格の商品を扱う場合はEMSにしましょう。
国際eパケットについて
Amazon輸出で使える配送方法はFedex,DHL,SAL,EMS辺りが有名ですが日本郵便が2012年から展開している国際eパケットサービスがおすすめです。
料金はSAL便と同じ程度で発送の早さはアメリカまで5日程度、6000円までですが保証もつくので私はよく活用しています。
インボイスや発送伝票をオンラインで印刷できるのもいいです。
自宅で印刷して集荷すれば究極家から出ずに貿易をおこなうこともできます。
発送方法は目的によってオススメが変わってきますが2kg以内の物を一週間以内で送るなら国際eパケット一択でしょう。
しかし国際eパケットの知名度は低いのが難点、はじめて利用する時郵便局員に国際eパケットでお願いします、と言ったら「えっ?」という顔をされました笑
複数配送するようになると配送料も馬鹿にならないので早い段階で自分に合った配送方法を見つけましょう。
Amazon輸出FBA出荷の発送方法
FBA出荷の場合は海外のFBA倉庫にいかに早く、そして安く送るかが鍵になってきます。
基本的に海外への発送方法は大きく分けて4つあります。
- 郵便局(EMS,SAL,国際Eパケットなど)
- クーリエ(DHL,Fedex,UPS)
- 船便
- 上記を使った代行サービス
Amazon輸出FBA出品をされている方の多くが日本からの発送だと思いますがこの場合はクーリエか代行会社を使いましょう。
日本→海外FBA倉庫にインポーターを立ててダイレクトです。
推奨はしていませんが無在庫の場合は郵便局関連の発送方法で送りましょう。
ebay輸出をしている人はエンドユーザーに個別で発送することになるので同じく郵便局経由で。
船便は海外→日本では使うことはあっても日本→海外は相当慣れていないと危ないです。
中国→日本だとたまに船便を使うケースも出てきます。
そのほとんどが混載になるとは思いますが航空便より安くなります。
海外発送サービスでは代行会社も多いですが輸出に関しては700/kgするような代行会社を使っていては勝てない時代になってきました。(昔であればこれでも安い方でした)
もちろん料金が高くても発送を代理してくれる以外の素晴らしいサービスがある代行会社であれば今後も残っていくでしょう。
例えば出品用の商品写真を取ってくれる、返品があったときに現地の倉庫で受け取って再梱包・再発送してくれる、など。
代行会社を使うなら燃油サーチャージ込で500円台/kgの所を使うようにしましょう。
私は出来るのであればある程度まとまった商品を送るときはどんな人でも現地インポーターをつけてクーリエで海外ダイレクト→問題があったときはインポータの元に返送、対応してもらう、という仕組みを作ることが大切だと思います。
自分で仕組みを作るからこそ細かい部分までカスタマイズしていくことが出来ます。
Amazon輸出を事業として成立させている会社10社ほど知り合いにいますがかなり初期の頃からやはりクーリエを使っていました。
代行会社は確かに便利ですが毒にもなります。
副業で続けたいという方は自分で発送の仕組みを作ろうと思うと手間も増えるのでAmazon輸出の発送で迷っているよりは代行会社を使ってみることもおすすめします。
代行会社については情報が抜かれてしまうのが気になる、と言っている方もいますがそれについては私も半分同意できます。
実際にそのように顧客情報がダダ漏れの代行会社の存在を聞いたことがあるためです。
しかしこれは会社によるとしか言えないので知り合いの紹介などで信頼出来る会社を選びましょう。
結局現場の人にはどんな商品で利益が出せるかが分かってしまうのでニッチな商品で利益が出せていたのに特定の代行会社を使って相乗り出品が増えたとなるとやはり疑いたくもなるものです。
もちろんほとんどの会社は発送、物流、という業務に集中しているので販売も行っていることはありませんが中にはそのような会社もあります。
そしてそれは外からは分からないのでやはりビジネスとしてずっと続けていく人は最初からクーリエで送れるよう契約交渉を進めてみてください。
交渉のやり方は別記事にまとめています。
ちなみに海外→日本も本当はメーカー直で送ってもらった方が安く済みますがトラブルが多い国から送る場合は返送コストもかかるので商社や代行会社、信頼できるパートナーを挟む形がおすすめです。
具体的には中国、西アジアなどです。
アメリカ、ヨーロッパはメーカーダイレクトで問題が起きないケースが多いですがそうは言っても不良品は出てくるので日本側で再梱包、再納品の仕組みを用意していく必要があります。