多くの広告代理店が広告運用業務の1つとして行っているAmazon広告の運用業務ですが弊社では自社開発のAI機能と手動での運用を組み合わせて運用を行っています。
またCVR(成約率)は広告の出し方ではなく販売ページの出来に依存するためAIによる自動広告運用と手動によるマニュアル広告運用を行っています。
一般的な広告運用代行業務は人が行なっているためアメリカやイギリスのマーケットが活発な時間に手動で広告費を変えるのは難しく、1日に1回広告費を調整するのが一般的な広告代理店の業務となっていますがアマトピアの広告運用機能では1日複数回広告価格をビッグデータに基づいて自動運用しているためパフォーマンスの差は歴然です。
もちろん従来の方法通り運用することも可能でその場合はルール設定をお客様側で行なっていただきそのルールに基づいて広告が自動運用されることになります。
例えば「インプレッション数1000に達した後、ACOSが15%以上だから〇〇というキーワードでの出稿は停止する」というルールを設定可能です。
広告費に関する入札ルールの変更もキーワードに関する入札ルールの変更も広告グループ単位で行うことができるのでまとめてルールを適用することも出来ます。
なおAIモードでは1キャンペーン1広告グループ1キーワードの設定でAcosやインプレッション数、クリック数、コンバージョン率などの値に基づき完全に自動で入札を行うことができるため広告運用に習熟していない企業様でもお使いいただくことが出来ます。
キーワードの追加や除外、成果が出ているキーワードのマッチタイプを完全一致へ変更する動作なども全て自動で行います。新規販売でAcosを無視したり利益を無視して在庫を早めに捌きたいなどの要望はAIでは答えられないため運用代行の需要が高くなっています。
本当はツール側でルール設定を行えばそのような自動運用も可能ですが結局複雑になります。
対象:
- クライアントを多く抱える広告代理店で人件費を抑えたい企業
- 広告運用の重要性を感じているものの運用代行を任せる予算がない企業
- 今まで広告代理店にAmazon広告の運用代行を任せていたものの満足行く結果を得られなかった企業
特に3番の需要がかなり大きいです。最初はツールだけでも十分だと思うのでそれでさらに細かいところまで手が届く運用を希望している企業の方に評判がいいです。概ね月の広告予算50万円以上の中規模以上の会社が多いです。
目次
運用代行会社は今後不要になるのか?
規模の大きな広告代理店自体はテレビやWebのCM制作などはAIによって取って代わることの出来ないものなので不要になることはないでしょう。しかしネット広告、特にリスティング広告の分野においては人よりAIの方がパフォーマンスが高くなるのは必然的です。
そのため人が手動で運用代行を行なっている会社は今後業務の変更を余儀なくされると思います。
我々がすべきことはユーザーにとって良いものを作り出すだけなので今後もAIの精度を高めていくだけです。
広告運用代理店がAIに勝てないのは以下の理由によります。
- AIの方が費用が圧倒的に安い
- 営業時間以外でも適切に価格変更が可能
- 人的エラーなどが起きない
AIの方が費用が圧倒的に安い
広告運用代行業界の相場は最低月額5万円+広告費の20%です。
人件費をまかない十分な利益を出すには実際その位の価格設定が必要です。
営業時間以外でも適切に価格変更が可能
海外Amazonで販売する場合に特に問題になることですが日本の広告代理店の一般的な営業時間は9:00~17:00です。
イギリスとの時差は9時間、アメリカの時差は13~15時間です。
本来はECでの購買活動が活発な時間に広告費を変更するべきですが手動での変更の場合はそれが出来ません。
予約設定で対応することは出来ても重要なのはライバルセラーの広告の入札状況に応じて広告費をかけることなのでやはりAIのようにリアルタイムで状況を見て広告費を変動させていくことが重要となってきます。
また海外マーケットの運用ノウハウは日本のものとは異なる為手動で行う場合は本来現地の代理店に任せるべき項目ですがビッグデータを活用するAIの場合は海外マーケットでも効果を発揮します。
人的エラーが起きない
Amazonの仕入れも今や完全にAIが行なっておりいわゆるマーチャンダイスの仕入れ担当者が発注数を決めているわけではありません。
手動で行う限り人的エラーが生じます。複数国のAmazonの広告運用を行っていると通貨単位の違いやアップロード先の間違いなどでエラーが生じる確率が高まりますがAIではそのようなエラーは発生しません。
自分でルール設定をして自動化した場合とAIで運用した場合のパフォーマンスはどちらが高い?
弊社でA/Bテストを行なった結果では2019年8月~2020年3月までのデータですが87%の確率でAIの運用の方がパフォーマンスが高くなりました。
ルール設定を行って自動で運用する方に関しても元大手広告代理店の担当者がいる企業に協力してもらってルール設定をしてもらったのでやはり人間が勝つのは至難の技です。
しかし商品単位で適切な広告費の掛け方というものは異なってきます。
AIは季節ものや著しくLPのクオリティが低い商品などに弱いですがその部分もビッグデータが集まればカバーできるようになります。
常に改良を行っているためこの精度はさらに高められると思っていますがそれでも超一流の広告代理店の担当者が広告運用を担当したとしてそのパフォーマンスを越せるかどうかというとまだしばらく難しいと思います。
しかし超一流の運用担当者の人件費は当然高いため、コスパで見た場合結局ネット広告の運用は全てAIに任せる時代がすぐそこまで来ています。
特にAmazonの場合は広告に大量の文字を入れたり背景を変えるようなことは出来ないので運用の部分に関してはなおさら自動化されていきます。
パフォーマンスを分けるとしたら商品ページの作り方や商品そのもののブランディングの仕方などで、特に後者はクリエイティブな領域でAIに代替されることはないので今後広告系の運用代行会社やコンサルティング会社はその領域に移行し総合的にAmazonでの販売をプロデュースして、広告運用の部分は社内担当者ではなくAIに任せるようになるでしょう。
しかしAIは85点は取れますが95点、100点を目指すとなるとAI+一部マニュアルがベストなのは言うまでもないので弊社でもAIツールの提供だけでなくAIツールを使った運用+臨機応変に対応可能な手動の広告運用サービスを提供しています。
独学である程度勉強して自分で運用すると40~50点、一般的な運用代行会社が60~75点と言った所です。コスパで言えばツールが一番ですが予算が潤沢にある場合はやはりAI+運用代行がおすすめです。
それでも広告運用代理店業を行う理由
ではなぜ弊社ではAIによる広告運用ツールを開発しておきながら手動での運用も行なっているでしょうか?
答えは簡単です。AIによる運用と手動による運用を組み合わせるのが最もパフォーマンスがいいとわかっているからです。
まず世のほぼ全てのAI運用はマッチタイプをフレーズ一致で運用しています。これ自体は問題ありません。オートターゲティングと組み合わせて部分一致を使わずにフレーズ一致を利用するのはよくあることです。
しかしAmazonによるオートターゲティングの運用でもAIによる運用でもカバー出来ない領域があります。代表的なのが表記の揺れです。
人はキーワードを間違って検索することが多くその場合にも広告が出るように設定するとパフォーマンスが上がるのですがこれは現時点では手動でないと難しいです。
例えばルービックキューブを販売しているとして”ルービックキューブ 軽量”でフレーズ一致で広告を出したとしても”ルビーックキューブ 軽量”や”ルービクキューブ 軽量”のようなキーワードでは広告は表示されません、。実はここはかなりAcosが美味しくなるキーワードである程度のレベル以上の広告代理店では常套手段となっています。
AIでこのようなものを全てカバー出来る時代もいずれ来るかもしれませんが他にもカバーしきれない部分で美味しいテクニックもあるので現時点ではAIをベースにマニュアルでも運用するのが正解です。
また他のページにも書いていますがそもそものページのCVRを高めないと広告はいいパフォーマンスを発揮してくれません。何も考えずAI運用をしても広告費を垂れ流すだけです。その辺りを含めると結局弊社のようなAI+マニュアルの運用をしている代理店に任せるか自身で運用する際もAI+マニュアルで運用するようにすることが必要になります。
ただレベルの低い代理店に任せるくらいならAIツールで運用した方がコスト的にもパフォーマンス的にも優れていますので代理店選びは慎重に行いましょう。