Amazon輸出を0から始めるという初心者の方向けにこの記事をまとめました。
最近では初心者の方が参入しづらくなっていますが戦略を持って挑めば何も問題ありません。
Amazon輸出とはずばり海外のAmazonで商品を販売するビジネスのことです。
仕入れは日本のAmazonでも楽天でもネットショップでも骨董市でも何でも構いません。
しかしAmazonや楽天などの小売りから商品を買う場合ライバルが多いのでいずれ独自の流通を確保することを目指してください。
目次
輸出ビジネスで日本の景気が良くなる?
輸出ビジネスで日本を盛り上げたいという方がたまにいますがこれは到底起こり得ない現象だと思っています。
輸入でも同じですが商社などが担っていた役割の一部が個人や起業家に流れているだけであって何かイノベーションを起こしたわけでもありません。それまで本流が流れていた川から水を引き支流を作っているだけで水の総量が変わったわけではないからです。
日本海でメタンハイドレートが大量採掘できてそれが実用出来る、といったようなイノベーションが起こらない限り日本は緩やかに沈んでいきます。
先進国の多くはどの国も少子高齢化の問題を抱えていますが移民を受け入れているため日本ほど悲惨な状況にはありません。日本の将来は先細りなのは誰もが分かっていることなので優秀な人は移住するようになり、若くて優秀な人は最初から海外の大学を目指す人がかなり増えています。
輸出ビジネスを行う人も別に日本に住んでいる必要はなく他の国に住んで日本の商品を仕入れ海外で販売するというケースも今後増えて行くでしょう。
結局一部の人が富むだけで輸出ビジネスで日本全体が豊かになるというのは幻想というのが分かると思います。この記事はそのような”一部”の人間になることを目指す人向けの記事です。
日本全体が豊かになる方法なんてきっとないですし誰もわからない状況です。それでも輸出ビジネスにきちんと取り組めば身の回りの人を幸せにすることは出来るのでそのような大義名分を掲げるのではなくまず自分自身や家族のためと割り切って行動しましょう。
Amazon輸出の壁とそれを突破する流れ
初心者の方がAmazon輸出に取り組む上で壁になるのは次の10個です。
- 販路の選択
- 海外口座の用意
- 出品者登録
- 販売方法の洗濯
- 商品リサーチ
- 発送
- 価格改定
- レビュー依頼
- 広告運用
- 消費税還付
販路の選択
Amazon輸出を行うにあたって一般的に考えられるのは以下の国です。
- アメリカ
- カナダ
- イギリス
- ドイツ
- フランス
- スペイン
- イタリア
- オーストラリア
- アラブ首長国連邦
ドイツ、イギリスはVAT登録、オーストラリアはGST登録という納税者番号の登録が必要になり代行業者に頼むと一カ国10万円程度かかります。
そのため費用を抑えて始めたいのであればアメリカかカナダになりますがカナダはFBAの手数料が高いのとマーケットがそれほど多くないのでほとんどの場合アメリカ一択になります。
アメリカは参入者が多いため初心者の人ではやや成果が出しづらいという状況になっていますが資金が少ない状況から始めるのであればやはりアメリカ一択です。
資金に余裕があるのであればいきなりドイツやイギリス、オーストラリアから始めるのがおすすめです。
ちなみに同じヨーロッパでもイタリアやスペインはマーケットが小さいのでおすすめしません。
フランスはマーケット規模は普通ですがドイツ、イギリスで販売をしてさらに余力がある中・上級者向けです。
海外口座の用意
Amazon輸出では資金を受け取るための口座が必要です。
海外邦人を作る方法もありますが現在の主流はレンタル法人口座サービスを使う方法です。
PayoneerとWorldfirstという初期費用・維持費無料のレンタル海外口座がありますがおすすめはPayoneerです。
使い勝手がPayonerrの方がいいのと特定ユーザーからの紹介で100$プレゼント+0.8%の割引レートキャンペーンを行なっているためです。
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出品者登録
出品者登録自体はどの国のAmazonであっても簡単です。
- ドルで受け取ることができる銀行口座
- パスポート
- クレジットカード
があれば登録が可能です。
現在はセラーセントラルの画面が日本語に対応しているため登録手順自体は基本的に日本のAmazonの出品者登録と何ら変わりありません。パスポートのコピーの提出などが必要な点だけ異なります。
日本のAmazonで商品をまだ販売していない方は先に日本のAmazonの小口出品で流れを掴んでおくとお金もかからないので楽だと思います。
ただし海外Amazonで販売しFBA倉庫に商品を納品して販売したい場合は必ず大口出品で登録してください。
小口出品では配送までの日数を変更できないので必然的に発送遅延になることが多くなってしまいます。
その他多くのツールではSP-APIという大口出品者のみが取得できるAPIを採用しているので大口出品でないと作業時間を短縮できるAmazon輸出ツールは使えません、
以下のページに大口出品と小口出品の違いをまとめていますが輸出ビジネスに取り組むなら大口出品をお勧めします。
販売方法の選択
販売方法には
- 無在庫販売(小売)
- 有在庫販売(卸・メーカー)
- OEM販売
の3種類がありますが基本的には有在庫販売(卸・メーカー)をすることになります。
無在庫販売も不可能ではありませんが在庫リスクがない初心者が取り組みそうなビジネスに思えて実際は有料ツールをフルに使い回す中・上級者しかいない状況になっているため初心者の参入は難しくなっています。
新規アカウントでは無在庫販売ではアカウントが止まりやすいということも関係しています。
また日本と売れるものが異なるためOEMに関しても上級者でないと難しいです。日本人でなくレベルの高い中国人セラーを相手することになります。
商品リサーチ
商品リサーチは相乗り出品の場合は海外Amazonで販売しているセラーから情報を抽出し、新規出品の場合は日本のAmazonで売れているものをツールで取得します。
その後リサーチツール にかけ価格差、利益率、月の販売個数、月の売上、ライバルの数などを見ていきます。
私はASIN Fetcherという無料ツールとアマトピアの商品リサーチ機能を組み合わせて条件を満たしたものをスタッフに営業をかけて仕入れ交渉してもらっています。
特に今は小売仕入れでは真贋調査の問題やライバルとの差別化で厳しくなってきているので国内メーカーからの卸仕入れを推奨しています。アメリカでの販売権は持っていてもヨーロッパでの販売権は持っていないようなケースが多いのでヨーロッパでの販売権を狙うのがおすすめです。
また法人の方が有利ですが個人でもメーカー仕入れを行うことは出来ます。
その場合はメーカーや総代理店や問屋から仕入れるケースが多くなると思いますが法人でないと取引できない企業はおよそ3割です。先入観に捉われないでリサーチを進めていきましょう。
Amazon輸出で売れるもの
商品リサーチの方法を覚えても具体的にどのような商品で利益が出るかを知らないとリサーチが効率よく進まないと思うので最初にどのような商品が実際に売れたかを見ておくことをおすすめします。
発送
発送はAmazonFBA出荷か自社出荷するかの二通りがありますが基本的にFBA出荷を使うことになります。
FBA出荷の場合はクーリエサービスを使うか代行会社を利用してまとめて海外のAmazon倉庫に納品して売れたら現地のお客さんの元にAmazonから配送してもらう形となります。自社出荷の場合は商品が売れた場合EMSなどで送ることになりますがそうするとヨーロッパ圏に送った際にVATがお客さん側にかかってしまうので自社出荷の場合でもクーリエサービスを使う必要が出てきます。
価格改定
無在庫販売の場合は日本のAmazon価格やライバルの価格を参考に、有在庫の場合はライバルの価格を参考に価格改定をしましょう。価格改定ツールを使うのが一般的です。
カートボックスを取得しているセラーがFBAセラーか自社出荷セラーかでルールを変えるのが自身がカートボックスを取得しやすくなるコツです。
レビュー依頼
Amazonで売上を伸ばしていく上で重要なのが出品者評価を増やすことです。
特に海外の場合は知り合いに商品を買ってもらうというのも難しいです。(知り合いのレビューは日本でも禁止されていますが)
そのため購入者に対してレビュー依頼メールを送るのが一般的なレビュー増加の方法となっています。
Amazon輸出に英語は必要?
レビュー依頼に関係して英語力が必要かどうかということについて触れたいと思います。
昔はAmazonの管理画面が英語でしか見れませんでしたが今は日本語表記に変更できますし輸入の場合と異なり卸交渉も日本語で行うことが出来ます。
英語ができなくても今はGoogle翻訳の精度が高いので購入者からの問い合わせもGoogle翻訳でどうにかなります。
レビュー依頼メールもテンプレートを活用すれば問題ありません。
よって基本的に英語力は不要です。
しかしアメリカでの販売方法を学びたければ私のブログを読んでいただくのもありがたいのですが英語で書かれている現地の人が書いたブログを読むことも大変ためになるのでそういった意味では英語が出来ればやはりアドバンテージにはなります。
広告運用
Amazon輸出でも日本での販売同様新規出品が重要となってきます。
人に見てもらえない商品ページは存在していないのと同じです。
認知度のあるメーカー商品であれば広告を出していなくてもキーワードで検索してたどり着いてもらえますがOEM商品などではそうは行かないので広告を積極的に活用しましょう。
なおメーカー商品でも広告は出すべきで唯一不要なのは無在庫販売をしている場合です。
消費税還付
Amazon輸出の利益向上に大きく影響してくるのが消費税還付です。
輸出ビジネスでは仕入れにかかった消費税の払い戻しを受けることができます。
初心者の場合、免税事業者登録を忘れて消費税還付ができないという方が多いので最初のうちに勉強しておきましょう。
Amazon輸出のやり方まとめ
いかがだったでしょうか。
日本の人口がどんどん減っていく中で外貨を獲得する手段としてAmazon輸出は非常にいい選択肢です。
私も海外アフィリエイトなどにもチャレンジしたことがありますがドル建て、ユーロ建ての資産を構築する上でAmazon輸出が最も効率が良いと感じています。
日本のメーカーと卸契約を結ぶことができれば海外のどこかの国に新しいAmazonが出来ても販路を広げやすいのもメリットですし輸入と比べて参入者が少ないのもメリットです。
ただし前述のようにOEMで戦うのであれば中国人や現地のセラーがライバルになるので求められるスキルのレベルは高くなるので輸出の場合は特にメーカー仕入れを中心とした方法で攻めていきましょう。