輸入転売が成功するかどうかは商品の選定で決まると言われています。
ではライバルがうずめく輸入転売業界でどのような商品リサーチを行えばいいでしょうか?
この記事ではこれから輸入ビジネスを初めて利益を出したい人向けのリサーチ方法をまとめています。
目次
Amazon輸入のリサーチ方法
1.仕入れ先サイトが決まっている場合のリサーチ方法
安く仕入れるためには卸やメーカーから仕入れる必要があるので中級者以上は輸入ビジネスの卸仕入れの方法の記事を読んでください。
この記事では初心者の人を想定しているので海外のAmazonやネットショップから仕入れる小売仕入れの方法を解説します。
まず大前提として日本のAmazonに正規品のページがある場合海外の小売りから商品を仕入れて同じ商品ページで販売することは出来ません。必ず並行輸入品のページに出す必要があります。
2. 貿易展示会
- Canton Fair(広州交易会): 世界最大級の貿易展示会で、多様な製品が展示されます。
- CES(Consumer Electronics Show): 最新のエレクトロニクス製品を展示する展示会。
- その他国際展示会: 自分の業界に特化した展示会を探して参加する。
商品を見れば売れるかどうかある程度判断できる上級者やクラウドファンディングを行う人には向いていますが初心者向けではありません。
3. 直接コンタクト
- 公式ウェブサイト: 興味のあるメーカーの公式ウェブサイトから直接連絡を取る。
- LinkedIn: ビジネスネットワーキングサイトを利用して、メーカーの担当者と直接繋がる。
1の方法と組み合わせることも多いですが特定ジャンルのメーカーをしらみ潰しにリサーチしていく方法もあります。マーケット毎に売れる商品異なるので個人的にはあまり効率が良い方法だとは思いません。
4. 貿易データベース
- ImportGenius: 輸入データを使って、競合他社がどのメーカーと取引しているかを調査。
- Panjiva: 貿易データとサプライチェーンの情報を提供。
貿易データベースを使ったリサーチ方法です。個人レベルでの物販ビジネスではあまり行われないリサーチ方法でwす。
5. 現地代理店・バイヤー
- 現地代理店を利用: 現地の代理店を通じて、信頼できるメーカーを紹介してもらう。
- 現地バイヤーを雇う: 現地のバイヤーを雇い、製品のリサーチや交渉を代行してもらう。
リサーチを詳しい人に代行してもらう手法でよく使われます。メーカー仕入れよりもOEMの工場リサーチなどで使われることの方が多いかもしれません。
6. 政府機関や商工会議所
- 日本貿易振興機構(JETRO): 貿易情報やサポートを提供。
- 商工会議所: 海外の商工会議所を通じて、現地のビジネスネットワークにアクセス。
7. サプライチェーンプラットフォーム
- ThomasNet: 主に北米の製造業者を対象としたサプライチェーンプラットフォーム。
- Kompass: 世界中の企業情報を提供するデータベース。
8. ネットワーキングイベント
- ビジネスマッチングイベント: 海外で開催されるビジネスマッチングイベントに参加。
- 業界セミナーや会議: 業界関連のセミナーや会議で、メーカーとのネットワーキングを行う。
9. オンラインフォーラムやコミュニティ
- Reddit: ビジネスや輸入に関するフォーラムで情報交換。
- Quora: 専門家に質問し、リサーチに役立つ回答を得る。
これらの方法を組み合わせてリサーチを行うことで、信頼できる海外メーカーを見つけることができますがここでは仕入れ先サイトが決まっている場合のリサーチ方法について掘り下げて見ていきたいと思います。
欧米輸入メーカー仕入れビジネスのリサーチの方法
最初に参入するカテゴリをおおまかに決めましょう。
欧米輸入の場合カテゴリは
- ホーム&キッチン
- DIY・工具・ガーデン
- カー・バイク用品
- おもちゃ
- ホビー
- スポーツ
- アウトドア
がおすすめです。もちろんそれ以外でも大丈夫ですが選択肢が広すぎると何も行動できなくなってしまうので最初はこれらのカテゴリから攻めていきましょう。
そして欧米輸入の基本として相乗り出品を行っていきます。
Amazon輸入商品リサーチのやり方は以前は無料ツールを使う方法と有料ツールを使う方法が存在しましたが現在は無料ツールを使うやり方は存在しません。
以前はAmazonのPAAPIという無料のAPIを利用したリサーチツールが存在しましたがAmazonの規制によりそれらが使えなくなったためです。
以前は無料ツールを使って日本のAmazonと海外のAmazonの価格差を調べることが無料で出来たのですが現在は出来ません。そのためもしやろうと思うとASINを一つずつ日本と海外Amazonで手動で検索して商品価格を調べなくて比較しなくてはいけません。
ただランキングの上下から販売数を記録しているようなKeepaのような無料ツールは今でも存在するので無料で進めたい場合はそのようなものを活用しましょう。ただし手動でランキングの上下数をカウントするのは労力がかり現実的ではありません。
安く済ませたい場合はKeezonのようなChromeプラグインとKeepaのAPI(有料)を組み合わせれば販売数(ランキングの上下数)を簡単に調べることは可能です。
しかしこれだけでは価格差や重量・サイズなどは分からないのでそれらが分かる有料ツールを使っているセラーと比べると結局徒歩と車で競争しているような状態なので欧米輸入をやろうと思ったら現在は有料ツールの利用は必須だと考えた方がいいです。
有料ツールを使った商品リサーチの方法
私が実際に行っている方法を紹介します。
用意するのものは
- ASINFetcher Amazon ASIN Grabber Tool
- アマトピア商品リサーチ機能
です。
ASIN Fetcher Amazon ASIN Grabber Tool
Amazonの画面から商品コードであるASINリストやセラーIDを抜き出してくれるツールです。ASINを抜き出す系のツールであれば何でも大丈夫ですがセラーIDまで表示してくれるものは少ないのでおすすめです。
日本のAmazonでも海外のAmazonでも使用可能です。
アマトピア商品リサーチ機能
前段で入手したASINリストまたはセラーIDを使ってリサーチを行います。リサーチ後は売上や利益率、販売数で絞り込みを行います。
初心者の人がいきなり稼いでいる人を真似しても失敗するので
- 1ヶ月予想売上10万円以上100万円以下
- 卸利益率15%以上
- 3辺の合計180cm以下
- セラー数2人以上
のものを扱いましょう。この辺りの戦略は人によって変わります。価格比較は重要ですがそれ以外の要素もきちんと見ていきましょう。
予想売上は実際の売上をカート権利取得者数+1で割った値となっています。
1ヶ月の売上が200万円の商品ページにセラーが4人いたら自分が出品すれば5人になるのでカートを取得する確率が等しいと仮定すると
200万÷(4+1)=40万円
稼げるという仮定の元商品を仕入れることになります。
ちなみにこのカート権利取得者数はAmazonの定義とは異なります。Amazonの定義では1%でもカートを取る可能性があるセラーの人数がカート権利取得者数となっていますがアマトピアではカート価格5%以内のFBAセラーで定義しています。
また新規アカウントで相乗り出品を行っても最初はなかなかカートを取得できないので最初のうちは計算した値の半分~1/3の量仕入れるなどで在庫リスクを抑えていきましょう。
あとは交渉テクニックを学んで最低発注量(MOQ)をなるべく下げて仕入れるだけです。
半分以上在庫になっても損益分岐点を超えるような商品だと美味しいです。
販売数や売上まで出せるツールは私の知る限り他にないので初心者の方は特に活用しやすいかと思います。
狙い目の商品
小売り仕入れであることを前提とすると
- 海外限定品
- 小売り限定品(例えば海外のディズニーストアのグッズ)
- 海外販売既製品(1人2個までなど)
の商品が利益を出しやすいです。
しかし月30万円程度までであれば小売仕入れでも稼げますがアカウントの維持の面では商標権や知的財産所有権の問題が常に絡み不安定になるため輸入ビジネスで利益が出ることが分かったタイミングで早めに卸・メーカー仕入れへと移行していきましょう。
コンサルでは最初から最上位のメーカー仕入れを行う方法を教えています。人に教わる場合は逆にその方が結果を出しやすいためです。
卸・メーカー仕入れで売れやすい商品というのは特にありませんがAmazonでの販売をメインに考える場合アパレルやジュエリーはイマイチになります。
それ以外のカテゴリで勝負するようにしましょう。
メーカー仕入れでは相乗り出品の場合は欧米輸入セラーを見つけてそのセラーから情報を抽出し仕入れ交渉、新規出品の場合は海外Amazonで売れているものをセラーから抽出し交渉、なるべくMOQを下げてもらって広告をかけて売っていきます。
Amazon輸入転売リサーチ方法のまとめ
- 利益額、利益率、売上、販売数を計算
- 仕入れ先はメーカー>卸>小売で最初は小売でもOK
Amazon輸入において商品リサーチは一部分に過ぎません。
また商品リサーチの力を身につける上で実際にどのような商品を扱えば利益が出るか事前に勘を養っておくことは重要です。
輸入ビジネスで儲かる商品の特徴と実際の例を参考に自分の商品リサーチの方法が間違っていないか確かめつつ進みましょう。