突然ですがあなたは普段どのようにAmazon輸出の利益計算をしていますか?
利益計算はリサーチの質に影響を及ぼすだけでなくリスクヘッジやキャッシュフローにも影響を及ぼす非常に大切な項目です。
それにも関わらずなんとなくでやり過ごしてしまっている方が多いので今回利益計算(利益シミュレーション)の方法をまとめました。
利益計算の式について見る前にまずは利益計算時に重要になる項目について見ていきたいと思います。
利益計算時に重要となる項目
- 利益率はいくらか
- 利益額はいくらか
- 月に何個売れる商品か
- 2週間に何個売れる商品か
- カート付近のライバルは何人いるか
- 過去に出品者数や販売価格の著しい増減はないか
特に4と5は個人的に重視している項目で今まで着目していなかった方も多いと思います。
Amazon輸出の利益計算式
利益=
海外価格-日本価格 – 海外Amazon手数料 –
送料 – (日本価格+送料) * 関税 *
海外消費税 + 日本価格 * 日本の消費税
厳密に計算するとすれば
この式が正しい式になります。
ただし梱包材費用などは送料に含んでいます。
関税の部分についてよくわからない分からないという方は輸入時の話ですが別のブログにAmazon輸入の関税計算の方法をまとめているのでそちらを参考にしてください。
また
仕入れ数=
月に売れた数÷(カート付近のFBA出品者数+1)
という計算式を用いて仕入れ数を決めるのがオーソドックスなやり方になります。
この式が基本になるのですがこれらは理論値でしかなく現場に即していません。
ライバル数が増加した場合問題が起きるのです。
そこでリスクをヘッジするにはリサーチ時からあまり人(特に初心者)が扱わない商品を選んでいく必要があるのですがそれ以外にも計算でできることがあります。
それはリスクを考慮して計算式に入れるということです。
利益=
海外価格-日本価格 – 海外Amazon手数料 –
送料 – (日本価格+送料) * 関税 *
海外消費税 + 日本価格 * 日本の消費税
については
利益=
海外価格*0.9-日本価格 – 海外Amazon手数料(海外価格*0.9時の手数料) –
送料 – (日本価格+送料) * 関税 *
海外消費税 + 日本価格 * 日本の消費税
※FBA手数料については通常1品ずつ計算する必要がありますがツールを使えば自動で計算可能です。
と価格が多少下落した値で計算するようにしさらに海外価格を日本円に直す時に為替レートを掛けることになりますが為替レートも仕入れの最中に悪い方に変動する可能性を考慮して2%程度多めに計算します。
より慎重を期すのであれば仕入れ価格に1.1をかけて計算してもいいのですが仕入れ価格はそこまで動きづらいですしリスクを削りすぎても今度は利益が出る商品が少なくなってしまうのでご注意ください。
同様にして
仕入れ数=
月に売れた数÷(カート付近のFBA出品者数+1)
についても
仕入れ数=
月に売れた数÷(カート付近のFBA出品者数*1.2+1)
で計算しておくとちょうどよくなることが多いです。
これはすべての商品に適用するのではなくFBA出品する商品、つまりランキング3万位以内くらいの売れる商品に対してだけです、またランキング上位でも小売仕入れは利益が出ないような商品はライバルが増えづらいのでこのリスクヘッジは不要な場合も多いです。
利益計算の項目の中で操作できるもの
為替や関税は操作することができませんが商品価格は安く仕入れれば仕入れ価格を下げることが出来ますし送料も安くすることが出来ます。
結局色々並び立てたところで安く仕入れて安く送れる人と真っ向勝負しても勝てません。
初心者の方はいつかそのポジションに収まることを夢見ながらも戦略立てて隙をついていくことにより利益を増やす必要があるのです。
もしコネがあったり資金があったりで使える武器があるのであれば盛大にその力を奮ってください。
結局人間は与えられたカードを切って生きていくしかありません。
ただし努力して新しいカードを入手することも出来るのが人生の面白いところですね。
利益計算を見直せば戦略もきっと変わってくると思います。
ぜひこの機会に見直してみてください。