タイプ別輸入ビジネスのおすすめの仕入れ先30選

輸入ビジネスを始めたいけれど、どこから仕入れれば良いのか分からない。信頼できる仕入れ先を探しているが、情報が多すぎて選べない。そんな悩みを抱えている方は多いのではないでしょうか。

実は、輸入ビジネスの成功は適切な仕入れ先の選定から始まります。仕入れ先によって、取り扱える商品、利益率、必要な資金規模がまったく異なるため、自分のビジネスモデルに合った仕入れ先を選ぶことが極めて重要です。

本記事では、輸入ビジネスの3つの主要な仕入れ方法(小売り仕入れ、メーカー仕入れ、中国輸入・OEM)別に、厳選した30の仕入れ先をご紹介します。

この記事で得られる情報:

  • 小売り仕入れに最適な海外ECサイト・ネットショップ10選
  • 日本に代理店がない海外メーカー・ブランド10選
  • 中国輸入・OEMに適したプラットフォーム10選
  • 各仕入れ先の特徴と活用方法
  • 自分に合った仕入れ先の選び方

目次

仕入れ先選定の5つの基準

1. 信頼性と実績

取引の安全性を確保するため、運営歴と利用者数を重視しました。特に決済システムの安全性、トラブル時の対応体制を評価基準としています。

2. 商品の品質と価格競争力

日本市場で利益を確保できる価格帯と、顧客満足度を維持できる品質レベルを両立している仕入れ先を選定しました。

3. 日本への配送対応

国際配送の可否、配送料金の透明性、追跡サービスの有無など、スムーズな輸入が可能かどうかを確認しています。

4. 言語サポートと取引のしやすさ

英語または日本語でのサポート体制、取引プロセスの分かりやすさ、初心者でも利用しやすいインターフェースを評価しました。

5. 取扱商品の多様性と独自性

日本市場で差別化できる商品を仕入れられるか、トレンドに対応した品揃えがあるかを重視しています。

仕入れ先比較表(概要)

小売り仕入れ編

名称主な特徴価格帯配送強み
Amazon.com(米国)世界最大のECサイト中〜高日本直送可品揃えの豊富さ
eBayオークション+即決低〜高出品者によるレア商品の宝庫
Walmart.com米国大手小売低〜中転送サービス要日用品の安さ
Target.comトレンド商品豊富転送サービス要デザイン性
Best Buy家電専門中〜高一部直送可最新ガジェット
NeweggPC・電子機器特化中〜高日本直送可技術系商品充実
ASOSファッション特化低〜中日本直送可トレンド商品
iHerb健康食品・サプリ低〜中日本直送可日本語対応
Etsyハンドメイド中〜高出品者による一点物商品
B&H Photoカメラ・電子機器中〜高日本直送可専門性の高さ

海外メーカー・ブランド編(日本代理店なし)

名称カテゴリー特徴取引方法
Anker Innovations中国電子機器モバイルバッテリー直接交渉
Fjällrävenスウェーデンアウトドア高品質バックパックB2B取引
Vitamix米国キッチン家電高性能ブレンダー公式B2B
Fellow米国コーヒー器具デザイン性高い直接取引
Allbirds米国シューズサステナブル素材卸売申請
Hydro Flask米国ボトル・容器保温保冷性能B2B portal
Peak Design米国カメラアクセサリー革新的デザイン直接交渉
Bellroyオーストラリア革製品スリム財布卸売プログラム
Native Union香港テックアクセサリーデザイン重視B2B申請
LARQ米国ウォーターボトルUV-C殺菌機能直接取引

中国輸入・OEM編

名称種類最小ロット日本語対応強み
Taobao(淘宝)C2C1個〜代行経由商品数最大
Alibaba(阿里巴巴)B2B100個〜一部可メーカー直結
Tmall(天猫)B2C1個〜不可正規品保証
AliExpressB2C1個〜一部可少量購入可
TemuB2C1個〜日本語可激安価格
SHEINファッション1個〜日本語可トレンド
1688.comB2B2個〜代行経由卸売価格
DHgateB2B/B2C1個〜英語可中小ロット
BanggoodB2C1個〜英語可ガジェット豊富
GearbestB2C1個〜英語可電子機器特化

小売り仕入れ編:海外ECサイト・ネットショップ10選

1. Amazon.com(アメリカ)

世界最大のECサイトで、商品数は3億点以上。日本未発売の商品や、日本より安価な商品を簡単に見つけることができます。Prime会員なら送料無料の商品も多く、一部商品は日本への直送にも対応。特に家電、玩具、書籍、日用品の品揃えが充実しており、商品レビューも豊富なため、品質の判断がしやすいのが特徴です。Global Shipping対応商品なら、関税計算も自動で行われるため、初心者でも安心して利用できます。

2. eBay(イーベイ)

オークション形式と即決価格の両方で購入可能な、ヴィンテージ品やレア商品の宝庫。世界190カ国以上の出品者から購入でき、他では見つからない商品を発掘できます。特にコレクター商品、アンティーク、中古ブランド品、限定版商品などが豊富。Global Shipping Programにより、関税や国際送料の計算が簡単になり、買い手保護プログラムも充実しているため、安心して取引できます。

3. Walmart.com(ウォルマート)

アメリカ最大の小売チェーンのオンラインストア。日用品や食品、ベビー用品が特に安価で、まとめ買いによる割引も充実。自社ブランド「Great Value」「Equate」などは、品質と価格のバランスが優れています。家庭用品、清掃用品、ペット用品なども豊富で、大量仕入れに適しています。ただし、日本への直送は不可のため、転送サービスの利用が必要です。

4. Target.com(ターゲット)

デザイン性の高い商品を手頃な価格で提供することで有名な大手小売チェーン。自社ブランドやデザイナーコラボ商品は、日本でも人気が高く差別化しやすい商品が豊富です。特にインテリア雑貨、キッチン用品、子供用品、季節商品のデザインクオリティが高く、「Threshold」「Opalhouse」などのプライベートブランドは要注目。アメリカのライフスタイルトレンドを反映した商品が多いのも特徴です。

5. Best Buy(ベストバイ)

北米最大の家電量販店チェーン。最新のガジェットや家電製品が豊富で、日本未発売の商品も多数取り扱っています。ゲーム機器、PC周辺機器、スマートホーム製品、オーディオ機器などが主力商品。専門スタッフによる詳細なレビューや比較記事も充実しており、商品選定の参考になります。一部商品は日本への直送も可能で、保証サービスも充実しています。

6. Newegg(ニューエッグ)

PC・電子機器に特化した専門ECサイト。コンピューター部品、ゲーミング機器、IT機器の品揃えは業界トップクラス。技術仕様が詳細に記載されており、専門的な商品知識がある方に最適です。定期的なセールやコンボディールも魅力的で、日本への直送にも対応。Shell Shocker Dealsという日替わりセールでは、大幅な割引商品が登場することもあります。

7. ASOS(エイソス)

イギリス発のファッションECサイト。850以上のブランドと自社ブランドを展開し、最新トレンドをいち早くキャッチできます。メンズ、レディース、キッズまで幅広く取り扱い、サイズ展開も豊富。日本への直送に対応しており、一定金額以上で送料無料になることも。学生割引やセールも頻繁に開催され、若者向けファッションの仕入れに最適です。

8. iHerb(アイハーブ)

自然派サプリメント、オーガニック食品、化粧品などを扱う専門サイト。日本語に完全対応しており、初心者でも利用しやすいのが特徴。3万点以上の商品を取り扱い、定期的なセールやクーポンも充実。商品レビューも日本語で確認でき、日本人の評価を参考にできます。送料も比較的安く、追跡サービスも利用可能。健康志向の高まりに対応した商品仕入れに最適です。

9. Etsy(エッツィー)

ハンドメイド、ヴィンテージ、クラフト商品のマーケットプレイス。世界中のアーティストから一点物の商品を仕入れられるため、他店との差別化が図りやすいです。アクセサリー、アート作品、ホームデコレーション、ヴィンテージ衣類など、ユニークな商品が豊富。出品者と直接コミュニケーションが取れるため、カスタマイズや大量注文の相談も可能です。

10. B&H Photo(ビーアンドエイチフォト)

カメラ、ビデオ、オーディオ機器の専門店。プロ向けの機材から一般向けまで幅広く取り扱い、専門的なアドバイスも受けられます。新品だけでなく、中古品も充実しており、掘り出し物が見つかることも。価格も競争力があり、日本への直送にも対応。専門機材の仕入れには欠かせない存在で、詳細な商品説明と豊富な商品画像で、オンラインでも安心して購入できます。

海外メーカー・ブランド編(初稿時点で日本代理店なし)10選

1. Anker Innovations(アンカー・イノベーションズ)- 中国

モバイルバッテリーやUSB充電器で世界的に有名なブランド。高品質な電子アクセサリーを手頃な価格で提供し、Amazonでもベストセラー多数。日本でも人気が高いが、正規代理店経由ではなく直接取引することで、より良い条件での仕入れが可能。新商品の情報も早く入手でき、競合に先駆けて販売できるメリットがあります。

2. Fjällräven(フェールラーベン)- スウェーデン

1960年創業のアウトドアブランド。「Kånken」バックパックで世界的に有名で、機能性とデザイン性を兼ね備えた商品展開が特徴。日本では一部商品のみの取り扱いですが、本国では幅広いアウトドア用品を展開。B2B取引により、日本未発売モデルや限定カラーの仕入れが可能です。

3. Vitamix(バイタミックス)- アメリカ

高性能ブレンダーの代名詞的存在。プロ仕様の耐久性と性能で、健康志向の消費者から高い支持を得ています。日本では並行輸入品が中心ですが、メーカーとの直接取引により、最新モデルやアクセサリーの仕入れが可能。アフターサービス体制の構築が課題ですが、高利益率が期待できる商品です。

4. Fellow(フェロー)- アメリカ

コーヒー愛好家向けの革新的な器具を開発。デザイン性と機能性を両立させた商品で、「Stagg」ケトルは世界的にヒット。日本のコーヒー文化との親和性も高く、カフェやコーヒーショップへの販売も期待できます。直接取引により、新商品の先行販売権なども交渉可能です。

5. Allbirds(オールバーズ)- アメリカ

サステナブル素材を使用したシューズブランド。メリノウールやユーカリ繊維など、環境に優しい素材を使用し、シンプルなデザインで人気。日本では直営店が限られているため、卸売契約による販売機会があります。環境意識の高い消費者層をターゲットにできる商品です。

6. Hydro Flask(ハイドロフラスク)- アメリカ

高性能な保温保冷ボトルのブランド。24時間の保冷、12時間の保温性能を誇り、アウトドアやスポーツシーンで人気。カラーバリエーションも豊富で、日本未発売色の仕入れにより差別化が可能。B2Bポータルから卸売申請ができ、最小発注量も比較的少なめです。

7. Peak Design(ピークデザイン)- アメリカ

カメラアクセサリーの革新的なブランド。クラウドファンディングから始まり、世界的に成功したブランドで、機能的なカメラバッグやストラップが主力商品。日本のカメラ愛好家からの需要も高く、直接交渉により独占販売権の獲得も可能です。

8. Bellroy(ベルロイ)- オーストラリア

スリムな革製品で知られるブランド。財布やバッグの薄型設計が特徴で、都市生活者向けの洗練されたデザイン。日本では一部のセレクトショップでの取り扱いのみで、卸売プログラムへの参加により、幅広い商品展開が可能です。

9. Native Union(ネイティブユニオン)- 香港

デザイン性の高いテックアクセサリーブランド。Apple製品向けのスタイリッシュなアクセサリーを中心に展開し、機能性とデザイン性を両立。日本市場への本格参入前のため、B2B申請により有利な条件での取引が期待できます。

10. LARQ(ラーク)- アメリカ

世界初の自己洗浄ウォーターボトル。UV-C LED技術により、99.99%の細菌を除去する革新的な商品。健康意識の高い日本市場との相性も良く、直接取引により独占販売権の交渉も可能。高単価商品のため、利益率も期待できます。

中国輸入・OEM編10選

1. Taobao(淘宝)

中国最大のC2Cマーケットプレイス。8億点以上の商品数で、ありとあらゆる商品が見つかります。アパレル、雑貨、電子機器まで幅広く、1個から購入可能。価格は非常に安いが、品質にばらつきがあるため、信頼できる出品者の選定が重要。代行業者を通じて購入することで、言語の壁を越えて取引可能です。

2. Alibaba(阿里巴巴)

世界最大のB2Bプラットフォーム。メーカーや工場と直接取引でき、OEM・ODMの相談も可能。最小発注量は商品により異なりますが、交渉次第で少量対応も可能。Trade Assuranceにより、品質問題や納期遅延時の保証もあり。英語対応可能なサプライヤーも多く、サンプル発注から始められます。

3. Tmall(天猫)

正規ブランド品のみを扱うB2Cプラットフォーム。出店審査が厳格で、偽物の心配がありません。中国国内ブランドの正規品や、海外ブランドの中国限定商品などが購入可能。価格はTaobaoより高めですが、品質保証があるため安心。特に化粧品、健康食品、ブランド品の仕入れに適しています。

4. AliExpress(アリエクスプレス)

海外バイヤー向けのB2Cサイト。英語対応が充実し、1個から購入可能。送料無料の商品も多く、初心者でも利用しやすい。バイヤープロテクションにより、商品が届かない、説明と異なるなどのトラブル時も保護されます。評価システムも充実しており、信頼できる出品者を見つけやすいのが特徴です。

5. Temu(テム)

2022年にサービス開始した新興プラットフォーム。驚異的な低価格と日本語対応で急成長中。日用品、ファッション、電子機器など幅広い商品を取り扱い。グループ購入による更なる割引もあり。品質は価格相応ですが、低価格商品の大量仕入れには最適です。

6. SHEIN(シーイン)

ファストファッション特化のプラットフォーム。最新トレンドを即座に商品化し、毎日数千点の新商品を追加。価格は非常に安く、若者向けファッションの仕入れに最適。日本語サイトもあり、購入しやすい。ただし、品質管理には注意が必要で、サンプル確認は必須です。

7. 1688.com

中国国内向けB2Bサイト。Alibabaより更に安い卸売価格で購入可能。最小ロットが2個からの商品も多く、小規模事業者にも対応。ただし、中国語のみの対応のため、代行業者の利用が必須。工場直販商品が多く、OEM相談もしやすい環境です。

8. DHgate(ディーエイチゲート)

中小規模の取引に特化したB2Bプラットフォーム。少量発注に対応するサプライヤーが多いのが特徴。英語対応も充実し、初心者でも利用しやすい。電子機器、アクセサリー、スポーツ用品などが豊富。価格はAlibabaより若干高めですが、少量から始められるメリットがあります。

9. Banggood(バングッド)

ガジェット・電子機器に強いB2Cサイト。ドローン、3Dプリンター、スマートウォッチなど最新ガジェットが豊富。自社ブランド商品も多く、他では見つからない商品も。日本への配送も対応し、商品レビューも充実。技術系商品の仕入れに適しています。

10. Gearbest(ギアベスト)

電子機器・ガジェット専門のECサイト。Xiaomiなど中国ブランドの正規品を多数取り扱い。フラッシュセールやクーポンも頻繁に発行され、仕入れコストを抑えられます。日本への配送にも対応し、追跡サービスも利用可能。スマートフォン周辺機器やスマートホーム製品の仕入れに最適です。

まとめ:最適な仕入れ先の選び方

輸入ビジネスの成功は、自分のステージに合った仕入れ先選びから始まります。

初心者の方は、まず小売り仕入れから始めることをおすすめします。Amazon.comやiHerbなど、日本への配送に対応し、決済も簡単なサイトから始めれば、リスクを抑えながら経験を積むことができます。

中級者になったら、中国輸入や海外メーカーとの直接取引にチャレンジしてみましょう。AliExpressやDHgateで商品を見つけ、徐々に取引規模を拡大していきます。

上級者は、OEM生産や独占販売権の獲得を目指しましょう。Alibabaでの工場探しや、海外ブランドとの直接交渉により、独自商品の開発や高利益率の実現が可能です。

またどの仕入れ先を選ぶにしても、リスク管理は必須です。

最初は少量から始め、品質を確認してから本格的な仕入れに移行しましょう。複数の仕入れ先を確保し、一つの仕入れ先に依存しないようにすることも重要です。また、為替リスクや輸入規制の変更にも常に注意を払いましょう。

小さく始めて、大きく育てる。それが輸入ビジネス成功の秘訣です。まずは気になる仕入れ先のアカウントを作成し、商品をリサーチすることから始めてみましょう。

   

貿易ビジネス講座

こちらのLINE公式アカウント内からメルマガ登録可能です。