ebay輸出無在庫販売の方法・始め方

ebay輸出

輸出ビジネスの一つとしてebay輸出に取り組む人が増えていますがその中でもebay輸出の無在庫販売が人気を集めています。

この記事ではそんなebay輸出の中でも無在庫販売に焦点を当て方法を解説させていただきます。

ebay輸出無在庫販売の概要

ebay輸出とは海外のebayで主に日本製の商品を販売し利益を出すビジネスですがその中でも無在庫販売が人気なのはなぜでしょうか?

それは

  1. 在庫リスクがない
  2. 小資本で始めることができる

というメリットがある為です。

また輸出ビジネスには

  1. 消費税還付を受けることができる
  2. マーケットが広い
  3. 輸入ビジネスより参入者が少ない

というメリットもあります。

またAmazonではきちんと在庫管理・ブランド管理・発送管理を行い販売を行わないとアカウントが止まりやすいですがebayでは多少発送遅延や発送キャンセルなどを起こしてもアカウントを維持しやすい為初心者の方にも向いています。

厳密にはebayでは無在庫販売は禁止されていますがそれは大量に商品を出品して商品が売れた後にキャンセルするようなレベルの低いユーザーを排除するために出来たためで現場レベルでは無在庫販売をしている人は山ほどいます。ちなみにアカウントリスクが厳しいAmaazonでも無在庫販売で稼いでいる人は大勢います。こちらは素人が手を出すと失敗しやすいのでおすすめはしませんが方法としては可能です。

きちんと発送する限り誰にも迷惑がかからないので個人的な見解としてはやって良いと思いますが原理主義な人は禁止されているからやってはいけない、で思考がストップしてしまうと思います。

法律で定められているのであれば当然守るべきですがECサイトの無在庫販売禁止ルールはアカウント存続のリスクと天秤にかけて個人で判断しましょう。無在庫販売が嫌なのであれば在庫を持てば良いだけでやり方自体は大きく変わりません。有在庫販売では在庫を持つ分リサーチをシビアにして売れ筋の在庫を持ち、無在庫販売では許容範囲を広げて数ヶ月にに1個売れるような商品も出品していくという形になります。

これを私は確率的に捉えることを推奨しています。

3ヶ月に1個売れる商品というのは在庫を持つセラーは通常扱いません。

しかしこの商品は確率的に捉えれば1/90で今日売れる商品になります。このような商品を90品出したら1日1個は何かしらの商品が売れるという状態を作ることが出来ます。

実際には数千品出品することになるのでここでは4500品出品したとしましょう。

そうすると4500*1/90=50個

一つあたりで利益1000円は取れるような商品を狙っていくので

50*1000=5万円

月で5*30=150万円

このように営業利益で150万円位は稼げます。ただし評価を増やさないとSEOで上位表示されず過去のデータ通りには売れないのでこの域に至るまで3年程度はかかります。発送の手間を考えると副業といえど土日しか休みが取れないという方には厳しいです。その場合は在庫を持つやり方かebay輸出ではなくAmazon輸出かAmazon輸入に取り組みましょう。

1日50個の商品が売れるようになります。実際には3ヶ月に1個どころか1年に1個でも売れたような商品も出していくのでこの通りにはいきませんがこの位の数字であれば再現性はあります。

ただし無在庫販売を教えているような塾の多くは大量出品をするだけで在庫コントロールが全く出来ない形となっているので気をつけましょう。ebay輸出は在庫コントロールをはじめとしたアカウントコントロールさえしっかり押さえておけば独学でも取り組みやすいので独学で始めても問題ないと思います。(Amazonは今は独学だと厳しいです)

この記事ではそんなebay輸出で少なくとも月30万円以上収益を上げるやり方をまとめています。

ebay輸出にはさまざまなやり方がありますが推奨しているのは無在庫販売をベースとしたやり方です。

ebay無在庫輸出の流れ

ebay無在庫輸出の流れは以下のようになります。

  1. ebay無在庫輸出で売れる商品のリサーチ
  2. 無在庫で100商品の出品を目標にする(この時点では2日に1商品売れる程度)
  3. 商品が売れたら仕入れ・発送
  4. 無在庫の出品数を300品、1000品程度まで順次増やす(1000品の時点で月商200~300万円、月利40~60万円程度に達する)

ebay輸出のリサーチ(有在庫)

ebayリサーチツール

基本戦略としては日本のAmazonの中古価格を軸にebayの価格を改定し売れたら発送するというやり方になります。リサーチも日本Amazon⇄ebayで見つけ出したものを出品します。

特に日本人の考える中古コンディションと海外ユーザーが考える中古コンデイションには差があり中古でも綺麗な状態が多いため中古販売の方が差益を出しやすいビジネスモデルとなっています。

また新品だとAmazon輸出のように在庫を抱えて行かないと仕入れでライバルセラーに勝つのは難しくなってきます。実際には新品の小売仕入れでも利益が出る商品は数多くあるのですがそこは情報として公開してしまうと値崩れしやすいのでリサーチを行う中で自分で見つけてください。

私も所有している会社でebayで販売している商品の7割は新品でその中でも半分近くが小売の無在庫商品です。この事実を知らないとネットには情報は落ちていないので新品小売仕入れではどうせ無理と最初から諦めてしまう方が多いと思いますが中古品無在庫→新品無在庫(小売)と移行していきましょう。

Amazonと違いアカウント維持が比較的楽なのもebayの良いところです。

手動でリサーチをする場合以下のような絞り込みを行いましょう。

ebayのトップページからAdvandedで詳細検索のページに移ります。

次に売れた商品に限定する為Sold Listingsをオークション制ではなく定額販売の商品に絞る為にBuy It Nowにチェックを入れ価格の絞り込みも行います。

ここでは利益が出るように1500円以上にしていますが最初のうちは出品リミットがあるので上限も5万円程度にしておくことをおすすめします。

ebay輸出soldlisting

配送元を日本に絞ります。

ebay輸出リサーチ絞り込み

あとはめぼしいキーワードを入れて検索しJANコードや画像が一致する商品を日本のAmazonやメルカリで検索し利益が出る商品を見つけ出品し売れたら販売していくだけです。

ebay輸出のリサーチ(無在庫)

無在庫商品のリサーチは有在庫商品のリサーチと基本的な考え方は同じですが大きく異なる部分があります。

それは価格の変化です。

無在庫ビジネスはリサーチをしてから商品が売れるまで数ヶ月のラグが発生します。また比較的低い利益率になるためリサーチ時点で利益が出ても商品が売れた際には仕入れ価格や為替が変動して利益が出なくなっている可能性が出てくるためです。

そのため後ほど詳しく解説しますが価格改定と表裏一体なところがあります。

ただし手動でこのリサーチを行なっているうちは副業・お小遣い稼ぎのレベルを脱することは出来ません。

ebay輸出で稼いでいる人はほぼ確実にリサーチツールを使っています。

どんなリサーチツールを使ってもいいと思いますが私がebay輸出に使用しているツールについて解説したいと思います。

ebay輸出リサーチツールの活用

ebay輸出リサーチツール

ebayで利益が出る商品を見つけるには利益を出しているであろう日本のebayセラーを真似るのが確実です。

この時特定の分野の商品だけを扱っている専門ショップ系のアカウントは太刀打ち出来ないので避ける必要があります。

海外で需要のある日本商品を在庫を持って販売することができる人であれば同じように専門ショップとしてのアカウント作りを目指す手もありますが再現性はそれほど高くありません。

ebay輸出無在庫販売では特に最初のうちは雑多な商品を販売するようにしましょう。

仕入れ場所は新品仕入れの場合はAmazonか楽天、中古仕入れの場合はメルカリがおすすめです。

ツールを活用する場合はebayとAmazonとの価格比較が可能です。

セラーから取得する場合はAmazonのセラーIDでもebayのセラーIDでも検索が可能です。

商品単位で検索を行いたい場合はAmazonのASIN,JAN,UPC,EAN、ebayのItemIDがあればcsvファイルにまとめてアップロードすることで一気に検索を行うことが出来ます。

※現在は販売していません。販売再開時はメルマガでお知らせします。

無在庫で100商品の出品を目標にする(この時点では2日に1商品売れる程度)

ebay輸出で商品を売る方法

上記で説明した商品リサーチを行い利益が出る商品を見つけて出品しても最初のうちは商品が売れません。

それは出品者評価が貯まっておらずお客さんの信用が獲得できていない為です。

出品者評価が低いうちは同じ商品が出品されている場合最安で出品を行う必要があります。

そのため最初は評価を稼ぐための商品販売を行う必要があります。

新品の商品を赤字価格で売って評価を貯めるのは勿体無いのでおすすめは中古商品をメルカリやヤフオクで仕入れてebayで売り評価を貯める方法です。

ebay輸出で生活できるくらいに稼ぎたいのであれば最低でも評価100は貯めましょう。

ebayでは購入者としての評価も貯めることができます。そうではなくあくまで出品者としての評価を100以上貯めるのが望ましいです。

またアカウントを作ったばかりの頃は販売額や出品数のリミットがあります。

また販売額や出品数のリミットを伸ばしても特定のカテゴリに出品を行うことができないカテゴリー制限が付与されます。

カテゴリー制限の条件は以下の通りです。

  1. アカウント登録から90日以内
  2. 新規で販売を開始する
  3. 1年以上出品してない
  4. 過去一年に総取引の3%以上のeBayバイヤー・プロテクション(eBay買い手保護保障制度)ケースを開かれたことがある

そのため最初のうちは制限を取り除くためにアカウントを育てることになると思いますが経験者の方であれば時間を節約するために最初からM&Aサイトなどで育ったebayアカウントを買うのもありだと思います。

新規アカウントを育てる場合は時期により異なるのですが初回のリミットアップで250品/$25,000 は獲得できるのでそこから最低100商品は売れる商品を出品しましょう。

利益率が高い商品を片っ端から出品するやり方は非効率的です。

リサーチの段階で解説した売れる条件に当てはまっている商品を出品します。

この時最も重要なのが競合価格や仕入れ価格に合わせて価格を改定することです。Amazonでは価格改定は当たり前に行われていますがebayでは行われていません。

それはAmazonは相乗り出品で同じ販売ページに複数のセラーが存在しうるもののebayでは1ページ1セラーとなっているためです。

しかし見込み購入客は他の商品ページと価格を比べた上で商品を購入している人が多いので価格改定は必須です。また無在庫販売では在庫を確保できないことによる出荷キャンセルを繰り返すとebayアカウントが凍結してしまうので在庫の管理も必須です。ただし出荷キャンセルによるペナルティはAmazonより緩いです。

ebay輸出の在庫管理・価格改定ツールの活用

ebay輸出価格改定ツール

評価が少ないうちは最安価格で商品を出品していても商品が売れないため最安価格や最安から2番目の価格などを参考に価格改定を行う必要があります。

また無在庫販売の場合在庫の管理が重要となるため日本のショップモールの在庫の有無と連動できる価格改定機能があるツールが望ましいものとなります。

仕入れ元と価格を見比べて利益が出る範囲でライバル価格に合わせて値段設定をする、手動でも出来ることですが価格は常に動くので商品数が増えれば非常に手間になるでしょう。

私がプロデュースするアマトピアというツールは上記の機能は全て備えています。

ebayの商品リサーチ、価格改定、出品管理を行える複合ツールです。

もちろん自分で送っても問題ありませんが相当数送って限界まで安い送料契約を取らない限り代行会社に任せた方が安いですし自分で発送を行う場合はその作業は当然自分で行う必要があるので、発送業務を人に任せる人件費も乗ってくるのでその辺りを考慮して自社発送にするか代行会社に任せるか考えましょう。

ebay輸出の仕入れ

ebayで販売するための商品は一般的に新品を扱うか中古を扱うかで大きく変わってきます。

おすすめはAmazonと楽天を軸として中古をベースにアカウントの評価を伸ばし新品も扱うスタイルです。
メーカーから仕入れた商品を定額で出すこともありますがしそれは別の輸出ビジネスであるAmazon輸出を進める上で卸契約を取った商品を販売しているだけでebay輸出単体で取り組む場合に推奨するやり方ではありません。

仕入れはhapitasのようなポイントサイト経由で仕入れたり還元率のいいクレジットカードを使って少しでも利益率を上げましょう。

数字にすると1~2%程度ですが後々効いてきます。

ebay輸出の発送

ebay輸出の発送は基本的にはEMSかeパケット(ライト含む)を使います。ただしコロナの影響で国によって使えない地域もまだ存在するので常に最新の情報を追うようにしましょう。

なおヨーロッパ方面はVATという制度があり関税も含めた価格で販売しないといけないためFedexやDHLなど関税を発送人のアカウント払いが出来るやり方で送る必要があります。必然的に安い商品では割に合わなくなるので販売価格で3000円を超えるような商品を扱っていくことになります。

Sellbrite(旧AUtoMCF)というツールを使えばebayで売れた商品を自動で海外AmazonのFBAマルチチャネルで発送する仕組みを簡単に作れるのでAmazon輸出にメインで取り組み在庫を持っている方にはぜひ推奨したいやり方ですが多くの日本人が副業レベルで~100万円/月程度外貨を獲得していくには無在庫販売+自社出荷で日本から直送するのがいいと私は考えています。

反対にビジネスレベルで100万円/月~を目指すのであれば在庫を持って行かないと結局フルフィルメントセンターの構築などで大変になります。無在庫販売だけで月に1000万円利益ベースで稼いでいるような人も存在しますがそのような方は長年ebay輸出に取り組んで社員を雇い物流を自社で構築しているレベルの方のみになります。

ebayの場合評価が溜まっているアカウントがSEO的に優遇されるので既に伸びているアカウントをそのまままねしても伸びません。

無在庫の出品数を300品、1000品程度まで順次増やす(1000品の時点で月商200~300万円、月利40~60万円程度に達する)

1000品出すまで早い人で4ヶ月ほど、平均すると6、7ヶ月はかかります。

1000品出品したら終わりではなく寿命の長い商品を扱ったとしても商品の入れ替えは1年半程度で必ず起きるもので毎月チューニングして出品商品を入れ替えていく作業が発生します。

しかしこれを繰り返すだけで安定した利益を得られるので完全在宅のビジネスとしては非常におすすめ出来るものとなっています。ネックなのはこれ以上は人を雇ったり在庫を持つのがほぼ必須になるので無在庫販売として一人で稼げるのは一般的にはこの辺りが限界になってきます。

卸仕入れなどと組み合わせて無在庫でも月利300万円程度まで持っていくことも出来ますがやれば誰でも出来る再現性があるのは月利40~60万円程度までと言えるでしょう。

その他ebay輸出に関すること

在庫を持つタイミング

ずっと無在庫販売を続けてもいいのですがやはり売れる商品、特に中古の商品は常に仕入れ先の段階で品切れを起こしてしまいます。

そのような売れ筋商品は在庫を抱えて販売していくことになります。

この形で在庫を持つのは問題ないのですが中途半端に欲を出してAmazonFBA販売のように海外の倉庫に納入して売るやり方に手を出すと売上は大幅に増えますが法律リスクやキャッシュフローリスク、借入のリスクなど色々な問題が付き纏ってきます。

やはり簡単に稼ぐことの出来るビジネスなど存在せず多くの人が出来ない(やらない)部分にこそ利益が眠っているのでリスクを考慮した上で移行する人は有在庫に移行していきましょう。

ebay輸出の販売国

またebayは英語圏だけでもアメリカ、カナダ、イギリス、オーストラリアなど複数選択肢がありますし香港やシンガポールなどのアジア圏にも存在します。

日本→アメリカの日本人ebayセラーはそこそこ多いですが中古品をベースにすれば後追いでも参入しやすいですしそれ以外の国も無数に選択肢があるので飽和するようなことは考えづらいです。

私も全パターンは試すことは出来ていませんがヨーロッパに会社を持っているためヨーロッパ方面の数カ国と香港、シンガポールに出しています。インドや台湾に出して成功している知り合いもいるので可能性は無限にあると言えるでしょう。

消費税還付

消費税の還付を受けるには、消費税の申告書に消費税の還付申告に関する明細書を添付の上、消費税の確定申告(還付申告)をしなければなりません。 申告後、税務署によって多少時期に差はあります1ヶ月から1ヶ月半ほどで還付金が指定口座に振り込まれます。

売上が発生して初めて還付できるので仕入れたタイミングで還付可能なわけではないので注意しましょう。

ebay無在庫輸出のやり方まとめ

  • ebay⇄日本Amazonでリサーチ
  • 中古メインで日本Amazon、楽天→ebayで価格改定を行う
  • 売れたら商品をポイントサイトを経由し還元率のいいクレジットカードで仕入れる
  • 自宅または倉庫に届いたら発送
  • 評価が増えたら新品も扱っていく

大まかな流れはこれだけでシンプルです。やはりネックになるのはリサーチの部分と価格改定の部分になりますがこの部分はツールを使えば大幅に効率化することが可能です。

市販のものは少ないので自作している方が多いと思います。私の会社でも社内で自作していて一時期は一般向けに販売していたのですが当時は新品のみ扱っていたのでツールを売るより自社で取り組んだ方が効率が良かったので販売は行わないようになりました。

無在庫販売はビジネスモデル的に利益が出て売れそうなものはとりあえず扱うことになるためどうしてもバッティングしやすいビジネスです。今は中古品も扱うようになったのと販売対象となる国も増えました、何よりビジネスに取り組む次元が以前とは変わったので飽和しないラインを見極めて徐々に販売再開していこうと思います。

日本の経済が縮小していく中で外貨を獲得できるビジネスは貴重なのと日本は長期的に見ると円安が進みやすい経済政策を取っているので改めてebay輸出が注目されています。徐々により詳しいやり方を掲載していきますので定期的にブログをチェックしてみてください。

~貿易王による貿易講座~

輸入(メーカー仕入れ)、輸入(OEM・D2C)、輸出(メーカー仕入れ・無在庫)の全てに対応した貿易メルマガです。どれを始めればいいか分からない人はもちろん、すでに会社を経営している人にも必ず役に立つ内容となっています。 一般的な有料コンサルティング以上の内容に仕上げているので活用してください。
貿易王による貿易講座
は必須項目です
  • メールアドレス
  • お名前(姓名)
  • 姓と名はスペースで区切ってください。適当な名前での登録の場合削除させていただくことがあります。
  •  メルマガを購読する