Amazonで商品ページの露出を上げブランド認知をあげたり自社ショップに誘導して売上を高めるために活用されるAmazon広告ですがその種類は大きく分けて8種類存在します。
この記事ではそれぞれのAmazon広告の特徴と活用方法を見ていきたいと思います。
目次
Amazonの広告の種類
Amazonにはスポンサープロダクト以外にも幾つか広告枠があります。
Amazonで出稿できる広告の種類は以下の通りです。
- スポンサープロダクト広告
- 商品ディスプレイ広告
- スポンサーブランド広告(旧 ヘッドライン検索広告)
- スタンダード広告
- ターゲティング広告
- インシップ・ブックカバー広告
- セラーセントラル広告
一般ユーザーが活用することになるのは
- スポンサープロダクト広告
- スポンサーディスプレイ広告
- スポンサーブランド広告(旧 ヘッドライン検索広告)
の3つです。
これらのAmazon広告の運用方法に関してはAmazon広告の効果的な運用方法のページにまとめているのでそちらをご覧になってください。
それぞれの特徴・活用法について見ていきたいと思います。
スポンサープロダクト広告
スポンサープロダクトはキーワードで検索した際の結果表示の画面で最上段と中間位の位置に表示されるクリック課金型の広告です。
特定のキーワードに対する入札単価と商品ページの売上で表示順位が決まります。
広告運用を行う上で最優先で考えるべき広告で
- オートターゲティング
- マニュアルターゲティング
の2種類があります。
オートターゲティングはSKUを指定すると自動でキーワードを生成してそのキーワードに対して広告を出してくれますがあくまで関連がありそうなキーワードを出してくれるだけなので
マニュアルターゲティングは広告主側でキーワードの設定も行うターゲティング方法でその種類は
- 完全一致
- フレーズ一致
- 部分一致
に分かれます。
例を上げて解説すると
“iPhoneカバー”というキーワードで完全一致で広告を出すと”iPhoneカバー”で検索された時のみ広告が表示されます。
“iPhoneカバー”というキーワードでフレーズ一致で広告を出すと”iPhoneカバー 手帳”、”防水 iPhoneカバーなどで検索された時に広告が表示されます。
“iPhoneカバー”というキーワードで部分一致で広告を出すと”iPhone ケース”、”Androidカバーなどで検索された時に広告が表示されます。
基本的にはフレーズ一致で広告を出し誓約したキーワードを完全一致に変更、キーワードを拾うために並行してオートタゲティングをかけていくのがおすすめです。
スポンサーディスプレイ広告の特徴
ユーザーの興味・関心、もしくは商品単位でのターゲティングで商品詳細ページ右下に掲載される広告です。
“ブランドや商品の認知を目的に使われる”とAmazonに記載がありましたがユーザーが閲覧している商品ページとの比較をされることになるのでブランド認知よりもカスタマーレビューの評価が高く、商品情報が充実した商品を宣伝する際に向いていると思います。
そのため商品によるターゲティングの場合、競合となる商品をぶつけるのではなく関連性の高い商品を掲載することをおすすめします。
例えば以下の例ではモバイルバッテリーの商品ページに格安simの広告を出していてこれは上手い使い方です。
スポンサーディスプレイ広告の運用方法についてはリンク先に詳しくまとめています。
スポンサーブランド広告(旧 ヘッドライン検索広告)の特徴
キーワード検索をした際に検索結果の上部に表示される広告です。
売上拡大やブランド認知の向上を図るためのものです。
あまり知られていないのですが非常に効果の高い広告なので使っていない方は活用すべきです。
スポンサーブランド広告の運用方法についてはリンク先に詳しくまとめています。
スタンダード広告の特徴
スタンダード広告とはAmazonのトップページや商品ページ・決済完了ページなどに表示するバナー広告のことです。
スタンダード広告は基本的に単価が100万円以上のため多くの場合法人企業の方が対象となってきます。
スタンダード広告には以下の11種類があります。
- マーキー
- トップレクタングルA
- トップレクタングルB
- 検索結果スカイスクレイパー
- 検索結果スーパーバナー
- 商品詳細レクタングル
- 商品詳細スーパーバナー
- レビュー一覧レクタングル
- 決済完了カンバス
- 決済完了レクタングル
- 出品一覧 ストライプ
それぞれの広告の特徴や料金を見ていきたいと思います。
※広告の在庫状況や料金に関しては変動があるので利用の際はAmazon.co.jpメディア事業部にお問い合わせください。
マーキー
ページ最上部に表示されるマーキーは、Amazonを訪れるユーザーへ強烈な印象を与えることが可能高で高いブランディング効果が期待できます。
トップレクタンダルA
Amazonのトップページに掲載できる広告でスタンダード広告の中では最も人気が高いと言われています。ターゲティングとの相性も抜群です。
CPC(クリック単価)が高いので個人的にはAmazonが宣伝するほどはオススメできません。
CTRが文句なしに高いので広告費の採算が合う場合は利用を検討してもいいでしょう。
トップレクタンダルB
検索結果ページの左側に現れるスカイスクレイパー型の広告枠です。
ちなみにスカイスクレイパーとは摩天楼の意味で、縦長の広告をスカイスクレイパー型広告と呼びます。
縦長のバナーは注目率が高く、ブランドを認知や他社からのブランドスイッチを目的としている場合におすすめとなっています。
検索結果スカイスクレイパー
検索結果スーパーバナー
検索結果ページの最下部まで隈なくチェックするヘビーユーザーにリーチできるメニューです。
ページ中部に広告別のインプレッション巣をまとめたデータを載せていますがインプレッション数は意外と高いです。
商品詳細レクタングル
商品詳細ページ右下部に掲載される広告でブランド認知の意味合いが大きいスタンダード広告の中では比較的購買につながりやすいです。
商品詳細スーパーバナー
買い物をするほぼ全てのユーザーが訪れる商品詳細ページの下部(関連商品としておすすめされる商品の部分)に掲載される広告です。
こちらもクリック率は高くないものの購入に繋がりやすい広告の一つです。
レビュー一覧レクタングル
全てのカスタマーレビューを表示するページのファーストビューに表示され購入検討中のユーザーへアプローチが可能なため、高いインプレッション効果も期待できます。
実はクリック率が高く購入に繋がりやすい広告で2番目におすすめです。
決済完了カンバス
唯一のカンバスバナーで決済完了ページの大きなスペースを占有し、ユーザーの興味を惹くことが可能。クリックだけでなくコンバージョンも期待できるメニューです。
商品の購入後は心理的にも次の商品への購入のハードルが下がっている時なので購入率が高くなります。
決済完了レクタングル
決済完了ページの右下に表示されるメニュー。こちらも買い物直後のユーザーへ低単価で訴求可能です。
CPCが低く比較的CTRも高いので一番オススメです。
出品一覧 ストライプ
Amazonのコア・ユーザーである購買意欲の高いカスタマーにリーチ可能な広告です。
スタンダード広告の掲載位置まとめ
広告掲載料金
ターゲティング広告の特徴
Amazonでは以下の属性を指定してターゲティング広告を出すことが可能です。
- ライフスタイル
- ホットカスタマー
- ストア
- ジェンダー
- エリア
- ニューカスタマー
ライフスタイル
購買・閲覧履歴に基づいてターゲティングを行いファミリー、教育、パーソナルファイナンス、スポーツ、健康、エンターテイメント、ゲーム、トラベル、キャリアアップ、IT、語学学習、英語学習、デジタルライフ、パソコン、プリンター・スキャナー、カメラ、オーディオ機器、生活家電、携帯電話、アート&デザイン、グルメ&クッキング、ディズニーファン、ペットオーナー、医療、 ビューティー、車の26セグメントの他、商品カテゴリからからカスタマイズすることも可能な広告です。
ホットカスタマー
直近の閲覧履歴に基づきターゲットしなおかつ購買に至ったユーザーをタイムリーに対象から除外することが出来る広告です。
ストア
指定カテゴリの検索結果ページと商品詳細ページいずれかに露出可能なターゲティング広告です。特定のカテゴリに興味を持つユーザーに有効です。
エリア
IPアドレスに基づき、希望の地域にターゲティング可能な広告です。複数を指定した地域単位でのターゲティングも可能です。
ジェンダー
購入実績のあるユーザーの氏名から性別を分析し、性別を絞って広告表示をさせることで高いパフォーマンスが期待できる広告です。
ニューカスタマー
90日以内にAmazon.co.jp で初めて購入したユーザーだけにターゲティング可能な広告です。
ターゲットとしてはWebのライト層が多いのでクレジットカードの新規発行案件などに用いられています。
インシップ・ブックカバー広告の特徴
商品配送の梱包箱内にチラシやブックカバー広告を同梱するインシップ広告です。
セラーセントラル広告の特徴
出品企業・事業主向けの「セラーセントラル」に表示される広告枠です。
Amazon広告の特徴・仕組みまとめ
Amazon広告には色々種類がありますがメインとなるスポンサープロダクト広告の活用法を押さえた上でスポンサーブランド広告やディスプレイ広告、それ以外の広告を活用していきましょう。