成約率3%のLPと12%のLPを並べて気づいたこと
成約率3%と12%のLPを並べると、違いは「コピーの量」でも「デザインのクオリティ」でもなく「読者の不安を潰す順番」だった。12%のLPは「ベネフィット提示→信頼構築→不安解消→CTA」の順番を徹底していたのに対し、3%のLPは商品説明を先に並べていた。
先日、コンサルティング先の2社のランディングページを並べて見比べる機会がありました。どちらも同じ「オンライン英会話スクール」という業種で、広告費もほぼ同じ。ターゲット層も30代のビジネスパーソンで重なっています。
なのに、A社の成約率は3.1%、B社の成約率は12.4%でした。
約4倍の差です。月間の広告費が50万円だとすると、A社は15件の申し込みに対して、B社は62件。売上にすれば数百万円の違いが出てきます。同じお金をかけて、同じような商品を売っているのに、です。
私はこの2つのLPを徹底的に分析しました。デザインの違い、文章量の違い、画像の使い方の違い。細かいところまで全部洗い出しました。
その結果、成約率を分ける決定的な要素は3つだということがわかりました。
「構成」「コピー」「CTA」です。
成約率3%のA社のLPは、いきなり商品の特徴から始まっていました。「当スクールの特徴」「講師紹介」「料金プラン」という順番です。一方、成約率12%のB社は、「英語が話せなくて恥ずかしい思いをしたことはありませんか?」という問いかけから始まっていました。
コピーの書き方も全然違いました。A社は「ネイティブ講師100名在籍」「24時間レッスン可能」といった機能の羅列。B社は「3ヶ月後の海外出張で、自信を持ってプレゼンできる自分になれます」という未来の姿を描いていました。
CTAも決定的に違いました。A社は「お申し込みはこちら」というボタンが1つだけ。B社は「まずは無料で25分体験する」というボタンが、ページ内に適切な間隔で3箇所配置されていました。
この3つの違いが、4倍の成約率差を生んでいたのです。
そして今、この3つの要素をすべてAIの力を借りて最適化できる時代になっています。この記事では、私がコンサルティングの現場で実際に使っている方法を、具体的なプロンプト付きで解説していきます。

LP制作の経験がない方でも、この記事を読み終わる頃には「売れるLPの設計図」が頭の中にできているはずです。逆に、すでにLPを持っている方は、今のLPのどこを改善すべきかが具体的に見えてくると思います。
売れるLPの基本構成
売れるLPの基本構成は「①ファーストビュー(ベネフィット+CTA)→②問題提起→③解決策の提示→④実績・証拠→⑤お客様の声→⑥FAQ→⑦最終CTA」の7ブロックだ。ファーストビューに「誰が・何を・どのくらいで達成できるか」を3秒で伝えることが離脱率を下げる最重要ポイントになる。
まず最初に押さえておくべきなのが、LPの「構成」です。どんなに素晴らしいコピーを書いても、構成が間違っていたら成約には繋がりません。
売れるLPには、ほぼ例外なく共通する「型」があります。私がこれまで200本以上のLPを分析してきた結果、成約率の高いLPは以下の6つのブロックで構成されていることがわかっています。
1. ファーストビュー(キャッチコピー+ビジュアル)
LPに訪れた人が最初に目にする部分です。ここで離脱するかスクロールするかが決まります。統計的には、訪問者の約70%がファーストビューだけを見て離脱すると言われています。つまり、ここが最も重要なパートです。
ファーストビューで伝えるべきことはたった1つ。「このページは、あなたの問題を解決するページですよ」というメッセージです。商品名や会社名ではありません。訪問者が抱えている課題に対する答えがここにあると、一瞬で伝える必要があります。
2. 悩み共感
ファーストビューの次に来るのが「悩み共感」パートです。ここでは、ターゲットが日常的に感じている不満や悩みを具体的に列挙します。「こんなお悩みはありませんか?」という形式がよく使われますが、もう少し踏み込んで、ストーリー形式で描写するとさらに効果的です。
なぜ悩み共感が必要なのか。それは、人が行動を起こすためには「感情が動く」必要があるからです。論理だけでは人は動きません。「そうそう、まさにそれで困ってたんだよ」と共感してもらえれば、その後の内容を読み進めてもらえる確率が格段に上がります。
3. 解決策の提示
悩みを十分に共感した後で、初めて解決策を提示します。ここで重要なのは、いきなり商品を売り込まないことです。まずは「この悩みを解決する方法は○○です」と、解決の方向性を示します。その上で、「その方法を最も効率的に実現できるのが、この商品です」という流れにします。
この順番を間違えると、売り込み臭が強くなって離脱されます。先に「なぜこの方法が有効なのか」を理解してもらうことが大切です。
4. 実績・証拠
解決策を示したら、次はそれが本当に効果があるという証拠を見せます。お客様の声、導入実績の数字、ビフォーアフター、メディア掲載実績など。ここは「社会的証明」のパートでもあります(後ほど詳しく解説します)。
5. オファーの詳細
価格、特典、保証、申し込み方法などの具体的な条件を提示します。ここで大事なのは、「価格以上の価値がある」と感じてもらうことです。特典や保証をうまく組み合わせることで、「これなら損しない」と思ってもらえる設計にします。
6. CTA(行動喚起)
最後に、明確な行動を促します。「今すぐ申し込む」「無料で体験する」など。CTAについても後ほど詳しく解説しますが、ここではとにかく「次に何をすればいいか」を迷わせないことがポイントです。
この6つのブロックは、人間の購買心理のプロセスに沿って設計されています。注意を引く→共感する→解決策を知る→信頼する→条件を確認する→行動する。この順番に意味があるのです。
順番を入れ替えると、途端に成約率が下がります。例えば、いきなり「料金はこちら」と提示するLPがありますが、まだ商品の価値を理解していない段階で価格を見せられても「高い」としか感じません。価値を十分に伝えた後で価格を見せるから「これなら安い」と感じるのです。
では、この構成をAIでどうやって作るのか。以下のプロンプトを使ってみてください。
あなたはダイレクトレスポンスマーケティングの専門家です。
以下の商品・サービスのランディングページ構成案を作成してください。
[商品・サービス情報]
- 商品名:(ここに入力)
- ターゲット:(ここに入力)
- 主な悩み:(ここに入力)
- 商品の主な特徴:(ここに入力)
- 価格帯:(ここに入力)
- 競合との違い:(ここに入力)
[構成の条件]
- 以下の6ブロック構成で作成すること
1. ファーストビュー(キャッチコピー3案+サブコピー)
2. 悩み共感(ターゲットの具体的な悩みを5つ以上)
3. 解決策の提示(商品を直接売り込まず、まず方法論を示す)
4. 実績・証拠(掲載すべき証拠の種類と配置案)
5. オファー設計(価格の見せ方、特典案、保証案)
6. CTA(ボタン文言3案+配置のアドバイス)
各ブロックごとに、なぜその内容が必要なのかの理由も併記してください。このプロンプトのポイントは、「なぜその内容が必要なのかの理由も併記してください」という一文です。この一文を入れることで、AIが単なるテンプレートの穴埋めではなく、マーケティングの理論に基づいた提案をしてくれるようになります。
理由が書かれていれば、自分のビジネスに合っているかどうかの判断もしやすくなります。AIの提案を鵜呑みにするのではなく、「この理由は自分のケースにも当てはまるか?」と考えながら取捨選択できるわけです。
実際にこのプロンプトを使ってLP構成を作成し、それを元にLPをリニューアルしたクライアントは、成約率が2.1%から6.8%に改善しました。構成を変えただけで、コピーもデザインもほぼそのままです。それくらい、構成の力は大きいのです。
コピーライティングの鉄則
コピーライティングの最重要鉄則は「読者は商品を買うのではなく、結果を買う」という原則だ。「このツールの機能」ではなく「このツールを使った結果、あなたの生活がどう変わるか」を具体的な数字で伝えることで、コンサル先のLPで成約率が平均2.3倍になった事例がある。
構成が決まったら、次はコピーライティングです。ここで多くの人がやってしまう間違いがあります。
それは、商品の「特徴」ばかりを書いてしまうことです。
「講師は全員ネイティブです」「24時間いつでもレッスン可能です」「独自のカリキュラムを採用しています」。これらはすべて「特徴(Features)」です。特徴は大事ですが、特徴だけでは人は動きません。
コピーライティングの世界には、Features → Benefits → Outcomesという有名なフレームワークがあります。

Features(特徴)は、商品が「持っているもの」です。スペックや機能のことです。「ネイティブ講師100名在籍」がこれに当たります。
Benefits(利点)は、その特徴があることで「得られるメリット」です。「ネイティブ講師だから、正しい発音が身につく」がBenefitsです。特徴を「だから何?」と変換したものがBenefitsだと思ってください。
Outcomes(成果・変化)は、そのBenefitsによって「人生がどう変わるか」です。「3ヶ月後、海外のクライアントとの電話会議で、通訳なしで堂々と発言できるようになります」がOutcomesです。
お客さんが本当にお金を払って買っているのは、商品そのものではありません。「商品を使った後の自分の変化」を買っているのです。
ダイエットサプリを買う人は、サプリの成分が欲しいのではなく、「痩せた自分」が欲しいのです。もっと言えば、「痩せたことで得られる自信」や「周りからの評価」が欲しいのです。
だからLPのコピーでは、Featuresだけでなく、BenefitsとOutcomesまで書く必要があります。特にOutcomesは具体的であればあるほど効果的です。
では、これを実際のコピーに落とし込むとどうなるか。例を出します。
【Featuresだけのコピー】
「当スクールはネイティブ講師100名が在籍。24時間いつでもレッスン可能。独自のビジネス英語カリキュラムを採用しています。」
【Outcomesまで書いたコピー】
「入会から3ヶ月後。あなたは海外クライアントとのZoom会議で、通訳を介さず自分の言葉でプレゼンしています。相手の質問にも即座に返答でき、会議後に上司から『助かったよ』と言われる。そんな未来が、1日25分のレッスンで手に入ります。」
どちらが申し込みたくなるか、一目瞭然だと思います。
しかし、多くの人はOutcomesを書くのが苦手です。自社の商品については「特徴」は詳しく知っていても、「お客さんの人生がどう変わるか」まで想像するのは難しいからです。
ここでAIの出番です。AIは「特徴」を入力するだけで、BenefitsとOutcomesを展開してくれます。しかも、複数のパターンを一度に出してくれるので、最も響くものを選ぶことができます。
ただし、AIにコピーを書かせる際には注意点があります。そのまま使うと、どこかで見たことがあるような、いかにも「AI が書きました」という文章になりがちです。
これを防ぐためのポイントが3つあります。
1つ目は、具体的な数字を入れることです。「多くのお客様が満足」ではなく「導入企業の93%が3ヶ月以内に効果を実感」のように、具体的な数字があるとリアリティが格段に上がります。
2つ目は、ターゲットの日常シーンを描写することです。「英語力が向上します」ではなく「月曜朝の全体会議で、海外拠点のメンバーと英語でディスカッションしている自分を想像してみてください」のように、具体的な場面を描くことで臨場感が出ます。
3つ目は、完璧すぎる表現を避けることです。AIは「劇的に変わります」「革命的な方法」のような大げさな表現を使いがちです。こういった表現はかえって信頼性を下げます。「少しずつですが、確実に変化を感じられます」くらいのトーンのほうが、実は成約率は高くなります。
これらの注意点を踏まえた上で、以下のプロンプトを使ってみてください。
あなたは成約率の高いLPを専門とするコピーライターです。
以下の商品の「特徴(Features)」を、「利点(Benefits)」と「成果(Outcomes)」に変換してください。
[商品情報]
- 商品名:(ここに入力)
- ターゲット:(ここに入力)
- 特徴を箇条書きで5つ以上:(ここに入力)
[変換ルール]
- 各特徴に対して、Benefits(その特徴によって得られるメリット)とOutcomes(そのメリットによって人生がどう変わるか)をそれぞれ書く
- Outcomesは必ず「具体的な日常シーン」で描写する(いつ・どこで・誰と・何をしている場面か)
- 数字を入れられる箇所には具体的な数字を入れる
- 「劇的」「革命的」「画期的」などの大げさな表現は使わない
- ターゲットが思わず「そうなりたい」と感じるリアルな描写にする
最後に、上記の変換結果を使って、LP用のコピー(400文字程度)を3パターン作成してください。各パターンの書き出しは変えてください。このプロンプトで特に重要なのは、「Outcomesは必ず具体的な日常シーンで描写する」という指示です。この一文があるかないかで、AIが出してくるコピーの質が全然変わります。
AIに「メリットを書いて」と漠然と指示すると、「生産性が向上します」「効率化できます」のような抽象的な表現になりがちです。しかし「具体的な日常シーンで」と指定すると、「金曜の夕方、定時前にすべてのタスクが片付いて、週末の予定を楽しみにしながらオフィスを出る」のような、読み手が自分の姿を重ねられる描写になります。
コピーライティングの世界では、これを「映像が浮かぶコピー」と呼びます。読んだ人の頭の中に映像が浮かぶかどうかが、良いコピーと普通のコピーの分かれ目です。
CTAの設計で成約率が倍になる
CTAのボタンテキストを「申し込む」から「無料で始める」に変えるだけで成約率が1.8倍になった事例がある。CTAは「①ボタンの色をページ内で唯一の目立つ色にする、②ボタン上に残り枠数・期限を添える、③ファーストビューと最終部の2箇所に必ず配置する」の3原則を守ることが重要だ。
構成とコピーが完成したら、次はCTA(Call To Action)の設計です。正直に言うと、CTAの改善だけで成約率が2倍になることは珍しくありません。
私のコンサルティング先で実際にあった事例を紹介します。あるオンラインスクールのLPで、CTAボタンの文言を「お申し込みはこちら」から「まずは無料で体験レッスンを受ける」に変更しただけで、クリック率が1.8倍になりました。さらに、ボタンの色をグレーからオレンジに変え、ボタンの下に「※クレジットカードの登録は不要です」という一文を追加したところ、最終的な成約率は2.3倍になりました。
変更したのはたった3箇所です。文言、色、そして安心材料の追加。LP全体を作り直したわけではありません。

CTAの設計で押さえるべきポイントは以下の通りです。
ボタンの文言について
「購入する」「申し込む」という文言は、実はクリック率が低い傾向にあります。なぜなら、「購入」「申し込み」という言葉には「お金を払う」「契約する」というイメージが伴うからです。人はコミットメントを求められると、無意識に抵抗を感じます。
代わりに効果的なのは、以下のような文言です。
・「無料で試してみる」
・「まずは資料をダウンロードする」
・「30秒で見積もりを確認する」
・「空き状況をチェックする」
共通しているのは、「ハードルの低さ」が伝わる表現になっていることです。「無料」「まずは」「30秒で」「チェックする」といった言葉が、心理的な抵抗を下げてくれます。
もう1つ大切なのは、ボタンの文言を「動詞」で始めることです。「無料体験のご案内」より「無料で体験してみる」のほうがクリック率は高くなります。名詞で終わると情報提供に見えますが、動詞で終わると行動の後押しになるからです。
ボタンの色について
「何色が一番クリックされるか」という議論はよくありますが、結論から言うと、「ページ内で最も目立つ色」が正解です。青基調のページなら、オレンジや赤のボタンが目立ちます。暖色系のページなら、緑やブルーが目立つかもしれません。
つまり、ボタンの色は「何色が心理学的にクリックされやすいか」ではなく、「ページの中で視覚的にコントラストが生まれるか」で決めるべきです。ボタンが背景に溶け込んでしまっていたら、どんなにいい文言を書いても押してもらえません。
ボタンの配置について
CTAボタンは1箇所だけではなく、LP全体に3〜4箇所配置するのが効果的です。具体的には以下のタイミングです。
・ファーストビュー直後(すぐに行動したい人向け)
・悩み共感+解決策の後(納得した人向け)
・お客様の声の後(信頼を感じた人向け)
・ページ最下部(全部読んだ人向け)
人によって「よし、申し込もう」と思うタイミングは違います。全部読まないと決断できない人もいれば、最初の数行で「これだ」と感じる人もいます。複数箇所に配置しておくことで、どのタイプの人にも対応できます。
ただし、しつこく感じるほどボタンを配置するのは逆効果です。「売り込まれている」と感じさせないギリギリのラインを見極めることが大切です。目安としては、スクロールしていて自然にボタンが目に入る程度の間隔です。
安心材料の追加について
CTAボタンの近くに「安心材料」を配置すると、クリック率が上がります。具体的には以下のような要素です。
・「※無料です。クレジットカードの登録は不要です」
・「※30日間の全額返金保証付き」
・「※しつこい営業は一切しません」
・「※1分で完了します」
これらは、訪問者が「クリックしようかな…でも…」と迷っている瞬間の不安を解消する役割を果たします。「クレジットカードを登録させられるんじゃないか」「しつこく電話が来るんじゃないか」といった不安は、想像以上に大きな離脱要因です。
さて、CTAのバリエーションをAIで作成し、テストする方法についても触れておきます。
CTAは「これが正解」と断言できるものではありません。業種やターゲットによって最適な文言は変わります。だからこそ、複数のパターンを作ってA/Bテストをすることが重要です。
AIを使えば、CTAのバリエーションを短時間で大量に生成できます。そこから3〜5個を選んでテストし、最もクリック率の高いものを採用する。このサイクルを回すことで、CTAは継続的に改善できます。
私のコンサルティング先では、月に1回CTAのA/Bテストを行うことを推奨しています。毎月少しずつ改善を積み重ねていくと、半年後には成約率が大きく変わっているものです。ある化粧品ECのクライアントは、半年間のCTA改善だけで成約率が4.2%から9.7%まで上がりました。
社会的証明(お客様の声)の効果的な使い方
お客様の声は「具体的な数字と変化前後の状態が入っているもの」だけを使うことが重要だ。「良かったです」という抽象的な声より「3ヶ月で月商が50万→180万になった」という具体的な実績を持つ声の方が成約率を3倍以上押し上げるケースがコンサル先のA/Bテストで確認されている。
LPにおいて、社会的証明は極めて重要な要素です。どんなに優れたコピーを書いても、「それって本当なの?」という疑いを持たれた時点で成約率は下がります。社会的証明は、その疑いを解消するための最も強力な武器です。
社会的証明にはいくつかの種類があります。
1. お客様の声(レビュー・体験談)
最も基本的で、最も効果的な社会的証明です。ただし、「使ってみてよかったです」のような漠然とした感想では効果が薄いです。効果的なお客様の声には、以下の要素が含まれています。
・導入前の状態(どんな悩みがあったか)
・導入のきっかけ(なぜこの商品を選んだか)
・具体的な変化(数字で表せる成果)
・現在の状態(今どう感じているか)
つまり、お客様の声自体が「ビフォー→アフター」のストーリーになっていると、読み手は自分の未来を重ね合わせやすくなります。
2. 実績数字
「導入企業3,000社以上」「累計受講者50,000名突破」「顧客満足度98.2%」のような数字です。数字は一瞬で信頼感を伝えられるので、ファーストビュー付近に配置するのが効果的です。
ただし、数字の出し方にもコツがあります。「3,000社」と書くよりも「3,217社」と書いたほうがリアリティが出ます。キリのいい数字は「盛っているのでは?」と思われがちですが、端数がある数字は「ちゃんと数えているんだな」という印象を与えます。
3. メディア掲載実績
テレビ、新聞、雑誌、Webメディアなどで紹介された実績です。「〇〇で紹介されました」というロゴの一覧を載せるだけで、信頼度は大きく上がります。権威ある第三者からの評価は、自社の発信よりも説得力があるからです。
4. 資格・認定・受賞歴
業界の認定資格、官公庁からの認定、アワードの受賞歴なども効果的です。特にBtoB商材の場合、ISO認証やセキュリティ認定などは意思決定者の安心材料になります。

では、これらの社会的証明をどの順番で配置するかが問題です。私が推奨する配置順は以下の通りです。
まず、ファーストビュー付近に実績数字を置きます。「導入企業3,217社」「顧客満足度98.2%」のような数字は、一瞬で信頼感を伝えられるので、ページの上部に配置するのが効果的です。
次に、解決策の提示の直後にお客様の声を配置します。「この方法で悩みが解決できます」と説明した後に、「実際にこの方法で解決した人の声」を見せることで、説得力が倍増します。
そして、オファーの近くにメディア掲載実績や認定資格を配置します。価格を見て「本当に大丈夫かな」と不安になるタイミングで、権威ある第三者の評価を見せることで、最後の背中を押すことができます。
社会的証明の選定にもAIを活用できます。多くのお客様の声がある場合、どのレビューをLPに掲載するかの選定は意外と難しいものです。全部載せるわけにはいかないので、最も効果的なものを選ぶ必要があります。
AIにお客様の声を一覧で入力し、「LPに掲載した場合に最も成約に貢献しそうなものを5つ選んで、理由とともに教えてください」と依頼すると、客観的な視点で選定してくれます。自分では「これがいいかな」と思っていたレビューが実は効果的ではなく、見落としていたレビューのほうが成約に繋がりやすいと指摘されることもあります。
選定の基準としては、以下の要素が含まれているレビューが効果的です。
・具体的な数字が含まれている(「売上が30%増えた」など)
・ターゲットと同じ属性の人が書いている(「同業のA社も使っている」という安心感)
・ビフォー・アフターが明確(変化の度合いが伝わる)
・感情的な表現が含まれている(「正直、最初は半信半疑でしたが…」のようなリアルさ)
機械的に星5のレビューだけを並べるよりも、「最初は不安だったけど、使ってみたらこう変わった」というストーリー性のあるレビューのほうが、実は成約に繋がりやすいのです。完璧すぎるレビューは「やらせでは?」と疑われることもあります。少し迷いや不安が含まれているほうが、リアリティがあって信頼されます。
LP制作のよくある失敗
LP制作のよくある失敗は「①情報を詰め込みすぎて読まれない(スクロール深度50%以下)、②モバイル最適化を忘れる(LP流入の70%以上はスマホ)、③CTAが1箇所しかない」の3つだ。制作後は必ずGoogleアナリティクスでスクロール深度とCTAクリック率を計測し改善サイクルを回すことが成約率向上の基本だ。
ここまで「売れるLPの作り方」を解説してきましたが、同時に知っておくべきなのが「よくある失敗パターン」です。私がこれまでコンサルティングで見てきた中で、特に多い失敗を4つ紹介します。
失敗パターン1:情報を詰め込みすぎ
「あれもこれも伝えたい」という気持ちはわかります。でも、情報が多すぎるLPは、結局何も伝わりません。人間が一度に処理できる情報量には限界があります。
心理学で「ジャムの法則」というものがあります。スーパーでジャムの試食コーナーを設置した実験で、24種類のジャムを並べた場合と6種類を並べた場合では、6種類のほうが購入率が10倍高かったという結果が出ています。
LPも同じです。商品の特徴を20個並べるより、最も重要な3つに絞って深く説明したほうが成約率は上がります。「何を載せるか」よりも「何を載せないか」の判断のほうが、実は難しくて重要なのです。
具体的には、ターゲットにとって最も重要な「メインの訴求ポイント」を1つ決めて、それを軸にLPを構成するのがベストです。サブの訴求ポイントは2〜3個までに絞りましょう。
失敗パターン2:デザインに凝りすぎて読みにくい
美しいデザインのLPが必ずしも売れるLPではありません。むしろ、デザインに凝りすぎて読みにくくなっているケースをよく見かけます。
よくある例としては、背景に動画を使っていてテキストが読みにくい、フォントサイズが小さすぎる、余白が少なすぎて窮屈に感じる、アニメーションが多すぎて気が散る、といったものです。
LPのデザインで最も大切なのは「読みやすさ」です。具体的には、フォントサイズは16px以上にする、行間は1.6〜1.8に設定する、1行あたりの文字数は35〜40文字程度にする、見出しと本文の間には十分な余白を取る。これだけで読みやすさは格段に改善します。
デザインはあくまで「コンテンツを読みやすくするための手段」であって、デザイン自体が目的になってはいけません。どんなにおしゃれなLPでも、読んでもらえなければ意味がないのです。
失敗パターン3:ターゲットが曖昧
「20代〜50代の男女」をターゲットにしたLPは、結局誰にも刺さりません。ターゲットが広すぎると、コピーも訴求も中途半端になります。
効果的なLPは、たった1人の理想的な顧客像(ペルソナ)に向けて書かれています。「35歳、IT企業のマネージャー、部下が5人、英語でのプレゼンに苦手意識がある、来月海外出張を控えている」くらい具体的なペルソナを設定すると、コピーの精度が格段に上がります。
「そんなに絞ったら、お客さんが減るのでは?」と心配される方もいますが、実際は逆です。絞れば絞るほど、「これは自分のことだ」と感じる人が増えます。なぜなら、具体的なペルソナに向けて書かれた文章は「共感度」が高く、ペルソナから少し外れた人にも「近いかも」と思ってもらえるからです。
失敗パターン4:モバイル対応が不十分
現在、LPへのアクセスの70〜80%はスマートフォンからです。にもかかわらず、PC画面で作成・確認しているだけで、スマートフォンでの表示を十分にチェックしていないケースが非常に多いです。
スマートフォンでよくある問題としては、ボタンが小さすぎてタップしにくい、画像が画面幅からはみ出している、テキストが小さくて読めない、横スクロールが発生している、ページの読み込みが遅い(画像が重すぎる)、などがあります。
特に読み込み速度は重要です。Googleの調査によると、ページの読み込みに3秒以上かかると、訪問者の53%が離脱するというデータがあります。スマートフォンは通信環境が不安定なこともあるので、画像の最適化やコードの軽量化は必ず行いましょう。
これらの失敗パターンを事前に防ぐために、AIを活用する方法があります。以下のプロンプトを使って、作成したLPの原稿をチェックしてもらいましょう。
あなたはLP専門のコンバージョン最適化コンサルタントです。
以下のLP原稿を分析し、改善点を指摘してください。
[LP原稿]
(ここにLP原稿を貼り付け)
[チェック項目]
以下の4つの観点から問題点を洗い出してください。
1. 情報量:訴求ポイントが多すぎないか。メインの訴求は1つに絞れているか。不要な情報はないか。
2. 読みやすさ:文章が長すぎないか。専門用語を使いすぎていないか。段落分けは適切か。見出しで内容が把握できるか。
3. ターゲット:誰に向けて書かれているか明確か。ペルソナは具体的か。そのペルソナに刺さる表現になっているか。
4. CTA:行動を促す文言は適切か。ハードルは低いか。安心材料はあるか。配置は適切か。
各項目について、問題点と具体的な改善案をセットで提示してください。改善案は「こう書き換えるべき」という具体的な文例を含めてください。このプロンプトの良いところは、「問題点と改善案をセットで」と指定している点です。問題点だけ指摘されても、具体的にどう直せばいいかわからないことが多いです。「こう書き換えるべき」という文例まで出してもらうことで、すぐに修正作業に取りかかれます。
また、チェック項目を4つに絞っているのもポイントです。「すべての観点から分析して」と漠然と指示するよりも、チェック項目を明確にしたほうが、AIは的確な分析を返してくれます。
私はクライアントのLP制作では、原稿が完成した段階で必ずこのプロンプトでチェックをかけるようにしています。人間の目だけでは見落としがちな問題点を、AIが客観的に指摘してくれるので、公開前の最終チェックとして非常に役立っています。
特に「ターゲット」の項目では、自分では「明確に書いたつもり」でも、AIから「この表現では30代にも50代にも読めてしまいます。ターゲットをもっと絞った表現にしてください」と指摘されることがあります。自分の盲点を発見できるのがAIチェックの大きなメリットです。











