中国輸入で配送が遅い・届かない時の対策

この記事では中国輸入で商品がなかなか届かない、配送が遅い時の対策についてまとめています。

コロナ禍で商品が中々届かないという経験をした方も多いと思いますが、まずはその問題点を見ていきたいと思います。

中国輸入の配送が遅い時に起きる問題

キャッシュフローが悪くなる

配送が遅れてしまうと単純にその分売上が発生するまでの期間が遅れてしまうため借入金の返済や固定費の支払いで手元のキャッシュが少なくなってしまいます。

商品が届く頃には売れなくなっている

配送が大幅に遅れた場合

  • ライバル数の増加
  • ライバルページの売上伸び
  • 季節性の問題
  • 単純な需要の減少

などで予想していた販売数と比較して1/3程度しか売れなくなってしまうことがあります。

中国輸入で商品が届くのが遅い際の対策

支払い形態の交渉をする

何も言わないで代行会社を利用する限り通常は全額前払いになっていると思いますが実は交渉次第でこれを前金:後金=3:7や5:5にすることが可能です。

少額や初回取引の場合は難しいと思いますが相手も大口のお客さんは離したくないので多くの場合可能になっています。
万が一配送が2ヶ月遅れたとしても前金で3割しか払っていなければ支払いに使うはずだった7割は他の商品の買い付けやその他の支払いに回すことが出来ます。

配送遅延時の契約をする

配送遅延時に割引をしてもらう契約を事前に交わしておくことでキャッシュフローの悪化を少しでも抑えることができます。

OEM生産時に生産が遅れた場合に割引を行なってもらうよう工場と契約することも可能です。

不良品に対する契約も交わしておきましょう。検品時に省いたとしてもB品として市場に出回る可能性があるので割引額で買い取るか横流ししない契約を交わしておく必要があります。

複数の代行会社を普段から利用しておく

コロナ禍では3ヶ月近く遅れた代行会社もあったようです。(まともな所は1ヶ月程度)

中国輸入代行はほぼ個人レベルの規模の小さな所もあるのでそのような所は輸送の代替手段を持たないため物流業界全体に影響があった際に特に配送が遅延しがちです。

トラブルになってから使っていては遅いのでメインの代行会社、緊急時にサブで頼む代行会社(規模が大きい所)の2つを常日頃から用意しておきましょう。

販路を増やす

中国輸入OEMを行う際に確かに最低ロット100個くらいで作れる商品も存在しますがそこはライバルも多いのでMOQ1000、MOQ5000といったロット数で勝負することはざらにあります。

そしてAmazonで売れる商品は大カテゴリランキング2桁以内のレベルになると月10000個以上売れるようなカテゴリもありますが2桁を取る、ましてや維持するのは非常に難しいです。

私も過去に3商品で大カテゴリランキング2桁を取ったことがありますがやはりそのまま放置で1年程度経つとランキングは落ちてしまいます。

しかしAmazonだけで売る必要はなく楽天や自社EC、Yahooショッピングでも売れるようになればほぼ同数売れます。

一時期はAmazon一強でしたが数年前から楽天と自社ECの売り上げが伸び、最近ではYahooショッピングも伸びてきています。

YahooがPayPayを展開したりZOZOの買収、LINEとの経営統合したのもYahooショッピングが伸びているのに影響しているでしょう。ポイントに関しては楽天一強だったのがYahooショッピングでも同等程度のポイントが得られるようになっています。

そうなるとAmazonで月500個売れる商品があったとして、MOQ1000個だと順調に行けば2ヶ月で売れますが配送が遅れたり物流トラブルで旬を逃したりライバルが増加してその間にAmazonで月200個しか売れない商品になってしまうことが結構起きます。

そうすると代行会社の輸送が遅れたとして本来投資した資金の全回収を生産・輸送1ヶ月+販売2ヶ月=3ヶ月で予定していたものが生産・輸送3ヶ月+販売5ヶ月=8ヶ月と致命的なダメージを追ってしまう可能性があります。

この際楽天やYahooショッピング、自社ECでも販売を行なっている人は捌くことが出来るので過剰にダメージを最小限に抑えることが出来ます。
もちろん楽天やYahooショッピング、自社ECで売れる量も最大量を見込んで大量に仕入れていたらこの限りではありません。

しかし中国輸入OEM販売を行う人は遅かれ早かれ他の販路でも販売を行うべきなのはお分りいただけたかと思います。

季節性の商品は早めに仕入れる

キャッシュフロー的には悪くなってしまいます大手ではアパレルの新作は半年前にオーダーしてシーズンの3ヶ月前には販売できる状態になっているのが普通です。

ここまでフローを長く伸ばせないとしても早めの生産を心がけないと例えば夏のスポーツ用品やキャンプグッズ、冬の防寒グッズなどは売上が10倍以上変わってくるので注意しましょう。

もし季節性商品を扱っており輸送が1~2ヶ月程度遅れて旬を逃したと言っている人がいたらそれはその人自身の計画が杜撰であっただけです。

中国輸入で配送が遅い・届かない時の対策まとめ

記事を読んでいただければ分かったと思いますが配送が遅い・商品が届かない時の対策のほとんどが予防策です。

大幅に遅れてしまってからの対策で出来るのは在庫を捌くために販路を増やすこと位です。
しかしその場合もそれぞれのECでのコスト(セミナー・コンサル・運営代行など)が発生するので配送遅延によりキャッシュフローが悪くなり資金がないという状態では結局詰んでしまいます。

そうならないためにも配送遅延は長く商売を行なっていたら必ず起きるリスクだと理解しこの記事にまとめた対策を早めに講じていきましょう。

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