この記事ではAmazon広告ツールとして活用可能なアマトピアの広告運用機能の最適な設定方法について解説しています。
他の記事でも解説したことがありますが最適化系のAIは80点は取れますが100点を取ることが難しいです。その為本気で利益を伸ばそうと思うと広告運用ツールを使いつつも広告の担当者が手動で広告の設定を行なっているという企業が多いのが現状です。
しかし個人セラーレベルだとAIで全部できると思ってAIに完全に任せている方も少なくありません。もちろんこれでも広告運用のノウハウを知らなかったりそもそも活用できていないセラーには勝つことは出来ます。
ただ実践レベルではちょっと手動で作業して工夫をするだけでパフォーマンスが大幅に向上するのでそのやり方を解説します。
Amazon広告ツールで最大のパフォーマンスを出す方法
アマトピアには完全自動のモードとセミオートオードがありますがセミオートモードを使います。
完全自動モードの方だと最初にオートターゲティングでキーワードを拾い集めてそれぞれのキーワードに対してCVRやACoSに基づいて広告費を上げ下げして最終的に一番コストパフォーマンスのいい価格に落ち着けてくれます。
世の中に存在するほぼ全てのAI広告ツールの仕組みはこのようになっています。
この方法だと実際2、3ヶ月程度で最適化出来ます。すでに売れている商品に対しての広告運用であれば何も問題ありません。
しかし私は物販の会社も複数所有していますがAmazonで重要なのは新規出品商品の初動の売上だと思っています。
そこで上手くいけば軌道に乗せることが出来ますが逆につまづくと失敗に終わるケースが多いです。新規商品の売り出しから広告が最適化されるまで2、3ヶ月も待っていてはチャンスを逃します。
だからこそセミオートモードで一部手動で設定して運用しています。
具体的な手順は以下の通りです。
- キーワードの拾い集め(Seller Spriteなどの活用)
- 1広告グループ1sku1キーワードでフレーズ一致でキーワードの設定
- セミオートモードで運用
キーワードの拾い集め(Seller Spriteなどの活用)
Seller Spriteのキーワード‐キーワード逆引きリサーチでベンチマークとなるページのキーワードを抜き出します。
無料版で見れる範囲のキーワードだけでも十分ですが有料だとエクスポート出来るのでコピペしやすくて少しだけ便利です。
1広告グループ1skuでフレーズ一致でキーワードの設定
広告を設定する際に一つの広告グループに複数のskuを入れる人がいますがこれだと仕入れ価格をベースとした純利益計算までは出来なくなってしまいます。
そのため1広告グループ1skuでの管理がおすすめです。
1キャンペーンの中に複数の広告グループがある分には大丈夫です。
キャンペーンA
-広告グループ1-sku1-キーワードA、キーワードB、キーワードC
-広告グループ2-sku2-キーワードA、キーワードD、キーワードE
-広告グループ3-sku3-キーワードC、キーワードE、キーワードF
のような形がいいということになります。
このキーワードは先ほどのSellerSpriteで抽出したものを入れましょう。
そもそもベンチマークとした商品ページに対して自社ページが優位性があるかどうかなどを正確に判断出来ないといけませんがレビューなどの要素を含め最終的にページで勝てるなら私は広告はどんどん投下していくようにしています。
商品選定の時点で広告費を3~5割掛けれるような商品を仕入れたり作成する必要があるので広告をかける前に結構勝負はついています。
セミオートモードで運用
あとはアマトピアの広告運用機能のセミオートモードで運用するだけです。
アマトピアでも他社のものでも単純なAIだけで運用するやり方とはパフォーマンスが大きく違ってきます。AIだと楽ですし最適な状態にはなるもののその状態になるまでお金と時間がかかります。
最近は生成AI分野を中心にAI活用が流行っていますがやはり一手間加えることで差が出てきます。結局は他のセラーとの勝負になるので差別化のためにも一手間加えられる人が強いです。
ただのAIのパフォーマンスが80点(時間とお金がかかることを考えると65点くらい)だとするとこれで92点くらいは取れます。もっと細かい所まで行くと曜日やイベント毎の予算増加の設定などもツール上で可能なのでそこまですれば95点は取れます。
多少手間は増えますがその分利益も増えるのでぜひ市場の一般的なセラーと差をつけたい方は試してみてください。